彼と彼女の一週間
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#201 [あお☆まる]
来夢に対する
愛情は
好きとか
腫れた惚れたとか
そんなレベルじゃない
もっともっと
深いんだ。
:09/05/25 00:52
:932SH
:☆☆☆
#202 [あお☆まる]
「あー!チヨ見て!」
来夢の指の先には
車販売のクレープ屋さん
あ…美味しそう。
「食べる?」
「うん!」
:09/05/25 00:59
:932SH
:☆☆☆
#203 [あお☆まる]
あんたのその笑顔で
私のお腹は満たされるよ
…いや、ごめん
それは嘘
けど、来夢の
その笑顔があれば
何でも出来るよ
これ、
けっこう本気
:09/05/25 01:02
:932SH
:☆☆☆
#204 [あお☆まる]
「チヨ、早くー」
一人思いに老けている私を残して
一人すでに店の前の来夢
……寂しいじゃんか
すぐに後を追って
クレープ購入
:09/05/25 01:10
:932SH
:☆☆☆
#205 [あお☆まる]
二人でクレープをほうばる
クレープも
お弁当も食べ終わって
気づけば、空には厚い黒い雲がかかっていた
雨…降りそう
嫌だな
:09/05/25 16:49
:932SH
:☆☆☆
#206 [あお☆まる]
「チヨ?」
「雨…降りそうだから
もう家にか……」
”家に帰ろう”
そう言いかけた時だった
救急車のサイレンが
辺りに響く
:09/05/25 16:52
:932SH
:☆☆☆
#207 [あお☆まる]
そのサイレンに
合わせる様に
雨が千代子を濡らす
雨……
サイレン……
待ち合わせ場所
:09/05/25 16:54
:932SH
:☆☆☆
#208 [あお☆まる]
頭が働かず
ただその3つが
浮かび上がる
記憶が朦朧とする中
雨に打たれている
自分の両手を見つめる
そこには
千代子の両手を
真っ赤に染める血
:09/05/25 16:59
:932SH
:☆☆☆
#209 [あお☆まる]
鳴り響くサイレン
止まない雨
「いや…いやっ!!
血がっ!!!いやっっ」
必死に手を染める
赤い血を雨で洗い流そうとするも消えない
:09/05/25 17:03
:932SH
:☆☆☆
#210 [あお☆まる]
そんな千代子を
来夢は優しく抱きしめる
「チヨの手は綺麗だよ?血なんか…ついてない」
「嘘…嘘よ!こんなにベッタリ付いてるじゃないっ!!」
来夢は抱きしめる腕に力を込める
:09/05/25 17:06
:932SH
:☆☆☆
#211 [あお☆まる]
「チヨ、
その血は誰の血?」
:09/05/25 17:07
:932SH
:☆☆☆
#212 [あお☆まる]
誰の……
私の手に付いてるのは
誰の……血?
:09/05/25 17:09
:932SH
:☆☆☆
#213 [あお☆まる]
千代子は
そのまま記憶を手放す
周りには
千代子と来夢を濡らす雨と鳴り響くサイレン
:09/05/25 17:11
:932SH
:☆☆☆
#214 [あお☆まる]
:09/05/25 17:34
:932SH
:☆☆☆
#215 [あお☆まる]
:09/05/25 17:39
:932SH
:☆☆☆
#216 [あお☆まる]
…NO, 喧嘩…
:09/05/30 03:46
:932SH
:☆☆☆
#217 [あお☆まる]
眠い……
眠い……
何でこんなに
眠いの…?
:09/05/30 03:52
:932SH
:☆☆☆
#218 [あお☆まる]
けど…
このまま
寝ていたい
だって現実は
辛いだけだもの……
:09/05/30 03:53
:932SH
:☆☆☆
#219 [あお☆まる]
“何で辛いの…?”
