虹色のオセロ
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#200 [ゆーちん]
>>198さん

あげ、ありがとうございます

⏰:09/04/30 13:41 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#201 [ゆーちん]
―――


蕾夢の体調よくなったよと仁士に教えてもらったのは、あの日から5日経った時だった。


なかなか長引いたみたいだから、にいににお疲れ様と言ってあげた。

⏰:09/04/30 13:47 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#202 [ゆーちん]
今日は登校日ってわけじゃないんだけど、なぜか仁士は学校に来ていた。


理由は詳しくわかんないけど、何せ登校していた。

⏰:09/04/30 13:48 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#203 [ゆーちん]
「生徒資料見たよ」

「…感想は?」

「人生山あり谷ありだな」

「山ばっかですよ。登っても登ってもたどり着かない山」

「そんな顔するな。あんたが蕾夢を守ってやんなきゃ。ね?」

「にいにだもん。頑張りますよー?」

⏰:09/04/30 13:48 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#204 [ゆーちん]
私の睨んだ通り、やっぱり仁士と蕾夢は種違いの兄弟だった。


離婚とか再婚の理由まではさすがに載ってないからわかんないけど、今の仁士の父親はやけに若い。


母親は水商売をしているらしく、仁士が看病してる理由がわかった。

⏰:09/04/30 13:49 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#205 [ゆーちん]
「親がいないって言ったけど、ちゃんといるじゃない。」

「あんなの親じゃないよ」

「深入りするつもりはないんだけど、これだけ教えて。親と住所が違うのは、やっぱあんた一人暮らしとかしてんの?」

⏰:09/04/30 13:50 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#206 [ゆーちん]
コクッと頷いた仁士は、深入りしないはずだった私に色々と教えてくれた。


「今の父親、俺の事嫌いなんだって。だから一人暮らししてんだけど…蕾夢がさ。」

「蕾夢が何?」

⏰:09/04/30 13:50 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#207 [ゆーちん]
「蕾夢は二人の子供なのに邪険にするって言うか。あの二人、蕾夢の面倒見ないで仕事したり遊び行ったりするから俺が面倒見なきゃなんだ。」

「…悪い親だね。蕾夢、寝言でママって呼んでたよ。」

「うん、いつも。バイトない時、蕾夢うちに泊まんに来るんだけどママばっか呼んでる。」

⏰:09/04/30 13:51 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#208 [ゆーちん]
「仁士がバイトある時はどうしてんの?」

「あら。深入りしないんじゃなかったんですか?」

「…記憶力のいい奴。」

「頭いいんで僕。」

⏰:09/04/30 13:52 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#209 [ゆーちん]
「はいはい、で?」

「託児所だよ。でも毎日託児所なんかでいてもつまんないだろうから、できるだけ一緒にいてあげないと。」

「そ。」

⏰:09/04/30 13:52 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#210 [ゆーちん]
「蕾夢さ、親に一緒に寝てもらった事もないし、おしっこ褒めてもらった事もない。もちろんお粥食べさせてもらった事もないんだ。だから喜んでたよ、おばちゃん優しかったって。」

「あぁそう、それはよかった…って、またおばちゃんって呼んでたの?帰り際までななみちゃんって呼んでたのにぃ!」

⏰:09/04/30 13:53 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#211 [ゆーちん]
あ、笑った。


蕾夢そっくり。


「それより、なんで私んち知ってたの?」

「ん?栄之助に聞いた。」

「栄之助?」


あいつマジ何者?

⏰:09/04/30 13:53 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#212 [ゆーちん]
私の住所どこで手に入れたんた!


「ねぇ先生。」

「なんだね瀬川くん。」

「番号教えてよ?」


番号ですか?

