彼と彼女の一週間
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#1 [あお☆まる]
ここだよ
僕はここだよ
ねぇ…気付いて…
僕を見て
>>2-4
:09/05/08 23:25
:812SH
:☆☆☆
#2 [あお☆まる]
:09/05/08 23:26
:812SH
:☆☆☆
#3 [あお☆まる]
:09/05/08 23:28
:812SH
:☆☆☆
#4 [あお☆まる]
:09/05/08 23:33
:812SH
:☆☆☆
#5 [あお☆まる]
彼と彼女の一週間 [jpg/30KB]
:09/05/08 23:37
:812SH
:☆☆☆
#6 [あお☆まる]
…NO,1 夢…
:09/05/08 23:40
:812SH
:☆☆☆
#7 [あお☆まる]
《ピピピ…》
朝日の差し込む部屋。
目覚めを促す様に
アラームが鳴る
私はまだ
重い瞼をゆっくり
開ける
「………」
:09/05/08 23:43
:812SH
:☆☆☆
#8 [あお☆まる]
“また”あの夢か…。
繰り返し見る夢
暗闇の中
一塊の光りと
響き渡る 切なげな声
:09/05/08 23:45
:812SH
:☆☆☆
#9 [あお☆まる]
その声は
愛しい 愛しい
あの人に
とても似ている
もしかして…
貴方なの?
でも、もしそうなら
何故、私の夢に出るの?
:09/05/08 23:47
:812SH
:☆☆☆
#10 [あお☆まる]
私を…振ったのに
:09/05/08 23:48
:812SH
:☆☆☆
#11 [あお☆まる]
僕はここだよ
…何処に居るの?
ねぇ…気付いて
何に?
僕を見て
ずっと貴方だけ見てた
:09/05/08 23:50
:812SH
:☆☆☆
#12 [あお☆まる]
ね…勇人
私は今でも
貴方を愛してる…
:09/05/08 23:51
:812SH
:☆☆☆
#13 [あお☆まる]
《ピピピ…》
二回目のアラームで
寝ぼけた頭は
一気に現実に戻る
時計を見ると
8時を指している
:09/05/08 23:53
:812SH
:☆☆☆
#14 [あお☆まる]
「あ…。やばい。」
急いで支度をする
長く続けていたサイクル
時間はいつだって
どんな時だって
何も変わらず
流れていく
:09/05/08 23:55
:812SH
:☆☆☆
#15 [あお☆まる]
だけど、
最近あの夢が
長年続けていた
その完ぺきなサイクルを乱す様になった
夢を見出したのは
3年と半年付き合った
佐藤 勇人と
別れたあの日から
:09/05/09 00:00
:812SH
:☆☆☆
#16 [あお☆まる]
ね、夢の君
貴方は誰なの?
勇人なの?
なら、何を伝えたいの?
自分が振った相手に
一体…何を……
:09/05/09 00:02
:812SH
:☆☆☆
#17 [あお☆まる]
私の中の未練が
あの夢を見せるの?
私の心の
あの人が消えない…
:09/05/09 00:04
:812SH
:☆☆☆
#18 [あお☆まる]
朝に乱れた
サイクルを軌道修正して
帰りまでには
完ぺきなサイクルに
戻していた
優等生な私は
仕事を定時に終わらせる
:09/05/09 00:08
:812SH
:☆☆☆
#19 [あお☆まる]
会社の人に
一通り挨拶すると
家路を急ぐ
雨…降りそう
嫌だな。
だって“あの日”も
雨が降ってた
:09/05/09 00:11
:812SH
:☆☆☆
#20 [あお☆まる]
私の気持ちを
無視するように
雨は、勇人と別れた
“あの日”
の思い出を降らし続け
私の体を濡らしていく
:09/05/09 00:14
:812SH
:☆☆☆
#21 [あお☆まる]
私の20歳の誕生日
向かうのは
いつもの待ち合わせ場所
:09/05/09 00:17
:812SH
:☆☆☆
#22 [あお☆まる]
約束の時間よりも
遅れた私
先に彼が待っててくれた
ここまで、
いつもと同じはずだった
:09/05/09 00:22
:812SH
:☆☆☆
#23 [あお☆まる]
雨の降りしきる中
私達は別れた
:09/05/09 00:23
:812SH
:☆☆☆
#24 [あお☆まる]
そんな忘れたい
思い出を
雨のせいで
思い出していたら
体がよろける
思い返せば
今日一日怠い感じが続いていた。
もしかして風邪?
:09/05/09 00:26
:812SH
:☆☆☆
#25 [あお☆まる]
いや、違う
昨日は少し
睡眠薬を飲み過ぎた
多分そのせいだ
あの夢を見たくなくて
睡眠薬を服用する
:09/05/09 00:28
:812SH
:☆☆☆
#26 [あお☆まる]
体に良くないって
分かってるのに
もう今では
睡眠薬なしでは
寝れなくなってしまった
完全な薬物依存
:09/05/09 00:30
:812SH
:☆☆☆
#27 [
]
前振り長ない??

読んでてしんどい

:09/05/09 00:33
:N02A
:UtpVb5hI
#28 [あお☆まる]
そんな壊れた私の体を
激しさを増した雨が
容赦なく濡らす
やっと、
アパートに着くと
私は足を止めて
目の前の
異様な光景を見つめる
:09/05/09 00:36
:812SH
:☆☆☆
#29 [あお☆まる]
私の部屋の前に
ずぶ濡れの男の子が
座っている
微動だにしない
その姿に不安を覚える
“まさか死んでる?”
部屋に入るにも
ドアのど真ん中にいる為
入る事すら出来ない
:09/05/09 00:44
:812SH
:☆☆☆
#30 [あお☆まる]
暫くそのまま
男の子ん見ていると
微かに動いているのが分かった
生きているらしい
いつまでも
このままじゃしんどい
:09/05/09 00:46
:812SH
:☆☆☆
#31 [あお☆まる]
座っている
男の子に話し掛ける
「あの…すいません」
男の子はピクリと
体を動かすと
ゆっくり顔を上げる
:09/05/09 00:47
:812SH
:☆☆☆
#32 [あお☆まる]
男の子と目が合い
思わず息を飲む
“佐藤 勇人”
に似ている
その男の子は
動揺する私に
更に追い撃ちをかける
:09/05/09 00:51
:812SH
:☆☆☆
#33 [あお☆まる]
「ちょこ…だよね?」
“ちょこ”
勇人がつけた
私の呼び名だった
「…白井 知代子だよね?」
:09/05/09 00:53
:812SH
:☆☆☆
#34 [あお☆まる]
「…あなた…誰?」
必死に言葉を絞り出し
それだけ伝える
「僕、僕はー……」
そこまで言うと
男の子は倒れてしまった
:09/05/09 00:55
:812SH
:☆☆☆
#35 [あお☆まる]
>>27 さん
長かったですか?
でも、ずっと考えてた内容
だし外せないので変えるつ
もりはありません。
読んでくれてありがとうご
ざいます(Pqε`*)
長くてしんどいけど、よかっ
たら引き続き見て下さいね
:09/05/09 00:59
:812SH
:☆☆☆
#36 [乃愛]
気・に・な・るー


:09/05/09 07:50
:F01A
:wu/UgbCc
#37 [あお☆まる]
*乃愛ちゃん
あ・り・が・と・うヽ(≧∀≦)ノ
乃愛ちゃんには、キッスの
プレゼントを…(いらない)
:09/05/10 01:30
:812SH
:☆☆☆
#38 [あお☆まる]
倒れてしまった男の子
何で倒れちゃうの…
此処に転がしておく訳にもいかないし
仕方ない、運ぶか
でも運べるかな?
若いって言っても多分
高校生くらいだろうし
重そう……
:09/05/10 01:33
:812SH
:☆☆☆
#39 [あお☆まる]
男の子の腕を
自分の肩に乗せて
力を入れて引っ張る
予想に反して
男の子は軽かった
…軽すぎ
お陰で、女一人
余裕で男の子を運んだ
:09/05/10 01:36
:812SH
:☆☆☆
#40 [あお☆まる]
とりあえず、
ベットに転がして
服を部屋着に着替える
着替え終わって
ベットを見るが、
男の子はまだ動かない
ベットに近づき
顔を覗く
:09/05/10 01:39
:812SH
:☆☆☆
#41 [あお☆まる]
一応息をしてるか
鼻の上に手をかざして
確かめてみる
…息はあるみたい
けど本当に似ている
雰囲気とか
髪のくせっ毛具合も
私の名前も知ってたし
勇人の弟さんとか…?
:09/05/10 01:42
:812SH
:☆☆☆
#42 [あお☆まる]
いや、違う
だって勇人は
一人っ子だったもの
「じゃあ…
貴方どこの誰なの?」
思わず零れたその言葉に
反応する様に
少し、体を身じろいだ後
目を開ける男の子
:09/05/10 01:45
:812SH
:☆☆☆
#43 [あお☆まる]
知代子と男の子の
目線が合うと
知代子は心の中に
何か温かいものを感じる
それが何か分からない
けど、さっき男の子が
自分の名前を発した
その時も
同じ温かさが胸を包んだ
勇人と似てるから?
:09/05/10 01:48
:812SH
:☆☆☆
#44 [あお☆まる]
そんな温かさの意味を
模索していると
男の子が口を開く
「ちょこ…」
「…確かに私は白井 知代子だけど
貴方は誰なの?名前は?」
:09/05/10 01:51
:812SH
:☆☆☆
#45 [あお☆まる]
「……」
答えたくない
って事か…
どうしたもんかな
頭を悩ます私に
男の子は
突拍子もない話しを
始める
:09/05/10 01:58
:812SH
:☆☆☆
#46 [あお☆まる]
「ね…ちょこ。
僕にちょこの一週間頂戴」
「……………え?」
「僕と一週間で良い
一緒に居て欲しいんだ」
何を言ってるの?
名前も知らない
男の子と一週間共に過ごす?