違う声が
私に語りかける
それはー………
:09/05/30 03:57
:932SH
:☆☆☆
#220 [あお☆まる]
何かを言いかけた時
千代子の体を
光りが包み込み
目を思いっきりつぶった
その時に
千代子を呼ぶ声が響く
「…ヨ…チヨ」
:09/05/30 04:02
:932SH
:☆☆☆
#221 [あお☆まる]
「ら、いむ…」
そう口にしたと同時に、
目を覚ます千代子
目を開くと
今にも泣き出しそうな瞳をした
来夢が手を握っていた
「チヨ…良かった」
:09/05/30 04:06
:932SH
:☆☆☆
#222 [あお☆まる]
深いため息をはきながら
そう呟くと
握りしめた手に
力を込めた
「…来夢ったら
大袈裟だよ。多分、貧血でちょーとフラッてしただけだよ」
場を和ます為に
軽くそう言う
:09/05/30 04:09
:932SH
:☆☆☆
#223 [あお☆まる]
けれど来夢には
いつもの笑顔はなく
真剣な眼差しを
千代子に向ける。
「…チヨ、今日5月7日だよ。」
:09/05/30 04:14
:932SH
:☆☆☆
#224 [あお☆まる]
5月7日…?
来夢の言ってる事が
千代子には一瞬分からなかった。
だって、昨日は
5月5日だったから
今日は5月6日なはず
「今日は、5月6日でしょ?」
:09/05/30 04:19
:932SH
:☆☆☆
#225 [あお☆まる]
「…違う。
チヨは倒れてから、
次の日一日ずっと起きなかったんだ。」
「え…」
丸一日以上寝て…た?
来夢は、まだきちんと
状況が把握出来ていない
千代子の手を一回強く握り締めると
何かを振り払う様に重く、大きく息をはく
:09/05/30 04:24
:932SH
:☆☆☆
#226 [いちご]
がんばって下さい

:09/06/02 23:03
:SO906i
:☆☆☆
#227 [あお☆まる]
【 いちご 様 】
……………………………………
わぁ〜ん!嬉しいぃ!!
ありがとうです(pωq`)
これからも、見て下さいね!
……………………………………
:09/06/03 01:57
:932SH
:☆☆☆
#228 [あお☆まる]
「…ごめんチヨ。
本当はこんなこと言いたくないんだ、けど……
僕はチヨが必要だから。」
「…?」
何を言いたいのか
分からなくて
ただ、来夢の顔を見つめていた。
:09/06/03 02:00
:932SH
:☆☆☆
#229 [あお☆まる]
「チヨは本当に
佐藤勇人に振られたの?」
:09/06/03 02:02
:932SH
:☆☆☆
#230 [あお☆まる]
まるで、頭を
おっきなおっきな
金づちで殴られたみたいだった。
それと同時に
疑問がわく
私、勇人の事
来夢に話した…?
:09/06/03 02:06
:932SH
:☆☆☆
#231 [あお☆まる]
いいや、
話してない。
じゃあ、
何で知ってるの?
アナタハ、ダレ?
:09/06/03 02:08
:932SH
:☆☆☆
#232 [あお☆まる]
完全に思考が
飛んでいた千代子に
来夢は更に
詰め寄る
「ね、チヨ。
勇人はチヨを振ってないよね?」
来夢に肩を持たれて
ビクッと肩を揺らす
:09/06/03 02:10
:932SH
:☆☆☆
#233 [あお☆まる]
フラレテナイ?
ナニイッテルノ…?
「振られたわ。私の誕生日に…雨が降ってた。」
ソウヨ。
ダカラ、雨ハ嫌イ
:09/06/03 02:13
:932SH
:☆☆☆
#234 [あお☆まる]
「じゃあ、何で振られたの?ね、チヨ、何て言われて振られたの?!」
来夢の肩を持つ力が
強くて痛い
あれ…私……
何て言われたんだっけ?