⏰:09/04/30 13:54 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#213 [ゆーちん]
「携帯の?」

「そ。また駆け込む時、居留守使われると面倒だから。」

「また駆け込むって、また来る気?やめてよー!」

「七海と俺の仲じゃん。はい、赤外線準備。」

「えー!やだやだやだ。」

⏰:09/04/30 13:54 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#214 [ゆーちん]
やだとか言って、ちゃっかり連絡先教えてあげたのは同情心からだった。


また蕾夢に何かあったら頼っていいよ、って思いながら教えてあげた。


別に仁士に気があるわけじゃないよ。

⏰:09/04/30 13:56 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#215 [ゆーちん]
―――

《ママ〜今日遊び行っていい?》


夏休みがもうすぐ終わるって時に知らないアドレスからメールが来た。


すぐにピンと来たけどね。


栄之助、仁士に私の連絡先聞いたんだな。

⏰:09/04/30 13:56 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#216 [ゆーちん]
勝手に教えてんじゃねぇよ、クラス委員め。


《ダメ》

《ダメって言われても、もう家に着く〜》


「レオさん、居留守を使おうか。」


ピーンポーン…

⏰:09/04/30 13:57 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#217 [ゆーちん]
「ママ〜。」


叫ぶな!

近所迷惑だろ!


居留守作戦失敗。

慌ててドアを開けた。


「ちょっと、やめてよ!近所の人に誤解される。」

⏰:09/04/30 14:01 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#218 [ゆーちん]
叱ったつもりなのにニコニコしちゃってさぁ。


「ママ久しぶり。」

「もぅ…入って。」

「わーい、あっレオたぁん。」

⏰:09/04/30 14:02 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#219 [ゆーちん]
さっそくレオとじゃれている栄之助。


なんか、蕾夢みたい。


「仁士に聞いたの?連絡先」

「うん」

「ねぇ、私の住所どこで知ったのか教えてよ」

「ん?教えて欲しい?」

「うん!」

⏰:09/04/30 14:02 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#220 [ゆーちん]
「じゃあキスミープリーズ!」

「はぁ?」

「ママと会いたくて、チューしたくて、頑張って住所ゲットしたんだから。」

「どういう事?」

「だから!キスミープリーズ。」

⏰:09/04/30 14:03 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#221 [ゆーちん]
いちいちからかって来るガキだな。


「自分からするタイプじゃないの、私。」

「じゃあ奪っちゃお。」


夏だってのに栄之助の手は冷たくて、そのひんやりとした手が頬に触れると心地よく思えた。

⏰:09/04/30 14:04 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#222 [ゆーちん]
だけどキスは熱かった。


変なの。


舌は入れてないけど、もうね、このキスったら親子の域越えてるっしょってやつなの。


映画なんかで見る外人のキスかっつーの。

⏰:09/04/30 14:04 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#223 [ゆーちん]
だからさ、その時だけは栄之助が大人っぽく見えんだよね。


「ママ、会いたかったよー。」


その時だけだよ、だけ。


「夏だってのに、抱き着いて暑苦しくない?」

「全然。ママとだったら一生こうしてたい。」

⏰:09/04/30 14:05 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#224 [ゆーちん]
キスしたから、教えてもらった。


私の住所を知ってる訳を。


「夏休み前にほずみんが教えてくれたよ。ななみんに借りっ放しの本があるから返したいって嘘言ったら、簡単に。」

「保泉?何で保泉が私の住所知ってんの!」

⏰:09/04/30 14:06 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#225 [ゆーちん]
「そりゃ教師だからでしょ。そうゆう教師だけの連絡網的なのにママの住所も載ってたんじゃん?」

「個人情報うんぬんうるさい時代に、保泉の奴…」


うっぜー。


勝手に人の住所、流出してんじゃねぇぞ。

⏰:09/04/30 14:07 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#226 [ゆーちん]
「ほずみんって絶対ママに気があるよね。住所バレてんだからストーカーとかされたりして?」

「妻子持ちには興味ないし。ストーカーされたら栄之助が守ってよ?」

「任せて〜!」

「頼りなさそーう。」

⏰:09/04/30 14:08 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#227 [ゆーちん]
冗談言って笑い合って、たまにキスして、オセロして。


栄之助は何しに来たんだ?って感じ。


でも別に嫌じゃないし、勝手にどうぞ的な。


まあ良くもないんだけどね。

⏰:09/04/30 14:09 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#228 [ゆーちん]
「仁士に弟いるの知ってた〜?」

「蕾夢だろ?あいつ食っちゃいたいくらい可愛いよな。」

「あ、そりゃ知ってるか。あんたら小学校から一緒だもんね。」

「何、やけに詳しいね。」

「あー、うん。生徒資料読んだから。」

⏰:09/04/30 14:10 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#229 [ゆーちん]
栄之助は『ご苦労』と笑ってたけど、ちょっとせつなげな顔をした。


私に家庭事情を知られたから?