:09/05/10 02:01
:812SH
:☆☆☆
#47 [あお☆まる]
そんなの無理。
そう言おうとした
なのに……
男の子の顔が真剣で
純粋なその目で
見られたら
無理。とは言えなかった
:09/05/10 02:05
:812SH
:☆☆☆
#48 [あお☆まる]
黙る私の手を取り
尚懇願する男の子。
何故か私は
このこを突き放しちゃいけない。
そんな感情で一杯になる
「…分かったわよ。」
:09/05/10 02:09
:812SH
:☆☆☆
#49 [あお☆まる]
そう言うと
男の子は笑顔になる
「ありがとう!ちょこ」
その笑顔を見れば
又、胸があったまる
「ただし、きっちり一週間ね?あと…ちょこって呼ぶのは止めて。」
:09/05/10 02:12
:812SH
:☆☆☆
#50 [あお☆まる]
「なんで?」
「なんでも」
だって、
勇人にそっくりの
貴方が、勇人が付けた
呼び名で呼ぶなんて
息苦しくて
耐え切れないもの
:09/05/10 02:14
:812SH
:☆☆☆
#51 [あお☆まる]
「じゃあ、チヨって呼ぶね!」
そう言って笑う
男の子を見て
何だか可愛く思えた
ペットを飼ったと
思う事にしよう。
とひそかに心で決めた
:09/05/10 02:19
:812SH
:☆☆☆
#52 [あお☆まる]
とりあえず
一週間一緒に居る
そう腹をくくったら
急激に眠気に襲われた
部屋着に
着替えた時飲んだ
睡眠薬が効いてきた様だ
「チヨ、眠い?」
「……うん」
:09/05/10 02:24
:812SH
:☆☆☆
#53 [あお☆まる]
一人暮しの私
勿論、ベットは
男の子が乗ってる
一つだけ
余分な布団なんてない
けど、無償に眠い
もう…どーでもいいや
知代子はモゾモゾと
男の子が居るベットに
潜り込む
:09/05/10 02:28
:812SH
:☆☆☆
#54 [あお☆まる]
「…チヨ、
おやすみなさい」
「……ん」
誰かの温もりを
感じながら
おやすみなさい
を言ってもらうのは
何ヶ月ぶりだろう
:09/05/10 02:30
:812SH
:☆☆☆
#55 [あお☆まる]
名前を知らない
素性も分からない
そんな男の子と
一緒のベットに寝る。
普通なら安心なんて
出来る訳無い
けどその日の私は
睡眠薬が効いたのか
すんなり夢の中に……
:09/05/10 02:32
:812SH
:☆☆☆
#56 [あお☆まる]
こうして
彼と私の
奇妙な一週間は
始まったのだ
:09/05/10 02:34
:812SH
:☆☆☆
#57 [あお☆まる]
:09/05/10 02:40
:812SH
:☆☆☆
#58 [あお☆まる]
NO,2
ホットチョコ
:09/05/11 21:58
:812SH
:☆☆☆
#59 [あお☆まる]
「……ヨ」
「……」
「…チヨ」
やだ…
まだ寝ていたい
だって今日はなんか
良い夢を見た気がする
:09/05/11 22:01
:812SH
:☆☆☆
#60 [あお☆まる]
少し起きかかった頭を
再度眠りに誘う
が、
体を揺すられ
寝たいという強い思いも
虚しく、夢から覚める
目を開けて起こした犯人を恨めしそうに見る
私を覗き込む
見馴れてる様で
見慣れない人物…
:09/05/11 22:05
:812SH
:☆☆☆
#61 [あお☆まる]
あれ…?
その人物の
満面の笑顔を前に
昨日の出来事を整理する
家に帰って来たら
この子がいて
それで……
あぁそうか、
一週間一緒に居るって
約束したんだっけ
:09/05/11 22:09
:812SH
:☆☆☆
#62 [あお☆まる]
「…今、何時?」
「んー6時!」
…まだまだ
寝れたじゃん
そう思いながら
テレビの電源を入れる
流れ出すニュース
何の気なしに聞いていたら違和感を覚えた
:09/05/11 22:12
:812SH
:☆☆☆
#63 [あお☆まる]
慌てて時計を見る
すると、6時は6時でも
夕方の6時という事が判明
……ヤバイ
仕事、
無断欠席しちゃった
ってか私
どんだけ寝てるの?
見ず知らずの男の子が
家に居るってのに
:09/05/11 22:15
:812SH
:☆☆☆
#64 [あお☆まる]
…まぁいいか
過ぎた事は仕方ない
私は会社に
電話を入れると
余っていた有給休暇を
一週間使う事にした
余ってたってか
貯めてたんだよね
勇人と旅行行きたくて
:09/05/11 22:18
:812SH
:☆☆☆
#65 [あお☆まる]
勇人との旅行に使う
はずだった有給休暇を
勇人そっくりの
男の子に使うだなんて
なんか変だよね?
「チヨー」
「…なに?」
:09/05/11 22:21
:812SH
:☆☆☆
#66 [あお☆まる]
「お腹空いたーー」
…そりゃそうだよね
もう、飲まず食わずで
夕方だもん。
でもさ、なんか
大型犬飼った気分
尻尾が見えそう
:09/05/11 22:24
:812SH
:☆☆☆
#67 [あお☆まる]
「ね…」
「んー?」
「そんなに見られたら
料理しずらい」
しかも、確実に
しっぽ振ってるでしょ?
私には見える
:09/05/11 22:26
:812SH
:☆☆☆
#68 [あお☆まる]
「だってさ、なんか
こーいうの良いよね!」
「なにが?」
「台所に料理する音って」
そういった
男の子の顔が少し
曇った気がした
:09/05/11 22:28
:812SH
:☆☆☆
#69 [あお☆まる]
…家庭内が
複雑なのかな?
でもそんな事
深く知る必要ない
だって、
私たちが一緒に居るのは
一週間なんだから
「…とりあえず、
出来たらそっちに運ぶから大人しく待ってて」
:09/05/11 22:31
:812SH
:☆☆☆
#70 [あお☆まる]
大型犬にそう言うと
大人しくテーブルの前で
待てをしていた
野良犬なのに
お利口さんで助かる
玩具を見る様な
犬のキラキラした視線が
なくなり
やっと料理に集中できた
:09/05/11 22:34
:812SH
:☆☆☆
#71 [あお☆まる]
って言っても
なんちゃってオムライス
だから集中しなくても
簡単なんだけどね
鶏肉の代わりに
ウインナーを使った
なんちゃってオムライス
を出すと
犬の尾っぽが
又、ブンブン振られる
:09/05/11 22:38
:812SH
:☆☆☆
#72 [あお☆まる]
:09/05/11 23:10
:812SH
:☆☆☆
#73 [あお☆まる]
:09/05/11 23:12
:812SH
:☆☆☆
#74 [あお☆まる]
「…食べてよし!」
そう言うと
今にも、よだれを出しそうだった大型犬は
待ってました!
とばかりにオムライスを口にほうばる
久しぶりに
人に料理を作ったな
:09/05/13 22:16
:812SH
:☆☆☆
#75 [あお☆まる]
「チヨ、チヨ、
これ凄く美味しい!!」
目を輝かせて
尻尾をふる大型犬
その姿に
なんだかキュンとした
やっぱり
美味しいって
言われるのは嬉しい
:09/05/13 22:18
:812SH
:☆☆☆
#76 [あお☆まる]
勇人もオムライスが
好きだったな
:09/05/13 22:20
:812SH
:☆☆☆
#77 [あお☆まる]
…………………………………………
「あ、又なんちゃってオムライスだ」
「…ばれたか」
「ちょこ好きだよねー。ウィンナー」
:09/05/13 22:23
:812SH
:☆☆☆
#78 [あお☆まる]
「好きだよー。
勇人は私のなんちゃってオムライス嫌い?」
「好き!けど、俺と結婚したら給料日にくらいはチキンにしてね」
「…給料によります。」
そう言って
いつもふざけ合ってた
:09/05/13 22:27
:812SH
:☆☆☆
#79 [あお☆まる]
勇人とは高校生の時に
バイト先で出会った
当日私が高校2年生
勇人が高校3年生だった
私がバイトしていた
アイス屋さんに
勇人がお客として来た
:09/05/13 22:35
:812SH
:☆☆☆
#80 [あお☆まる]
その時に、私のネームプレートを見た勇人に話しかけられたんだ。
「すげぇー!君、俺の好きな名前だね」
新手の
ナンパだと思って
無視する私に
勇人は続ける。
:09/05/13 22:38
:812SH
:☆☆☆
#81 [あお☆まる]
「俺、ホワイトチョコ大好きなんだよねー」
「…だから、なんなんですか?」
「えーー
だから、君の名前!
“しろいちよこ”でしょ?白いチョコじゃん!ね、俺の大好物!」
:09/05/13 22:43
:812SH
:☆☆☆
#82 [あお☆まる]
「あ…」
「ね!」
それが
私と勇人の出会い
交際してから
一年くらいたった時から
勇人はよく“結婚”を
口に出す様になった
:09/05/13 22:45
:812SH
:☆☆☆
#83 [あお☆まる]
「俺が、ちょこの家族になる」
それが彼の口癖だった
私の両親が
小さい頃に亡くなっていないから勇人がそう言ってくれる度に、
私は独りじゃない
そう思えた
:09/05/13 22:49
:812SH
:☆☆☆
#84 [あお☆まる]
けど勇人は
私の前からいなくなった
勇人がいなきゃ
私は生きてる意味がないのに
:09/05/13 22:52
:812SH
:☆☆☆
#85 [あお☆まる]
ね…勇人
“ちょこ”
って呼んで
私の好きな顔で笑って
お願いだよ
:09/05/13 22:54
:812SH
:☆☆☆
#86 [あお☆まる]
「……チヨ」
心配そうに
零れる声で我にかえる
:09/05/13 22:56
:812SH
:☆☆☆
#87 [あお☆まる]
目の前には、
愛しい人の顔を持つ
知らない人
「チヨ…
悲しいの?顔が泣きそう」
でも、どんなに
似てても違う
:09/05/13 23:00
:812SH
:☆☆☆
#88 [あお☆まる]
でもなんでかな
このこを見ると
勇人を思い出すんだ
私と勇人が
愛し合ってた日々の事を
:09/05/13 23:03
:812SH
:☆☆☆
#89 [あお☆まる]
「なんでもないよ
もう食べ終わったの?