:09/06/03 02:16
:932SH
:☆☆☆
#235 [あお☆まる]
思いだそうとすると
頭が痛くなる
何…?頭が
割れる様に痛い……
それと同時に
頭の中に映像が
次々に浮かび上がる
:09/06/03 02:20
:932SH
:☆☆☆
#236 [あお☆まる]
雨…
私ノ手ニハ血
待チ合ワセ場所
鳴リ止マナイ
サイレンーーー……
:09/06/03 02:23
:932SH
:☆☆☆
#237 [あお☆まる]
イヤ…
イヤ、
イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ
:09/06/03 02:25
:932SH
:☆☆☆
#238 [あお☆まる]
止メテッッ!!!
思イ出シタクナイ!!!
:09/06/03 02:27
:932SH
:☆☆☆
#239 [あお☆まる]
千代子は来夢の
手を自分の肩から
勢いよく引き離すと
虚ろな目で呟く
「アナタハ、ダレ?」
:09/06/03 02:28
:932SH
:☆☆☆
#240 [あお☆まる]
来夢は
悲しそうに顔を歪める
「チヨ、僕は−…」
何かを言いかける来夢
しかし、その何かを
聞くことをせず
わざと言葉を被せる
「出てって…」
:09/06/03 02:31
:932SH
:☆☆☆
#241 [あお☆まる]
「…チヨ?」
「出てってよ!!!」
来夢は暫く
千代子の顔を見ていたが
自分を見ることなく
拒む千代子を見て
悲しそうに体を丸め
そっと家から出ていく
:09/06/03 02:33
:932SH
:☆☆☆
#242 [あお☆まる]
パタンと
扉を閉める音が
静かな部屋に響く
一人、
ベッドに座る千代子
「…来夢」
!
:09/06/03 02:36
:932SH
:☆☆☆
#243 [あお☆まる]
自分が
出て行け。
そう言ったのに
急に寂しさが襲い
ドアを見つめる
けど、来夢がいたら
思い出したくない
記憶が出そうになる。
:09/06/03 02:39
:932SH
:☆☆☆
#244 [あお☆まる]
でも、私は何を
思い出したくないの?
分からない……
けど、決して
思い出したくない。
:09/06/03 02:42
:932SH
:☆☆☆
#245 [あお☆まる]
ベッドの上で
自分の足を抱える
もう、
何も考えたくない
:09/06/03 02:49
:932SH
:☆☆☆
#246 [あお☆まる]
<Font Color="">…NO,7 目覚め…</Font>
:09/06/03 19:52
:932SH
:☆☆☆
#247 [あお☆まる]
…NO,7 目覚め…
:09/06/03 19:53
:932SH
:☆☆☆
#248 [あお☆まる]
結局昨日は眠れなかった
時計を見ると
朝の6時
:09/06/03 19:55
:932SH
:☆☆☆
#249 [あお☆まる]
来夢はどこに
行ったんだろう…
一人で泣いてるの?
そう思うと胸が痛い
:09/06/03 19:56
:932SH
:☆☆☆
#250 [あお☆まる]
何故か足が
玄関に向かう。
私が追い出したのに
探して…どうするの…?
:09/06/03 19:59
:932SH
:☆☆☆
#251 [あお☆まる]
その思いとは裏腹に
足と手は勝手に動いて
玄関の扉を開いていた
来夢が玄関の外で
泣いている気がして
:09/06/03 20:01
:932SH
:☆☆☆
#252 [あお☆まる]
「…来…夢」
玄関先で、大きい体を小さく丸めて
体育座りをしていた来夢は
千代子の声に
肩を揺らすとゆっくり振り向く
振り向いた
その顔は
子供の様に涙で濡れていた
:09/06/03 20:04
:932SH
:☆☆☆
#253 [いちご]
:09/06/03 22:05
:SO906i
:☆☆☆
#254 [あお☆まる]
【 いちご 様 】
……………………………………
またまた、ありがとうござ
います!テンション上がり
MAX!!←ダサい。笑
もぉー好きです。←は?
