通学路
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#1 [ABC]
あたしの名前、
伊藤 ちなみ。
高校1年生。
頭の良くも
悪くもない高校に
通う普通の女の子。
そんな
あたしの恋の話。
:09/05/11 23:58 :D705i :☆☆☆
#2 [ABC]
毎日が同じ事の
繰り返し。
学校行って、
帰り道遊んで、
たまにバイトして。
こんなもんっしょ。
そう思ってた。
別につまらない
わけでもないし、
今が特別
楽しいわけでもない。
そう、あなたと
出逢うまでは。
:09/05/11 23:58 :D705i :☆☆☆
#3 [ABC]
「ちなみ〜!今日あんたバイト入ってる?」
朝っぱらから
ドでかい声で
あたしの
名前を呼ぶ。
友達のあゆみ。
ち「おはよー。今日バイト休みだよ〜!なんで?」
あ「よっしゃ!じゃあ決定だね。」
:09/05/12 00:02 :D705i :☆☆☆
#4 [ABC]
ち「決定って何が?」
ニヤニヤするあゆみ。
なんか…
気味悪いわ!
あ「久々4人でご飯でも行かない?ねっ!」
4人ってゆうのは
いつもの4人。
ち「いいね〜!2人共予定入ってないって?」
仲良し4人組ってやつ。
:09/05/12 00:06 :D705i :☆☆☆
#5 [ABC]
「はっ!俺今金ねーし。」
あたしと、あゆみ。
そして3人目はこいつ。
破天荒でドケチな
てきとー男、
伸吾。
あ「伸吾いっつもそれじゃん!」
伸「でも最近4人集まってねーし、たまには金使ってもいっか!」
:09/05/12 00:12 :D705i :☆☆☆
#6 [ABC]
ち「康之は〜?」
そして4人目は康之。
なんであの伸吾と
仲良くやってんの
ってくらい、
真面目で優しくて
出来た男。
康「いいねいいねぇ〜。行こうぜ!」
ほらね、
伸吾みたいに
ブーブー言わずに
乗ってくれる!
:09/05/12 00:16 :D705i :☆☆☆
#7 [ABC]
ちなみに4人共
ただの友達。
誰も恋人いないし、
なんかこの
気使わない関係が
すっごい楽。
中学からずっと
4人で遊んでたし
たまにそれぞれ
彼氏なり彼女なり
出来た奴はいたけど
ろくに続かず
気付けばこの4人。
ずっとこのまま
仲良くしてたかった。
:09/05/12 00:20 :D705i :☆☆☆
#8 [ABC]
男女の友情なんて
成立しないんだって事、
この時のあたしはまだ
知らなかったから
脳天気にそうやって
思ってたんだ。
ここで
お聞きしたい。
皆さん、
男女の友情って
本当に成立すると
思いますか?
:09/05/12 00:24 :D705i :☆☆☆
#9 [ABC]
あ「じゃあ放課後下駄箱集合ね!」
ムードメーカー
でもあるあゆみの
言葉で一旦解散。
どこに食べに
行くんだろ〜。
4人久しぶりだ〜。
なんてことを
呑気に考えながら
授業を退屈に
過ごすあたし。
:09/05/12 00:26 :D705i :☆☆☆
#10 [ABC]
▼放課後
4人共クラスが
バラバラだから
終わる時間も
若干ズレる。
あゆみに
言われた通り下駄箱に
ついたけどどうやら
一番乗りみたい。
まだかな〜。
康「お待たせ!」
ち「お〜康之。」
:09/05/12 00:30 :D705i :☆☆☆
#11 [ABC]
次に来たのは康之。
なんか同い年なのに
康之は
お兄ちゃんみたい。
マジで!
いい人って感じ。
ち「あの2人まだかね〜?」
康「伸吾またどうせ居残りくらってんじゃね(笑)?あゆみは無駄にベラベラしゃべり散らかしてそうだな!」
:09/05/12 00:33 :D705i :☆☆☆
#12 [ABC]
そう言って無邪気に
笑う康之を見て
思わず言ってしまった。
ち「康之って笑うと可愛いね。」
康「ブハッ!!なに?いきなり。」
康之はクールな
イメージが強くて
あんま笑顔と
ゆう印象が
なかったのでね…。
ち「別に。まぁ喜びな!!」
:09/05/12 00:35 :D705i :☆☆☆
#13 [ABC]
康「なんだよそれ(笑)なんか気持ち悪がられてるようにしか感じない。」
ち「失礼な!」
康「お前ってホント、ちょっと変わってる。」
出た、
変わってる発言。
自分ではどこがどう
変わってるのか
いまいち
よくわからない。
よく言われるんだ、
全く嬉しくない。
:09/05/12 00:39 :D705i :☆☆☆
#14 [ABC]
康「でもさ、ちなみの事知らない奴は、外見だけでみて紹介してくれしてくれってうるさいんだよな〜」
ち「マジ!?」
何て嬉しいんだ。
康「マジマジ。可愛いのに美人だしスタイルいーし、みたいな(笑)?」
べた褒めだ!
信じられない。
ち「嘘だ!」
:09/05/12 00:42 :D705i :☆☆☆
#15 [ABC]
でも、
身なりには十分
気を使ってるつもり。
全く関係ないけど
あたしには
お姉ちゃんがいて、
お姉ちゃんは常に
すっぴんだし服に金は
一切かけないし、
彼氏も出来た事ないの。
いい年なのに
結婚のケの字も
見えてこない。
あんな風には
なりたくないんだもん。
:09/05/12 00:44 :D705i :☆☆☆
#16 [ABC]
康「マジだって。伸吾に聞いてみ?」
おちょくるように
言う康之。
ち「え〜でも紹介してくれてないじゃん!してよ!」
なんだかんだいって
素敵な出逢いを
求めていた自分に
少し恥ずかしいです。
康「俺はしてやりたかったんだけど〜…」
ち「だけど〜?」
:09/05/12 00:47 :D705i :☆☆☆
#17 [ABC]
伸「お・ま・た・せ〜。」
康「おぉ!!伸吾。遅かったな。」
またタイミング
悪く現れやがって。
伸吾をシカトして
聞くあたし。
ち「康之〜話の続きー!!」
伸「なんの話?」
康「あぁ、また今度な(笑)」
:09/05/12 00:52 :D705i :☆☆☆
#18 [ABC]
ち「えー!!なんなの、気になんじゃん。」
伸「だから何の話だよ!」
康「ハイハイ。ちょい俺、あゆみの教室見てくるわ〜ちょっと遅すぎだろー。」
うまいこと逃げる康之。
やられたぜ!!
伸「オイちなみ!なんの話?」
…お前のせいで
聞けなかったのに。
:09/05/12 00:55 :D705i :☆☆☆
#19 [ABC]
ち「知るか!!ふん!」
伸「意味わかんね〜なにこいつ…」
ブツブツ言ってる
伸吾はほかっといて、
康之とあゆみを
待つ事10分。
▼10分後
あ「ごめんごめ〜ん。」
慌てた様子のあゆみ。
その後ろには康之も。
伸「おせぇーよー」
:09/05/12 00:57 :D705i :☆☆☆
#20 [ABC]
ち「何してたの?」
康「ぷぷぷっ!!!こいつさぁ(笑)」
笑い出す康之。
何があったんだろ。
???
