　　　　俺色

　
初めてのため誤字脱字があったり
至らない点があったり
亀更新になっちゃうと思いますが
ゆっくり頑張っていくので
よろしくお願いします。

中傷荒らしはお断りです(´;ω;｀)

　
肌の色が白くて
背が低くて
髪の毛が柔らかくて
瞳が薄茶色で
笑うと頬に欝すら笑窪が出来て
馬鹿だし阿呆だし
どじだけど
なーんかふわふわしてて
涙脆くて
誰からも愛されてる、

そんな女に俺は惚れてる…

だけどあいつには彼氏がいるんだ

　
　
　
　
｢琉宇(ﾙｳ)っ!!琉宇っ!!｣
どたどたと勢いよく俺の部屋のドアが開いた

｢ちょっ、あほか。ノックぐらいしろ｣

｢あほゆーな｣

きゃっきゃっ言いながら俺の部屋の回転椅子の上に腰を下ろすあいつ

｢今日はどうしてもらおうかな～♪｣

｢はあっ!?またかよ…ここ毎週末来てるじゃんか、お前｣

こいつが俺の部屋に来る理由…の前に
この図々しいばか女が俺が惚れてる女、海砂(ﾐｻ)

海砂はデートとか遊びに行く前は必ず俺の部屋に寄る

顔見せに…とかじゃなくてただのパシリの用事で

俺の親は結構有名なデザイナーで、俺はその血を濃く受け継いだわけ
つうかむしろ親抜いたし(笑)
服のコーディネートだけじゃなく、ヘアーアレンジから化粧まで抜群にやれちゃう男子高校生なのだっ！

｢だって今日お昼から圭太と会うんだも～ん｣

そう言って海砂は幸せそうに俺に微笑む

俺の気も知らねーで…
呑気だねぇ全く………

｢…あっそ｣

正直海砂が彼氏の所に行くために、俺は海砂を余計に可愛くさせたくない

でも海砂をデザインすることで俺は優越感にも浸れるんだ

だって俺色で海砂が染まってんだから

髪の毛も薄く化粧した顔も
たまには服も………

俺のその日の気分で海砂を染めれるんだ

っとか束縛野郎なんです、俺(笑)

　
　
｢んで～？今日はどうすればいいわけ??｣

海砂の髪の毛をふわりと指に絡めながら聞く

海砂の髪の毛の甘い香りが俺の脳を刺激する

もっと触れていたい
そう強く思ってしまう。

｢琉宇にお任せ★｣

海砂はたいていそう言う

自分で決めるより俺が勝手に決めてやる方が似合ってるとかなんとか。

俺にとっては好都合
海砂を染めれますから

｢おーじゃあ今日の服に合わせて………｣

いつもこんな感じ
この時間が俺の至福の一時

髪の毛をセットしている間ずっと…海砂の髪に触れれる

化粧をしている間ずっと…海砂の瞳に触れれる、海砂の唇に触れれる

本当はもっといっぱい触れたいし俺のものにしたいし俺だけを見てもらいたい

……けど今の関係が大切だから失いたくないから

俺はいつも幸せそうな海砂を圭太の元へ送り出してしまうんだ