お代わりはいる?」
そう聞くと
いらないと首を振った
「…そうだ。
名前は?なんて言うの?」
:09/05/13 23:06
:812SH
:☆☆☆
#90 [あお☆まる]
そう聞くと
悲しそうに目を伏せる
「…ないんだ」
「…え?」
「僕、名前ない」
:09/05/13 23:07
:812SH
:☆☆☆
#91 [あお☆まる]
名前がない…?
それはつまり
付けて貰った名前を
捨てた…とか?
それとも
名前を忘れてたとか?
:09/05/13 23:09
:812SH
:☆☆☆
#92 [あお☆まる]
どちらにしても
名前がないのは不便だ
「ね、チヨ。
僕の名前、チヨがつけて」
「え?私が?」
「うん。チヨに付けて欲しいんだ」
:09/05/13 23:11
:812SH
:☆☆☆
#93 [あお☆まる]
そう言われて
すぐに名前が浮かんだ
「らいむ」
「…ら、いむ?」
「そう。“来”る“夢”で来夢」
:09/05/13 23:14
:812SH
:☆☆☆
#94 [あお☆まる]
ずっと決めてた
勇人と私に
子供が出来たら
来夢にしょうって
きっと、
出て来る子供は
自分たちにとって夢だから。子供にも沢山夢が来ます様にって
二人で考えた名前
:09/05/13 23:16
:812SH
:☆☆☆
#95 [あお☆まる]
そんな
宝物みたいな名前を
昨日会ったばっかりで、
何も知らない男の子に
何故か
付けてあげたいと思った
なんでかは
分からないけど
:09/05/13 23:23
:812SH
:☆☆☆
#96 [あお☆まる]
「ありがとうチヨ。」
「え?」
「僕に、素敵な名前を付けてくれて。ありがとう」
そう笑う
大型犬改め来夢を見て
名前を来夢にして
良かったって素直に思った
:09/05/14 14:20
:812SH
:☆☆☆
#97 [あお☆まる]
時計に目をやると
もう既に夜の12時になっていた
今日ほぼ寝てたな
そろそろ
睡眠薬飲まなくちゃ
薬箱に手を伸ばす私を
不思議そうに見る来夢
:09/05/14 14:24
:812SH
:☆☆☆
#98 [あお☆まる]
「…チヨ、それ何?」
手の上に乗せた
3錠の薬を指差す来夢
「んー。睡眠薬」
そう答えると
来夢の顔が変わる
:09/05/14 14:26
:812SH
:☆☆☆
#99 [あお☆まる]
「ダメッ!!」
その言葉と共に
手の上に乗っていた薬は
来夢の手によって叩かれ
床に落ちる
「…何、するの?」
「…こんなの飲んじゃ嫌だ」
:09/05/14 14:38
:812SH
:☆☆☆
#100 [あお☆まる]
来夢は、そう言いながら
自分が落とした薬を拾う
薬を全部拾うと
とても悲しそうな瞳を私に向ける
「来夢…返して」
「嫌だ。」
:09/05/14 14:39
:812SH
:☆☆☆
#101 [あお☆まる]
「返して」
「嫌。」
「返してってば!!」
思わず声を張り上げる
そんな私を
泣きそうな顔で見る来夢
:09/05/14 14:41
:812SH
:☆☆☆
#102 [あお☆まる]
だって
しょうがないじゃない
これを飲まなきゃ
寝れない
私には、
これが必要なのよ
:09/05/14 14:43
:812SH
:☆☆☆
#103 [あお☆まる]
勇人を忘れる為にも
サイクルを正常にする為にも
私には
これがなきゃ……
:09/05/14 14:45
:812SH
:☆☆☆
#104 [あお☆まる]
俯いていると
優しく抱きしめられる
…不思議
来夢の腕の中は
とても落ち着く。
「僕がチヨに魔法の飲物作ってあげる」
:09/05/14 14:47
:812SH
:☆☆☆
#105 [あお☆まる]
「え…?」
「ちょっと待ってて!」
来夢は私から離れると
台所に向かい
冷蔵庫をあさり始める
「あ、いーもの見っけ!」
:09/05/14 14:49
:812SH
:☆☆☆
#106 [あお☆まる]
来夢の手には、
白いチョコ
勇人の大好物
勇人が好きだったから
私の冷蔵庫には
白いチョコが必ず入ってた
:09/05/14 14:51
:812SH
:☆☆☆
#107 [あお☆まる]
勇人と別れても
買い置きする癖がぬけなくて
今でも私の冷蔵庫には
常に入ってる
「でーきたっ!」
差し出されたのは
甘い香りのする
白い温かい飲物。
:09/05/14 14:54
:812SH
:☆☆☆
#108 [あお☆まる]
一口飲むと
甘くて優しい味が
口に広がる
「…美味しい」
「でしょ!ホットチョコだよ〜」
「ホットチョコ?」
:09/05/14 14:56
:812SH
:☆☆☆
#109 [あお☆まる]
「さっき見つけた
ホワイトチョコで作った」
「美味しい。
どうやって作るの?」
「秘密!」
:09/05/14 14:58
:812SH
:☆☆☆
#110 [あお☆まる]
悪戯顔で笑う来夢
「何それ、
毎日飲めないじゃん」
「チヨが飲みたい時は
僕が作ってあげる」
…言ったわね
じゃあ毎日作ってもらおうじゃない
:09/05/14 15:01
:812SH
:☆☆☆
#111 [あお☆まる]
「じゃあ、来夢は
ホットチョコ係決定」
「はーい!」
嬉しそうな来夢を見て
可愛いなって思う
けど良かった
これで冷蔵庫に沢山ある
ホワイトチョコの使い道ができた
:09/05/14 15:03
:812SH
:☆☆☆
#112 [あお☆まる]
全部飲み切る頃には
体がポカポカして
睡魔に襲われた
やるじゃん
ホットチョコ
:09/05/14 15:05
:812SH
:☆☆☆
#113 [あお☆まる]
来夢との
約束の一週間は
残すところ、後6日
:09/05/14 15:11
:812SH
:☆☆☆
#114 [あお☆まる]
:09/05/14 15:14
:812SH
:☆☆☆
#115 [あお☆まる]
NO,3
お散歩
:09/05/14 15:20
:812SH
:☆☆☆
#116 [あお☆まる]
「チヨー!!」
「…来夢、重い」
来夢との
二日目の朝は
来夢のダイブによって目が覚めた
来夢くん?
確かに貴方は軽いけど
朝からそれはキツイ……
:09/05/15 15:52
:812SH
:☆☆☆
#117 [あお☆まる]
「来夢…今何時?」
「ろくじぃー」
……待てよ
また夕方じゃないよね?
来夢を転がして
重い体を起こし、
時計に目をやる
今回は“朝の”
6時だった
:09/05/16 00:39
:812SH
:☆☆☆
#118 [あお☆まる]
うーん…
夕方じゃないけど
朝方の6時ってのも早い
「来夢、早起きさんだね」
「うん!だってチヨといっぱい一緒の時間過ごしたい」
出た、来夢スマイル
なんだかんだで
私は来夢のこれに弱い
:09/05/16 00:42
:812SH
:☆☆☆
#119 [あお☆まる]
ベットから転がされ
床におすわりをしてる
そんな来夢の頭を撫でる
髪、フワフワ
さすが犬っころ
勇人も
フワフワだったけど
来夢のが触り心地がいい
:09/05/16 22:20
:812SH
:☆☆☆
#120 [あお☆まる]
頭を撫でる私
撫でられて笑顔の来夢
他の人から見たら
奇妙な風景なんだろうけど、私の心は満たされていた
「ねーチヨー」
「んー?」
:09/05/16 23:23
:812SH
:☆☆☆
#121 [あお☆まる]
「お出かけしよー!」
「…うーーん」
「外、天気いいんだ!ね?お外♪お外♪」
本当は面倒臭い
けど、なんてったって
来夢の笑顔に弱い私
張り切って
お弁当まで作っちゃってたりしたりして
:09/05/16 23:27
:812SH
:☆☆☆
#122 [あお☆まる]
って事で
しっかりとUV対策をして
来夢とお散歩
「天気いーね!チヨ」
「本当。気持ちいー」
勇人ともよく
お散歩デートしたな
:09/05/17 00:10
:812SH
:☆☆☆
#123 [あお☆まる]
私お手製の
お弁当持って
メニューはいつも一緒
甘い甘い卵焼きと
タコさんウィンナーと
から揚げとポテトサラダ
あと梅干し入りの
お握り四つ
:09/05/17 00:13
:812SH
:☆☆☆
#124 [あお☆まる]
木の影に座って
いつも大好物の甘い卵焼きを食べて
「外で食べる、ちょこの卵焼き、さいこー!」
って、私の
大好きな笑顔を見せてくれたっけな
本当に来夢といると
勇人の思い出が
次から次と溢れ出す
:09/05/17 00:17
:812SH
:☆☆☆
#125 [あお☆まる]
勇人と来夢が似てるから
だから思い出すの?