あ「あーあー!言わないでよ!!もうっ。」
ち「何?気になる!!」
あゆみは顔を
真っ赤にしてて康之は
超笑いこらえてる。
なんなんだ!
:09/05/12 01:00 :D705i :☆☆☆
#21 [ABC]
あ「ちなみには後でゆっくり言うからさ!!」
あたしの耳元で
あゆみが言った。
ち「りょ、了解!」
伸「おい、なんなんだよ。なんの話だよ。さっきから俺だけ仲間外れじゃん!」
康「ぎゃははお前ウケる〜」
どんまい、伸吾。
あゆみの話、
気になるなぁ。
:09/05/12 01:02 :D705i :☆☆☆
#22 [ABC]
▼焼き肉屋
無事に夜ご飯の
場所も決まり
4人で昔の
懐かしトークも
膨らませながら
楽しく食事。
色んな話したけど
話は最終的に
恋の話題に…。
あ「てかさぁ、ちなみって好きな人いないの?」
伸「作んないの?」
康「彼氏欲しいとか思うの?」
:09/05/12 01:07 :D705i :☆☆☆
#23 [ABC]
何故か3人共
あたしに質問攻め。
こわっ!!
ち「なになに。みんなして。」
康「男に興味なさそうだもんな〜お前。」
伸「確かに。」
あ「モテるのに!!」
言っとくけど
あゆみのがモテてます。
:09/05/12 01:09 :D705i :☆☆☆
#24 [ABC]
ち「興味なくないよ。彼氏ほしいよ?ただ出来ないし、好きな人とか現れない。」
伸「お前絶対あれだべ?理想高いんだろ?」
理想とゆうか…
確かにチャラい奴は
嫌いだし、
うさんくさい奴も無理。
めんどくさい奴も
嫌だしな。
ち「みんなはどうなの?」
:09/05/12 01:12 :D705i :☆☆☆
#25 [ABC]
あ「あたしは一途ですから。」
伸「僕も一途です。」
康「何お前ら(笑)誰に一途なんだよ?」
あ「イケメン俳優。」
伸「グラビアアイドル。」
だめだこの2人は。笑
ち「康之は?」
康「俺?俺は好きな奴いるもん。」
:09/05/12 01:15 :D705i :☆☆☆
#26 [ABC]
あ「え!?」
ち「マジ!?」
伸「俺聞いてねぇよ!?」
康「あはは(笑)すまん。嘘。」
はぁ、ビックリした。
あ「なんなのそれー!!」
伸「てめぇ…死ね!」
康「そこまでいうか?(笑)」
:09/05/12 01:23 :D705i :☆☆☆
#27 [ABC]
まぁ、
そんなこんなで
仲良く食事も終了。
あんな
くだらない事で
あーでもない
こーでもないって
話してんのが
楽しかった。
少しずつ少しずつ
バランスが崩れてって
元通りには
戻れなくなってた。
この日から徐々に
変わって
しまったのかな。
:09/05/12 01:25 :D705i :☆☆☆
#28 [ABC]
▼帰り道
伸「じゃあ俺らこっちだからまたな〜。」
康「気をつけてな!」
男2人と別れ、
あゆみと帰宅する。
あ「バイバーイ。」
ち「また明日!」
久しぶりの4人。
やっぱり落ち着くなぁ。
つくづく
そう思った。
:09/05/13 14:19 :D705i :☆☆☆
#29 [ABC]
あっ!
そういえば…
ち「ねぇあゆみ、あんた何で今日遅れてきたの?超気になってたんだけど。」
後で言うって
言ってたやつ、
なんだったんだろ。
あ「え?あ〜(笑)あれね。放課後にさぁ急いで帰る準備してたら、クラスの男子に呼び出されてさ。」
ち「告白っ!!?」
:09/05/13 14:23 :D705i :☆☆☆
#30 [ABC]
あ「そうそう(笑)びっくりしちゃったー。普通に仲良い奴だったしさ。しかも!!その現場、康之に見られたのっ。まじ最悪(笑)」
そういや康之
あん時あゆみ呼びに
行ったもんな。
ち「でっ!?答えは?」
あ「無理無理〜。お断りしました。」
あゆみに告った男は
普通にかっこよくて、
モテるタイプ。
ち「もったいな〜!!」
:09/05/13 14:25 :D705i :☆☆☆
#31 [ABC]
あ「康之が後ろでニヤニヤしてんのに気付いてもうその場から早く逃げ出したくってさ(笑)」
ち「可哀想に…ふられた子。」
康之も
バレないように
隠れてやれよ。
あ「全然付き合えないわけじゃないんだけどさ。実はあたし…好きな人いるんだよね。」
:09/05/13 14:28 :D705i :☆☆☆
#32 [ABC]
ち「えーっ!!!嘘!いつ!?誰っ?」
あたしもあゆみも
基本好きな人が
出来にくい体質みたいで
今までずーっと
好きな人なんか
出来てなかったから、
まさかのあゆみの
発言にビックリ。
そしてちょっぴり
ショック…。
おいてかれた感?
:09/05/13 14:30 :D705i :☆☆☆
#33 [ABC]
あ「いつってあんた(笑)いつからだろ〜。気付いたのが最近なだけで、ずーっと前からかもね。絶対あたしの片思いだけど。」
何こいつ!!
目がすでに恋する
乙女なんですけど!
ち「…誰?あたしの知ってる人?」
あ「それが………康之なんだよね。」
ち「・・・。」
ビックリしすぎて
声が出ない。
:09/05/13 14:33 :D705i :☆☆☆
#34 [ABC]
だってうちら4人は
性別をこえた友情
みたいなもんで
繋がってると思ってた。
まさかあゆみが
康之を好きになるなんて
なんかなんか
すごい変な感じ!
ち「ギャハハハ!まじ?ありえね〜!!」
笑うしかないあたし。
あ「失礼な奴だね。あたし…マジだから。」
:09/05/13 14:35 :D705i :☆☆☆
#35 [ABC]
なんかすごい
違和感はあるけど
大好きなあゆみと
大好きな康之が
もしうまくいったら、
あたし的に
超嬉しい!!
2人が結ばれても
きっと4人で
仲良くしてけるはず。
ち「よし!!あゆみ。あたし応援するから、頑張りな!ねっ!」
あ「なにそれ…ちなみっぽくないセリフ(笑)…でもありがと。」
:09/05/13 14:39 :D705i :☆☆☆
#36 [ABC]
ち「だってさぁ、やっぱりあゆみと康之が付き合ったら嬉しすぎだよ?面白いし(笑)」
あ「面白いは余計。…けどさぁ絶対康之はあたしなんか無理だろうなぁ。今日だって、あたしが告られた後もずっと馬鹿にして笑ってきたし。少しはジェラシー感じればいいのにさ!!」
ぷっ。
あゆみの奴。
超可愛いじゃんか。
:09/05/13 14:41 :D705i :☆☆☆
#37 [ABC]
普段おちゃらけて
元気いっぱいで
でも、すごい優しくて
思いやりのある
チビで可愛いあゆみと、
クールで
お兄ちゃんみたいで、
馬鹿はするけど
基本真面目で、
やっぱり優しい康之は、
正反対にみえて
お似合いな2人だって
思うんだけどなぁ…。
うんうん!!
