虹色のオセロ
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#301 [あかさたな]
すいません。
安価あったの気づきませんでした。
:09/05/03 09:15 :F01A :xkygTtoU
#302 [ゆーちん]
:09/05/03 11:42 :SH901iC :Inb4E6U6
#303 [ゆーちん]
あちぃー。
何でまたド快晴なわけ。
明日から10月だっつうのに、何なのこの暑さ。
体育祭日和ですねー。
はぁ…。
生徒の体育祭であって、私たち教師は超暇。
テントの下で適当に応援。
まぁ授業より楽だからいっか。
:09/05/03 11:43 :SH901iC :Inb4E6U6
#304 [ゆーちん]
「ななみん先生、2C勝ってますよ。」
へぇー。
だからって賞金出る訳じゃないんだから、そう熱くなるなよ保泉さん。
:09/05/03 11:43 :SH901iC :Inb4E6U6
#305 [ゆーちん]
「このまま頑張ってもらわないとですねっ。」
「ななみん先生も応援してくださいね?」
「はい。ちょっと立ちくらみしちゃったんで、ここで休んでから行きます。」
「立ちくらみ?大丈夫ですか?無理しないで下さい。ななみん先生の分まで僕が応援頑張りますから!」
:09/05/03 11:44 :SH901iC :Inb4E6U6
#306 [ゆーちん]
38のおっさんがよくもまぁ頑張りますこと。
「すみません。後で行きます。」
立ちくらみなんて嘘だぴょーん。
太陽の下だと暑いし日焼けしちゃう。
ななみん先生はテントの下から出る気は無いでーす。
:09/05/03 11:46 :SH901iC :Inb4E6U6
#307 [ゆーちん]
玉入れ、綱引き、リレー…なんか懐かしいな。
高校時代の体育祭は全部サボってたから、中学生の時以来。
もうちょい高校時代にこういう青春すればよかった。
まぁ悪さも青春の1ページだし、後悔はないんだけどね。
:09/05/03 12:09 :SH901iC :Inb4E6U6
#308 [ゆーちん]
体育祭は無事終了。
2Cは優勝しませんでした。
まぁ、こんなもんでしょ。
体育祭終了後、すぐに翌日の文化祭の準備が始まった。
教室はお化け屋敷仕様。
こいつら…本気だ。
「ペチャパイせんせー」
んな言葉、耳元で囁くのはあいつしかいない。
「なあに?変態クラス委員長さん」
:09/05/03 12:10 :SH901iC :Inb4E6U6
#309 [ゆーちん]
「お願いがあるんですけど。」
「豊胸手術しろってか?」
「それもあるけどぉ…」
「殺す!」
「違う違う、ごめんなさい。」
「…で、何?」
:09/05/03 12:11 :SH901iC :Inb4E6U6
#310 [ゆーちん]
「今日、蕾夢見てて欲しいんです」
「蕾夢?何で。」
「今日バイトないから、ウチに来るって張り切ってたんっすけど、僕これから居残りで準備しないと」
「僕だぁ?準備ぐらいサボれ、僕!」
「委員長っすよ、僕。サボれませんよ」
:09/05/03 12:12 :SH901iC :Inb4E6U6
#311 [ゆーちん]
一応教室だからって、優等生キャラになってる。
小声だから誰も聞いてないと思うけど、ちゃんと敬語なんだよね。
でも私は、なぜか仁士や栄之助と話すと化けの皮が剥がれてしまう。
「準備終わったらすぐに迎え行きますから。」
:09/05/03 12:13 :SH901iC :Inb4E6U6
#312 [ゆーちん]
「…本当に?絶対迎え来てよ?」
「はい!」
「仕方なくだからね?」
「わかってます。感謝してます。ありがとう先生」
:09/05/03 12:14 :SH901iC :Inb4E6U6
#313 [ゆーちん]
本当に仕方なくだから。
同情してるからってのも理由だけど、蕾夢嫌いじゃないしね。
仁士を助けて、私になにか得があるってわけじゃないけど…悔しながら瀬川兄弟は放っておけなかったりする。
:09/05/03 12:16 :SH901iC :Inb4E6U6
#314 [ゆーちん]
「じゃあ先生が帰る時に一旦僕も準備から抜けます。で、先生んちに行きますから、帰る時に一言かけて下さいね。」
「はいはい、わかったよ。」
「ありがとうございます。」
渋々だよ、渋々。
:09/05/03 12:16 :SH901iC :Inb4E6U6
#315 [ゆーちん]
「仁士、ママと話し終わった?」
栄之助だ。
「おう。」
「んじゃ借りるね。ママちょっと来て。」
栄之助に強引と連れて行かれた、お化け屋敷の内部。
:09/05/03 12:17 :SH901iC :Inb4E6U6
#316 [ゆーちん]
「何?」
「今からリハーサル。」
「それが何?」
すると、教室内が真っ暗になった。
カーテンの隙間からも太陽が入ってこないように、黒のシートで埋め尽くされている窓。
だから本当に真っ暗。
:09/05/03 12:18 :SH901iC :Inb4E6U6
#317 [ゆーちん]
栄之助のやりたい事、わかった。
「ママ…」
キスだ。
こんな真っ暗なのに、私の唇を見事当てて、強く押しつける栄之助。
「…っ、教室だよ?いつ明るくなるかわかんないのに、ダメ。」
:09/05/03 12:19 :SH901iC :Inb4E6U6
#318 [ゆーちん]
小声すぎて栄之助が聞き取れたかわかんない。
「大丈夫だよ。」
聞こえた?