勇人を
思い出したくなくて
睡眠薬に頼ってたのに
不思議
最近は
思い出すのが楽しい
:09/05/17 00:21
:812SH
:☆☆☆
#126 [あお☆まる]
宝物をひとつひとつ
箱から取り出すみたいに
ワクワクする様な
暖かい気持ちになる
なんでだろう
:09/05/17 00:24
:812SH
:☆☆☆
#127 [あお☆まる]
でもその気持ちは
来夢に対してもそう
来夢が喜べば
心が暖かくなる
笑顔が見たくなる
愛しい。
そんな気持ち
:09/05/17 00:26
:812SH
:☆☆☆
#128 [あお☆まる]
けどそれは
勇人に持ってた
恋愛感情とはまた別で
考えてても
この気持ちがなんなのか
説明出来ないけど
気持ちの良い空の下
甘い卵焼きを食べながら
「美味しーーい」
と笑う来夢を見て
この上ない幸せを感じた
:09/05/17 00:31
:812SH
:☆☆☆
#129 [あお☆まる]
中学生カップルが
目に入る
「初恋って感じ」
「んー?なにが??」
「あの二人。初々しい」
私の初恋は…
きっと勇人だった
:09/05/17 15:59
:812SH
:☆☆☆
#130 [あお☆まる]
「あーでもよく、本当の初恋は両親だって言うよね。小さい時にお父さんと結婚する!とかね」
「チヨの初恋もお父さんだったの?」
「んー。違う。
私両親いないから、そーいうの分かんない」
:09/05/17 16:03
:812SH
:☆☆☆
#131 [あお☆まる]
「そっかー。」
「来夢の初恋は?」
来夢を向くと
悲しそうな瞳に出会う
「…まだとか?
じゃあ、初チューもまだだ??」
「…がいい。」
:09/05/17 16:05
:812SH
:☆☆☆
#132 [あお☆まる]
「え……?」
聞こえにくくて
聞き返すと
今度は悲しそうな瞳の奥に真剣な光りが見えた
「初恋も、初チューも
僕はチヨがいい」
:09/05/17 16:08
:812SH
:☆☆☆
#133 [あお☆まる]
「…そっか」
「うん!」
びっくりした
来夢の発言にもだけど
言われた事に
喜んでる自分にもっと
びっくりしてしまった
:09/05/17 16:10
:812SH
:☆☆☆
#134 [あお☆まる]
でも変なの
困ったり、
気まずかったり
凄く胸がドキドキしたり
そんな感じじゃない
ただただ嬉しい。
:09/05/17 16:19
:812SH
:☆☆☆
#135 [あお☆まる]
来夢を見れば
答えを求める訳でもなく
ただ笑っている
私たちの間に流れる
この気持ちが
なんなのか
本当、説明できない
けど少なくとも
私たちには、答えはいらないみたい
:09/05/17 16:25
:812SH
:☆☆☆
#136 [あお☆まる]
「チヨ、寒くなってきたしお腹減ったし帰ろう!」
「そーだね!じゃあ、買い物して帰ろうか!
何がいい?」
「オムライス!!」
また?と言う言葉は飲み込んで
来夢スマイルに弱い私は
二日連チャンのオムライスを作るのだ
:09/05/17 16:29
:812SH
:☆☆☆
#137 [あお☆まる]
NO,4
プレゼント
:09/05/17 16:33
:812SH
:☆☆☆
#138 [あお☆まる]
朝日が眩しい
時計を見ると
まだ6時だった。
誰かさんのせいで
変な癖がついたみたい
まだスヤスヤと寝る
誰かさんに目線をやる。
:09/05/19 00:21
:812SH
:☆☆☆
#139 [あお☆まる]
そういえば
来夢と過ごして以来
あの夢を見ることがなくなった
夢の事を思い出せば
来夢の声と
夢の響き渡る声が
似ている気がした。
…でも
最近見てないし
声の印象が不確かになっている
勘違いかもしれない
:09/05/19 00:25
:812SH
:☆☆☆
#140 [あお☆まる]
来夢を見る
フワフワした毛並み
誘われる様に
寝ている来夢の髪に
手を伸ばす
本当の名前も知らない
多分高校生くらいの男の子
:09/05/19 00:30
:812SH
:☆☆☆
#141 [あお☆まる]
「…来夢は誰なの?」
小さく問い掛けてみる
答えは望んでない
声に出してみただけ
来夢は身じろぐと
瞼を一回擦った後、
大きい綺麗な瞳を向ける
:09/05/19 00:34
:812SH
:☆☆☆
#142 [あお☆まる]
大きく開かれた瞳は
千代子を確認すると、
再度細められる
「チヨー」
甘えた声を出し
千代子のお腹部分に
手を回し顔を埋める
:09/05/19 00:37
:812SH
:☆☆☆
#143 [あお☆まる]
きっと彼氏でもない
赤の他人に
こんな事されたら
嫌悪感を抱くんだろう
けど不思議
何日前まで会った事もなかった男の子に
その嫌悪感は全く抱く事はなかった
むしろ可愛い
:09/05/19 00:40
:812SH
:☆☆☆
#144 [あお☆まる]
感情の赴くまま
来夢の頭を抱きしめ
背中をトントンと優しく叩く
「来夢ー」
「なーに?」
「今日は何して過ごす?」
:09/05/19 00:42
:812SH
:☆☆☆
#145 [あお☆まる]
その問いに
来夢はガバッと起き上がる
「チヨ!お願いがあるんだっ」
:09/05/19 00:44
:812SH
:☆☆☆
#146 [あお☆まる]
可愛い可愛い
来夢のお願いなら
叶えてあげる
けどさ?
なんで私一人
家を追い出されてるのでしょうか……
:09/05/19 00:46
:812SH
:☆☆☆
#147 [あお☆まる]
:09/05/19 00:49
:812SH
:☆☆☆
#148 [あお☆まる]
でもね、
来夢のあの笑顔で
「2時間くらい外に出てて欲しいんだっ!」
って言われて
どこの誰が断れるっての?無理に決まってる
しかし…2時間
何してよー
:09/05/19 20:45
:812SH
:☆☆☆
#149 [あお☆まる]
幸い今日は晴天
ぶらぶら外でも歩くか
あ…
日焼け止め塗ってない
20歳って言っても
油断は大敵なのに……
:09/05/19 20:50
:812SH
:☆☆☆
#150 [あお☆まる]
あ、今何人か
20歳にしては老けてる
って思ったりした?
後で覚えててね☆
:09/05/19 20:53
:812SH
:☆☆☆
#151 [あお☆まる]
宛もなくぶらぶら歩く
あ…ここの道は
私と勇人の待ち合わせ場所に続く道
:09/05/19 20:54
:812SH
:☆☆☆
#152 [あお☆まる]
最近は
勇人の事良い意味で
思い出せる様になった
別れてからは
行こうなんてしなかったけど
行ってみようかな
:09/05/19 21:04
:812SH
:☆☆☆
#153 [あお☆まる]
あの場所には
思い出がありすぎるから
行くのは少し怖いけど
あんなに好きだった
あの場所を
ずっと避けるのは寂しい
:09/05/19 21:06
:812SH
:☆☆☆
#154 [あお☆まる]
見慣れた道
少しずつ少しずつ
あの場所に近づく。
ふと、電信柱に
花やお菓子が置かれているのが目に入る
:09/05/20 16:20
:812SH
:☆☆☆
#155 [あお☆まる]
……
お菓子と菊の花
誰かここで
亡くなったの…?
その場所を見ていたら
目の前がグラリと揺れる
:09/05/20 16:22
:812SH
:☆☆☆
#156 [あお☆まる]
……あれ……
なんか
気持ち悪い
:09/05/20 16:23
:812SH
:☆☆☆
#157 [あお☆まる]
突然襲われた
吐き気と動悸
…息が出来ない
苦しい
思わずその場に
座り込む
:09/05/20 16:25
:812SH
:☆☆☆
#158 [あお☆まる]
「チヨ」
:09/05/20 16:26
:812SH
:☆☆☆
#159 [あお☆まる]
来夢にそう呼ばれた気がして
電信柱とは
反対の方を振り向く
しかしそこには
「…誰もいない」
誰の姿もなかった
:09/05/20 16:28
:812SH
:☆☆☆
#160 [あお☆まる]
けれど、
さっきほどまでの息苦しさは不思議となくなっているのに気付く
また苦しくなるかも
その恐怖心で
あの電信柱を見る事なく
家に帰る事にした
:09/05/20 16:30
:812SH
:☆☆☆
#161 [あお☆まる]
なんだったんだろう
分からないけど
あそこは嫌い
:09/05/20 16:31
:812SH
:☆☆☆
#162 [あお☆まる]
家に帰ると
何故か部屋が暗かった
「…来夢?」
自分の部屋なのに
恐る恐る入る
:09/05/20 16:33
:812SH
:☆☆☆
#163 [あお☆まる]
来夢の返事はないまま
そのまま中に進み
居間にたどり着く
そこには、
不格好なホールケーキ
:09/05/20 18:27
:812SH
:☆☆☆
#164 [あお☆まる]
太いローソクが
二本ささっていて、
真ん中には
HAPPY BIRTHDAY
の文字
:09/05/20 18:28
:812SH
:☆☆☆
#165 [あお☆まる]
暗闇に動くローソクの炎
台所を見渡すと
隠れているんだろう
髪の毛が見えちゃってる
来夢の姿
:09/05/20 18:31
:812SH
:☆☆☆
#166 [あお☆まる]
「来夢…これって…」
その言葉が
合図だったかのように
台所から飛び出て
千代子に抱き着く来夢
「HAPPY BIRTHDAYチヨ!」
:09/05/20 18:33
:812SH
:☆☆☆
#167 [あお☆まる]
カレンダーに目をやる
今日は確か
5月4日……
なるほど私の誕生日だ
「これ…来夢が作ったの?」
:09/05/20 18:35
:812SH
:☆☆☆
#168 [あお☆まる]
「そぉーー」
満面の笑顔の前に
なんで私の誕生日を知ってるの?とは聞けなかった
「早く、早く、火を消して!」
:09/05/20 18:37
:812SH
:☆☆☆
#169 [あお☆まる]
言われるがままに
ロウソクの火を消す
「おめでとう!!」
「…ありがとう」
やだ…
なんか照れ臭い
:09/05/20 18:38
:812SH
:☆☆☆
#170 [あお☆まる]
そうか…
私今日誕生日だったのか
すっかり忘れてた
私ももう二十一歳なのか
二十歳の誕生日の時
勇人は私が
21歳になったら
お嫁さんにしてくれるって言ってたな……
:09/05/20 18:41
:812SH
:☆☆☆
#171 [あお☆まる]
本気にしちゃった
私は馬鹿な女
あの日から調度一ヶ月、
心のどこかで
誕生日になったら
迎えに来てくれる
そんな気がしてた
:09/05/20 18:44
:812SH
:☆☆☆
#172 [あお☆まる]
けど、
貴方は来ないのね
:09/05/20 18:45
:812SH
:☆☆☆
#173 [あお☆まる]
目の前が明るくなる
…眩しい
暗闇から
明るくなった事で
瞬きをしていると
:09/05/20 18:47
:812SH
:☆☆☆
#174 [あお☆まる]
目の前に何か
差し出される。
目が少しずつ
明るさに慣れると
ようやくその物体の正体が………
分からない…
なんだ?これは…
:09/05/20 18:49
:812SH
:☆☆☆
#175 [あお☆まる]
それは
白い画用紙に
肌色のクレヨンで
長い丸が書いてあり
黒い線や赤い線
が加えられていた
「…来夢これは…?」
「チヨだよー!」
:09/05/20 18:52
:812SH
:☆☆☆
#176 [あお☆まる]
「…わ、た、し?」
「うん!!」
笑顔の来夢
高校生くらいで
この画力…
ある意味天才かも
ピカソ的な…?
