死に至る病
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#293 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「嘘はダメだよぅ。私には分かるんだから。なんでも分かるよ。私ちゃんがどうして欲しいかも」
直央は僕に当てた手のひらを胸から下に移動させて、ズボンに手を滑り込ませた。
おまえは直央じゃない。
直央の頬を叩いた。
:09/08/19 16:35
:N03A
:e0q3.Vcg
#294 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
叩かれると、直央は動きを止めて悲しい瞳で僕を見た。
いつもの直央に戻っていた。
直央はごめんなさい、とつぶやくと、立ち上がった。
ふらふらと数歩歩いて、直央は声を上げてわんわん泣いた。
:09/08/19 16:36
:N03A
:e0q3.Vcg
#295 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
その泣き声が、胸に刺さった。
僕は後ろから直央を抱き寄せた。
「何かあったんだろ?」
直央は静かに涙を流した。
雫は頬の曲線を伝い、畳に吸い込まれていった。
:09/08/19 16:37
:N03A
:e0q3.Vcg
#296 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「悩み事なら相談しろよ。一人で抱えこむな。親友だろ、俺達」
「親友なんてもういい。恋人がいい。そしたら渉ちゃん、わたしだけを見てくれるから」
「……」
「そうだよ。恋人になろ。一緒に楽になろう」
:09/08/19 16:38
:N03A
:e0q3.Vcg
#297 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
夜更新します(^^ゞ
:09/08/19 16:42
:N03A
:e0q3.Vcg
#298 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「断る。楽になって、後悔する直央なんかみたくないな」
直央はなにも言わず、蚊帳をくぐり部屋から出ていった。
入れ替えで、早紀さんが入ってきた。
立ちつくす僕に、早紀さんは怪訝そうな顔をして言った。
:09/08/19 22:59
:N03A
:e0q3.Vcg
#299 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「直央さん、泣いてましたけど。まさか不埒なことしましたか」
「……早紀さんの中の俺、不埒なやつでイメージ固まったみたいだな」
「ええ。女の敵です」
「はっきり言うねぇ」
:09/08/19 23:13
:N03A
:e0q3.Vcg
#300 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
彼女は笑った。
「そういえば、りこさんと湊さんが肝だめしすると意気込んでましたよ」
「肝だめし?」
「墓地辺りをぐるっと回るコースだそうです。庭に二人がいますから、ちょっと行ってみましょう」
:09/08/19 23:13
:N03A
:e0q3.Vcg
#301 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
庭に出ると、潮の匂いがした。
波打ちの音が聞こえる。
月がでてない。
電信柱についた外灯に照らされ、ようやくまわりが確認できた。
:09/08/20 13:33
:N03A
:Ig6.tuHE
#302 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
庭の隅に、りこと湊はいた。
もう一人、直央もいた。
さっきのことなんてまるでなかったように、明るい笑顔で楽しそうにりこと話していた。
パジャマからワンピースに着替えている。
:09/08/20 13:33
:N03A
:Ig6.tuHE
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