その妖し淫らにつき -弐-
最新 最初 全 
#1 [ひえぃ]
:09/07/23 01:14
:PC
:siGeVi8U
#2 [ひえぃ]
:09/07/23 01:19
:PC
:siGeVi8U
#3 [ひえぃ]
「…み…ことひめ…?」
彼の白い肌を触っていると
急に頭の中に浮かんだ知りも
しない女の人の名前が口から
つむがれた。
「!?…お前…なんで…」
オロチの顔に又先ほどのような影
が落ちた。
「分からない…御琴姫って??
私…こんな人知らない…」
イヤ、シッテイル
:09/07/23 01:28
:PC
:siGeVi8U
#4 [ひえぃ]
「いたっ!!」
また頭に語りかける…
夢人さん…あなたなの?
オモイダセ
思い出す?何を?
思い出して何が変わるというの?
オロチハ
シヌ
…オロチが死ぬ?
ソウトオクハナイミライ
ゾウオトノロワレシサダメニヨリ
オノレジシンヲウチカラクイヤブル
ダロウ…
:09/07/23 01:33
:PC
:siGeVi8U
#5 [ひえぃ]
憎悪と呪われし運命…
オモイダセ
ソレガユイイツノ…
「……………」
目をゆっくり開けると部屋から見える
いつもの庭が目に入った。
「(私また気付かない内に
意識が…)」
:09/07/23 01:38
:PC
:siGeVi8U
#6 [ひえぃ]
スンと鼻を鳴らすと
獣の匂いがした。
オロチが運んでくれたんだ。
もう一度
庭に目をやると
小雨がポツポツと降り出し
地面を黒く染めていく。
「…御琴…姫」
「あらぁ…これはこれは
ずいぶんな妖しの名前をご存じだこと」
後ろから話しかけられ
振り返るとそこには雨で濡れたタガメの
姿があった。
:09/07/23 01:43
:PC
:siGeVi8U
#7 [ひえぃ]
「タガメさん!?
…お祭りは…?」
「こんな雨じゃぁねぇ
人間たちも店を閉めてたわ。
ヒョウもキツネも今頃こっちに
向かってるでしょう」
タガメは溜息をもらし
桜の近くに腰を下ろす。
「…御琴姫という人知ってるの?」
桜はタガメの目をみずに
震えながら答えた。
「…御琴姫は
まれに見る人間に近い妖怪で
それはそれは美しく正に誰もが虜になるような
妖しだったわ」
それに加えて
とても強い力を持ち
治癒能力を持つ血族の血で
傷つくもの助けたり優しい心を
持つ妖しでもあった。
:09/07/23 01:53
:PC
:siGeVi8U
#8 [ひえぃ]
「御琴姫が死んだのは
今から600年前…そんな昔の
妖しを何故人間のあんたが知っているの
か…」
「分からない…けど私知りたい…
オロチを…助けたいの…」
「愛してる?」
タガメは静かに
桜に聞いたがすぐにほほ笑んだ。
「聞くまでもないわね…」
桜の瞳からは
薄い色の水滴が頬を伝わり
落ちていった。
「桜、目を閉じて」
:09/07/23 02:03
:PC
:siGeVi8U
#9 [ひえぃ]
「??」
「私はタガメ。
幻熔界の申し子。あんたが望むなら
過去を…過去を見せてあげる…」
過去…
「…一応この力を強める為に
旅に出たんだけど、かなり精神力が必要だから
あんまり長くは見せられないけど…
何かは変わるはずだから……」
額にタガメの細長い指があたり
静かにトッと押されると
体がフワッと揺らぎ暗闇に落ちて行った。
:09/07/23 02:08
:PC
:siGeVi8U
#10 [ひえぃ]
最近、夢とか過去とかこんなのばっかり…
でも次元を過ぎたのはオロチ達と出会って
からなんだ。
私は最後まで立ち会うよ。
どんな結末でも…
ダダンッ!!!!
と聞こえた瞬間に見えた景色は
いつもより深い森の中の湖だった。
桜は声にだそうと喋るが
言葉が口からでてこない。
(…喋れない…私がこの時にはいないモノだから)
「誰か…いるの?」
後ろから急に声をかけられ
振り向くと…
(御琴…姫)
:09/07/23 02:15
:PC
:siGeVi8U
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194