:09/05/20 18:54
:812SH
:☆☆☆
#177 [あお☆まる]
ピカソみたいな
絵でも
不格好なケーキでも
来夢が私にしてくれた
それだけで
本当に嬉しかった
「ありがとう来夢!」
そう伝えると
来夢は今日1番の
笑顔を私にくれた。
:09/05/20 18:58
:812SH
:☆☆☆
#178 [あお☆まる]
愛情いっぱいの
ケーキを
気持ち悪くなるほど食べた後、
山の様な
洗い物と格闘した
:09/05/20 19:00
:812SH
:☆☆☆
#179 [あお☆まる]
来夢の絵は
玄関に飾った
誰かに
これ何?って聞かれたら 教えてあげるの
私の似顔絵だよ
可愛いでしょ!って
:09/05/20 19:02
:812SH
:☆☆☆
#180 [あお☆まる]
NO,
サイレン
:09/05/20 19:06
:812SH
:☆☆☆
#181 [あお☆まる]
■訂正■
>>171
あの日から調度一ヶ月
じゃないって!!
あの日から調度一年
でした…(゚言゚)
すみません。
:09/05/20 20:28
:812SH
:☆☆☆
#182 [我輩は匿名である]
:09/05/20 23:11
:911SH
:Kf59yLyM
#183 [あお☆まる]
*我輩さま
アンカーありがとうございます。
:09/05/21 21:27
:812SH
:☆☆☆
#184 [あお☆まる]
携帯変わりましたが
主です。(ノ゚O゚)ノ
:09/05/23 23:21
:932SH
:☆☆☆
#185 [あお☆まる]
NO,5
サイレン
:09/05/24 16:45
:932SH
:☆☆☆
#186 [あお☆まる]
泣いてる人たち
その中
一人立ってる
:09/05/24 16:46
:932SH
:☆☆☆
#187 [あお☆まる]
何で泣いてるの?
花がいっぱい
下にあるのは…棺桶?
葬式なのかな
でも……誰の……?
:09/05/24 16:49
:932SH
:☆☆☆
#188 [あお☆まる]
誰の……
棺桶を除き込もうと
腰を屈めた時
もう聞き慣れた声が
私を呼ぶ
:09/05/24 16:51
:932SH
:☆☆☆
#189 [あお☆まる]
「チヨ」
:09/05/24 16:53
:932SH
:☆☆☆
#190 [あお☆まる]
あぁ…
来夢が私を呼んでる
きっと
お腹を空かせてるんだ
起きてオムライスを作らなくちゃね
:09/05/24 16:55
:932SH
:☆☆☆
#191 [あお☆まる]
目を開けると、
来夢の顔のドアップ
:09/05/24 16:58
:932SH
:☆☆☆
#192 [あお☆まる]
その顔は
苦しそうに
歪められていた
「来夢どうしたの?」
来夢の頭に
手を置いて優しく撫でる
:09/05/24 17:01
:932SH
:☆☆☆
#193 [あお☆まる]
「チヨ苦しそうだった」
「あぁ。多分
嫌な夢見てたんだよ」
でも…
どんな夢だったっけ?
:09/05/24 17:04
:932SH
:☆☆☆
#194 [あお☆まる]
まぁいいか
「お腹減った…チヨ」
「はいはい。
オムライスでいい?」
そう言うと
来夢は私に笑顔をくれた
:09/05/24 17:06
:932SH
:☆☆☆
#195 [あお☆まる]
二人で並んで
オムライスを食べる。
洗い物をするのは
来夢の仕事
窓を開けると、
少し冷たい風が吹く
:09/05/24 19:57
:932SH
:☆☆☆
#196 [あお☆まる]
後ろから少し
衝撃を受けて振り向く
振り向くと
来夢が後ろから
抱き着いていた。
衝撃の正体を見つめると
笑顔を向けられ
言葉を飲み込む。
だって、可愛いんだもん
:09/05/24 20:02
:932SH
:☆☆☆
#197 [あお☆まる]
「散歩行こう!」
その笑顔を前にしたら
私に拒否権なんか
ないです。
行きますとも!
:09/05/24 20:05
:932SH
:☆☆☆
#198 [あお☆まる]
UV対策をして
お弁当持って公園にいく
お弁当はもちろん
いつものメニュー!
ふと来夢に目をやる
うん。色男。
:09/05/25 00:41
:932SH
:☆☆☆
#199 [あお☆まる]
気づけば、
女の子たちの
視線をかんじる。
多分、いや確実に
来夢に向けられている。
私はその視線に
嫉妬したりはしない
:09/05/25 00:44
:932SH
:☆☆☆
#200 [あお☆まる]
むしろ優越感すら感じる
でしょ?
来夢は可愛いよね!!
みたいな感じ。
私変かな?
:09/05/25 00:47
:932SH
:☆☆☆
#201 [あお☆まる]
来夢に対する
愛情は
好きとか
腫れた惚れたとか
そんなレベルじゃない
もっともっと
深いんだ。
:09/05/25 00:52
:932SH
:☆☆☆
#202 [あお☆まる]
「あー!チヨ見て!」
来夢の指の先には
車販売のクレープ屋さん
あ…美味しそう。
「食べる?」
「うん!」
:09/05/25 00:59
:932SH
:☆☆☆
#203 [あお☆まる]
あんたのその笑顔で
私のお腹は満たされるよ
…いや、ごめん
それは嘘
けど、来夢の
その笑顔があれば
何でも出来るよ
これ、
けっこう本気
:09/05/25 01:02
:932SH
:☆☆☆
#204 [あお☆まる]
「チヨ、早くー」
一人思いに老けている私を残して
一人すでに店の前の来夢
……寂しいじゃんか
すぐに後を追って
クレープ購入
:09/05/25 01:10
:932SH
:☆☆☆
#205 [あお☆まる]
二人でクレープをほうばる
クレープも
お弁当も食べ終わって
気づけば、空には厚い黒い雲がかかっていた
雨…降りそう
嫌だな
:09/05/25 16:49
:932SH
:☆☆☆
#206 [あお☆まる]
「チヨ?」
「雨…降りそうだから
もう家にか……」
”家に帰ろう”
そう言いかけた時だった
救急車のサイレンが
辺りに響く
:09/05/25 16:52
:932SH
:☆☆☆
#207 [あお☆まる]
そのサイレンに
合わせる様に
雨が千代子を濡らす
雨……
サイレン……
待ち合わせ場所
:09/05/25 16:54
:932SH
:☆☆☆
#208 [あお☆まる]
頭が働かず
ただその3つが
浮かび上がる
記憶が朦朧とする中
雨に打たれている
自分の両手を見つめる
そこには
千代子の両手を
真っ赤に染める血
:09/05/25 16:59
:932SH
:☆☆☆
#209 [あお☆まる]
鳴り響くサイレン
止まない雨
「いや…いやっ!!
血がっ!!!いやっっ」
必死に手を染める
赤い血を雨で洗い流そうとするも消えない
:09/05/25 17:03
:932SH
:☆☆☆
#210 [あお☆まる]
そんな千代子を
来夢は優しく抱きしめる
「チヨの手は綺麗だよ?血なんか…ついてない」
「嘘…嘘よ!こんなにベッタリ付いてるじゃないっ!!」
来夢は抱きしめる腕に力を込める
:09/05/25 17:06
:932SH
:☆☆☆
#211 [あお☆まる]
「チヨ、
その血は誰の血?」
:09/05/25 17:07
:932SH
:☆☆☆
#212 [あお☆まる]
誰の……
私の手に付いてるのは
誰の……血?
:09/05/25 17:09
:932SH
:☆☆☆
#213 [あお☆まる]
千代子は
そのまま記憶を手放す
周りには
千代子と来夢を濡らす雨と鳴り響くサイレン
:09/05/25 17:11
:932SH
:☆☆☆
#214 [あお☆まる]
:09/05/25 17:34
:932SH
:☆☆☆
#215 [あお☆まる]
:09/05/25 17:39
:932SH
:☆☆☆
#216 [あお☆まる]
…NO, 喧嘩…
:09/05/30 03:46
:932SH
:☆☆☆
#217 [あお☆まる]
眠い……
眠い……
何でこんなに
眠いの…?
:09/05/30 03:52
:932SH
:☆☆☆
#218 [あお☆まる]
けど…
このまま
寝ていたい
だって現実は
辛いだけだもの……
:09/05/30 03:53
:932SH
:☆☆☆
#219 [あお☆まる]
“何で辛いの…?”