お似合い。
:09/05/13 14:46 :D705i :☆☆☆
#38 [ABC]
あ「それに康之、年上のセクシーな女が好きじゃん?」
ち「確かに…(笑)あゆみは完璧妹タイプだもんね。」
あ「わぁーん、ちなみの鬼!!」
ち「いやいや、でもタイプとリアルのラブは違うからね。大丈夫だって。頑張ろ!!」
あ「が、頑張りますっ。」
:09/05/13 14:48 :D705i :☆☆☆
#39 [ABC]
あ「ちなみは本当に好きな人いないの〜?よく告られてんだからさ、そろそろ彼氏作っちゃえば?」
ち「いない。出来ない。告ってくる人なんかチャラいの多いし。あたしは、真面目な男がいい。」
言ってみれば…
王子様みたいな
完璧な人!!
やっぱりあたし
理想が高いのかも。
:09/05/13 14:51 :D705i :☆☆☆
#40 [ABC]
あ「真面目な男ねぇ…。」
ち「そう!!一途っぽくて、大事にしてくれそうな人。その時楽しければいいやみたいな恋愛なんか嫌だもん。」
あ「…じゃあさ、もし慎吾に告られたらどうする?」
ち「慎吾!?なぜ慎吾?」
あ「なんとなく(笑)?」
ち「あいつがあたしに惚れるわけない(笑)」
:09/05/13 14:54 :D705i :☆☆☆
#41 [ABC]
↑
慎吾 ×
伸吾 ○
:09/05/13 14:56 :D705i :☆☆☆
#42 [ABC]
あ「そうかな。あたし前から伸吾は怪しいと思ってるんだけど。」
ち「やめてよ!気持ち悪い。ないない。」
伸吾とどうこう
なるとかなんて、
考えたくもないよ。
伸吾は初めて出来た
男友達でもあり、
親友でもあるんだから!
そうゆう対象として
見たことなんて
一度もないし。
:09/05/13 14:59 :D705i :☆☆☆
#43 [ABC]
ち「じゃ、明日からはまた4人でしょっちゅう集まるようにしよっ!!ゆっくりゆっくり康之に対して想いを伝えれたらいいね。」
あ「うん…ありがと!!じゃあまた明日〜。」
ち「おやすみー!」
なんか今日は
いい話聞いちゃった。
明日からワクワク
しちゃうなぁ。
:09/05/13 15:01 :D705i :☆☆☆
#44 [ABC]
康之の奴…
あゆみが自分の事
好きだって知ったら
きっと喜ぶよ。
絶対うまくいく。
あたしはそう
確信してた。
2人がうまくいったら
あたしは伸吾と
お互い良い
パートナーを
探す競争でもするか。
:09/05/13 15:06 :D705i :☆☆☆
#45 [ABC]
▼翌日
あゆみからの
衝撃告白を聞いて、
なんか学校に
行くだけなのに
ドキドキしてる
自分がいた。
なんでだろ、
中学生じゃあるまいし(笑)
それくらい今まで
仲良しだった
メンバー内での恋は
ある意味タブーな
もんだったからかな。
:10/08/27 02:40 :D705i :☆☆☆
#46 [ABC]
でも惚れたもんは
仕方がない!
あたしは全力であゆみを
応援するって決めたんだ。
あ「おっはよ〜、あー眠た。」
ち「あ…ああゆみ!おは、おはよ。」
頭であゆみの康之への
色恋を妄想してたばっかりに
たじろいでしまう(笑)
あ「なんなのあんた(笑)あたしが昨日変なこと言ったからってキョドりすぎ!」
:10/08/27 02:43 :D705i :☆☆☆
#47 [ABC]
頭ん中読まれてるー!
ち「いやいや、丁度考えてたからさ(笑)あゆみ!あたし協力するからね。」
あ「いいわ、なんかちなみって不器用だから下手に協力しようとして、自滅しそうじゃん(笑)逆に迷惑!」
なにこいつ!
でも…的を得た発言。
ち「ひ、ひど!」
でも返す
言葉はありません。
:10/08/27 02:46 :D705i :☆☆☆
#48 [ABC]
ポンポン!
あ「ごめんごめん!…ありがとね。」
あたしの
肩に手をやり
あゆみはニコッと
歩き始めた。
その瞬間なんか
胸がキューってなった。
恋愛するって
すんごい
素敵な事なんだなぁ。
あゆみは元々可愛いけど
この時のあゆみは
もっともっと可愛かった。
:10/08/27 02:48 :D705i :☆☆☆
#49 [ABC]
康「うぃーす、今日も相変わらずチビだな〜。」
あゆみに見とれていたら
そのあゆみの髪の毛を
くしゃっと撫でながら
康之が登場!
あ「うわ〜やめてよ!セットが乱れるわ!」
ち「や、康之…!」
ここでまたあたしは
しどろもどろ(笑)
なんてわかりやすいあたし。
康「なんだよちなみ、そんな顔して(笑)」
:10/08/27 02:51 :D705i :☆☆☆
#50 [ABC]
ふとあゆみを見ると
殺意が芽生えた眼差しで
あたしを睨んでいる。
や、やばい。
ち「そう?なんでもない〜ははは」
康「なんなのこいつ(笑)?」
あ「知らない!ちなみは元々変わり者じゃん?」
康「確かに。」
変わり者で納得して
もらえるなら
たまには変わり者呼ばわり
で良かったと思えます。
:10/08/27 02:53 :D705i :☆☆☆
#51 [ABC]
康「そうだ、昨日伸吾と話してたんだけどさ、今度近くの川でバーベキューやらね?!4人で。」
康之達の方から
企画してくるなんて
ラッキーじゃん!
あ「いいね〜!」
ち「いいねいいね、酒飲んじゃう!?」
康「お、良いね〜、ちなみまた前みたいに潰れて迷惑かけんなよ(笑)」
ポン!
:10/08/27 02:56 :D705i :☆☆☆
#52 [ABC]
そう言ってあたしの
頭をポンと叩いた。
今までは全く意識
したことない
ただの仕草なのに、
なんだかもう
普通じゃいられない。
だって康之は
あゆみの好きな人
なんだもん。
なんか申し訳なくなる。
あゆみはなんとも
思ってないんだろうけど
これだから、
仲良しグループ内恋愛は
なにかと大変な気がしてきた。
:10/08/27 02:59 :D705i :☆☆☆
#53 [ABC]
▼BBQ当日
「かんぱ〜い!!!!」
夏休み初日、
ついにバーベキュー当日。
あゆみはこの日を
待ちに待ってたんだ。
可愛い奴め。
なんだかんだで
なんの協力も出来ないで
いたあたしだから、
今日くらい
役に立ちたいと思っている。
:10/08/27 03:02 :D705i :☆☆☆
#54 [ABC]
作戦はこうだ。
いい感じの時間になったら
近くのコンビニにアイスを
買いに行くふりをして
伸吾を誘う、
そんであゆみと康之を
2人きりにする!
よし、頑張ろ。
しかし小さい作戦だな(笑)
伸「あ〜腹いっぱい!酔いまわってきたわー。」
あ「あたしもちょっとクラクラしてきたちょっと横になる。」
:10/08/27 03:04 :D705i :☆☆☆
#55 [ABC]
いつもは一番につぶれる
あたしが作戦の事を
考えていたばっかりに
なかなか酔えないでいた。
康「ちなみ珍しく今日は馬鹿酔いしてねーじゃん。」
康之の奴はザルだから
どんだけ飲んでも
顔色ひとつ変わらない。
イコール毎回
酔っ払いの世話役なわけ。
さすがお兄ちゃん。
(的存在)
ち「たまにはのんびり飲みたい時もあんのよ。」
:10/08/27 03:07 :D705i :☆☆☆
#56 [ABC]
Zzzz...
