星とぽんず。
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#112 [七瀬]
 
 
さっきから、
林原はなんも話さない。


『はやしば‥』

「お前さ」


『ん?』

やっと、しゃべってくれたので、あたしは少し身を乗り出した。
 

⏰:09/06/03 16:34 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#113 [七瀬]
 
 
「‥さっきから、八田の話ばっか」

ぶっきらぼうな口調。


少しの沈黙のあと、

『‥ごめん』と、だけ謝った。


そりゃ、林原といるときに歩志の話ばっかじゃ、

聞いてる林原にとっちゃ気分は良くないよね。
 

⏰:09/06/03 16:37 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#114 [七瀬]
 
 
「あのさ、ストレートに聞くけど、いい?」

また、しばしの沈黙も経て声が聞こえた。

相変わらずの
ぶっきらぼうな声。


『え‥う、うん‥‥』


なんだろう。
 

⏰:09/06/03 16:41 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#115 [七瀬]
 
 
「八田と、付き合ってんの?」


‥‥‥‥。


『‥ぇぇええ!??』


‥っと、
いけないいけない。

電車の中の人々の
視線が痛い。


あたしは、口をつぐんだ。 

⏰:09/06/03 16:45 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#116 [七瀬]
 
 
林原は
小さなため息を落とす。

「‥どうなわけ?」


『‥“どうなわけ”って、あたしたちは別に‥』

付き合ってるわけじゃ‥


「ほんとか?」

林原の、
目があたしを捕らえる。
 

⏰:09/06/03 16:57 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#117 [七瀬]
 
 
『ほんとだよ‥。
付き合ってない‥』

なぜか、声が小さくなってしまう。

目線を下げると、ひざの上のこぶしを強く握りしめてたことに気付く。


「松田‥」

『‥ってゆーか、付き合うもなにも、あたしと歩志はそんな関係じゃないし!』 

⏰:09/06/03 21:09 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#118 [七瀬]
 
 
夏休みに入るまえ、

歩志に
「好き」って言われた。


あたしは、疑った。

聞き間違えなんじゃないかって、自分の耳を。

からかってるんじゃないかって、歩志を。


でも、あたしの耳は
ちゃんと機能してて‥
 

⏰:09/06/03 21:12 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#119 [七瀬]
 
 
あたしは、
すごくうれしかった。

歩志を見てると、
胸がいちいちうるさくって困った。

毎日、学校に行くのが
楽しみで楽しみで
仕方なかった。


でも‥


‥‥歩志は、からかってただけだったんだ。
 

⏰:09/06/03 21:16 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#120 [七瀬]
 
 
だって、

あれからまったくといっていいほど、変化がない。


歩志はいつも通りだし‥


ただ違うのは、
あたしの気持ちだけ。


歩志にとって、
あの“好き”は、
ただの冗談だったんだ。
 

⏰:09/06/03 22:31 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


#121 [七瀬]
 
でも、その気まぐれが
あたしを、期待させるんだよ‥。

だって、今でも
歩志に会うと心臓が忙しくなるから。


今日だって‥‥




「じゃあ、まだ俺にもチャンスあるってことで」
 

⏰:09/06/03 22:34 📱:N703iD 🆔:Mpz7J7ZI


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