サークル ー番外編ー
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#65 [柚子]
ベンチに座っていると、純くんが冷たいお茶とスポーツドリンクを買ってきてくれた。
「どっちがいい?」
と聞かれた私は、スポーツドリンクを指差した。
:09/06/23 19:45
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#66 [柚子]
ペットボトルの蓋を開けると、一気に半分飲み干した私を見て、純くんがははっと笑った。
「疲れたでしょ?付き合わせちゃってごめんね」
「いえ…私のことだから」
:09/06/23 19:46
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#67 [柚子]
「そっか。でもしんどくなったら無理しなくていいからね。部長が車で隣町まで来るから、いつでも迎えに来てもらえるから」
疲れていたせいか、純くんの優しい話し方が何だか嬉しかった。
:09/06/23 19:47
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#68 [柚子]
最初は子ども扱いされてるみたいで、ちょっと嫌だったけど。
少しの休憩の後、私は自分から立ち上がった。
「もう大丈夫です。行きましょう」
:09/06/23 19:48
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#69 [柚子]
休憩前よりもペースを落としてくれた純くんが、二度目の休憩を取ろうと言ったのは、隣町に入ってすぐだった。
隣町の町名の書かれた看板を通過して最初のコンビニで自転車をとめた。
「この近くみたいだから、一回部長に電話入れるね」
:09/06/23 19:50
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#70 [柚子]
純くんの連絡を受けて、亮太さんがコンビニまで来ることになった。
待っている間に、私たちはその日二本目のペットボトルの蓋を開けた。
自転車に股がりながらコーラを飲んでいた純くんが、ペットボトルを地面に落としたのを見て、最初私は笑った。
:09/06/23 19:51
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#71 [柚子]
でもそれは純くんにとって二回目の
“笑いごとじゃない”
事態だった。
「わ。わわっ。ちょ…ちょっと待って。部長と合流したらすぐ出発しますから」
あれは多分、後ろの人に言っていたんだと思う。
:09/06/23 19:51
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#72 [柚子]
思えば、私が後ろの人の存在を信じたのはあの時だったかもしれない。
だって純くんが漕いでいないのに、自転車の車輪は回転を続けていたから。
驚いている私を残して、純くんを乗せた自転車は意思を持って走り始めた。
:09/06/23 19:54
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#73 [柚子]
私は慌てて後を追った。
でも猛スピードで進む純くんに私が追い付けるわけもなく、何度目かの曲がり角で、私は純くんを見失った。
仕方なくとぼとぼと自転車を押しながらさっきいたコンビニまで戻ると、駐車場に亮太さんの車を見つけた。
:09/06/23 19:55
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#74 [柚子]
車に駆け寄った私は、早口で事情を説明した。
話を聞いた亮太さんは
「そのうち連絡あるだろ」
と、落ち着いていた。
亮太さんの言葉通り、純くんからの着信があった時、私は助手席に座り、車内のクーラーで涼んでいた。
:09/06/23 19:56
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