なんで、良かったら感想板にも
遊びに来て下さいね(Pqε`*)
……………………………………
:09/06/04 00:55
:932SH
:☆☆☆
#255 [あお☆まる]
「チヨ…」
来夢は
消えそうな声で
そう呟くと
千代子にしがみつく
「僕にはチヨが必要なんだ。チヨは僕が必要?」
:09/06/04 00:58
:932SH
:☆☆☆
#256 [あお☆まる]
自信のない声色に
胸がギュッと
締め付けられる
千代子は来夢に
答える様に優しく
不安に震える体を抱きしめる
「私にも…
来夢が必要だよ」
:09/06/04 01:00
:932SH
:☆☆☆
#257 [あお☆まる]
暫く抱き合い
来夢の
震えるが止まった時
来夢が千代子の顔を覗く
「チヨ…
ついて来て。」
真剣なその顔を前に
断る事は出来なかった
:09/06/04 01:03
:932SH
:☆☆☆
#258 [あお☆まる]
黙って頷くと
千代子の手を取り
来夢は歩きだす
暫く歩くと
その道は
見覚えのある所だった
:09/06/04 01:05
:932SH
:☆☆☆
#259 [あお☆まる]
「…ら、いむ」
ここは……
来夢は千代子に構わず
手を引き進み続ける
「らっ来夢!!」
思わず声が上ずる
:09/06/04 01:07
:932SH
:☆☆☆
#260 [あお☆まる]
この先は嫌…
だってこの先は
前に具合が悪くなった場所
そう。私と勇人の
待ち合わせ場所………
:09/06/04 01:08
:932SH
:☆☆☆
#261 [あお☆まる]
抵抗する千代子の腕を
離すことなく引きずる様に、
花とお菓子が備えられてる電信柱の前まで
連れていく来夢
電信柱の前で止まると
ゆっくりと
千代子の方を向く
:09/06/04 01:12
:932SH
:☆☆☆
#262 [あお☆まる]
「チヨ、勇人さんは
此処で亡くなったんだよ」
:09/06/04 01:13
:932SH
:☆☆☆
#263 [匿名ちゃん]
気になります!
:09/06/04 01:49
:F705i
:gmoPyWCs
#264 [あお☆まる]
【 匿名ちゃん 】
……………………………………
ありがとうヽ(≧∀≦)ノ
今から更新するから見てお
くんなましぃ〜(*´∀`)
で、感想板にも来てくれた
ら嬉しくて抱き着きます。
↑いらねぇーー(゚言゚)
……………………………………
:09/06/06 14:41
:932SH
:☆☆☆
#265 [あお☆まる]
「ら、来夢…
なっ何言ってるの?」
声も体も震える
そんな私を
今まで見たことない
真剣な瞳を向ける来夢
「…嘘よ」
:09/06/06 14:44
:932SH
:☆☆☆
#266 [あお☆まる]
弱々しく
宙に消えた声
けれど、
電信柱をよく見れば
勇人の好きなお菓子ばかりが供えられていた
あ……
白いチョコ
:09/06/06 14:46
:932SH
:☆☆☆
#267 [あお☆まる]
そのチョコ一つで
来夢の言っている事が
嘘じゃないかもしれない
そう思わされる
「本当に…
勇人は死んだ…?」
口にそう出した途端
封印していた
記憶が走馬灯の様に
とめどなく流れる
:09/06/06 14:50
:932SH
:☆☆☆
#268 [あお☆まる]
自然と涙がこぼれ
視野がブツンと
電源を切ったように
暗くなる
勇人…
:09/06/06 14:52
:932SH
:☆☆☆
#269 [あお☆まる]
ここは……
千代子は気づくと
いつも夢で見た
暗闇の中にいた
:09/06/06 14:53