康「こいつら完全に寝たな(笑)」
ち「あゆみは寝たら元気を取り戻すけど、伸吾は寝たら起きないからめんどくさいんだよね〜。」
康「ははは(笑)間違いない。」
何故かあたしが
康之とまったりトーク
する感じになってる。
康「でもお前はそんな伸吾嫌いじゃないだろ?」
:10/08/27 03:09 :D705i :☆☆☆
#57 [ABC]
ち「ま〜嫌いとまでは言わないけどウザキャラ(笑)はは〜」
康「ぷっ(笑)マジでお前って罪な女だよ。」
ち「へ?」
康「夏休み入る前にさ、学校でしてた話覚えてる?」
このあとあたしは
あゆみの衝撃告白を
上回る衝撃事実を
聞かされることになる。
ち「なにそれ?学校でした話いちいち全部覚えてないわ!」
:10/08/27 03:12 :D705i :☆☆☆
#58 [ABC]
康「あれだって!ちなみが男まわりから人気あるって話してて、紹介してほしい奴いるんだけど、紹介できねー理由があるってやつ。」
ち「あぁ!してた!理由聞くとこで邪魔が入って聞けなかったんだよね!なんなの理由?」
超気になる。
ドキドキしてきた。
康「その邪魔に入ったやつ(笑)」
ち「え?邪魔…伸吾?!なんなのあいつまたなんか意地悪してんの!?」
:10/08/27 03:15 :D705i :☆☆☆
#59 [ABC]
康「違うだろ、ちなみお前マジで鈍感(笑)」
ち「は?!」
康「だ〜から〜、お前の事紹介してくれってゆう奴に、伸吾の奴NG出してんの、それはなぜだかわかるかい(笑)?」
ち「は〜?!あの野郎、自分に女が出来ないからってマジくそ腹立つんですけど!」
康「バカ、違うだろ。伸吾はお前に惚れてんだよ。ずーっと昔からな。」
ち「え゛!!!!?」
:10/08/27 03:19 :D705i :☆☆☆
#60 [ABC]
康「お前それマジ?伸吾かなりわかりやすく惚れこんでると思うんだけど。マジで伸吾が可哀想になってきた(笑)」
開いた口が
ふさがらないとは
こうゆうときの
事なんだな。
信じられないけど
康之はふざけてこんなこと
言う奴じゃないから
事実なんだって
思わされた。
ち「あたし無理だよ、絶対!ごめん、考えられない!」
:10/08/27 03:22 :D705i :☆☆☆
#61 [ABC]
康「ひでぇなマジで(笑)あいつ、結構モテてるぜ?(笑)」
ち「知ってるよ、よく告られてんじゃん。あたしもよく伸吾紹介しろって言われて紹介したけど、伸吾全然誰とも付き合わないじゃん!」
康「だからそれはお前のこと好きだからだろうが。」
ち「マジかよ…なら告ってくりゃいいのに!パシッと振ってやるし、そんで新たな恋を見つければいいのに…。」
康「お前なぁ…。」
:10/08/27 03:26 :D705i :☆☆☆
#62 [ABC]
康「あいつがどんな思いでお前に告れないでいるか考えてみろよ?お前がそんなんで、完全に伸吾の事男として見てないこと、伸吾が一番よく感じてんだよ。男友達として、すげー仲良くしてけてるから、告って今の関係ブチ壊れんの怖いんだよ。」
ち「…。」
あたしは悪くない…
…はずなんだけど
なんかそう言われると
胸が痛くなった。
康「だいたいお前いつからそんなに恋愛に無頓着なわけ?」
:10/08/27 03:30 :D705i :☆☆☆
#63 [ABC]
ち「え?無頓着…?」
康「中学の頃はそれなりに彼氏作ったり片思いしたりしてたじゃんか。…やっぱ、藤堂先輩のことまだ…」
ち「やめてよ!…それはもう終わった話じゃん。別に恋愛したくないわけじゃないし、ただ好きな人出来ないし出会いないだけってゆうか…。」
藤堂先輩ってゆうのは
あたしが
中2から高1の春まで
付き合っていた元カレ。
:10/08/27 03:33 :D705i :☆☆☆
#64 [ABC]
裏切られて
苦しい思いたくさん
味わって
いっぱい傷つけらた、
そんな元カレ。
正直、今はまだ
思い出したくない。
もうすっかり
忘れてたのにどうして
藤堂くんの名前を出すの。
やめてよ。
ち「あたしだって恋愛くらいするつもりだし!」
:10/08/27 03:36 :D705i :☆☆☆
#65 [ABC]
康「どっからどーみても今のお前は恋愛から逃げてるようにしか見えないぞ。」
ち「そんなことないって!」
康「じゃあ伸吾の事、はなから無理だって決めつけるんじゃなくて、男として見てみてろよ。男として見ようともしてねーくせに、無理だなんて、伸吾があまりにも理不尽だ。」
ち「・・・。」
康之の言葉には
若干、図星だった。
あたしって
確かに逃げてたのかも。
:10/08/27 03:39 :D705i :☆☆☆
#66 [ABC]
ち「そうだね…ごめん。あたしが間違ってたんだ。」
康「ふっ、ま!俺もちなみには幸せつかんでほしいんだよ、伸吾がどうとかじゃなくて、ちなみ自身の為にもな。」
ち「…ありがと。」
あゆみと康之
くっつける大作戦で
頭がいっぱいだったのに
こんなに自分の話
になるなんて…びっくりだ。
康「…ま、俺もお前の事言える資格ないんだけどなぁ…」
:10/08/27 03:43 :D705i :☆☆☆
#67 [ABC]
ち「…え?」
あ「ん…〜、あー眠た。あれ?2人共酔ってないじゃん?」
は!
あゆみが起きた!
やばいやばいなんか
やばい。
そうだ、作戦実行だ!
ち「あゆみおはよ!ちょっと冷たいもの欲しくない?アイス買ってくるわ!あゆみ目覚めたことだし。」
:10/08/27 03:46 :D705i :☆☆☆
#68 [ABC]
康「へ?」
あ「アイス…?」
完全に空回りするあたしを
不思議そうに見つめる
あゆみと康之。
だけどもうこうなったら
止められないんです。
ち「伸吾!ほら起きろって!コンビニ行くよ、アイスだよアイス!」
ドカ!ドカ!
康「うわ〜蹴飛ばしてるよ(笑)あいつさっき言ってたことわかってんのかなぁ(笑)」
:10/08/27 03:49 :D705i :☆☆☆
#69 [ABC]
あ「…さっき言ってたことって?」
康「ん?あ〜なんでも無い。あゆみはもうちょい寝てろ。ほら膝枕してやるよ(笑)」
あ「わ〜い、おやすみ〜…」
ドカ!ドカ!
伸「あ〜すいません…すいません。」
強引に伸吾の手を取り
コンビニに向かおうとして
あゆみたちを見たら
康之の膝の上で幸せそうに
眠ってるあゆみがいた。
:10/08/27 03:52 :D705i :☆☆☆
#70 [ABC]
なんだ(笑)
あたしがこんな
空回りしなくても
あそこうまくいくかんじ?
やだやだ(笑)
でもなんか嬉しい!
