サークル ー番外編ー
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#1 [柚子]

安価
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⏰:09/06/23 16:04 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#2 [柚子]

case.1 千晃

肩に乗せられた手の感触、後輪の重みを初めて感じた時私は、振り向くことができなかった。

通い慣れた大学からの帰り道、まさか自分がそんな経験をするとは思ってもいなかった。

⏰:09/06/23 16:15 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#3 [柚子]

私は狂ったように自転車のペダルを漕ぎ、自分のアパートへと急いだ。

駐輪場に着いたと同時に自転車を乗り捨てると、鍵もかけずに部屋へ向かった。

ペダルを漕いでいた時同様振り向く勇気は、私にはなかった。

⏰:09/06/23 16:15 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#4 [柚子]

部屋に入り鍵をかけると、玄関のドアに背中をもたれた。

大きく息を吐き出すと、いくらか落ち着きを取り戻すことができた。

だけど自転車の後ろに突然感じた違和感を思い出すと、寒気を感じずにはいられなかった。

あれは一体、何だったのだろう。

⏰:09/06/23 16:17 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#5 [柚子]

私は迷っていた。目の前にあるこのドアを開けるべきかどうか。

約束の時間は15分も前に過ぎていた。にもかかわらず私はまだ迷っていた。

結局私は、決めることができなかった。

⏰:09/06/23 16:20 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#6 [柚子]

優柔不断な私の代わりに結論を下したのは、15分もの間眺めていたドアだった。

さっさと中に入れよ。

とでも言わんばかりに、勢いよくそのドアは開いた。

⏰:09/06/23 16:21 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#7 [柚子]

「わっ!ビックリした〜」

ドアの前に立っていた私の姿を見た彼は、真ん丸い目で私に言った。

私は謝るのも忘れて、彼をまじまじと眺めた。

⏰:09/06/23 16:22 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#8 [柚子]

身長は170センチくらい。短めに切られた髪は、きれいな栗色をしていた。

(あ、いい色。どこの美容院行ってるんだろう…)

状況に似合わず、そんなことを考えていた私の耳に、再び彼の声が飛び込んできた。

⏰:09/06/23 16:22 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#9 [柚子]

「部長〜!お客さんみたいですよ」

私にではなく、部屋の中へ向けられたその声で、私は現実へ引き戻された。

もう逃げられない。

⏰:09/06/23 16:24 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#10 [柚子]

恐る恐る私は、開けられた部屋の中を覗き込んだ。

その部屋の中は、私の知る部室という場所とはかけ離れていた。

パソコン、ソファー、テーブルに椅子、冷蔵庫…

⏰:09/06/23 16:25 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


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