違う声が
私に語りかける
それはー………
:09/05/30 03:57
:932SH
:☆☆☆
#220 [あお☆まる]
何かを言いかけた時
千代子の体を
光りが包み込み
目を思いっきりつぶった
その時に
千代子を呼ぶ声が響く
「…ヨ…チヨ」
:09/05/30 04:02
:932SH
:☆☆☆
#221 [あお☆まる]
「ら、いむ…」
そう口にしたと同時に、
目を覚ます千代子
目を開くと
今にも泣き出しそうな瞳をした
来夢が手を握っていた
「チヨ…良かった」
:09/05/30 04:06
:932SH
:☆☆☆
#222 [あお☆まる]
深いため息をはきながら
そう呟くと
握りしめた手に
力を込めた
「…来夢ったら
大袈裟だよ。多分、貧血でちょーとフラッてしただけだよ」
場を和ます為に
軽くそう言う
:09/05/30 04:09
:932SH
:☆☆☆
#223 [あお☆まる]
けれど来夢には
いつもの笑顔はなく
真剣な眼差しを
千代子に向ける。
「…チヨ、今日5月7日だよ。」
:09/05/30 04:14
:932SH
:☆☆☆
#224 [あお☆まる]
5月7日…?
来夢の言ってる事が
千代子には一瞬分からなかった。
だって、昨日は
5月5日だったから
今日は5月6日なはず
「今日は、5月6日でしょ?」
:09/05/30 04:19
:932SH
:☆☆☆
#225 [あお☆まる]
「…違う。
チヨは倒れてから、
次の日一日ずっと起きなかったんだ。」
「え…」
丸一日以上寝て…た?
来夢は、まだきちんと
状況が把握出来ていない
千代子の手を一回強く握り締めると
何かを振り払う様に重く、大きく息をはく
:09/05/30 04:24
:932SH
:☆☆☆
#226 [いちご]
がんばって下さい

:09/06/02 23:03
:SO906i
:☆☆☆
#227 [あお☆まる]
【 いちご 様 】
……………………………………
わぁ〜ん!嬉しいぃ!!
ありがとうです(pωq`)
これからも、見て下さいね!
……………………………………
:09/06/03 01:57
:932SH
:☆☆☆
#228 [あお☆まる]
「…ごめんチヨ。
本当はこんなこと言いたくないんだ、けど……
僕はチヨが必要だから。」
「…?」
何を言いたいのか
分からなくて
ただ、来夢の顔を見つめていた。
:09/06/03 02:00
:932SH
:☆☆☆
#229 [あお☆まる]
「チヨは本当に
佐藤勇人に振られたの?」
:09/06/03 02:02
:932SH
:☆☆☆
#230 [あお☆まる]
まるで、頭を
おっきなおっきな
金づちで殴られたみたいだった。
それと同時に
疑問がわく
私、勇人の事
来夢に話した…?
:09/06/03 02:06
:932SH
:☆☆☆
#231 [あお☆まる]
いいや、
話してない。
じゃあ、
何で知ってるの?
アナタハ、ダレ?
:09/06/03 02:08
:932SH
:☆☆☆
#232 [あお☆まる]
完全に思考が
飛んでいた千代子に
来夢は更に
詰め寄る
「ね、チヨ。
勇人はチヨを振ってないよね?」
来夢に肩を持たれて
ビクッと肩を揺らす
:09/06/03 02:10
:932SH
:☆☆☆
#233 [あお☆まる]
フラレテナイ?
ナニイッテルノ…?
「振られたわ。私の誕生日に…雨が降ってた。」
ソウヨ。
ダカラ、雨ハ嫌イ
:09/06/03 02:13
:932SH
:☆☆☆
#234 [あお☆まる]
「じゃあ、何で振られたの?ね、チヨ、何て言われて振られたの?!」
来夢の肩を持つ力が
強くて痛い
あれ…私……
何て言われたんだっけ?
:09/06/03 02:16
:932SH
:☆☆☆
#235 [あお☆まる]
思いだそうとすると
頭が痛くなる
何…?頭が
割れる様に痛い……
それと同時に
頭の中に映像が
次々に浮かび上がる
:09/06/03 02:20
:932SH
:☆☆☆
#236 [あお☆まる]
雨…
私ノ手ニハ血
待チ合ワセ場所
鳴リ止マナイ
サイレンーーー……
:09/06/03 02:23
:932SH
:☆☆☆
#237 [あお☆まる]
イヤ…
イヤ、
イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ
:09/06/03 02:25
:932SH
:☆☆☆
#238 [あお☆まる]
止メテッッ!!!
思イ出シタクナイ!!!
:09/06/03 02:27
:932SH
:☆☆☆
#239 [あお☆まる]
千代子は来夢の
手を自分の肩から
勢いよく引き離すと
虚ろな目で呟く
「アナタハ、ダレ?」
:09/06/03 02:28
:932SH
:☆☆☆
#240 [あお☆まる]
来夢は
悲しそうに顔を歪める
「チヨ、僕は−…」
何かを言いかける来夢
しかし、その何かを
聞くことをせず
わざと言葉を被せる
「出てって…」
:09/06/03 02:31
:932SH
:☆☆☆
#241 [あお☆まる]
「…チヨ?」
「出てってよ!!!」
来夢は暫く
千代子の顔を見ていたが
自分を見ることなく
拒む千代子を見て
悲しそうに体を丸め
そっと家から出ていく
:09/06/03 02:33
:932SH
:☆☆☆
#242 [あお☆まる]
パタンと
扉を閉める音が
静かな部屋に響く
一人、
ベッドに座る千代子
「…来夢」
!
:09/06/03 02:36
:932SH
:☆☆☆
#243 [あお☆まる]
自分が
出て行け。
そう言ったのに
急に寂しさが襲い
ドアを見つめる
けど、来夢がいたら
思い出したくない
記憶が出そうになる。
:09/06/03 02:39
:932SH
:☆☆☆
#244 [あお☆まる]
でも、私は何を
思い出したくないの?
分からない……
けど、決して
思い出したくない。
:09/06/03 02:42
:932SH
:☆☆☆
#245 [あお☆まる]
ベッドの上で
自分の足を抱える
もう、
何も考えたくない
:09/06/03 02:49
:932SH
:☆☆☆
#246 [あお☆まる]
<Font Color="">…NO,7 目覚め…</Font>
:09/06/03 19:52
:932SH
:☆☆☆
#247 [あお☆まる]
…NO,7 目覚め…
:09/06/03 19:53
:932SH
:☆☆☆
#248 [あお☆まる]
結局昨日は眠れなかった
時計を見ると
朝の6時
:09/06/03 19:55
:932SH
:☆☆☆
#249 [あお☆まる]
来夢はどこに
行ったんだろう…
一人で泣いてるの?
そう思うと胸が痛い
:09/06/03 19:56
:932SH
:☆☆☆
#250 [あお☆まる]
何故か足が
玄関に向かう。
私が追い出したのに
探して…どうするの…?
:09/06/03 19:59
:932SH
:☆☆☆
#251 [あお☆まる]
その思いとは裏腹に
足と手は勝手に動いて
玄関の扉を開いていた
来夢が玄関の外で
泣いている気がして
:09/06/03 20:01
:932SH
:☆☆☆
#252 [あお☆まる]
「…来…夢」
玄関先で、大きい体を小さく丸めて
体育座りをしていた来夢は
千代子の声に
肩を揺らすとゆっくり振り向く
振り向いた
その顔は
子供の様に涙で濡れていた
:09/06/03 20:04
:932SH
:☆☆☆
#253 [いちご]
:09/06/03 22:05
:SO906i
:☆☆☆
#254 [あお☆まる]
【 いちご 様 】
……………………………………
またまた、ありがとうござ
います!テンション上がり
MAX!!←ダサい。笑
もぉー好きです。←は?
なんで、良かったら感想板にも
遊びに来て下さいね(Pqε`*)
……………………………………
:09/06/04 00:55
:932SH
:☆☆☆
#255 [あお☆まる]
「チヨ…」
来夢は
消えそうな声で
そう呟くと
千代子にしがみつく
「僕にはチヨが必要なんだ。チヨは僕が必要?」
:09/06/04 00:58
:932SH
:☆☆☆
#256 [あお☆まる]
自信のない声色に
胸がギュッと
締め付けられる
千代子は来夢に
答える様に優しく
不安に震える体を抱きしめる
「私にも…
来夢が必要だよ」
:09/06/04 01:00
:932SH
:☆☆☆
#257 [あお☆まる]
暫く抱き合い
来夢の
震えるが止まった時
来夢が千代子の顔を覗く
「チヨ…
ついて来て。」
真剣なその顔を前に
断る事は出来なかった
:09/06/04 01:03
:932SH
:☆☆☆
#258 [あお☆まる]
黙って頷くと
千代子の手を取り
来夢は歩きだす
暫く歩くと
その道は
見覚えのある所だった
:09/06/04 01:05
:932SH
:☆☆☆
#259 [あお☆まる]
「…ら、いむ」
ここは……
来夢は千代子に構わず
手を引き進み続ける
「らっ来夢!!」
思わず声が上ずる
:09/06/04 01:07
:932SH
:☆☆☆
#260 [あお☆まる]
この先は嫌…
だってこの先は
前に具合が悪くなった場所
そう。私と勇人の
待ち合わせ場所………
:09/06/04 01:08
:932SH
:☆☆☆
#261 [あお☆まる]
抵抗する千代子の腕を
離すことなく引きずる様に、
花とお菓子が備えられてる電信柱の前まで
連れていく来夢
電信柱の前で止まると
ゆっくりと
千代子の方を向く
:09/06/04 01:12
:932SH
:☆☆☆
#262 [あお☆まる]
「チヨ、勇人さんは
此処で亡くなったんだよ」
:09/06/04 01:13
:932SH
:☆☆☆
#263 [匿名ちゃん]
気になります!
