星とぽんず。
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#164 [七瀬]
 
 
『ご‥ごめん。思ったより時間かかっちゃって』

あわてて駆け寄ると


「待ちすぎて痛いよー」

今度は、声も顔も、
ぶっきらぼうな歩志。


『ほんっとごめ‥』

次の瞬間、
あたしは静止した。

⏰:09/06/20 23:00 📱:N703iD 🆔:15LlxJw2


#165 [七瀬]
 
 
「もう来てくんないかと、思った‥」


だって、
歩志の胸の中にいたから。


「だからさっきから、ドキドキしてた。やっぱ来てくんないかなーって。
だから、心臓痛い」

ちょっと笑って、
そう言った。
 

⏰:09/06/20 23:02 📱:N703iD 🆔:15LlxJw2


#166 [七瀬]
 
バカ‥。

まるで、時間も静止しているようだった。


ただ、心臓の音だけが、
ドキドキドキドキ‥と忙しく、鳴っていた。

あたしの方が痛いよ‥。


それが、
あたしの音なのか、

歩志の音なのか。

未だに、わからない。

⏰:09/06/20 23:05 📱:N703iD 🆔:15LlxJw2


#167 [七瀬]
 
でも、どっちでもいいや。


年に一度の夏祭り。

中学の友だちだって
お姉ちゃんだって
林原だって

来ているかもしれない。
見られるかもしれない。


でも、
すごく居心地よくって‥。


離れたくなかった。

⏰:09/06/20 23:07 📱:N703iD 🆔:15LlxJw2


#168 [七瀬]
 
 
「ってか、誰が祭り行くなんて言った?」

しばらくして、
歩志は離れた。



‥もうちょっと
ああしてたかったかも。


相変わらずの意地悪な顔。 

⏰:09/06/20 23:10 📱:N703iD 🆔:15LlxJw2


#169 [七瀬]
 
『‥‥‥』

抱き合っていた恥ずかしさと

歩志のことばで沈黙する。


「まあいいや。
許したげるよ、ぜんぶ」

顔を上げた。
だから、なにを?


「行こっか」
 

⏰:09/06/20 23:11 📱:N703iD 🆔:15LlxJw2


#170 [七瀬]
 
 
‥またやられた。


あたしは
黙って歩志についていく。


大きな手に、
手を奪われながら。



なんで、あんなに
自然に手ぇ繋げんの?

ドキドキが止まる気配も
感じずに。

⏰:09/06/20 23:15 📱:N703iD 🆔:15LlxJw2


#171 [我輩は匿名である]
 
 
「暑いね〜」

恥ずかしくって
ずっと下を向いてたら


『う‥うん』

不意に声を掛けられた。


「ね」

『うん?』


「すごい汗だけど。手」
 

⏰:09/06/26 19:09 📱:N703iD 🆔:g7hoY3S6


#172 [我輩は匿名である]
 
『‥っ‥ごめん‥』

バッと
手を離そうとすると


「なんで離そうとするの」

逆に手を
強く握り返された。


「いいじゃん。
 手、あったかくって」


は‥はずかしぃ〜‥‥
 

⏰:09/06/26 19:14 📱:N703iD 🆔:g7hoY3S6


#173 [我輩は匿名である]
 
この何分間で、
いったい、どのくらいドキドキしただろう。

リアルに心臓痛い‥


相変わらず、

休まるようすもなく
激しく跳ねる心臓を胸に

汗で少し蒸れた手を
感じながら


長い

長い長い夜が始まった。

⏰:09/06/26 19:18 📱:N703iD 🆔:g7hoY3S6


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