らぶずっきゅん!!!!
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#170 [七瀬]
「もしもし」
「葉山?俺、前田」
電話の主は、陽。
「どうしたの?こんな時間に」
現在、深夜0時。
いくら明日が日曜日だからって、なにか用がない限り、家の電話なんて、かけてこないだろう。
:09/08/20 15:37
:N703iD
:zyDZj5Sc
#171 [七瀬]
「いや‥いま暇?」
「暇もなにも‥。こんな時間に用事あるほうが、変でしょ」
すると、陽は「そうだな」と少し笑った。
「いま花火してるんだ。
お前んちの向かいの駐車場で」
「‥まだ春だよ」
すると、また陽は「そうだな」と笑う。
:09/08/20 15:38
:N703iD
:zyDZj5Sc
#172 [七瀬]
「‥実は、今日和希んちでみんなで酒パしてたら、
酔っ払った和希が"花火やろー"とか言って、押し入れから出してきたんだよ。去年の残ったやつ」
「え、カズいんの!?」
「うん。べろべろに酔って、お前の名前呼んでる。
ってか、叫んでる。まぢ近所迷惑」
これには、あたしも
声を出して笑ってしまった。
:09/08/20 15:39
:N703iD
:zyDZj5Sc
#173 [七瀬]
「迎えにきてくんない?」
「ふふ、わかった」
「‥んで」
「えっ?」
「ついでに花火、見においで。いちばんおっきい打ち上げ花火、残してあるから」
「‥楽しみにしてるね」
電話を切った。
:09/08/20 15:39
:N703iD
:zyDZj5Sc
#174 [七瀬]
髪をドライヤーで半乾きにして、スエットの上から、いちまい薄いの羽織って、家の鍵閉めたのを、何回もチェックして、外に出た。
夜だからか、春にも関わらず、ひんやりとしている。
「はーるー!」
駐車場に2つの影を見つけて、駆け寄ると、
「しーっ」
人差し指を口に当てる陽。
:09/08/20 15:41
:N703iD
:zyDZj5Sc
#175 [七瀬]
あたしが完全に陽の元へ迎うと、小声で陽は言った。
「寝た」
「えー、せっかく来たのにぃ」
もちろん、あたしも小声。
「あれ?他の連中は?」
バイクに座って寝ているカズと、あたしの目のまえにいる陽しか見当たらない。
:09/08/20 15:42
:N703iD
:zyDZj5Sc
#176 [七瀬]
「帰らせた。あいつらも、かなり酒入ってたし。
何匹も、あんなのがいたらさすがに、俺も手ぇ追えないよ」
と、バイクで熟睡しているカズを指差した。
「ははっ‥それもそうだね」
「だろ」
あ、星‥。
:09/08/20 15:43
:N703iD
:zyDZj5Sc
#177 [七瀬]
「なんか、ごめんね」
昨日は、曇ってて見えなかった星たちが、あたしたちを照らしてくれる。
「ん。いーよ、別に」
陽は相変わらず、だ。
「ありがとう」
「ん」
なにが"相変わらず"なのかというと、
:09/08/20 15:44
:N703iD
:zyDZj5Sc
#178 [七瀬]
「今日は星が見えるねぇ」
「ん、だな」
「陽もお酒、けっこう飲んだの?」
「いや、あんま」
"相変わらず"
しゃべらない、ってとこ。
:09/08/20 15:45
:N703iD
:zyDZj5Sc
#179 [七瀬]
でも、けっしていやじゃない。
むしろ、カズや多果子とはいっしょにいても感じない――失礼だけど―
安心感がある。
「する?花火」
こう、なんか‥癒し系?
「うん!する!」
:09/08/20 15:46
:N703iD
:zyDZj5Sc
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