それとも家庭事情を思い出したから?


どっちにしろ、あんまり知られたくないし思い出したくない家庭環境なんだ。

⏰:09/04/30 14:12 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#230 [ゆーちん]
母親は私と同じ名前でナナミさんと言って、栄之助を生んですぐに亡くなったらしい。


だから母親欄には死去みたいな事書いてあった。


本当なんだ、って思った。

⏰:09/04/30 14:14 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#231 [ゆーちん]
父親はちゃんと働いてて、一緒に暮らしてるけど小さい時からあんまり構ってもらってないっぽい。


蕾夢みたいな。


父親の職業欄には会社経営と書かれていた。


社長とか、そうゆうのだろう。

⏰:09/04/30 14:15 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#232 [ゆーちん]
なら話は大体わかる。


金はあるけど愛情はない家庭で育ったんだ。


ママ、ママと執着すんのも母親の愛情を知らないから。


ずっと我慢してたのかな。


母親がいなかった寂しさ、父親に構ってもらえない苦しさ。

⏰:09/04/30 14:16 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#233 [ゆーちん]
そんな事考えてると、やっぱり仁士の時みたく同情心が沸いて来た。


最近、流されてないか私。


「仁士も大変だよな。遊びたい盛りなのに弟の面倒見なきゃなんて。」

「栄之助は、彼女いるの?」

⏰:09/04/30 14:17 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#234 [ゆーちん]
「うん」

「いるのに、こんな事してていいの?」


こんな事とは…おっぱい触る事。


許す私もどうなのって感じ。


「ママはママだから。」

「キスや胸なんて彼女いるんだったら私必要ないじゃん。ただ名前が一緒なだけで、私じゃなくても別に…んっ。」

⏰:09/04/30 14:17 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#235 [ゆーちん]
舐めんのは反則っしょ、栄之助さん。


「彼女なんて言ってもパンツ降ろして挿入。あんあん言って、はいおしまい。キスもしない。おっぱいも触んない。俺とヤリたいだけなんだよ、その彼女ってのは。」

⏰:09/04/30 14:18 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#236 [ゆーちん]
つーか乳首を口に入れながら喋んじゃねーよ。


感じんだろうが、バカ!


「何で付き合ってんの?好きなわけ?」

「好きじゃない。あいつとのSEXも好きじゃない。」

「じゃあ別れちゃえば?」

「別れても一緒だよ。また次の彼女作って堂々巡りだから、俺。」

⏰:09/04/30 14:22 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#237 [ゆーちん]
可哀相な奴。


本当最近、同情ばっか。


「惨めなだけだよ、栄之助。」

「そんな風に言ってくれんの、ママだけだな。ありがと。」


同情以外の物はない。


友情でもなければ愛情でもない。

⏰:09/04/30 14:22 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#238 [ゆーちん]
そんな私にキスをして、そのあと満足そうな笑顔になる栄之助に、なんだか申し訳なくなってきた。


そんな夏の夜。


もうすぐ夏休みが終わっちゃう。

⏰:09/04/30 14:23 📱:SH901iC 🆔:Tn1TeGpw


#239 [ゆーちん]
―――


あーあ。

とうとう終わりました、夏休み。


「ななみん、おっはー!」

「久しぶり〜、ななみん元気だった?」

「ななみん聞いて!私、彼氏できたよぉ。」


うるせー、うるせー、うるせー。

⏰:09/05/01 10:31 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#240 [ゆーちん]
夏休み終わって一気にうるさくなった学校。


