死に至る病
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#227 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
話し合いがお開きになり、僕達は真っ先に早紀さんや直央に嬉しい結果報告をした。

二人は抱き合って喜んだ。


普段感情を表さない早紀さんが、満天の笑顔をほころばせていた。

⏰:09/08/17 01:16 📱:N03A 🆔:AYXChSt2


#228 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
彼女は誰よりも努力した。

倍は動き回って、考えて、心からミステリー同好会を実現しようとしていた。

そのぶん、彼女の笑顔は輝いていた。

⏰:09/08/17 21:26 📱:N03A 🆔:AYXChSt2


#229 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
努力した後の成果は、言葉にできないほどの達成感をもつ。


例え努力が実らなくても、努力しないよりは断然いい。

後悔はなるべく残さないように生きていかなければならない。

努力すれば、少なくとも、努力しなかった後悔は生まれない。


まあこれは、
親の受け売りだけど。

⏰:09/08/18 15:36 📱:N03A 🆔:wAGIFEYA


#230 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
数日後、無事にミステリー同好会が学校側に認められた。

それは同時に、僕達の努力が認められたことでもあった。


記念すべきその日は、りこの家でお祝いパーティーをした。

飲んで、食べて、騒いで、日が暮れるまでパーティーは続いた。

⏰:09/08/18 17:01 📱:N03A 🆔:wAGIFEYA


#231 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
そろそろお開き、というところで、りこが皆に小さな可愛らしい紙袋を配った。

紙袋の上からなぞってみると、細くて堅いものと分かった。

皆が顔を見合わせる。


開けてみると、そこには銀色の、光を受けて光る鎖があった。

⏰:09/08/18 22:39 📱:N03A 🆔:wAGIFEYA


#232 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
そっとつまみ上げ、それがネックレスだと分かったとき、僕は両手で鎖を広げてみた。

中心には、少し小ぶりの、細かい細工のほどこしてある十字架のチャームがついていた。

シンプルだけど、こった作りをしているところが、りこらしいなと思った。


全員がりこをみる。

よく見ると、彼女はすでに同じネックレスをつけていた。

⏰:09/08/18 22:40 📱:N03A 🆔:wAGIFEYA


#233 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
これは、ミステリー同好会の一員である証として、あたしからのプレゼントだから。

勝手ながら結構奮発したんだからさ、肌身離さずつけてないと、バチが当るよ。


りこの好意を、誰もぞんざいにせず受け取った。

ありがとう、ありがとうと皆に言われ、頬を赤らめる彼女は本当に幸せそうだった。

⏰:09/08/18 22:50 📱:N03A 🆔:wAGIFEYA


#234 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
僕達の首筋に、銀色が光る。

この輝きがずっと、続けばいいと、願わずにはいられなかった。


これから僕達の夏が始まる。

⏰:09/08/18 22:50 📱:N03A 🆔:wAGIFEYA


#235 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
5 Their summer!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

海風が頬を撫でる。

海猫の鳴き声。

白く霞んだ水平線はどこまでも伸び、海は青く澄んで、宝石をちりばめたみたいに煌めいていた。


僕達ミステリー同好会一向は、夏休みを活用して海に来ていた。

正確には、りこいわく同好会としての一泊二日のプチバカンス(バカンスの使い方が間違ってる気がする)。

⏰:09/08/19 00:12 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#236 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
これは暑さと宿題の多さにしびれを切らしたりこが提案したもので、僕達は喜んで同意した。

明日の夜は地元の夏祭りに参加するのだという。

市が花火をあげるらしい。


ミステリー要素が全く入ってない活動だが、あくまでもミステリー同好会の活動として、だそうだ。

そこにこだわらなくても別にかまわないと思うけど、誰も問いはしなかった。

⏰:09/08/19 00:15 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


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