康之が言ったとおり、
あたしも伸吾の事
伸吾に限らず男のこと
少しはそうゆう対象として
意識してかなきゃね。
怖がらずに。
:10/08/27 03:53 :D705i :☆☆☆
#71 [我輩は匿名である]
おもしろいです(^O^)
:10/08/27 09:02 :SH001 :☆☆☆
#72 [匿名]
面白い♪
:10/08/27 10:14 :SH905i :☆☆☆
#73 [ABC]
コメントどうも!
やばい、
めっちゃ嬉しいです〜!
:10/08/28 00:05 :D705i :☆☆☆
#74 [ABC]
▼コンビニにて
ち「も〜伸吾重たいってば!寄っかからないでよ!うざい、酒臭い!」
…は!
またあたしって奴は
伸吾に対して
ひどい対応…。
気をつけなきゃ
いけないんだった。
伸「無理だ、一人で歩いていく自信がない。肩かしてくれなきゃここで爆睡こくぞ!」
ち「…マジ勘弁。」
:10/08/28 00:09 :D705i :☆☆☆
#75 [ABC]
いつもなら一発ぐらい
きめてるとこだけど
たまには…いっか。
ち「ほら、手かしな?肩つかまれると重くて仕方ないんだよ、あんた背高いんだからさ!」
伸「え!?」
あたしが伸吾の手を取ると
伸吾はビックリしながら
真っ赤になった。
酔っ払いのくせに…
こいつ、本気であたしに
マジなわけ(笑)?
はぁ…なんか複雑。
:10/08/28 00:12 :D705i :☆☆☆
#76 [ABC]
伸「これマジでちなみ?!あ゛〜夢みたいだ、こりゃ明日雨だな。」
ち「どーゆう意味?!」
相変わらず口は悪いけど
さすがのあたしでも
康之の忠告もあったし、
伸吾の気持ちが
初めて伝わってきた。
今まで一切
意識してこなかったから
なんか気持ち悪い感じが
したけど
伸吾に想われるのは、
よく考えれば幸せな事だ。
:10/08/28 00:15 :D705i :☆☆☆
#77 [ABC]
頭は悪いし、
バカなことばっか言うし
のーてんき野郎だけど、
まぁ…なんだかんだ
優しいし、
なによりおおらかな奴だ。
そういえば、
あたしが藤堂くんと
別れて落ちてる時
いつも側にいてくれたのは
伸吾だったっけ。
言葉選びは下手くそだけど
そこにはいつも
本物の優しさを感じてた。
伸吾と付き合ったらあたし
幸せになれるのかな?
:10/08/28 00:18 :D705i :☆☆☆
#78 [ABC]
伸「おばちゃーん、ガリガリ君4本タダにしてよ!な?!いいだろ?!」
ち「あんた何してんの?!」
コンビニの店員に
たかがガリガリ君を
値切る伸吾。
ち「…やっぱりこいつは…無いわ(笑)」
伸「せっかく俺の得意の値切りを…」
ち「はいはい、行くよ!」
:10/08/28 00:21 :D705i :☆☆☆
#79 [ABC]
ち「あっつ〜、早く戻らなきゃ、アイス溶けちゃう、急ぐよ!」
伸「・・・。」
コンビニから
BBQしてる川へ
向かう道のり、
なんだか、
いつもと違って大人しい
伸吾。
らしくないんですけど。
ち「伸吾?何?気持ち悪いの?」
:10/08/28 00:24 :D705i :☆☆☆
#80 [ABC]
伸吾の顔をのぞき込むと
意外にも顔はスッキリしてて
酔いは冷めてる様子だった。
ち「伸吾…?」
伸「・・・ちなみ。」
なんか…やだ。
いつもと違う伸吾。
なんか怖い。
伸「お前さ、いい加減男作れよ。」
みんなして、
一体なんなの(笑)
:10/08/28 00:29 :D705i :☆☆☆
#81 [ABC]
ち「うん…そだね。頑張って、好きな人見つける努力するよ。」
素直に答えるあたし。
こんなこと言うのは
すごい珍しいことだから、
伸吾はきっと、
またあたしをバカにする。
伸「…よし!言ったな?」
伸吾はニコッとして
バカにすることなく
立ち止まった。
伸「おまえには幸せになってほしいんだよ。」
:10/08/28 00:33 :D705i :☆☆☆
#82 [ABC]
ち「う、うん…。ありがと。」
なんかカナリ照れくさい。
ち「伸吾は?あんなモテんのに彼女作んないじゃん。いらないの?」
あ、なんかあたし
今ちょっと感じ悪いね。
康之から伸吾の気持ち
聞いてんのに。
伸「俺?俺はほんとに好きな奴と絶対付き合う!付き合ってみせる!ま、まだまだ先の話だな〜…」
:10/08/28 00:38 :D705i :☆☆☆
#83 [ABC]
ち「へ〜。ま、頑張って(笑)」
伸「あ゛!!ガリガリ君溶けてる!」
ち「うわ!何やってんの?!あんたがあっためるから!」
伸「おまえが俺に持たしたのが悪い!」
ギャーギャー
ま…(笑)
少しずつ伸吾と
向き合えていけたら
良いな…。笑
:10/08/28 00:40 :D705i :☆☆☆
#84 [なな]
面白いです~
頑張って下さいス
:10/08/28 10:35 :auSH3F :☆☆☆
#85 [ABC]
コメントありがとう!
:10/08/30 01:15 :D705i :☆☆☆
#86 [ABC]
▼夏休み
結局BBQでは
あゆみと康之の距離を
縮める計画は
不完全燃焼に終わり、
何故かあたしが
伸吾との関係を
考えさせられるはめになり
おひらきとなった。
こんな言い方しか
出来ないあたしだけど
伸吾の気持ちは、
正直嫌じゃないから
やっぱり自分の気持ちを
確かめていかなきゃなぁ。
と、思っている。
:10/08/30 01:19 :D705i :☆☆☆
#87 [ABC]
あ「やっぱりね、伸吾は絶対ちなみだと思った〜!」
夏休み真っ只中、
今日はあゆみとプールに
遊びに来た。
ち「ちょ、ちょっと、でかい声で言わないでよ。何気にここのプール同じ学校のやつ多いんだから!」
康之から聞いたことは
あゆみにすぐに報告した。
あ「あんたら付き合ったら、あたしマジ嬉しいかも。」
ち「他人事だと思って…」
:10/08/30 01:22 :D705i :☆☆☆
#88 [ABC]
あ「だいたいさ、なんでちなみは伸吾の事そこまで男として見れないわけ?」
ち「え?なんでって…あゆみは伸吾の事男として見たことあんの?」
あ「いや、あたしはタイプじゃないけど、普通に伸吾良い奴だし、男前だし?人気だってあんのにさ!ちなみのタイプじゃないこともないじゃん?」
ち「まぁそうだけど〜、昔から一緒に居すぎたしね…。」
あ「・・・・・・・」
ん?あゆみの表情が暗い。
:10/08/30 01:26 :D705i :☆☆☆
#89 [ABC]
ち「どうした?」
あ「…なんかさ、ちなみが伸吾の事今まで友達としか思ってなかったように、康之もあたしの事、友達以上に見たことないんだろうなぁって思って…。」
ち「あゆみ…。」
あ「しかもあたしなんてマジで康之のタイプからかけ離れてるし…。康之の元カノ美人の年上ばっかだし…。」
ち「…ちょっと!そんなん、考えすぎじゃだめだって、それに実際康之、女と続いた試しないじゃん?」
:10/08/30 01:30 :D705i :☆☆☆
#90 [ABC]
康之は自分が
しっかりしてるからか
年上の女に
ハマりやすいけど、
実は相性的に、
あゆみみたいに
めっちゃ可愛らしい
妹タイプの子の方が
合う気がするんだよね。
あ「あ〜…片思いとか…だる!」
ち「今のあゆみ、めっちゃ可愛いって!」
あ「何言ってんのよ〜はぁ。」
:10/08/30 01:32 :D705i :☆☆☆
#91 [ABC]
だめだ…
あゆみったら完全に
やる気喪失しちゃってる。
でも、
あゆみは諦めたり
なんかしない。
片思いってやっぱり
自信なくなっちゃったりして
悲しくなるものだけど
一途に思い続けれるって
すごい素敵な事。
あゆみは絶対
康之に気持ちを
ぶつけるまで諦めたり
なんかしない
ってわかってた。
:10/08/30 01:35 :D705i :☆☆☆
#92 [ABC]
ち「とりあえず!プール楽しむよ!ね?!」
あ「そだね、よし!うきわうきわ〜」
夏休みらしく
プールを思いっきり
楽しもうと
意気込むうちら。
でも
女2人でプールとか
来ちゃうと
必ずと言ってあるんだよね。
「君たちふたり〜?」
ナンパが。うざ!