私の作り笑顔も、苦笑いになっちゃいそうだよ。


「宿題提出してね〜。」


私の宿題なんてちょろいもんなのに、提出しない奴もちらほら。


仁士はもちろん提出だけど、栄之助はやっぱり未提出。

⏰:09/05/01 10:32 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#241 [ゆーちん]
「クラス委員、職員室まで運ぶの手伝って。」


わざわざ仁士を指名。


栄之助はほっぺ膨らましてた。


可愛いガキ猿め。

⏰:09/05/01 10:32 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#242 [ゆーちん]
提出された宿題を仁士と一緒に職員室まで運ぶ間は、化けなくて済む。


「栄之助睨んでた、俺のこと。」

「マザコンだから。」

「アハハッ。」


あー、楽チン。

⏰:09/05/01 10:33 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#243 [ゆーちん]
「やっぱり栄之助、未提出だったね。」

「提出するとこなんか見た事ないよ。俺はいつでもパーフェクトだけどねん。」

「はいはい。はなまるしといてあげるね〜。」

⏰:09/05/01 10:34 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#244 [ゆーちん]
「いらねぇし。それより蕾夢がおばちゃんに会いたいってさ。」

「おばちゃんじゃなく、ななみちゃんって呼んでくれるなら会ってもいいよ。」

「俺に言われても…。たまにななみちゃんって呼んでんだけどね。どうもおばちゃんのが呼びやすいみたい。」

⏰:09/05/01 10:34 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#245 [ゆーちん]
そりゃ残念だ。


どうにかして蕾夢にななみちゃん一本で呼んでもらわなきゃ。


「私さ、普通の家庭で育ったからあんたらの苦労なんてわかんないけど…同情すんなって思われるだろうけど力になるから。一応教師だし。頼ってよ。」

⏰:09/05/01 10:35 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#246 [ゆーちん]
「都合のいい時だけ教師名乗っちゃって。」

「だって本当だもん。」

「本当は教師なんか嫌なくせに。」

「…ヘヘッ。」


職員室につくと、私たちはまた偽りのキャラクターとして接する。

⏰:09/05/01 10:36 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#247 [ゆーちん]
昼間は優等生と過ごし、放課後は問題児に説教。


…なーんて、そんなカッコイイ教師じゃないし私。


「…こら。」

「いいじゃん。」

「学校だし。」

「誰も来ない。」


生徒の前で胸全開で、その舌使いに感じちゃってるただの不良教師。

⏰:09/05/01 10:37 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#248 [ゆーちん]
「何で宿題しなかったの?」

「宿題なんかあったの?」

「ママが出した宿題ぐらいはして来て欲しかったなぁ。」

「フフッ、ごめん。」

「お仕置きだね。」

「何?」

「んー、宿題提出するまでキスもおっぱい触るのも禁止。」

⏰:09/05/01 10:38 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#249 [ゆーちん]
すると栄之助は私の乳首をギュッと噛んだ。


「痛い、バカ。」

「絶対やだ。そんなの無理。毎日会いたいのに。」

「何が無理よ。夏休み中だって数える程しか会ってないじゃん。大丈夫だよ。」

「やだやだやだ。」

⏰:09/05/01 10:39 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#250 [ゆーちん]
わがままな奴〜。


「じゃあ明日までに提出ね?私の宿題なんか簡単だもん。できるよね?」

「えぇー…」

「ママの言う事聞いてよ。」

「んー…わかった。」

「よし!じゃあ今からお預けだ!」


私ははだけた服を整えた。

⏰:09/05/01 10:40 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#251 [ゆーちん]
「帰ってさっさと宿題しなさーい。」


栄之助は文句言いながらも帰ってった。


私ったら、都合よく『ママ』を使いすぎかな。


はぁーあ。


まさかこんな教師生活するなんて。

⏰:09/05/01 10:41 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#252 [ゆーちん]
私だって普通の人間だし、キスされて胸いじられたらヤリたくなるっつーの。


栄之助には欲情しないけどね。

ガキんちょすぎ。


でも彼氏の1人や2人いないと、溜まって来るよ。

⏰:09/05/01 10:42 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#253 [ゆーちん]
そういえば随分彼氏いないな〜。


彼氏いない期間イコールSEXしてない期間ではないんだけどね。


私も栄之助に言えないけど、バカでフラフラしてて求められたらヤッちゃうタイプだからワンナイトラブよくあるし。


にしても、栄之助の舌使い、ちょっと巧みやしませんか?

