サークル ー番外編ー
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#5 [柚子]

私は迷っていた。目の前にあるこのドアを開けるべきかどうか。

約束の時間は15分も前に過ぎていた。にもかかわらず私はまだ迷っていた。

結局私は、決めることができなかった。

⏰:09/06/23 16:20 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#6 [柚子]

優柔不断な私の代わりに結論を下したのは、15分もの間眺めていたドアだった。

さっさと中に入れよ。

とでも言わんばかりに、勢いよくそのドアは開いた。

⏰:09/06/23 16:21 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#7 [柚子]

「わっ!ビックリした〜」

ドアの前に立っていた私の姿を見た彼は、真ん丸い目で私に言った。

私は謝るのも忘れて、彼をまじまじと眺めた。

⏰:09/06/23 16:22 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#8 [柚子]

身長は170センチくらい。短めに切られた髪は、きれいな栗色をしていた。

(あ、いい色。どこの美容院行ってるんだろう…)

状況に似合わず、そんなことを考えていた私の耳に、再び彼の声が飛び込んできた。

⏰:09/06/23 16:22 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#9 [柚子]

「部長〜!お客さんみたいですよ」

私にではなく、部屋の中へ向けられたその声で、私は現実へ引き戻された。

もう逃げられない。

⏰:09/06/23 16:24 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#10 [柚子]

恐る恐る私は、開けられた部屋の中を覗き込んだ。

その部屋の中は、私の知る部室という場所とはかけ離れていた。

パソコン、ソファー、テーブルに椅子、冷蔵庫…

⏰:09/06/23 16:25 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#11 [柚子]

部室というより、誰かの部屋だと言われた方がしっくりくるような場所だった。

部屋には、ドアを開けた彼の他に男の人が一人と、女の人が三人いた。

女の人の一人が、私に向かって

⏰:09/06/23 16:25 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#12 [柚子]

「そんなとこに立ってないで、こっちに座って」

と、声をかけてくれた。

それから思い出したように

「千晃ちゃんだよね?」

と確認した。

私は頷き、言われるままにソファーに腰を下ろした。

⏰:09/06/23 16:26 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#13 [柚子]

ショートがよく似合う彼女は、私が口を開く間もないくらいてきぱきと、指示を出した。

あっという間に、私の前にアイスティーとロールケーキが置かれた。

持ってきてくれたのは、口調からも見た目からもふんわりとした雰囲気を放つ女の人だった。

⏰:09/06/23 16:27 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#14 [柚子]

(こんな可愛い人、うちの大学にいたんだ)

また脱線しかけた私の思考を呼び戻してくれたのは、ショートカットの女の人だった。

「遠慮せずに食べてね」

彼女に促されフォークを手に取ると、向かいのソファーに彼女も腰を下ろした。

⏰:09/06/23 16:28 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


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