サークル ー番外編ー
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#91 [柚子]

「純もいるぞ」

亮太さんは横目で、ソファーの方を見た。

ソファーからは、足が少しだけ見えていた。

「筋肉痛だって」

そう言いながら空さんは、茶化すように笑った。

⏰:09/06/23 20:11 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#92 [柚子]

「ちーと同い年なのに筋肉痛なんて情けない」

亮太さんの発した“ちー”という単語が、私を指すものだと気付くのに数秒かかった。

気付いた時には、すでに頬が赤くなっていた。

⏰:09/06/23 20:12 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#93 [柚子]

私の顔の赤さを二人が気にとめる様子がなかったのは救いだった。

数分後、優さんと桃さんが部室に来た。

純くんもソファーから起き上がり、全員集合となった部室で空さんが口を開いた。

⏰:09/06/23 20:12 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#94 [柚子]

「じゃあ…結論を聞かせてもらうとしましょう」

空さんの視線は、私に向いていた。

「えっ?えっ?」

戸惑いながらみんなを見ると、みんなの目も私を見ていた。

⏰:09/06/23 20:14 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#95 [柚子]

「どっちが部長か決まった?」

そう言って、ニッコリしたのは優さんだった。

「あ…」

そういえば、初めてこの部室に来た時にそんな話をしていた記憶がある。

冗談だとばかり思っていたのに本気だったらしい。

⏰:09/06/23 20:15 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#96 [柚子]

どっちが部長に相応しいかなんて、知り合って間もない私が決めていいのかわからなかった。

でも、どちらかの名前を口にしないとおさまりそうにない状況に、私は悩んだ。

空さんは、ハキハキしているし社交的な感じがする。みんなをまとめる能力もありそうだ。

⏰:09/06/23 20:16 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#97 [柚子]

亮太さんは、口は悪いけどみんなことを考えているのは伝わってくる。頭もキレそうだし、格好いい。

いや、格好よさは関係ないけど…。

私が迷っている間、みんなは黙って私が口を開くのを待っていた。

⏰:09/06/23 20:17 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#98 [柚子]

(うん。決めた!)

「部長は…」

私は名前を口にする前に大きく息を吸い込んだ。

その瞬間、みんなの表情が真剣になるのが分かった。

⏰:09/06/23 20:18 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#99 [柚子]

「純くん!」

あの時の、みんなの唖然とした顔は今思い出しても笑える。

「な…なんで!?」

身を乗り出して、空さんは聞いた。

「だって…」

⏰:09/06/23 20:19 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#100 [柚子]

私は純くんの顔を見ながら言葉を続けた。

「一番頑張ってくれたのは純くんだから」

空さんと亮太さんが反論する中、私は純くんに言った。

「ありがとう」

⏰:09/06/23 20:20 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


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