⏰:09/05/01 10:43 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#254 [ゆーちん]
翌日。


マジで栄之助は宿題を提出した。


超ビックリ。


だから放課後はご褒美あげた。


キスとおっぱい解禁。


って、昨日触ったとこじゃんね。


たまにオセロして、また栄之助からキス持ち掛けて来て胸触られて、オセロして。


マジにSEXしたくなるっつーの!

⏰:09/05/01 10:43 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#255 [ゆーちん]
「今日ママんち行っていい?」

「ダメー。」

「じゃあ明日。」

「ダメー。」

「明後日。」

「ダメー。」

「いつならいいの?」

「ずっとダメー。」

「…意地悪。」

⏰:09/05/01 10:44 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#256 [ゆーちん]
こんな発情期中に家に転がり込まれて、万が一億が一兆が一…私が欲情しちゃったら!


なんて考えると怖くて生徒なんか呼べません。


って言っても、栄之助は勝手に来ちゃうかもだけど。

⏰:09/05/01 10:44 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#257 [ゆーちん]
「あ、そうそう。」

「ん?」

「俺フラれちゃった〜。」

「ふーん。」

「つーわけで寂しいから家行っていい?」

「ダメー。」


ほっぺ膨らましてもダメなもんは、ダメ。


寂しいなら彼女作れ、猿。

⏰:09/05/01 10:46 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#258 [ゆーちん]
―――


新学期は少し忙しく、あれから栄之助と放課後会えていなかった。


まあ日中、授業の時に顔見てんだけどね。


でも【ママ】って呼ばれんのは、ここしばらくなかった。


ママって呼ばれなきゃキスもないし、胸触られる事もない。

⏰:09/05/01 10:51 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#259 [ゆーちん]
おかげで性欲はどっか行っちゃった。


よかった、よかった。


「ななみん先生。」


出た。


私の個人情報流した男。


「どうしたんですか、保泉先生」

「もうすぐ体育祭と文化祭ですね」

⏰:09/05/01 10:52 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#260 [ゆーちん]
へぇー。

もうそんな季節。


「そうですね。文化祭の前日に体育祭ですよね?騒がしくなりますね〜。」

「ですよね。でも楽しみだな〜。文化祭はバンドとかダンスとか模擬店もあるみたいですよ。」

⏰:09/05/01 10:53 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#261 [ゆーちん]
「わぁー、素敵。楽しみです!」


なーんちゃって。

どうでもいいよ。


せっかく授業なくて、サボれるってゆうのに舞台発表や模擬店なんか興味なし。


「2Cの奴らはお決まりのお化け屋敷するみたいです。」

⏰:09/05/01 10:53 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#262 [ゆーちん]
「お決まりなんですか?」

「そりゃ〜文化祭の醍醐味でしょ。ななみん先生は文化祭でお化け屋敷やんなかったの?」

「さぁ?私、お化け苦手なんで覚えてないです。」


お化け苦手なんて言うのはブリッ子で、学生の頃から文化祭イコール自由って感じだったから、どんな出し物があったとか覚えてないんでーす。

⏰:09/05/01 10:54 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#263 [ゆーちん]
「アハハ。可愛いな、ななみん先生は。」


可愛いとか言われちゃったよ。

今時こんなブリッ子通じんだな。


「そんな可愛いななみん先生に…はい、これ。」


保泉にもらった1枚のプリントには日程表のようなものだった。

⏰:09/05/01 10:54 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#264 [ゆーちん]
9/29(月)体育祭準備

9/30(火)体育祭
体育祭後、文化祭準備

10/1(水)文化祭1日目
出し物や模擬店

10/2(木)文化祭2日目
舞台発表

10/3(金)片付け

⏰:09/05/01 10:55 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#265 [ゆーちん]
なんだ、このお祭りウィークは。


私にとってはちょっとした秋休みじゃない!

