サークル ー番外編ー
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#82 [柚子]

断る理由はなかった。

「返してあげて」

純くんの顔を見ながらそう告げると、純くんはホッとした表情をした。

何度も頭を下げ、お礼を口にする男の子に見送られながら、その家を後にした。

⏰:09/06/23 20:04 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#83 [柚子]

私が自転車を置いたままになっていたコンビニまで戻ると、亮太さんは後部座席に乗っていた純くんに車から降りるように言った。

「え?」

純くんは、ちょっと間抜けな母音を口にした。

⏰:09/06/23 20:05 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#84 [柚子]

「あの自転車、お前のだろ?」

「あ…」

純くんは諦めたように車を降りた。

「じゃ、明日部室で」

力なく手を振る純くんを置いて、車は発進した。

⏰:09/06/23 20:05 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#85 [柚子]

「何か悪いですね」

私がそう言うと、亮太さんは何のことかわからないという顔をした。

「純くんですよ。私が一緒に行きたいって言わなきゃ車で帰れたのに…って」

⏰:09/06/23 20:06 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#86 [柚子]

「あぁ…」

そう呟いた後で、亮太さんは笑った。

文字にするなら“ふっ”って感じの笑い方だった。

「あいつなら大丈夫だ。打たれ強いのが取り柄だからな」

⏰:09/06/23 20:07 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#87 [柚子]

言い方はともかく、純くんのこと信頼してるんだなって思った。

別れ際に、亮太さんは

「明日部室に来れるか?」

と、私に聞いた。

⏰:09/06/23 20:08 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#88 [柚子]

特に予定もなかったので、講義が終わったら部室に行くと伝えて、車を降りた。

その夜は、疲れていたハズなのに中々寝付けなかった。

何度となく、昼間のことを思い出しては寝返りをうった。

⏰:09/06/23 20:09 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#89 [柚子]

次の日部室のドアを開けると、亮太さんと空さんがいた。

「あ。ちーちゃんだ。いらっしゃい」

先に声を掛けてくれたのは、空さんだった。

⏰:09/06/23 20:09 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#90 [柚子]

ちーちゃんという呼び方は多分、桃ちゃんから聞いたんだと思う。

「今日はまだ二人だけなんですね」

私は二人の顔を交互に見た。

⏰:09/06/23 20:11 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#91 [柚子]

「純もいるぞ」

亮太さんは横目で、ソファーの方を見た。

ソファーからは、足が少しだけ見えていた。

「筋肉痛だって」

そう言いながら空さんは、茶化すように笑った。

⏰:09/06/23 20:11 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


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