:932SH
:☆☆☆
#270 [あお☆まる]
…私
また夢でも見てるのかな
でもいいや
むしろずっと
夢の中にいたい
:09/06/06 14:55
:932SH
:☆☆☆
#271 [あお☆まる]
そっと
暗闇の中
座り込むと
お尻がヒンヤリ冷たかった
勇人がいないなら
生きていたくないよ
:09/06/06 14:57
:932SH
:☆☆☆
#272 [あお☆まる]
「勇人…」
思わずこぼれた言葉
:09/06/06 14:58
:932SH
:☆☆☆
#273 [あお☆まる]
その言葉に
反応する様に
少し目の前が
明るくなる
「ちょこ」
:09/06/06 14:59
:932SH
:☆☆☆
#274 [あお☆まる]
すぐに反応出来ず
顔をゆっくりと上げる
この声は…
聞き間違えるはずない
「勇人!!」
:09/06/06 15:00
:932SH
:☆☆☆
#275 [あお☆まる]
勇人は私の大好きな
あの笑顔で微笑む
堪らず抱き着く千代子
「…ちょこの甘えっ子」
そう言って
頭を撫でてくれる仕草が
懐かしくて愛しくて
鼻の奥がツンとなった
:09/06/06 15:03
:932SH
:☆☆☆
#276 [あお☆まる]
「良かった。勇人
やっぱり嘘だったのね」
「……」
「勇人がね、死んだなんて言うのよ?今こうしてここに居るのにね?」
「……」
「…ね、勇人。何とか言ってよ!!」
嘘だと言って
:09/06/06 15:07
:932SH
:☆☆☆
#277 [あお☆まる]
勇人はきつく
千代子を抱きしめると
優しく穏やかな
私が好きだった口調で
話し始める
「なぁーちょこ。
俺さお前の事好きだよ」
「私だって」
「お前の作る、甘い卵焼きも、フワフワのオムライスも、後、白いチョコを冷蔵庫にちゃんと買っててくれる性格も」
:09/06/06 15:11
:932SH
:☆☆☆
#278 [あお☆まる]
やめて……
やめてよ…………
そんな言い方まるで
最後の別れみたいじゃない
:09/06/06 15:13
:932SH
:☆☆☆
#279 [あお☆まる]
「でも、ごめんな
もう食べてあげれないんだ」
涙で声が詰まって
しゃべれなくて
黙って首を振る
いや、嫌よ勇人
一緒に居てっ
:09/06/06 15:15
:932SH
:☆☆☆
#280 [あお☆まる]
「い……やだっ
だって勇人…ずっと一緒だって、家族になってくれるって約束したじゃないっ!!」
子供のように
泣きじゃくりながら
勇人の胸にしがみつく
「…うん。ごめん」
「嫌だっ許さないっ!」
:09/06/06 15:19
:932SH
:☆☆☆
#281 [あお☆まる]
「でも俺はさ
ちょこに出会えて
凄く凄く幸せだったよ」
やめてよ
そんな事いわないで
私たちは
これからも一緒でしょ?
:09/06/06 15:21
:932SH
:☆☆☆
#282 [あお☆まる]
勇人に抱きしめながら
久しぶりのキスをする
唇が離れて目が合うと
「愛してる」
って言葉を初めてくれた
:09/06/06 15:23
:932SH
:☆☆☆
#283 [あお☆まる]
「なら、一緒にいてよ!
私、勇人がいないなら生きてたくない…
一緒に連れてってよ!!」
「駄目だよ。ちょこ。
一緒には連れて行けない。だって、ちょこは生きてるんだから。
自然にその日が来るまで俺の分まで生きて、ちょこ」
そう言う勇人の体が
光で包まれる
:09/06/06 15:26
:932SH
:☆☆☆
#284 [あお☆まる]
やめてよ、
勇人を連れてかないで
「勇人っ勇人っっ!!