テンション上がるー!


「保泉先生!こっ…この一週間って授業は?」

「ないよ。教師も体育祭や文化祭の準備に回るんだ」

⏰:09/05/01 10:56 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#266 [ゆーちん]
あ、教師も準備するんすか。


「私は何の準備ですか?」

「担任や副担任は各クラスの手伝い。だから2Cのお化け屋敷の準備をしてもらいますね。」

「あ…なるほど。」

「あれ?準備でもやっぱお化けは怖いんですか?アハハ、そんなしょげなくても。」

⏰:09/05/01 10:57 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#267 [ゆーちん]
ちげーよ。

準備手伝わなきゃいけないって事にしょげてんの。


「アハハ。準備ぐらいなら怖くないから大丈夫ですよ〜、もう保泉先生ったら」

「ですよね!えっと、お化け屋敷は文化祭1日目で2日目の舞台発表、2Cはバンドするみたいです」

⏰:09/05/01 10:57 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#268 [ゆーちん]
「へぇー、バンドいいですね。」


うん、これは本音。


「メンバーは、えっと…」


保泉は資料を見ながら答えて行く。


6人のメンバーの中に瀬川、渡辺の名前があったのを私は聞き逃さなかった。


他の奴らの名前は聞き逃しちゃったのにね。

⏰:09/05/01 10:58 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#269 [ゆーちん]
「この6人以外は?」

「不参加です。
舞台発表は各クラス1つずつですから、1人でも出る生徒がいたら他の生徒は出なくてもいいようになってるんで。
だから2Cの舞台発表の優勝はこの6人に懸かってんですよ。」

⏰:09/05/01 10:59 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#270 [ゆーちん]
ふーん、競い事なんだ。


まぁ優勝しようが最下位だろうが、私には知ったこっちゃない。


「じゃあ瀬川くんたちには頑張って貰わないとですね〜。」


…どうでもいいけどね。

⏰:09/05/01 10:59 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#271 [ゆーちん]
秋風はまだまだ暑くて、教室内も暑い。


祭の風も吹き荒れていて、これまた暑さ倍増。


授業も、みんな体育祭や文化祭の事ばっかで私の話し聞いてないし。


別にいいんですけどね。

⏰:09/05/01 11:00 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#272 [ゆーちん]
《Song for MAMA!バンドの練習中だよーん》


家に帰っても栄之助から、こんなメールが頻繁に来るし。


しかも写真付きで。


「写真なんかいらねーよ。それにしても祭一色だ。ねぇ〜レオ。」


そのおかげって言っちゃ何だけど栄之助が家に押し入って来る事も無くなった。

⏰:09/05/01 11:01 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#273 [ゆーちん]
秋夜の風は涼しくて、レオと一緒にベランダに出て夜空を見ながら酒を飲むのが最近の楽しみ。


静かだな、最近この家。

うん、いい事だ。

本来の家だ。


でもたまーに、笑い声が欲しくなる時があるって思っちゃうのは…栄之助や仁士のせいかな。

⏰:09/05/01 11:02 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#274 [ゆーちん]
―――


はい、ついに来ましたスペシャルウィーク。


まずは体育祭準備。


「柴田先生はタスキやバトンなどの備品整理お願いします。」


っしゃ!

肉体労働じゃない!

ラッキー!

⏰:09/05/02 13:09 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#275 [ゆーちん]
職員室で、その備品整理とやらを黙々とこなしてやった。


黙々とこなした結果、かなり早く終了。


えー…暇になっちゃった。

他に仕事貰いに行くか。



運動場に出て、学年主任に問い掛けた

⏰:09/05/02 13:09 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#276 [ゆーちん]
「あー、特にない。だから適当に手伝ってあげて。」


なんだソレ。

仕事貰えませんでした。



みんな忙しそうにテキパキ働いてるし、助け求めてるところも特になさそう。



んー、どうしましょ?