:09/06/04 01:49
:F705i
:gmoPyWCs
#264 [あお☆まる]
【 匿名ちゃん 】
……………………………………
ありがとうヽ(≧∀≦)ノ
今から更新するから見てお
くんなましぃ〜(*´∀`)
で、感想板にも来てくれた
ら嬉しくて抱き着きます。
↑いらねぇーー(゚言゚)
……………………………………
:09/06/06 14:41
:932SH
:☆☆☆
#265 [あお☆まる]
「ら、来夢…
なっ何言ってるの?」
声も体も震える
そんな私を
今まで見たことない
真剣な瞳を向ける来夢
「…嘘よ」
:09/06/06 14:44
:932SH
:☆☆☆
#266 [あお☆まる]
弱々しく
宙に消えた声
けれど、
電信柱をよく見れば
勇人の好きなお菓子ばかりが供えられていた
あ……
白いチョコ
:09/06/06 14:46
:932SH
:☆☆☆
#267 [あお☆まる]
そのチョコ一つで
来夢の言っている事が
嘘じゃないかもしれない
そう思わされる
「本当に…
勇人は死んだ…?」
口にそう出した途端
封印していた
記憶が走馬灯の様に
とめどなく流れる
:09/06/06 14:50
:932SH
:☆☆☆
#268 [あお☆まる]
自然と涙がこぼれ
視野がブツンと
電源を切ったように
暗くなる
勇人…
:09/06/06 14:52
:932SH
:☆☆☆
#269 [あお☆まる]
ここは……
千代子は気づくと
いつも夢で見た
暗闇の中にいた
:09/06/06 14:53
:932SH
:☆☆☆
#270 [あお☆まる]
…私
また夢でも見てるのかな
でもいいや
むしろずっと
夢の中にいたい
:09/06/06 14:55
:932SH
:☆☆☆
#271 [あお☆まる]
そっと
暗闇の中
座り込むと
お尻がヒンヤリ冷たかった
勇人がいないなら
生きていたくないよ
:09/06/06 14:57
:932SH
:☆☆☆
#272 [あお☆まる]
「勇人…」
思わずこぼれた言葉
:09/06/06 14:58
:932SH
:☆☆☆
#273 [あお☆まる]
その言葉に
反応する様に
少し目の前が
明るくなる
「ちょこ」
:09/06/06 14:59
:932SH
:☆☆☆
#274 [あお☆まる]
すぐに反応出来ず
顔をゆっくりと上げる
この声は…
聞き間違えるはずない
「勇人!!」
:09/06/06 15:00
:932SH
:☆☆☆
#275 [あお☆まる]
勇人は私の大好きな
あの笑顔で微笑む
堪らず抱き着く千代子
「…ちょこの甘えっ子」
そう言って
頭を撫でてくれる仕草が
懐かしくて愛しくて
鼻の奥がツンとなった
:09/06/06 15:03
:932SH
:☆☆☆
#276 [あお☆まる]
「良かった。勇人
やっぱり嘘だったのね」
「……」
「勇人がね、死んだなんて言うのよ?今こうしてここに居るのにね?」
「……」
「…ね、勇人。何とか言ってよ!!」
嘘だと言って
:09/06/06 15:07
:932SH
:☆☆☆
#277 [あお☆まる]
勇人はきつく
千代子を抱きしめると
優しく穏やかな
私が好きだった口調で
話し始める
「なぁーちょこ。
俺さお前の事好きだよ」
「私だって」
「お前の作る、甘い卵焼きも、フワフワのオムライスも、後、白いチョコを冷蔵庫にちゃんと買っててくれる性格も」
:09/06/06 15:11
:932SH
:☆☆☆
#278 [あお☆まる]
やめて……
やめてよ…………
そんな言い方まるで
最後の別れみたいじゃない
:09/06/06 15:13
:932SH
:☆☆☆
#279 [あお☆まる]
「でも、ごめんな
もう食べてあげれないんだ」
涙で声が詰まって
しゃべれなくて
黙って首を振る
いや、嫌よ勇人
一緒に居てっ
:09/06/06 15:15
:932SH
:☆☆☆
#280 [あお☆まる]
「い……やだっ
だって勇人…ずっと一緒だって、家族になってくれるって約束したじゃないっ!!」
子供のように
泣きじゃくりながら
勇人の胸にしがみつく
「…うん。ごめん」
「嫌だっ許さないっ!」
:09/06/06 15:19
:932SH
:☆☆☆
#281 [あお☆まる]
「でも俺はさ
ちょこに出会えて
凄く凄く幸せだったよ」
やめてよ
そんな事いわないで
私たちは
これからも一緒でしょ?
:09/06/06 15:21
:932SH
:☆☆☆
#282 [あお☆まる]
勇人に抱きしめながら
久しぶりのキスをする
唇が離れて目が合うと
「愛してる」
って言葉を初めてくれた
:09/06/06 15:23
:932SH
:☆☆☆
#283 [あお☆まる]
「なら、一緒にいてよ!
私、勇人がいないなら生きてたくない…
一緒に連れてってよ!!」
「駄目だよ。ちょこ。
一緒には連れて行けない。だって、ちょこは生きてるんだから。
自然にその日が来るまで俺の分まで生きて、ちょこ」
そう言う勇人の体が
光で包まれる
:09/06/06 15:26
:932SH
:☆☆☆
#284 [あお☆まる]
やめてよ、
勇人を連れてかないで
「勇人っ勇人っっ!!
嫌だよっ一人にしないでっ」
「ちょこ、愛してるよ」
「勇人!!!」
勇人が光に包まれ
消えていく
:09/06/06 15:29
:932SH
:☆☆☆
#285 [あお☆まる]
「ちょこ、
来夢を守って」
:09/06/06 15:30
:932SH
:☆☆☆
#286 [あお☆まる]
:09/06/06 15:30
:932SH
:☆☆☆
#287 [あお☆まる]
目が覚めて一番先に
飛び込んできたのは、
心配そうに歪められた
叔父さん叔母さん
友達の顔と
白い天井だった
目だけ動かす
どうやら私は呼吸機と、いくつもの点滴を付けられているらしい
:09/06/06 15:34
:932SH
:☆☆☆
#288 [あお☆まる]
「…わ、たし」
口が上手く動かない
叔父さんは
私に駆け寄ると
頬を軽く叩いた。
「馬鹿やろうっ…」
:09/06/11 03:00
:932SH
:☆☆☆
#289 [あお☆まる]
そう言う
叔父さんの声は
震えていて
顔を見れば、
叔父さんは泣いていた
初めて見る
泣き顔に
頬じゃなく、胸が痛くなった
:09/06/11 03:02
:932SH
:☆☆☆
#290 [あお☆まる]
私は“あの日”
勇人と、私の
20歳の誕生日を祝う為に、いつもの待ち合わせ場所で会う約束をしていた
:09/06/11 03:05
:932SH
:☆☆☆
#291 [あお☆まる]
いつもの様に
少し遅刻してしまう
でも勇人はいつも
そんな私を
笑顔で待っててくれた
:09/06/11 03:08
:932SH
:☆☆☆
#292 [あお☆まる]
けど、
”あの日”は違かった
:09/06/11 03:09
:932SH
:☆☆☆
#293 [あお☆まる]
雨の中
走って行くと
沢山の人だかり
回りにはサイレン音
人込みを掻き分けると
前が窪んだ車と
血だらけで横たわる
勇人の姿。
:09/06/11 03:12
:932SH
:☆☆☆
#294 [あお☆まる]
訳が分からなくて
夢中で人込みから
勇人に近づいた
抱きしめると
いつもの勇人の
甘い匂いはしないで
ただただ
血の臭いだけした
:09/06/11 03:14
:932SH
:☆☆☆
#295 [あお☆まる]
私の手は
勇人の血で真っ赤に
染まった
救急車で病院に向かう間
ずっと手を握りしめてた
勇人の手は
暖かくて
きっと大丈夫。
そう思った
:09/06/11 03:17
:932SH
:☆☆☆
#296 [あお☆まる]
けど勇人が
私の事を呼ぶ事も
20歳のお祝いを
してくれる事もなかった
死んだばかりの
勇人の体は
まだ暖かくて
なんで目を開けて
こっちを見てくれないの?って瞼に唇にキスした
:09/06/11 03:22
:932SH
:☆☆☆
#297 [あお☆まる]
「ちょこ、恥ずかしいよ!」
そう言ってくれるんじゃないかって
いっぱいいっぱい
キスをした
、
:09/06/11 03:23
:932SH
:☆☆☆
#298 [あお☆まる]
けど勇人は
目を開けてはくれなかった
勇人の葬式
最後の別れの時
まるで寝ているみたいな勇人にキスをする。
:09/06/11 03:25
:932SH
:☆☆☆
#299 [あお☆まる]
なんで……
なんで冷たいの?
唇、ガサガサだよ勇人
起きてよ、勇人
:09/06/11 03:26
:932SH
:☆☆☆
#300 [あお☆まる]
目を開けない勇人を見ても
冷たくなった勇人にキスしても
骨になった勇人を触っても
何一つ実感出来なかった
:09/06/11 03:29
:932SH
:☆☆☆
#301 [あお☆まる]
けど、勇人が
いないのは事実で
私はその事実とは
向き合えず
葬式から帰った
その日に睡眠薬を大量に飲んで自殺を図った
:09/06/11 03:33
:932SH
:☆☆☆
#302 [あお☆まる]
葬式に
一緒に出てくれた
友達が
私の精神状態を
心配して
家に来た時に
睡眠薬を大量に飲んで
意識のない私を発見したらしい
:09/06/11 03:36
:932SH
:☆☆☆
#303 [あお☆まる]
それから一週間
私はずっと
眠っていたらしい。
来夢は何処にいったのか
あの過ごした時間は
夢だったのか
勇人の
「来夢を守って」
って言葉はなんだったのか、全く分からない
:09/06/11 03:40
:932SH
:☆☆☆
#304 [あお☆まる]
時間の流れも
結局は、
私はまだ二十歳で
勇人が亡くなって
まだ、一週間と一日しか経ってないと知らされた
:09/06/11 03:42
:932SH
:☆☆☆
#305 [あお☆まる]
結局は
生と死を
さ迷っていた私の
都合のいい夢だったのかもしれない。
:09/06/11 03:45
:932SH
:☆☆☆
#306 [あお☆まる]
私が約束の時間に
遅刻しなければ
勇人の体は
まだ温かったのかもしれない。
骨にならずに済んだかもしれない。
:09/06/11 03:47
:932SH
:☆☆☆
#307 [あお☆まる]
勇人は怒ってるの?