:10/08/30 01:37 :D705i :☆☆☆
#93 [ABC]
ち「あゆみ!あっちのプール行ってみよ〜」
決まってあたしは
フルシカト。
ナンパする男なんて
大っきらい!
あゆみもあたしと
おんなじだから
シカトでついてくるはず
…って思ったら
後ろにいるはずの
あゆみがいない。
ち「あれ?!」
:10/08/30 01:39 :D705i :☆☆☆
#94 [ABC]
あ「マジこんなとこで会うなんてビックリなんですけど〜!」
振り返るとナンパ野郎と
なかよさげに話してるあゆみ。
ち「…。」
あ「ちなみ〜ごめんごめん。ナンパっぽかったのは誤解、知り合いで声かけられただけ〜!」
男の人たちを見ると、
20歳くらいの
明らか年上のお兄さん。
みんな、イケメン!
:10/08/30 01:43 :D705i :☆☆☆
#95 [ABC]
ち「だ、誰?」
あ「バイト先の先輩なんだ〜前にもちょっと話したじゃん?ご飯連れて行ってもらったりしてお世話になってんの。」
「友達?はじめまして〜、ごめんね、ナンパだと思わせちゃったね。」
あ「この人が先輩の聡貴くん。」
聡「ほんでこいつが俺の連れの雄大。」
あ「あたしもはじめましてだ、どうも〜。んで、この子がちなみ!」
:10/08/30 01:48 :D705i :☆☆☆
#96 [ABC]
どうやらあゆみの先輩の
聡貴くんも男と2人で
きてるみたい。
ち「はじめまして!いつもあゆみがお世話になってます。」
聡「はは、あゆみの親かって!笑」
あ「それくらい毎日一緒にいるけどね(笑)」
雄「おい聡貴、こんな可愛い子達とバイトとか…ふざけんな!」
ち「あたしはバイト違うけど…笑」
:10/08/30 01:52 :D705i :☆☆☆
#97 [ABC]
なんか2人共
カッコイイのに
バカっぽくて
ノリも良いし
すぐに打ち解けた。
自然に4人で
遊ぶことに。
今大学生らしい2人は
車の免許も持ってたりして
高校生のうちらからしたら
なんかすごい大人に感じて
新鮮だった。
聡「あゆみ!日焼け止め塗ってやろうか〜?」
あ「いいですよ(笑)自分でぬれる〜!」
:10/08/30 01:55 :D705i :☆☆☆
#98 [ABC]
気付くのに時間は
全くかからなかったけど…
聡貴くん、
完全にあゆみのこと
狙ってるわ。
あゆみにベタベタする
聡貴くんを横目に
あたしは白い目。
雄「ごめんな(笑)あいつわかりやすくて。」
お友達の雄大くんが
そんなあたしに
気付いてしまったらしく
謝ってきた。
:10/08/30 01:57 :D705i :☆☆☆
#99 [ABC]
ち「いやいや、あゆみがモテんのは今に始まった事じゃないからこうゆうの見慣れてる(笑)」
雄「とか言って〜自分も相当モテるっしょ?!」
ち「ないです!全然モテない。」
雄「嘘?!」
ち「ほんとほんと。」
雄大くん優しいなぁ…。
ちゃんとあたしに
構ってくれてるんだよね。
:10/08/30 02:00 :D705i :☆☆☆
#100 [ABC]
雄「周りの男、馬鹿だなぁ。こんな可愛い子が近くにいんのに。」
ドキッ。
冗談っぽく
言ってくれれば良いのに
真顔であたしの顔を
見つめながら言ってくるから
不覚にもドキッと
してしまった。
ち「可愛くないから…。」
雄「すまんすまん、どっちかってゆったら美人だもんな(笑)」
ち「そーゆうことじゃなくて!(笑)」
:10/08/30 02:03 :D705i :☆☆☆
#101 [ABC]
雄「俺の近くにいたら絶対ほっとかねーよ。」
と言ってアハハと
笑う雄大くん。
その後も、
聡貴くんがあゆみに
ベッタリだったために
あたしは雄大くんに
かまってもらってた。
くだらない話ばっか
だったけど、
なかなか楽しかった。
:10/08/30 02:10 :D705i :☆☆☆
#102 [我輩は匿名である]
更新してあるー(^O^)
まじこれおもしろいです
:10/08/30 02:16 :SH001 :☆☆☆
#103 [我輩は匿名である]
:10/08/30 09:32 :F08A3 :☆☆☆
#104 [なな]
我輩は匿名である
さん、
何が失礼しました
なんですか?e
:10/08/30 19:27 :auSH3F :☆☆☆
#105 [我輩は匿名である]
:10/08/30 21:07 :F08A3 :☆☆☆
#106 [ABC]
コメントありがとう!
:10/09/01 14:00 :D705i :☆☆☆
#107 [ABC]
▼夏休み明け
そんなこんなで
あゆみの恋愛も
伸吾の想いを
知ってしまった
あたしの気持ちも
何の変化もないまま
夏休みが終わった。
4人で何回か
遊んだけど、
今までと変わらずに
ただみんなで馬鹿してた。
:10/09/05 21:35 :D705i :☆☆☆
#108 [ABC]
プールで会った
あゆみのバイト先の先輩
聡貴くんと
聡貴くんの
友達の雄大くんとも
あれから仲良くなって
あゆみと一緒に
何回か遊んだりした。
車持ってるから
いろんなとこ
つれてってもらったりして
なんだかんだ楽しかった。
そんな、
高一の夏休み。笑
:10/09/05 21:38 :D705i :☆☆☆
#109 [ABC]
あ「あ〜あ、学校だるーい。」
ち「ほんとに。ずっと夏休みが良いよね。」
あ「だね。」
いつも通りあゆみと
だらだら廊下を歩いてた。
康「おーす、おはよ。可愛いお嬢ちゃんたち。」
出ました!
