サークル ー番外編ー
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#41 [柚子]
「へっ?」
「お前が乗るんだよ。あの自転車に」
「えー。何で俺なんですか?部長が乗ればいいじゃないですか」
:09/06/23 17:33
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#42 [柚子]
純さんが、亮太さんを部長と呼んだことを私以外には誰も気に止めている様子はなかった。
(やっぱり亮太さんがほんとの部長なんだ)
でも私は、その事実に気付いていないフリをすることにした。
:09/06/23 17:34
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#43 [柚子]
部長さんって呼ぶより亮太さんって呼んだほうが、距離が縮まる気がしたから。
根負けした純さんが、やりますよと首を縦に振るまでの間、私は残っていたロールケーキを食べながら、亮太さんを眺めていた。
:09/06/23 17:34
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#44 [柚子]
次の日の朝、約束していた時間ピッタリに部屋を出ると、アパートの下に亮太さんの乗った車が停まっていた。
車の知識がない私が見ても高級そうなその車に近付くと、亮太さんが中からドアを少し開けてくれた。
:09/06/23 17:42
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#45 [柚子]
私のために、助手席に身を乗り出してドアを開ける姿に、朝からにやけてしまった。
大学に着き、車を降りるとき
「今日、あの自転車の検証するけど来る?」
と聞かれた、私は頷いた。
:09/06/23 17:42
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#46 [柚子]
検証?と疑問に思いながらも、講義が終わるとすぐに部室へ行った。
部室には、一人だけ名前のわからない女の人がいた。
私と目が合うと一瞬驚いた顔をした彼女は、すぐに笑顔になった。
「今日はまだみんな来てないんですよ。でもすぐ来ると思うから、座ってゆっくりしてて下さい」
:09/06/23 17:43
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#47 [柚子]
リスとかハムスターとか、小動物みたいな彼女は桃と名乗った。
話をしたら、私と同じ年だと分かった。
「桃でも、桃ちゃんでも、呼びやすいように呼んで下さいね」
:09/06/23 17:47
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#48 [柚子]
タメだというのに、敬語を崩さない桃ちゃんに
「私のことも呼び捨てでいいよ」
と言うと、何故か桃ちゃんは照れたような顔をした。
:09/06/23 17:48
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#49 [柚子]
「千晃だと恥ずかしいからちーちゃんって呼ぶね」
桃ちゃんはそう言ったけど私的には、ちーちゃんのほうが照れくさい気がした。
次に来たのは純さんだった。
:09/06/23 17:50
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#50 [柚子]
桃ちゃんの話によると、純さんも同じ年らしい。
桃ちゃんが純くんと呼んでいたので、私も便乗して、純くんと呼ぶことにした。
亮太さんや空さんに比べてまだあどけなさの残る彼は、純さんより純くんの方がしっくりきた。
:09/06/23 17:51
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