星とぽんず。
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#257 [七瀬]
 
 
「担当は女子の体育‥」


えーーっ!!

『女子の体育って、ふつうは女の教師がするもんなんじゃないの?』

心では、驚きつつも
ひそひそ声で歩志に問う。


「うーん‥ふつうはそうだね。ふつうは」

あれっ?あんま興味なし?

⏰:09/07/15 06:49 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#258 [七瀬]
 
 
『もー!
 ちゃんと聞いてる?』

少し声量を大きくしたけど歩志は目に涙を溜めて答えた。


「きーてるよー」

‥ほんとかよ。


「しょーがないじゃん。
先生足りないんだから」

それだけ言って、
前を向いてしまった。

⏰:09/07/15 06:53 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#259 [七瀬]
 
やだなー。

あんなおっさんが担当なんて‥。

ちゃんとした体育できんのかなー。


それにしても
アイツは、昨日なんじに寝たんだ、いったい‥。

あんなに欠伸をしまくってる歩志を初めて見たものの

"長江担当女子体育"が
頭に焼き付いて、
あまり気にならなかった。

⏰:09/07/15 06:59 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#260 [我輩は匿名である]
―――――――――
―――――
―――


チャイムが
HRの終わりを告げ、


『歩志ー。行こー』

「うん、待って」


教室からは、
みんな出ていった。
 

⏰:09/07/15 07:02 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#261 [我輩は匿名である]
 
今日は、部活がある日。


『ちょっと
 なにやってんの‥』

珍しく
歩志がもたもたしている。


「待って」

机やら、カバンやらを
あさっている。


『なに探してんの?』

歩志に近づく。

⏰:09/07/15 07:05 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#262 [七瀬]
 
 
「宿題がないんだよー。
 数Aの」

『ふーん』

歩志が宿題を忘れるなんてことも初めてだった。


『あたしも一緒に探すよ』

そうやって、歩志に
近づいたときだった。



「あゆ!」
 

⏰:09/07/15 19:36 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#263 [七瀬]
 
落ち着いた、
だけど、少し高い声。




「‥‥はづき‥」


‥だれ??


ドアのそばに、小さい
女の子が立っている。
 
 

⏰:09/07/15 19:41 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#264 [七瀬]
 
 
あ、

「あゆ、これ‥」


あの子、たしか‥

「なんで、はづきが持ってんの」

頭の血を一気に巡らせる。


「ごめんなさい。
昨日、間違えてわたしが、あゆのノート持って帰っちゃったみたい」
 

⏰:09/07/15 19:46 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#265 [七瀬]
 
あ、あ、

『あーー!』

あたしが声を上げると、
驚いたように二人が見る。



‥やっぱり。

ふわふわしたショート。
白い肌に映える黒い瞳。


さっきの、歩志にノートを渡したときの手を頬にかざすしぐさとか‥。

⏰:09/07/15 19:49 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


#266 [七瀬]
 
 
「どうしたの、ぽんずちゃん」


フラッシュバック。

『あの‥あのときの‥‥』


その子は首をかしげた。


『ほら‥夏休みに大廊下でぶつかった‥』

その子はピンときたようにもともと大きい目を、これでもかってくらい広げた。

⏰:09/07/15 19:53 📱:N703iD 🆔:1V.eaxfY


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