何が大丈夫なの。
幸い、周りに誰もいなかったけどリハーサルでしょ?
誰かが歩いて来たらどうすんのー!
:09/05/03 12:20 :SH901iC :Inb4E6U6
#319 [ゆーちん]
私の不安を余所に、栄之助のキスは止まらなかった。
舌だって暴走しすぎ。
やめて欲しい。
体が疼いてしまうから。
「きゃー!」
近くで聞こえた悲鳴に思わずキスを止めた。
見られたかと思った。
「リハーサルだってば。女子が試しに歩いてんの。」
「だったらここにも来るんじゃないの?見つかるよ。」
:09/05/03 12:21 :SH901iC :Inb4E6U6
#320 [ゆーちん]
「来たらやめる。だからそれまで…」
こんなスリルは望んでないよぉー。
いつ来るかわかんないのに、気が気じゃない。
だったら本気で拒めばいいのに、ちゃっかりとキスを楽しんでるっていうのは…私はきっと栄之助のキスがすきだから。
LOVEじゃなく、LIKEとして。
:09/05/03 12:22 :SH901iC :Inb4E6U6
#321 [ゆーちん]
そんな暗闇も光が点けられ、私たちは何事もなかったかのようにその後を過ごした。
下校時間になっても2Cの奴らは帰らず、一生懸命ラストスパートかけてた。
「ななみん先生、体調不良でしたら今日はもう帰って下さい。あとは僕がいるんで。」
:09/05/03 13:05 :SH901iC :Inb4E6U6
#322 [ゆーちん]
よっしゃーっ!
ほずみん、たまにはいい事言う〜。
つーか私、体調不良なんて言ったけ?
まあ何にせよ、帰らせてもらいまーす。
お言葉に甘えます、と保泉にニッコリ微笑んで、2Cの奴らにも頑張ってねと笑っとく。
「ななみん、また明日!」
「ななみんバイバーイ。」
:09/05/03 13:05 :SH901iC :Inb4E6U6
#323 [ゆーちん]
クラスが私にさよならの言葉をかけていると、委員長がみんなに言った。
「みんなごめん。俺も帰るわ。でもすぐにまた戻って来る!ちょっと外せない用があってさ。悪いな。」
仁士はよほど信頼されてるのか好かれているのか、みんなから笑顔でお許しをもらっていた。
:09/05/03 13:07 :SH901iC :Inb4E6U6
#324 [ゆーちん]
副担任とクラス委員が一緒に教室を出る。
全く違和感のない風景に、誰も疑問を抱かない。
たった一人、栄之助以外は。
:09/05/03 13:07 :SH901iC :Inb4E6U6
#325 [ゆーちん]
「そんじゃあとで。」
「あいよ。」
仁士は走りながら先に行ってしまった。
私は走る必要もないので、ゆっくり歩きながら仁士の背中を見送る。
校門を出ようとしたとき、やっぱり追いかけて来た猿に呼び止められた。
:09/05/03 13:10 :SH901iC :Inb4E6U6
#326 [ゆーちん]
「ママ。」
「ん?」
「仁士とどっか行くの?」
「ううん。仁士もう帰ったよ。」
「あれ?何だ…勘違い。」
後でまた会うけどね。
:09/05/03 13:11 :SH901iC :Inb4E6U6
#327 [ゆーちん]
「どしたの。」
「一緒に帰るから、ヤキモチ妬いてぶっ飛んできちゃった。」
「マザコンね。じゃあまた明日。準備頑張って。」
「うん、バイバイ。」
「バイバイ。」
:09/05/03 13:11 :SH901iC :Inb4E6U6
#328 [ゆーちん]
すんなり教室に帰ってく栄之助。
キスしないんだぁって残念に思っちゃった私は重症?