あゆみの王子様。
あ「あぁ、おは〜」
ち「おはよ!」
:10/09/05 21:40 :D705i :☆☆☆
#110 [ABC]
なんか…
あゆみのテンションが
低い気がする…。
康「なぁなぁ、お前ら今日ひま?放課後カラオケ行かね?!伸吾のおごりで!」
ち「マジ!?行く行く〜!なんなの、伸吾の奴珍しいじゃん。」
康「なんか臨時収入が入ったらしいぜ(笑)」
ち「どーせパチンコっしょ?(笑)ねぇ!あゆみも行くよね?!」
:10/09/05 21:44 :D705i :☆☆☆
#111 [ABC]
あ「え?あ、うん。行く行く!今日バイトないし。」
康「決定〜!そんじゃ、また帰りな。」
ち「あいよ〜またね!」
あ「・・・。」
明らかに
あゆみの様子がおかしい。
そういえばあゆみ、
前に康之に対して
自信無くしちゃってから
康之の話あんまり
しなくなったかも。
:10/09/05 21:46 :D705i :☆☆☆
#112 [ABC]
ち「あゆみ〜、どした?せっかくの康之からの誘いじゃんか。嬉しくないの?」
あ「…う〜ん。」
ち「どした?」
やっぱりなんか
思い詰めてる感じ。
あ「嬉しいよ?そりゃ嬉しいに決まってんだけど…なんかやっぱり康之を好きになればなるほど、無理なんだろうな〜って思っちゃって、辛いんだよね。」
ち「…あゆみ。」
:10/09/05 21:50 :D705i :☆☆☆
#113 [ABC]
あ「やっぱ、あたし無理かも〜。はぁ…。告ったりして、今の関係なくなるくらいならずっとこのままの方が良いって思うし…。」
ち「…そうなんだ。」
あたしには
康之の気持ちが
わからないから、
適当な言葉は簡単に
言えなかった。
それに、
あゆみの気持ちが
痛いほどわかる気がした。
:10/09/05 21:54 :D705i :☆☆☆
#114 [ABC]
立場は違うけど
もしも今、伸吾があたしに
告白をしてきたとして、
あたしが断ったら、
きっとあたしたち4人の
関係は壊れていく。
うまくいかない限り、
あたしたちの関係は
終わっちゃうんだ。
自分の気持ちのせいで
こんなに楽しい今を
壊すのが、怖かったんだ。
それはあゆみも同じように
感じてたんだと思う。
:10/09/05 21:58 :D705i :☆☆☆
#115 [ABC]
▼放課後
康「じゃ、行くか〜」
下駄箱で4人集まった。
あ「伸吾あんたいくら勝ったの?」
伸「ひひ!秘密〜」
ち「今日ご飯もおごりね!」
伸「いやっそれは待て(笑)」
やっぱこうゆう
くだらない感じが
すごい楽しい。
みんなもきっと、
そうだよね。
:10/09/05 22:03 :D705i :☆☆☆
#116 [ABC]
康「あゆみ!お前なんか顔色悪くね?」
あたしと伸吾が
ギャーギャー
しゃべってる間に
康之があゆみに
そう言ったのが聞こえた。
あ「そう?デリケートなタイプだ・か・ら(笑)」
康「いやそれは無いな(笑)ほれ、カバン持つわ。かしな!」
:10/09/05 22:07 :D705i :☆☆☆
#117 [ABC]
そうゆう優しさに
あゆみは
たまらないんだろうな〜。
あ「さんきゅ。」
康「えらかったら無理すんなよ?」
あ「うん。」
でもよく考えれば
康之って昔からあゆみに
対して特別優しい気がする。
今まで気にしたこと
なかったけどあたしそんなに
優しくされたことないぞ(笑)
:10/09/05 22:29 :D705i :☆☆☆
#118 [ABC]
伸「あれ?何だあの車〜、中の奴こっち見てね?」
校門に一台
大きい車が停まっている。
あたしとあゆみには
見慣れた、黒いサーフ。
あ「あっあれ…」
ち「あゆみ…?」
康「・・・」
その車に近付いて歩く
あたしたち4人。
:10/09/05 23:10 :D705i :☆☆☆
#119 [ABC]
聡「…あゆみ!」
窓をあけて顔を出した
運転手が
あゆみの名前を呼んだ。
やっぱり…。
聡貴くんだ。
助手席には雄大くんも。
なぜここに!?
今日約束してないから
ビックリ。
あ「聡貴くん?!」
伸「え!?知り合い?」
:10/09/05 23:32 :D705i :☆☆☆
#120 [ABC]
聡「突然ごめんな。あゆみに会いたくて思わず来ちまった(笑)!今からいつもんとこ食いに行かね?!ちなみちゃんも一緒にさ!」
あたしとあゆみの後ろで
伸吾と康之がブツブツ
話してる。
そりゃ、伸吾たちが
一番ビックリだよね。
康「おいちなみ、誰?あいつ。」
康之があたしの肩を掴む。
康之の表情が
なんかすごい怖い。
:10/09/05 23:45 :D705i :☆☆☆
#121 [ABC]
ち「あ〜あゆみのバイトの先輩なんだ。」
伸「なんでちなみの事も知ってんだよ?」
ち「あ、えっと前たまたま会ったからそれから何回か遊んで…」
なんであたしがこんなに
ハラハラしてんだろ。
なんかめっちゃ今
気まずい空気が
流れてますけど(笑)
あ「ごめん!今から友達と遊び行くんだよね。」
:10/09/05 23:50 :D705i :☆☆☆
#122 [ABC]
聡「マジか…!そりゃタイミング悪い時にきたな〜残念。ごめんな、突然!」
あ「ううん、ビックリしちゃった。また遊ぼね!」
雄「ハロー、ちなみ〜。そして、バーイ(笑)」
黙っていた助手席の
雄大くんがあたしに
しゃべりかけてきた。
ち「おぉ!うん、ハロバーイ(笑)」
伸「…なにあいつ!?」
康「…まぁまぁ。」
:10/09/06 00:04 :D705i :☆☆☆
#123 [ABC]
康「あゆみ、お前行って来いよ?ほれ、カバン。」
康之が冷たくあゆみに
カバンを渡した。
なんなの…その態度。
あ「え、なんで?今日は4人っしょ。」
康「お前体調悪いんだから車で家まで送ってもらった方が良いんじゃね?」
あ「・・・。」
聡「・・あゆみ!乗れよ。」
:10/09/06 00:21 :D705i :☆☆☆
#124 [ABC]
あ「ごめんちなみ…あたし…もう限界だわ。」
あゆみは目に涙を浮かべて
カバンを握りしめて
車に乗り込んだ。
ち「あゆみ?!待って…えっ。」
伸「お〜まえは、こっち!」
あゆみを追いかけようと
したら伸吾に手をつかまれた。
康「はぁ、何やってんだ…。」
あゆみを乗せた車は
走り出して
遠く、見えなくなった。
:10/09/06 00:24 :D705i :☆☆☆
#125 [我輩は匿名である]
更新されてるー(^O^)
面白いです。
:10/09/06 06:37 :SH001 :☆☆☆
#126 [しょう]
むっちゃ楽しいです~
がんばってくださいZ
:10/09/06 16:33 :U1 :☆☆☆
#127 [我輩は匿名である]
:10/09/08 19:41 :auSH3F :☆☆☆
#128 [ABC]
コメントありがとうございます!
