サークル ー番外編ー
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#209 [柚子]

「ふーん。それで不可解なことってゆうのは?」

私の話を聞いて、眼鏡の男はそう訊ねた。

5分は話していたであろう私の話は、ふーん。という一言でまとめられてしまった。

⏰:09/08/11 00:09 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#210 [柚子]

態度は悪いが、彼は一応このサークルの部長らしい。

「視えるんです。直接ではなく間接的にですけど…」

私の回答に、一瞬彼の目付きが変わった気がした。獲物を狙う動物みたいな視線。そんな感じだった。

⏰:09/08/11 00:12 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#211 [柚子]

「間接的に…とは?」

私と彼しかいない室内に、彼の言葉は静かに響いた。

「直接は視えません。でも鏡とか、何か物体を通すと視えるんです」

⏰:09/08/11 00:14 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#212 [柚子]

「物体を通すと、か…。鏡の他には?」

「電源の消えたテレビでも視えました」

「テレビか…」

⏰:09/08/11 00:16 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#213 [柚子]

「はい。テレビって消えた状態だと黒い色の画面ですよね。そこに部屋の物とかが反射して映ることあるじゃないですか」

ただ私が視たのは、物ではなく霊だったのだけど。

その時の様子を思い出し、寒気を感じた。

⏰:09/08/11 00:19 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#214 [柚子]

「なるほど…。他にはどうだ?」

「あと私が視たのは携帯ですね。同じように暗い画面の時に…」

友達のホームページを見ていた時だった。

⏰:09/08/11 00:21 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#215 [柚子]

背景を黒に設定している友達のホームページ。

そこにアクセスした時、携帯に私の顔が映った。

その私の顔の横に、それはいた。

⏰:09/08/11 00:23 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#216 [柚子]

ちょうど私の顔を覗きこむように、それは私を睨み付けていた。

驚きのあまり、怖さも忘れ振り向いたがそこには何もいなかった。

霊の気配なんて微塵もわからない私は、それ以上どうすることもできなかった。

⏰:09/08/11 00:25 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#217 [柚子]

あまりに頻繁に視るようになってきた私が、最初に相談したのは姉だった。

「そうゆう話なら、綾子の大学のサークルの人に相談してみたら?」

姉は私にそう言った。

⏰:09/08/11 00:27 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#218 [柚子]

「綾子の大学の学祭に行った時に、そのサークル、コックリさんやってたわよ」

姉の話によると、無料で心霊現象を解決してくれるらしい。

⏰:09/08/11 00:29 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


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