柚子 ー短編・中編ー
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#91 [柚子]
だが、俺はその賭けに勝った。
アパートに帰った彼女は、部屋の電気を点けた。
念のため10分ほど待ってみたが、外出する気配はなかった。
:09/06/28 17:38
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#92 [柚子]
吸っていた煙草の火を消すと、車を降りた。
後部座席から段ボールを取り出し、彼女の部屋へと向かった。
深く息を吸ってから、玄関のチャイムを鳴らした。
:09/06/28 17:41
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#93 [柚子]
「はーい」
インターホン越しに彼女の声が聞こえた。
「柏木さんのお宅でしょうか?野田様からお届けものです」
:09/06/28 17:46
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#94 [柚子]
事前に用意していたセリフを述べると、彼女は
「えっ?武志から?」
と、嬉しそうな声をあげ、すぐにドアを開けた。
:09/06/28 17:48
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#95 [柚子]
カラの段ボールを、わざと重そうに抱えていた俺は、予定通りのセリフを口にした。
「かなり重いので、玄関の中に置きましょうか?」
俺の言葉に彼女は、何の疑いも持たず
:09/06/28 17:50
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#96 [柚子]
「あ、じゃあお願いします」
と、俺を招き入れた。
どうせこの大きな段ボールの中にどんなプレゼントが入っているのかしか考えていなかったのだろう。
面白いくらいすべてが計画通りに運んだ。
:09/06/28 17:52
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