…重症だよねぇ。
はぁ…どうしちゃったんだ自分。
:09/05/03 13:18 :SH901iC :Inb4E6U6
#329 [ゆーちん]
「こんにちは!」
「こんにちは。蕾夢、久しぶり。お姉ちゃんの事覚えてる?」
「うーん、わちゅれた。」
わちゅれた、とか…可愛すぎだから許す。
「ななみちゃんだよ。」
仁士に教えてもらった蕾夢は『ななみちゃん!』と笑ってくれた。
「思い出してくれた?」
:09/05/03 13:19 :SH901iC :Inb4E6U6
#330 [ゆーちん]
「にいにのおともらち。」
「うん、そう!覚えててくれたんだぁ。蕾夢大好き〜。」
って、抱きつこうと思ったけどチビはすばしっこい。
「わんちゃあん!」
私スルーして、レオのとこ行っちゃったし。
:09/05/03 13:21 :SH901iC :Inb4E6U6
#331 [ゆーちん]
「むっなしい、広げた手。仁士入る?」
両手広げて蕾夢抱き締める準備満タンな姿がだっさい私。
「絶対いや。」
「あっそ。」
自分から手を降ろすと、これまた尚更情けない。
:09/05/03 13:22 :SH901iC :Inb4E6U6
#332 [ゆーちん]
「頼んだよ。」
「はいはい。終わったらすぐ来てよ?」
「うん。蕾夢なんだかんだで七海の事覚えてたから。ななみちゃん家行くっつったら喜んでたし。」
「本当に?」
「照れてるだけかもな。そんじゃよろしくね。蕾夢!にいに行くから、ななみちゃんとお利口にな!」
:09/05/03 13:24 :SH901iC :Inb4E6U6
#333 [ゆーちん]
「あーい!ばいばぁい。」
「バイバイ。そんじゃ七海、お願いね。」
「バイバーイ。」
仁士を送り出し、蕾夢の隣に座り込み、色んな話しをしながらレオとも遊んだ。
:09/05/03 13:25 :SH901iC :Inb4E6U6
#334 [ゆーちん]
「蕾夢、いっつも夕ご飯何時に食べてるの?」
「おなかちゅいた。」
質問スルーされちゃったけど、おなかちゅいたなら仕方ないよね〜。
母性本能くすぐられすぎでしょ、私。
時計を見ると18:00
うちの高校で居残れるギリギリの時間は21:00。
あと3時間か。
:09/05/03 13:27 :SH901iC :Inb4E6U6
#335 [ゆーちん]
ご飯食べて、おもちゃで遊んで、テレビでも見てりゃ仁士帰って来るでしょ。
「何食べたい?」
「おかち」
「おかち…あ、お菓子?お菓子はだめだよ。夕ご飯なんだから。」
「えー」
膨れっ面が可愛くて可愛くて、お菓子あげようかなって思っちゃったじゃねぇか〜。
:09/05/03 13:28 :SH901iC :Inb4E6U6
#336 [ゆーちん]
結局、冷蔵庫を見てヤキソバをする事にした。
一応子供だし薄味の方がいいよね?
野菜も食べやすく切って、麺も短めに切ってみた。
私が調理してる間、蕾夢はレオとじゃれあってた。
:09/05/03 13:29 :SH901iC :Inb4E6U6
#337 [ゆーちん]
「蕾夢〜、できたよ。レオもご飯だよ。お座りして。」
「れお、おちゅわりできるの?」
「出来るよ。お手もするんだから。蕾夢、手ぇ出してごらん。」
蕾夢の小さな手がレオの前に差し出された。
「レオ、お手。」
:09/05/03 13:30 :SH901iC :Inb4E6U6
#338 [ゆーちん]
レオは蕾夢の手のひらに、ポンッと自分の手を乗せた。
「きゃあ〜!」
蕾夢の反応ったら、めちゃくちゃ可愛い。
「レオ、おかわり。」
反対の手を蕾夢の手に乗せるレオは得意気な顔をしていた。
:09/05/03 13:32 :SH901iC :Inb4E6U6
#339 [ゆーちん]
「どっちのおてても、できんだね。」
「そうだよ。上手にお手できたから、レオの事褒めてあげて。」
「れお〜、じょおずぅ。」
子犬と子供が抱き合ってる…。
やばい。
激萌えなんですけど!