⏰:09/05/02 13:10 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#277 [ゆーちん]
「お姉さん、オセロしませんか。」


声をかけて来たのは…


「クラス委員がサボっちゃダメでしょ、仁士さん。」

「だって暑いもーん。俺いなくても変わりないっしょ。」

「こんなクラス委員じゃ、2C優勝は無いね。」

⏰:09/05/02 13:11 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#278 [ゆーちん]
とか何とか言って、仁士と一緒に更衣室に向かった。


「あー、ひんやり。」


仁士はベンチにねっころがった。


「オセロしないの〜?」

「しない。寝る。」

「何だそれ。嘘つきめ。」

「昨日バイト長引いてさ。あんま寝てないんだ。」

⏰:09/05/02 13:11 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#279 [ゆーちん]
「ふーん。」


そんな話をしていたかと思えば、仁士は寝息を立てて眠っていた。


「早っ。のび太くんか。」


寝顔は蕾夢ソックリで、何かちょっと笑えた。


つーか仁士寝ちゃったら私、暇じゃんか。


こんな時にもう一匹の猿が来たらなぁ〜。

⏰:09/05/02 13:12 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#280 [ゆーちん]
ガチャッ…


「マーマー」


あ、来た。

テレパシー?


「シーッ。」


仁士が眠ってる姿がすぐ目に入ったらしく、栄之助はニコッと笑った。


そして小声で会話する。


「仁士寝てんの?」

「うん。バイトで寝てないみたいで。」

「ふーん。」

「栄之助も寝不足でここ来たの?」

⏰:09/05/02 13:13 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#281 [ゆーちん]
「まさか。おサボり。」

「私も。オセロしよーよ」

「うしっ。」


ベンチは仁士に占領されたから、仕方なく地べたに座り込んだ。


床汚いんだけど…ジャージだし、まあ汚れてもいいや。


栄之助も体操着だしね。

⏰:09/05/02 13:15 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#282 [ゆーちん]
「すきあり。」

「うぉっ!」

「こらっ、シーッ!」

「あっ…」


栄之助、いちいちうるさい。


静かにしろって言ってんのに、私が攻めるたびに声出してんの、


「静かにオセロなんて俺向きじゃないな。」

「じゃあ読書でもする?」

「もっと俺向きじゃない。」

「じゃあ何すんのよぉ〜もう。」

「静かに楽しめる事?あるじゃん1つだけ」

⏰:09/05/02 13:15 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#283 [ゆーちん]
うっわー、不適な笑み。


「どうせ変な事でも考え‥」


ほら、やっぱり。

こんな事だろうと思った。


「…っ、ちょっと。仁士に見られたらどうすんの。」

「静かにしてれば起きないよ」

⏰:09/05/02 13:16 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#284 [ゆーちん]
前に一度、仁士にはキスシーン見られてるから大変な事じゃないけど…


また火ついちゃうじゃん。


久しぶりのキスに、なぜか胸がギュッてなった。


今まで何の感情もなかったキスなのに。

⏰:09/05/02 13:17 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#285 [ゆーちん]
「…っ…こら、舌。」

「もういいじゃん、舌ぐらい。」


ダメ。

興奮しちゃうから、私。


「理性ぶち壊れるよ?」

「俺が?それともママが?」


いたずら少年みたいな笑顔に、私がって言えるわけもなく、あんたがって答えておいた。

⏰:09/05/02 13:18 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#286 [ゆーちん]
「しちゃうかも。今フリーだから余計に。」

「だったら尚更ダメ。」冷静なフリして、頭の中はぐちゃぐちゃだった。


そんなガキに欲情しなくても、いざとなったら彼氏できるわよ!っていう天使。


ガキだろうが何だろうが舌ぐらいいいじゃん、っていう悪魔。

⏰:09/05/02 13:19 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#287 [ゆーちん]
「ママ?どうしたの、難しい顔して。」


バカ猿だけど、よく見りゃ可愛い顔してんだよね。


化粧したら私より女の子っぽくなるんじゃない?って感じ。


「どっちの意見も正しいっつうか。」

「何の話し?」


栄之助は眉を下げて笑った。

⏰:09/05/02 13:20 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#288 [ゆーちん]
「今まで適当に生きて来たんだから、こんなとこで真面目にならなくていっか」

「だから、何の話し?」

「悪魔が勝ったっていう話し。」

「頭おかしくなった?」

「栄之助のせいでね。」


訳もわからず笑ってくれた栄之助は、私にまたキスをする。

⏰:09/05/02 13:22 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#289 [ゆーちん]
初めて絡み合わせた舌と舌。


認めたくないけど栄之助はキスが上手い。


息や声が漏れないように気を付けないと、クラス委員が起きちゃうからね。

⏰:09/05/02 13:23 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#290 [ゆーちん]
次第に栄之助の手は私の上半身で動き回り、彼の舌は私の胸で暴れていた。


くっそー!

