死に至る病
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#126 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
二人は小学校からずっと一緒で、幼なじみというやつだった。
りこは初恋だったんだろうな。
湊もそうかもしれない。
:09/08/08 20:57
:N03A
:edlBdonc
#127 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
今では恋人同士で、すごく仲がいい。
おしどりみたいに、いつも揃って行動している。
微笑ましいな。ほんと。
:09/08/08 21:44
:N03A
:edlBdonc
#128 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「ほらほら、ボーッとしてないでもっと向こうに詰める詰める」
りこは僕の隣に座ると、ぞんざいに肩をぐいぐい押した。
ここで食べるつもりらしい。
「ごめんな、渉くん」
申し訳なさそうに、湊もりこの隣に座った。
:09/08/08 22:39
:N03A
:edlBdonc
#129 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
そうしおらしくされるとこっちが悪いことしてるみたいな気分だった。
君は悪くないぞ。
「あれ? あれあれあれ? もしかしてそれって愛妻弁当ってやつだったり?」
りこはにやにやしながら、直央と僕の弁当を箸で指した。
湊も興味深そうに、りこの肩ごしに弁当を見る。
:09/08/08 22:41
:N03A
:edlBdonc
#130 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
僕は全力で否定した。
しかしそんな僕をよそに、直央は顔を赤らめて、両手で頬を包んでいた。
おいおい。
なに恥ずかしがってんだよ。
:09/08/08 22:42
:N03A
:edlBdonc
#131 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「はわわ〜愛妻弁当って…。りこちゃん、わたしいいお嫁さんになれるかなぁ?」
りこは大声で笑った。
「なれるなれる、渉には直央ちゃんしかいないよ。渉ったら、口を開けば直央ちゃんのコトばっかでうるさいんだから!
無愛想で不器用なヤツだけど、直央ちゃんへの気持ちだけはイッチョマエだよ。幸せにしてもらいな」
僕は立ち上がった。
:09/08/08 22:43
:N03A
:edlBdonc
#132 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「な、何だそぅぇぼっ」
僕が反論しようとすると、りこは容赦なくヘッドロックをかけてきた。
りこは耳元で囁いた。
「ホントのコトだろが。いい加減素直になれよなぁ、マジで」
すかさずカウントを数える湊。
:09/08/08 22:46
:N03A
:edlBdonc
#133 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
助けてはくれないらしい。
恐るべきやつらだ。
ようやくりこのヘッドロックから解放されたとき、直央は妄想モードに入っていた。
目を細めて、胸の前で祈るように手のひらを合わせている。
:09/08/08 22:47
:N03A
:edlBdonc
#134 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「どうする渉ちゃんっ、りこちゃんああ言ってるけど〜。結婚しちゃう? ハネムーン行っちゃう? シングルベッドで一緒に寝ちゃうぅ? ……ぽわーんんん…」
幸せそうな、恍惚の表情。
彼女の頭上では、めくるめく妄想が繰り広げられていた。
:09/08/08 22:48
:N03A
:edlBdonc
#135 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
捕まえてみてぇ〜渉ちゃ〜ん。
待てよ〜、直央〜。
あはは、こっちだよぅ〜。
白い煙の中で、僕と直央は花畑で追っかけっこしていた。
まったくこいつは暇さえあればせっせと妄想で、お気楽なやつだよ。
妄想を手でぶんぶん追い払うと、直央ははっと我にかえった。
:09/08/08 22:50
:N03A
:edlBdonc
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