嫌だよっ一人にしないでっ」
「ちょこ、愛してるよ」
「勇人!!!」
勇人が光に包まれ
消えていく
:09/06/06 15:29
:932SH
:☆☆☆
#285 [あお☆まる]
「ちょこ、
来夢を守って」
:09/06/06 15:30
:932SH
:☆☆☆
#286 [あお☆まる]
:09/06/06 15:30
:932SH
:☆☆☆
#287 [あお☆まる]
目が覚めて一番先に
飛び込んできたのは、
心配そうに歪められた
叔父さん叔母さん
友達の顔と
白い天井だった
目だけ動かす
どうやら私は呼吸機と、いくつもの点滴を付けられているらしい
:09/06/06 15:34
:932SH
:☆☆☆
#288 [あお☆まる]
「…わ、たし」
口が上手く動かない
叔父さんは
私に駆け寄ると
頬を軽く叩いた。
「馬鹿やろうっ…」
:09/06/11 03:00
:932SH
:☆☆☆
#289 [あお☆まる]
そう言う
叔父さんの声は
震えていて
顔を見れば、
叔父さんは泣いていた
初めて見る
泣き顔に
頬じゃなく、胸が痛くなった
:09/06/11 03:02
:932SH
:☆☆☆
#290 [あお☆まる]
私は“あの日”
勇人と、私の
20歳の誕生日を祝う為に、いつもの待ち合わせ場所で会う約束をしていた
:09/06/11 03:05
:932SH
:☆☆☆
#291 [あお☆まる]
いつもの様に
少し遅刻してしまう
でも勇人はいつも
そんな私を
笑顔で待っててくれた
:09/06/11 03:08
:932SH
:☆☆☆
#292 [あお☆まる]
けど、
”あの日”は違かった
:09/06/11 03:09
:932SH
:☆☆☆
#293 [あお☆まる]
雨の中
走って行くと
沢山の人だかり
回りにはサイレン音
人込みを掻き分けると
前が窪んだ車と
血だらけで横たわる
勇人の姿。
:09/06/11 03:12
:932SH
:☆☆☆
#294 [あお☆まる]
訳が分からなくて
夢中で人込みから
勇人に近づいた
抱きしめると
いつもの勇人の
甘い匂いはしないで
ただただ
血の臭いだけした
:09/06/11 03:14
:932SH
:☆☆☆
#295 [あお☆まる]
私の手は
勇人の血で真っ赤に
染まった
救急車で病院に向かう間
ずっと手を握りしめてた
勇人の手は
暖かくて
きっと大丈夫。
そう思った
:09/06/11 03:17
:932SH
:☆☆☆
#296 [あお☆まる]
けど勇人が
私の事を呼ぶ事も
20歳のお祝いを
してくれる事もなかった
死んだばかりの
勇人の体は
まだ暖かくて
なんで目を開けて
こっちを見てくれないの?って瞼に唇にキスした
:09/06/11 03:22
:932SH
:☆☆☆
#297 [あお☆まる]
「ちょこ、恥ずかしいよ!」
そう言ってくれるんじゃないかって
いっぱいいっぱい
キスをした
、
:09/06/11 03:23
:932SH
:☆☆☆
#298 [あお☆まる]
けど勇人は
目を開けてはくれなかった
勇人の葬式
最後の別れの時
まるで寝ているみたいな勇人にキスをする。
:09/06/11 03:25
:932SH
:☆☆☆
#299 [あお☆まる]
なんで……
なんで冷たいの?
唇、ガサガサだよ勇人
起きてよ、勇人
:09/06/11 03:26
:932SH
:☆☆☆
#300 [あお☆まる]
目を開けない勇人を見ても
冷たくなった勇人にキスしても
骨になった勇人を触っても
何一つ実感出来なかった
:09/06/11 03:29
:932SH
:☆☆☆
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C-BoX E194.194