蕾夢もレオも可愛すぎて、写真に納めたいくらいだよぉ。
:09/05/03 13:32 :SH901iC :Inb4E6U6
#340 [ゆーちん]
最初、蕾夢が風邪ひいて預けられた時すっごく嫌だったのに今はどうってことない。
嫌いじゃないけど、好きでもない子供。
そんな子供に癒されてるなんて、私最近自分がよくわかんないや。
:09/05/03 13:34 :SH901iC :Inb4E6U6
#341 [ゆーちん]
「レオよくできました。はい、ご飯だよ。」
ドッグフードを差し出すと、蕾夢から離れ、ご飯に飛び付くレオ。
「蕾夢、私たちも食べよっか。ここ座って。」
「うん。」
:09/05/03 13:34 :SH901iC :Inb4E6U6
#342 [ゆーちん]
蕾夢は私の隣に座り、薄味のヤキソバを美味しい美味しいと言って食べてくれた。
薄味にしてよかった〜。
「蕾夢、上手にスプーン使うね。」
「じょおず?」
「うん、蕾夢上手!すごーい。」
プッ…照れちゃってさ。
可愛い。
:09/05/03 13:35 :SH901iC :Inb4E6U6
#343 [ゆーちん]
でも本当に上手なんだよね。
もしかして2才の子はみんな上手にスプーン持てるのかな?
蕾夢が特別上手ってわけじゃないのかな?
よくわかんないけど、褒めてあげると嬉しそうだし、まぁいっか。
:09/05/03 13:36 :SH901iC :Inb4E6U6
#344 [ゆーちん]
「ごちしょうしゃまでちた。」
「はーい。いっぱい食べて偉かったね。」
あんまり過剰に褒めたり、特別扱いするのは、嫌いだから私はしない。
だけどその私でさえ驚くくらい、蕾夢はお利口さんなんだよね。
とても複雑な家庭環境だとは思えない。
むしろ裕福すぎる家庭育ち、みたいにさえ思える。
:09/05/03 13:37 :SH901iC :Inb4E6U6
#345 [ゆーちん]
時計は19:00だった。
…え?
19:00?
ヤキソバ食うのに1時間もかかったの?
まぁ確かに時間かかるなぁとは思ってたけど1時間もかかてたなんて。
:09/05/03 13:38 :SH901iC :Inb4E6U6
#346 [ゆーちん]
あと2時間、とりあえずテレビでも見るか。
「…。」
「…。」
うっわー、つまんねぇー。
アニメもお笑い番組もやってないの?
どうしよう。
つまんないよね、こんなニュース番組。
私だって、つまんないもん。
:09/05/03 13:39 :SH901iC :Inb4E6U6
#347 [ゆーちん]
「蕾夢、お絵かきする?」
「するーっ!」
よかった。
これで、しないって言われたらどうしようかと思った。
紙とペンを渡すと、迷わず大胆にグルグルと円を書き始めた蕾夢。
:09/05/03 13:39 :SH901iC :Inb4E6U6
#348 [ゆーちん]
楽しそうにお絵かきしてるから、その間に家事を済ませた。
しばらくして、私がトイレにいた時だった。
「ままぁ。まま?」
パタパタと足音が聞こえ、蕾夢の声が震えていた。
:09/05/03 13:40 :SH901iC :Inb4E6U6
#349 [ゆーちん]
何かあったかと思い、慌ててトイレから出ると、やっぱり蕾夢は泣いていた。
「蕾夢どした?おしっこ?」
私の姿を見つけた蕾夢は私に飛び付いてきた。
「ななみちゃぁーん。」
:09/05/03 13:41 :SH901iC :Inb4E6U6
#350 [ゆーちん]
私の足にすがりつき、わんわん泣いていた。
だから、抱き上げて、ギュッてしてあげた。
きっと、私がトイレに行って、人の気配がなくなって寂しくなったんだと思う。
「お姉ちゃん、ここにいるよ〜。」
:09/05/03 13:44 :SH901iC :Inb4E6U6
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