死に至る病
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#311 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
りこのやつ、湊が驚くなんて相当なことをしでかしたんだろう。
それにしても、すごい悲鳴だった。
「今の悲鳴、湊さんですよね」
「だね」
「りこさんでしょうか」
:09/08/20 18:57
:N03A
:Ig6.tuHE
#312 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「あいつ、どんなことしたんだろうな。少なくとも、暗闇から突然現れた程度じゃないことはたしかだな」
またしても、僕の言葉とほぼ同時に悲鳴が聞こえてきた。
今度は、りこのだった。
脅かした本人が悲鳴を上げることがあるわけがない。
:09/08/20 18:58
:N03A
:Ig6.tuHE
#313 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
まさか本物の幽霊が出たとか。
まさかね。
早紀さんは何食わぬ顔で、懐中電灯を手に、
「助けにいきましょう」
と言った。
:09/08/20 19:17
:N03A
:Ig6.tuHE
#314 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
ルートをたどっていくと、やがて道路にしりもちをついた湊と直央がいた。
少し離れたところに、魂の抜けたみたいなりこもいた。
そして、二人の子供もいた。
ちゃんと足があるから、幽霊ではないだろう。
:09/08/20 19:21
:N03A
:Ig6.tuHE
#315 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
二人は両手に肝だめし用の火の玉を持って、くすくす笑っている。
見覚えがあった。
「貴方たちは、民宿の息子さんですね」
早紀さんが懐中電灯で子供達を照らした。
子供は笑った。
:09/08/20 19:22
:N03A
:Ig6.tuHE
#316 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「そこのお兄ちゃんとお姉ちゃん、スッゴい顔して驚いてたよ。面白かったねー」
「ねー」
二人が湊と直央を指差した。
あれ、じゃありこはなにに驚いて悲鳴を上げたんだろう。
:09/08/20 19:22
:N03A
:Ig6.tuHE
#317 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
りこは真っ青な顔して僕達に言った。
「あたしが二人の悲鳴を聞いて駆けつけたら、あの子供たちの横に、白い服着た、女がいた…」
空気が凍った。
皆の顔は冗談でしょと言いたげだった。
けれど、りこは続ける。
:09/08/20 19:23
:N03A
:Ig6.tuHE
#318 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「皆見てないの? 冗談止めてよ、驚いて座り込んでる湊と直央ちゃん見て、笑ってたじゃんっ! こう、ニターッて……」
「や、止めてりこちゃん。わたし怖い話苦手なんだよぅ」
直央が怯えた声で言った。
りこはもっと怯えていた。
:09/08/20 19:24
:N03A
:Ig6.tuHE
#319 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「本物ですね」
早紀さんがけろっと言った。
「ご愁傷様です。りこ先輩は本物の幽霊を見たんですね。知ってますか、幽霊は目撃者に取り憑くらしいですよ。今夜は天井の四隅に注意してみてください。
きっと、ほらこういう風に、……幽霊がりこ先輩をじぃーっ…と視てますよ」
「ふ、ふぇ……」
:09/08/20 19:25
:N03A
:Ig6.tuHE
#320 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「今も感じませんか? りこ先輩を祟り殺さんと狙う、女の霊の怨恨籠もった、視線…」
恐怖心をあおる追撃だった。
薄々感じていたけど、早紀さんはサディストっ気があるらしい。
あのりこがしくしくと涙を流して湊に助けを求めた。
:09/08/20 19:25
:N03A
:Ig6.tuHE
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