仁士、邪魔だよ!

声我慢すんの面倒!


そんなに声出すタイプじゃないけど、栄之助が上手すぎんの。


出したくなくても出ちゃうし。


この子本当に17才?

⏰:09/05/02 13:25 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#291 [ゆーちん]
やばい…。

栄之助が暴走し始めた。

ジャージのズボンを脱がそうとする。


「栄之助…」

「…」


無視ですか?

さすがに下はダメ。


栄之助の手を掴み、拒んでみせた。


「仁士いる。」

「仁士がいなきゃいいの?」


可愛い顔して、そんな質問すんな猿!

⏰:09/05/02 13:25 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#292 [ゆーちん]
「大人からかっちゃダメだよ、渡辺くん。」

「子供みくびっちゃダメだよ、柴田さん。」


んー。

栄之助もなかなかやるな。


教師が生徒に欲情しちゃいけないっていう思いと、もういいじゃんって諦めてる思いが葛藤する。

⏰:09/05/02 13:26 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#293 [ゆーちん]
このまま栄之助と一線を越えると、私ダメな教師になる。


いや、今でもダメ教師ってのはわかってんだけど…今より更にダメになるかも。


そう思わすような男なんだ、このバカ猿は。

⏰:09/05/02 13:26 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#294 [ゆーちん]
「じゃあ今日は仁士がいるから我慢する。最後にチューだけしてい?」


いい悪いも言ってないのに、栄之助の唇は私に引っ付いていた。


やっとお許しが出た舌を、これでもかってぐらい入れてくる。

⏰:09/05/02 13:27 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#295 [ゆーちん]
私も応えなきゃダメ?


でも応えちゃうと、つまりその…欲情してんの丸分かりじゃん?


だから黙って受け入れるだけ。


「はーい、ストップ」


…げっ。

また見られた。


ベンチに寝転がったまま、目をこっちに向けて半笑いしている瀬川仁士に。

⏰:09/05/02 13:28 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#296 [ゆーちん]
「俺の存在忘れてない?」

「忘れてない。」

「だったらわざと見せ付けてんの?」

「見ないでよ、エッチ。」

「見たくなくても近くでやらしー音聞こえたら、目がいっちゃうっしょ?俺も男だし。」


変態クラス委員め。


…って、私のほうがよっぽどだよね。

⏰:09/05/02 13:29 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#297 [ゆーちん]
「あ、ママごめん。」

「何?」

「おっぱい丸見え。」

「ひぃっ!」


ブラジャー脱がされてた事ふっつーに忘れてた。

マジ不覚…。


「んなもん見ても興奮しねぇよ、ペチャパイ。」

「はぁ?」


デリカシーってもんはないのか、このクールビューティーめ!

⏰:09/05/02 13:29 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#298 [ゆーちん]
「仁士ぃ、あんまりママいじめないでよ。そのペチャパイに興奮した俺が惨めじゃん。」


…おいおい、バカ猿。

何を言うか。


てか、ペチャパイペチャパイうっさい!

⏰:09/05/02 13:33 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#299 [ゆーちん]
「あんたら…出てけぇ!」


ムキになりながら叫ぶと、仁士と栄之助は簡単に出て行った。


なんじゃこりゃ。


やんなっちゃう…。


つーか普通に恥ずかしい。


栄之助に欲情した自分が。

⏰:09/05/02 13:33 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#300 [あかさたな]
>>001-100

⏰:09/05/03 09:15 📱:F01A 🆔:xkygTtoU


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