死に至る病
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#201 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「そんなぁぁ、渉クンには血も涙もない鬼畜だぁぁ。何だよ何だよ、直央ちゃんのお願いならホイホイきくくせにさ。お願いだよ、毎月ぷにたんグッズあげるから」
なんたるごり押し。
今なら洗剤二つつけます、みたいな新聞勧誘のごとくしつこい入会勧誘だった。
:09/08/14 19:28
:N03A
:L2gBWe92
#202 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
おねだりポーズでせめ寄るりこの額をぐいぐい押し返す僕に、早紀さんが静かに言った。
「…りこさんが必死なのには、ちゃんとわけがあるんです」
無表情のまま早紀さんは続けた。
:09/08/14 19:30
:N03A
:L2gBWe92
#203 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「とにかく人数が必要なんです。夏の生徒総会予算案までに、部活として認められる最低限の部員を集めれば、正式な部活として認められるまたとないチャンスです」
「正式になると、ミステリーの宣伝以外のお得があるの?」
直央は訊いた。
早紀さんが頷く。
:09/08/14 19:31
:N03A
:L2gBWe92
#204 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「はい。正式な部活に認められると、原則的に部活運営費が支給されます。費用は生徒総会予算案で決定されるので、これが最低のデッドラインになります。
この日までに部活をかき集めて、さらに顧問も依頼しなくてはいけません。すごく大変ですよ」
りこはそうだそうだとテーブルを叩き盛り上がっていた。
僕も質問する。
:09/08/14 20:58
:N03A
:L2gBWe92
#205 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「でも、正式に認められるとか顧問とかは別として、部活運営費はなにに使うんだよ。…りこ、おまえまさか、ぼったくるわけじゃないだろうなぁ?」
「し、失礼だね。あたしはそこまで落ちぶれてないよ。図書室にミステリー小説を増刊するのに使うのー」
案外まともな答えに、僕はむっと口をつぐんだ。
入会を断る理由はなかった。
:09/08/14 23:38
:N03A
:L2gBWe92
#206 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
りこや早紀さんの助けになりたいし、彼女らの意見は立派だった。
あと一押し、必要だった。
そういうしどろもどろな感情を嗅ぎとるのが、直央は特別鋭かった。
僕にたいしては特にだ。
:09/08/15 15:07
:N03A
:OoTeDIrc
#207 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
直央が僕に、ねぇと呟いた。
「渉ちゃん、入るよね?」
入会前提の問いかけに、僕はそうだねと頷いた。
にっこり笑う直央。
渉ちゃんが困っているりこちゃんを見捨てるわけがない。
:09/08/15 15:10
:N03A
:OoTeDIrc
#208 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
彼女は最初から、僕がりこを助けるため入会すると確信していたに違いなかった。
僕達の入会に、りこは大喜びだった。
最低限の人数が集まった、次は正式に部活として認めさせることが必要だった。
:09/08/15 16:27
:N03A
:OoTeDIrc
#209 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
新人二人を交え、打ち合わせは夜まで続いた。
司会はりこ、まとめ役は早紀さんでつまづくことなく円滑に計画は練られていった。
まとめると、まず生徒会にのりこみ意見をぶつけ、生徒側からじわじわと学校にミス会の意義を訴える。
僕と直央は、同時進行で教師に協力を呼びかけ味方をつける。
:09/08/15 18:13
:N03A
:OoTeDIrc
#210 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
ビラ作り、配布交渉は湊(本人の同意なしにりこが決定)。
打ち合わせは昼休みに決定した。
放課後は学生らしく、受験勉強に励むためだった。
攻撃準備は万全、実践あるのみ。
:09/08/15 20:40
:N03A
:OoTeDIrc
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