:10/09/09 14:12 :D705i :☆☆☆
#129 [ABC]
▼カラオケ
予定通りいつもの
カラオケに着いた。
だけど誰も歌わずに
重た〜い空気が
流れている。
だっていつも一番
盛り上げてくれるあゆみが
ここにはいない。
ち「はぁ、つーか康之なんなの?どうゆうつもり?あの態度。」
一つも喋ろうとしない
男共に呆れたあたしは
ついに言ってやった。
:10/09/09 14:20 :D705i :☆☆☆
#130 [ABC]
康「・・・」
珍しく康之が
頭を抱えている。
マジでらしくないわ。
わけがわらなすぎて
イライラしてきた。
伸「確かに…康之らしくない行動だったから俺もビックリだ。」
康「…はぁ、うるせぇよ〜。一番俺がわけわかんねーのに。」
ち「康之にあんな風に言われて、あゆみがどう思ったか、考えてみなよ!」
:10/09/09 14:23 :D705i :☆☆☆
#131 [ABC]
康「別になんとも思ってないだろ…ただうぜ〜って思っただけじゃね?」
好きな人に、
あんな冷たくされて
なんとも思わない
わけないじゃん!
バカか!
…でも康之には
言えないし。
もう〜あたしやっぱ
不器用だからこうゆう立場
難しい。涙
伸「だいたい康之最近ちょっとおかしいぞ。」
:10/09/09 14:27 :D705i :☆☆☆
#132 [ABC]
ち「え!?そうなの?」
伸「お前4人で過ごしてて何か気付かなかったわけ?マジで鈍感な女だよ。」
伸吾が呆れながら
あたしを睨む。
ち「ご、ごめん。でも康之がどう違ったわけ?」
康「・・?」
伸「あゆみに対してだよ、異常に冷たかったり優しかったり、なんか不自然じゃね?」
そうだったんですか?
全く気付かないあたしって
一体…。笑
:10/09/09 14:31 :D705i :☆☆☆
#133 [ABC]
ち「ど、どうなのよ?康之。」
あたしと伸吾が
康之をじっと見つめると
康之は苦笑いをして言った。
康「伸吾にそんなん見抜かれるなんて、俺も落ちたな〜。」
ち「何かあったんだね。」
伸「言えよ、みずくせぇぞ!」
康「なんか、自分でもマジでわけわかんね〜んだけど、多分、あの日からだ。ちなみ、あゆみからなんにも聞いてないか?」
:10/09/09 14:37 :D705i :☆☆☆
#134 [ABC]
伸「あの日?」
ち「…なんのはなし?」
ゆっくり、康之は
話し始めた。
康「久しぶりに4人で飯食いに行くってなった日、あいつ…あゆみ、クラスの奴に告白されたじゃん?」
あぁ、なかなか
イケてる子なのに
振ったって
言ってたやつだ。
伸「康之が告白現場目撃したやつだよな(笑)」
:10/09/09 14:40 :D705i :☆☆☆
#135 [ABC]
康「あゆみが言うなって言ってたから黙ってたけど…実はあん時、あゆみに告った奴が無理やりあゆみにキスして…」
ち「は!?なにそれ!」
伸「ふざけやがって!なんだそいつ、B組のあいつだろ?マジで今からボコリ行くぞ!」
あゆみ、そんな事一言も
言ってなかったのに…。
康「やめろって、そんなんしてもあゆみが悲しむだけだ。」
ち「あゆみ…。」
:10/09/09 14:45 :D705i :☆☆☆
#136 [ABC]
康「俺そん時に、その男振り払って帰れ!って帰らせたんだよ。そんでその後、ビックリしてるあゆみを見たらあいつ…泣いてんだよ。」
伸「マジで許せねぇ…。」
康「俺も追いかけてボコってやろうかと思ったけど、必死で唇拭きながら泣いてるあいつを、抱きしめるくらいしかできなくて。」
ち「康之…。」
康「震えてんだよ、あゆみの奴。あんなちっちゃい体で。」
:10/09/09 14:51 :D705i :☆☆☆
#137 [ABC]
康「普段バカ騒ぎばっかのあゆみのそんな姿初めてで、俺も調子狂ってなんにも言ってやれなくて…、まぁ…ちょっとしたらすぐ涙拭いて、ちなみ達待ってるから行こうって笑顔で。心配するからお前らには言うなって…。」
ち「あゆみのバカ…」
伸「うわ…お前何泣いてんだよ!」
ち「…だって…あゆみ…うっうっ」
康「あの日からなんか、あゆみに普通に接すんのがなんか出来なくなって…」
:10/09/09 14:59 :D705i :☆☆☆
#138 [ABC]
伸「確かに、そんなあゆみ見たら心配になるけど…別にあゆみはあゆみだろ。お前がそんなに態度かわる事ねーじゃん?それを見られてから態度かえられたらあゆみだって気にするだろうが。」
康「…そーなんだけど。」
伸「お前さ、あゆみの事、好きなんじゃねぇの?!」
ち「えぇ!!!!!??」
伸「お前は泣いたり驚いたり大忙しだな。」
あたしの脳内パニックです。
:10/09/09 15:03 :D705i :☆☆☆
#139 [ABC]
康「いや・・正直それは無いな。あいつはマジで妹みたいなもんだし…」
ズキン。
あゆみの気持ちを
知ってるのは
あたしだけなんだ。
康之からそんな言葉
聞きたくなかったよ。
伸「お前が自分で気付いてないだけなんじゃねぇの?さっきだって…自分の知らないあゆみの男連れ現れて、カッとなったんだろ?」
…確かに。
:10/09/09 15:06 :D705i :☆☆☆
#140 [ABC]
伸「確かに康之とあゆみは昔から兄ちゃんと妹みたいな関係だったけど、あゆみだっていつまでもお前の妹としてくっついてくるわけじゃないんだぞ?ほかの男に取られてもマジで心の底から祝福出来るのか、よく考えみろ!」
康「ほかの男に…ね。」
ち「なんか今伸吾がすごい頭良い人に見える…。」
伸「カッコイイだろ?」
ち「全然。」
伸「おい(笑)!」
:10/09/09 15:09 :D705i :☆☆☆
#141 [ABC]
康「そうだな…ありがと。ごめんな今日は。」
なんにも言えないあたしは
康之の肩をポン!とした。
康之がこんなに
責められるのは
珍しいから
康之は照れくさそうに
あたしに頭を下げて笑った。
伸「よし、柏井伸吾、歌います!ピピピ、ピ!」
ち「このタイミングで!?」
康「ははは(笑)」
:10/09/09 15:14 :D705i :☆☆☆
#142 [ABC]
高1の秋。
4人の気持ちに
少しずつ変化が起きた。
仲良しなだけに
すごく難しいのはきっと
好きと好きの違い。
ラブとライクって言うの?
好きか嫌いかじゃない、
好きなのかただの好きなのか。
:10/09/09 15:18 :D705i :☆☆☆
#143 [ABC]
この時のあたしは
康之もあゆみの事
好きだって気付いたら
良いのにな。
って心から願ってた。
あたしと伸吾は
どっちに転んでも
ずっと仲良くは
出来ると思ってた。
康之がかかえていた
大きな問題にも
伸吾の複雑な想いにも
気付かずに。
:10/09/09 15:21 :D705i :☆☆☆
#144 [○○&◆.x/9qDRof2]
↑(*゚∀゚*)↑
:22/10/23 20:04 :Android :☆☆☆
#145 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)
:22/12/24 21:43 :Android :☆☆☆
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