その妖し淫らにつき -弐-
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#26 [ひえぃ]
妖しでも人間でも
そんな事はどうでもいい。
御琴姫だって
人を愛した。その罰としての死
ならば受けてたつよ。
「…オロチ」
ふと立ち止まった場所を見渡すと
どこか見覚えのある風景だった。
「…ここ、村の人に騙されて
くくり付けられた大木…」
初めて
あいつと会った場所。
:09/07/30 01:29
:PC
:kWzlNQTo
#27 [ひえぃ]
すると
大木の横から大きな影がゆっくり
のびてきた。
「白影…」
オロチの飼い蛇だ。
私の事を覚えてるように
もう襲ってわ来なかった。
不思議と私も怖くない。
少し雨に怯えてるように
桜に優しくすり寄る。
「お前のご主人さまは
どこに行ったのかな…??」
ちょうどいい。
大木が雨宿りになり
桜は腰をおろした。
:09/07/30 01:34
:PC
:kWzlNQTo
#28 [ひえぃ]
「…これじゃぁまるで…」
「最初に出会った時と同じ……か」
もう声だけで分かった。
相変わらず冷たい声。
馬鹿にしたように鼻で笑う。
いつも唐突に現れて人を困惑
させる。
「…………」
:09/07/30 01:38
:PC
:kWzlNQTo
#29 [ひえぃ]
「あの時、なぜお前を殺さなかったのか
これが唯一の計算違いだな…全ての歯車は
動き出し、そしてまた止ろうとしてる」
桜はゆっくり一歩づつオロチに
近づく。
「…死ぬの?」
「…お前によって滅ぼされる。
俺は御琴と馬鹿な妖しの子だからな
肉体的な傷では死ねん」
すぐ目の前にある綺麗な肌に
桜は手の甲をあてた。
「…嫌だよ。
こんなにいっぱい傷ついて寂しがりの
あんたなんてただじゃ死なせない。
こんなに性格が悪くて素行も悪い癖に
心の傷なんかで死ぬなんて北の主が
格好つかないよ…」
:09/07/30 01:51
:PC
:kWzlNQTo
#30 [ひえぃ]
そのままゆっくりと
オロチの広い胸の中にうずくまるように
入り背中に手を回した。
「よくいう…
お前はやはり御琴とは違うな。
あの女が愛した人間の男を想う
気持ちが受け継がれたんだろう…」
顔を彼の胸にうずめると
まるで人間にしか感じない。
体温だって温かい。
「教えてオロチ…
昔に…昔にあったすべての事を…」
:09/07/30 01:55
:PC
:kWzlNQTo
#31 [我輩は匿名である]
書いてぇ

:09/08/02 21:09
:SO903iTV
:oslCeVUE
#32 [ひえぃ]
「いにしえより
縁(えにし)とは数奇なもの…お前が現れて俺の命火に北の風は強く吹きあれる…殺して欲しかった…ずっと……」
シニタカッタ
分かってた
ずっと分かってた
私の頭に声かけていた
少年の声はオロチだった
「連れてってよ…
君の時代に…」
:09/08/04 01:21
:SH906i
:mCl83kHU
#33 [ひえぃ]
ドクンとなる心臓の音と
共に目の前は真っ暗になった。
最期の瞬間
まだ目の前にいたオロチを離さないようにキツク抱きしめ落ちていった。
「……………んっ」
うっすらと目を冷ますと
何やら体中に痛みが走り体は横たわっていた。
…ここは?
:09/08/04 01:25
:SH906i
:mCl83kHU
#34 [ひえぃ]
「痛い…」
辺りを見渡すと
どこかの小屋の一室のように見えた。
しかし
何か違和感がある。
タガメさんに見せられたときより何やら生々しい…
体中には
無数の傷がある。
寝床から
起き上がり小さな反射鏡に目をやると御琴姫の姿が
うつしだされる。
「なっ……」
:09/08/04 01:30
:SH906i
:mCl83kHU
#35 [ひえぃ]
御琴姫に
なってる?
意思はあるし喋れる
けど知るべきない御琴の
過去や気持ちを思いだせる。
「ここはエニシの…」
あの後
俊正を殺したエニシは…
「目が覚めたか?」
入り口に目をやると
エニシが笑いながら
こっちに向かってくる。
:09/08/04 01:33
:SH906i
:mCl83kHU
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