人間
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#1 [椿]
僕は、人間が嫌い。いや、苦手なのかな。
とにかく僕は早く人生が終ってほしいと願った。
:09/05/16 14:21
:SH905i
:☆☆☆
#2 [椿]
大人は言った。
子供は自由だと
僕も聞いた時は共感できた。しかし、月日が流れるにつれ、考えが変わっていった。
人間は生まれて、幼稚園、保育園、小学校、中学生、高校と大半の人がそうゆう道のりを歩む。
確かに社会人、大人からみたら自由だ。
:09/05/16 14:38
:SH905i
:☆☆☆
#3 [椿]
だが、実際は違う。
僕達、当事者は自由には感じられない。教師、親、親族から期待などという身勝手な言い分で僕達の行動を妨げられてしまう。
自分達も体験しているはずなのに。
:09/05/16 14:41
:SH905i
:☆☆☆
#4 [椿]
中学、高校時代が終わり社会人になっても自分がなりたい職業に就けるのはほんの一握り。
多くが別になりたくもない職業に就き、死んでいく。
そう、人間はいつか死ぬ。
:09/05/16 14:47
:SH905i
:☆☆☆
#5 [椿]
そこで、僕は思った。
人間は生き続けるのはいつか死ぬためだっと。
だからといって僕は人は見殺しにしてもいいとも、殺してもいいとも思ってはいない。
人それぞれの価値観があるからだ。
:09/05/16 14:52
:SH905i
:☆☆☆
#6 [椿]
だとしたらどうしたらいい。
僕自信が死ねばいい。
この人生から逃げればいい。
だけど出来なかった。
多分、心のどこかでは生きたいと願っているんだろう。
:09/05/16 14:55
:SH905i
:☆☆☆
#7 [椿]
僕はいつも一人になるとこうゆう事を考える。
時計を見て、学校に行く準備をする。
僕の新しい学園生活が始まった。
:09/05/16 14:59
:SH905i
:☆☆☆
#8 [椿]
入学式を終え、オリエンテーションをうけた。
どうやら明日一年生だけの旅行があるらしい。
僕は憂鬱になった。また新しく友達とゆうモノをつくらなければならないからだ。
:09/05/16 15:02
:SH905i
:☆☆☆
#9 [椿]
僕はある程度人と接し友達ができた。表面上だけの友達。どうせ親密になっても人間は死んでしまう。
毎日、僕は学園だけの僕を演じ続けた。
:09/05/16 15:07
:SH905i
:☆☆☆
#10 [椿]
ある日、僕は自分だけで悩むのに疲れ、学園の友達に聞いてみた。
「なんで人間は生きているんだろうな。いつか死ぬのに。」
「う〜ん。大切な人のためじゃないか?」
・・・ッ!!
僕は落胆した。たとえ大切な人がいてもどちらかが死んでしまう!
そんなの悲しいだけじゃないか!!
僕はそう思いながらも
「そうだよな(笑)」
と相槌をうった。
:09/05/16 15:14
:SH905i
:☆☆☆
#11 [椿]
他の友達にも同じ質問をしてみた。
同じような返答が返ってきた。
僕ははぁ〜っと小さく溜息をついた。
何人かに聞いてみたが同じだった。
僕は恋人をつくる気はあるし、性行為にも興味があるしかし、僕は人を幸せにはできない。
こんなにも人生を見下しているのだから。
:09/05/16 15:21
:SH905i
:☆☆☆
#12 [椿]
その日から僕は夢に逃げるようになった。
家に帰ってきて、お風呂に入り、すぐに寝る。
夢の中だけが僕を幸せにしてた。
ある日僕はニュースで通り魔の事件を見ていた。
キャスターが事件内容を話し、事件直後の映像が流れた。
それを見て僕は驚いた。
怪我をして倒れてる人がいてその手当てをしてる人が数人。
後の人達はその人達を囲むようにみている。
(なんだよこれ!?)
:09/05/16 15:30
:SH905i
:☆☆☆
#13 [椿]
よく見ると遠巻きの人達の中には携帯を怪我してる人に向けている。
(撮影しているのか!?そういえば、この映像もおかしい。怪我して苦しんでいるのに撮影している。)
僕は怒りではなく哀しみを感じた。
僕みたいのは別として、生きたいと思っている人がいるはずなのに。
こんなにも大勢の人がいるのに助ける人は数人なのか。
(こんな世界はいらないな。)
そうゆう想いで埋めつくされながら寝た。
:09/05/16 15:39
:SH905i
:☆☆☆
#14 [椿]
その日の夢はいつもとは違った。
本当にここにいるのではないかと思える。言葉もハッキリ聞こえる。でも背景は全て灰色だ。
僕はとりあえず歩いた。
「不思議かい?」
僕はビクッとして振り返った。
そこには男とも女とも見られる中性的な人が足をぶらつかせながら椅子に座ってた。
:09/05/16 15:50
:SH905i
:☆☆☆
#15 [椿]
ニコニコしながら僕の事を見ている。
「誰?」
僕は少し身構えながら聞いた。
「僕?僕は君だよ」
相変わらずニコニコしながら答えた。
「??」
訳がわからない。
「う〜んとね。ここは君の精神の世界なんだよ」
そいつは、よっとと言いながら椅子から飛び、こちらに歩きながら言った。
「僕の精神の世界・・・」
:09/05/16 16:05
:SH905i
:☆☆☆
#16 [椿]
僕はソイツを見ながら言った。
「そう。因みに僕の事は柊って呼んでくれよ」
そう言って笑いながら自分を指さした。
「なんで、僕なのに名前を付けてるんだよ」
柊「それはね。さっき僕は君だって言ったけど根本的には違うからね。僕は君の精神で生まれたもう一人の君ってわけ」
またニコニコとしながら話した。
「そう。ところでなんで僕はここにいるの?」
:09/05/16 16:19
:SH905i
:☆☆☆
#17 [椿]
そうゆうと柊はニヤッとして
柊「それはね。君が望んだからだよ。君は人間を見下しているよね。死ぬのになぜ生きるの?どうして人を助けないの?なぜ、人が死んだのと動物が死んだのでは受け捉らえ方が違うの?てね。君はいつも思っている」
「・・・」
僕は下を向き黙って聞いた。
柊「それに君は死にたいと思っているのに死ねない。存在自体が消えればいいと思っている。そういった心のストレスが僕をつくり、君を精神の世界に閉じ込めた」
言い終わると柊は歩き出した。
柊「ついて来て」
:09/05/16 16:32
:SH905i
:☆☆☆
#18 [椿]
僕は早歩きで柊の横に行った。
柊「君に見せたいものがある」
「見せたいもの?それにどこに行くの?」
柊「この世界の全容だよ」
僕は柊と歩いていった。
特に誰とあったとでもなくなにかあったとでもなかった。
柊「さあ、着いたよ。この扉を開ければこの世界がわかるよ。準備はいい?」
「待って。どうして僕にそんなこと教えようとするの?僕は別にこのままでいいのに」
そう言って僕は俯いた。
柊「・・・本当に?」
:09/05/16 16:51
:SH905i
:☆☆☆
#19 [椿]
「・・・」
違う。僕は
柊「君は生きていたいと心の片隅で思っている。でも人生をリタイアしたいとも願っている。答えがほしいんだろ?」
柊は、僕の顔を覗き込みながら言う。
「・・・ッ」
僕は柊から顔をそらした。自分自身に腹がたつ。
柊「はぁ〜。じゃあ扉を開けるね」
ガチャ。
扉の向こうは暗闇だった。
:09/05/17 10:02
:SH905i
:☆☆☆
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