だから、
私を迎えに来てくれないの?
たった一人で生きろって
言うの?
:09/06/11 03:49
:932SH
:☆☆☆
#308 [あお☆まる]
「千代子さん。
また残したんですか?」
:09/06/11 03:52
:932SH
:☆☆☆
#309 [あお☆まる]
千代子の病室の
担当の看護婦さんが
心配そうに
話しかけるが
千代子は返事もせず
ただぼんやり
白い床を見ていた
「今日は、
体が大丈夫か検査しますからね」
:09/06/11 03:54
:932SH
:☆☆☆
#310 [あお☆まる]
そう言って
千代子を車椅子に乗せると検査室に連れていかれ
色々調べさせられる
…いいのに
私は生きていたくないんだから
:09/06/11 03:57
:932SH
:☆☆☆
#311 [あお☆まる]
ね、勇人
ね、来夢
何処にいるの…?
:09/06/11 03:58
:932SH
:☆☆☆
#312 [あお☆まる]
診察が終わる頃には
叔父さんと叔母さんも病室に来ていた
一緒に検査結果を聞く
「薬による、千代子さんへの体の危害は心配ないです。」
:09/06/11 04:01
:932SH
:☆☆☆
#313 [あお☆まる]
「そう…ですか」
安心したように
息を吐き出す様に答える叔父さん
私は叔父さんみたいに
安堵することも
ホッとすることもなかった
:09/06/12 01:32
:932SH
:☆☆☆
#314 [あお☆まる]
また、
一人ぼっちの日々が始まるんだ
「…しかしですね」
:09/06/12 01:33
:932SH
:☆☆☆
#315 [あお☆まる]
「な、何かあるんですか??」
その意味ありげな
先生の言葉に
今度は叔母さんが反応する
「…いるんですよ」
:09/06/12 01:35
:932SH
:☆☆☆
#316 [あお☆まる]
いる……?
何が??
「お腹の中に赤ちゃんが
おめでたです」
:09/06/12 01:37
:932SH
:☆☆☆
#317 [あお☆まる]
あか…ちゃん?
まだ膨らんでもない
お腹に手を添えると、
お腹の奥がキュッとした
「チヨ…
僕はここだよ。」
:09/06/12 01:39
:932SH
:☆☆☆
#318 [あお☆まる]
え…?
頭の中で一瞬
来夢の声が響いた
嘘……
嘘でしょ?
:09/06/12 01:40
:932SH
:☆☆☆
#319 [あお☆まる]
「千代子さん?
大丈夫ですか?」
先生に顔を覗かれて
初めて涙が頬を伝っているのに気づく
来夢…
あなたなのね
:09/06/12 01:42
:932SH
:☆☆☆
#320 [あお☆まる]
再度確認する様に
お腹に手を添えると
それに答える様に
お腹の奥でキュッとする
あぁ…
ごめんね来夢
私は馬鹿で
ずっと貴方に気づけずにいたのね
:09/06/12 01:44
:932SH
:☆☆☆
#321 [あお☆まる]
それから先生には
私が睡眠薬を
大量に飲んだため
赤ちゃんに影響があり、
障害のある子供が生まれるか、
奇形児が生まれるかもしれない
と言われた。
:09/06/12 01:48
:932SH
:☆☆☆
#322 [あお☆まる]
叔父さんにも
亡くなってしまった
人の子供は諦めて
若いんだから、
恋でもして結婚しなさい
と、子供を産むのを
反対された
:09/06/12 01:52
:932SH
:☆☆☆
#323 [あお☆まる]
けど、安心してね
来夢
私は貴方を守るから
勇人もそれを望んでる
:09/06/12 01:54
:932SH
:☆☆☆
#324 [あお☆まる]
私も貴方が
生まれるのを望んでる
だから、
もう少しだけ待っていてね
:09/06/12 01:55
:932SH
:☆☆☆
#325 [あお☆まる]
私、来夢に
笑われない様に
来夢を守れる様に
強いお母さんになるから
:09/06/12 01:57
:932SH
:☆☆☆
#326 [あお☆まる]
:09/06/12 01:58
:932SH
:☆☆☆
#327 [あお☆まる]
それから
3日後
私は無事に
退院の日を迎えた
叔父さんはずっと
子供を産む事に
反対していたが、
私の強い意思を感じたのか
最近はその事を
言わなくなった。
:09/06/12 02:00
:932SH
:☆☆☆
#328 [あお☆まる]
退院する為に
荷物をまとめていると
誰かが
部屋に入って来る
気配を感じ
振り返る
するとそこには
勇人の両親の姿があった
:09/06/12 02:02
:932SH
:☆☆☆
#329 [あお☆まる]
「今日、退院だって聞いたから…」
そう言って
優しく笑うおばさんは
勇人にどことなく
似ていた。
「…ごめんなさい」
:09/06/12 02:04
:932SH
:☆☆☆
#330 [あお☆まる]
「…え?」
「私のせいで…勇人はっ」
私はずっと
謝りたかった。
私が遅刻しなければ
勇人は死ななかったかもしれないんだから
震える私の肩を
優しくおばさんが触れる
:09/06/12 02:06
:932SH
:☆☆☆
#331 [あお☆まる]
「誰も…
誰も悪くなんかないのよ」
優しく広がる
その温もりに、
許された気がした
「ね、千代子ちゃん。
今日はね
コレを渡しに来たのよ」
:09/06/12 02:08
:932SH
:☆☆☆
#332 [あお☆まる]
そういって
手渡されたのは
小さい箱。
中を開けると、
そこには
キラキラに光る
ダイヤがついたシルバーの指輪だった
「…こ、れ」
:09/06/12 02:10
:932SH
:☆☆☆
#333 [あお☆まる]
「勇人ね、
あの日千代子ちゃんにプロポーズするはずだったのよ。
出ていく時にね
こっそり教えてくれたの」
あぁ…ごめん来夢
:09/06/12 02:13
:932SH
:☆☆☆
#334 [あお☆まる]
強くなるって
もう泣かないって決めたのに
今日だけは泣かせて?
明日からきっと
強くなるから
:09/06/12 02:14
:932SH
:☆☆☆
#335 [あお☆まる]
勇人
私の家族になると
約束してくれた人。
私を1番愛してくれた人
:09/06/12 02:15
:932SH
:☆☆☆
#336 [あお☆まる]
私が…
今まで1番
愛した人
勇人…愛してる
:09/06/12 02:17
:932SH
:☆☆☆
#337 [あお☆まる]
でも
勇人ごめんね
これからは
勇人への愛以上に
来夢に注いでいくよ
だって来夢は
私と勇人の宝物なんだから
:09/06/12 02:18
:932SH
:☆☆☆
#338 [あお☆まる]
ね、来夢
いつか貴方は
言ってたね
「初恋も初めてのキスも
チヨがいい」
って。
:09/06/12 02:20
:932SH
:☆☆☆
#339 [あお☆まる]
来夢のその夢は
私が叶えるよ
だから来夢
私が眠れない夜は
ホットチョコを作ってね
:09/06/12 02:21
:932SH
:☆☆☆
#340 [あお☆まる]
そして
いつか大きくなった
貴方に話してあげる。
私と来夢の一週間を
:09/06/12 02:23
:932SH
:☆☆☆
#341 [あお☆まる]
END
:09/06/12 02:25
:932SH
:☆☆☆
#342 [あお☆まる]
自身、2作目となる
彼と彼女の一週間は、
これで終わりです。
前作の、先生〜シリーズ
とは雰囲気など
全然違ったと思いますが
それでも読んでくれた
人達のお陰で
完結出来ました。
ありがとうございます!
また何か作品を書くさいは
読んでいただけると
嬉しいです
でわ、ありがとうございました
:09/06/12 02:29
:932SH
:☆☆☆
#343 [いちご]
感動して泣いちゃい
ました(/_;`)
面白かったです


:09/06/12 12:02
:SO906i
:☆☆☆
#344 [乃愛]
泣けました

すごくいい話でした

終わるのが寂しいです


でも、完結おめでとうございました

:09/06/12 18:27
:F01A
:DtoZb7q2
#345 [ゆず]
感動しました!
泣きすぎてやばいです

完結おめでとうございます!
:09/06/12 23:46
:F904i
:/Alblz8.
#346 [あお☆まる]
*いちご 様
泣いてくれたんですか?
やったね☆笑
次はまた恋愛物でも
書こうと思うので
是非、見て下さいね〜
:09/06/14 14:47
:932SH
:☆☆☆
#347 [あお☆まる]
*乃愛 様
ありがとうございます
コメント嬉しかったです
結末は安易だったので
予想通りだったんじゃない
かと若干、
脇汗かいてます。笑
次回作も是非見て下さいね
:09/06/14 14:51
:932SH
:☆☆☆
#348 [あお☆まる]
*ゆず 様
感動入りました〜(*´∀`)ノ
↑馬鹿ですいません
コメントありがとう
ございます!!
次は駄文ながら恋愛物を
また書こうと思ってるの
で良かったら見て下さいね
:09/06/14 14:58
:932SH
:☆☆☆
#349 [我輩は匿名である]
:09/06/14 20:41
:W61P
:6TrhCuPY
#350 [我輩は匿名である]
:09/07/14 10:08
:D904i
:4YytltrA
#351 [*]
あげ∩^ω^∩
:09/10/11 00:43
:N02A
:4Km8bYrc
#352 [なぁ]
泣けたー
こんな小説を書けるなんて素敵な方なんですね(´pωq`)
:10/03/02 16:30
:W53S
:UIdg5lC.
#353 [ん◇◇]
(´∀`∩)↑a
:22/10/27 04:49
:Android
:DE5DdzBs
#354 [ん◇◇]
:22/10/27 05:40
:Android
:DE5DdzBs
#355 [ん◇◇]
:22/10/27 05:55
:Android
:DE5DdzBs
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