らぶずっきゅん!!!!
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#387 [七瀬]
 
 
はぁ、とため息をつく颯太さんの手には、昨日あたしがはいていたスカートが。


「返して!!」

勢いよく、それを取った。


「上はどこにあるの!?」

呆れたようすのままの颯太さんは「‥そこ」と玄関方向だろう先を指差した。
 

⏰:09/09/20 21:33 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#388 [七瀬]
 
 
あたしはあわてて、
廊下を通って、玄関へ向かった。

そこには、あたしのパンプスのすぐそばに、シャツが落ちていた。

それを拾い上げると


「あのさ、もしかしてなにか勘違いしてない?」

うしろから、もっとも聞きたくない声が聞こえた。
 

⏰:09/09/20 21:34 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#389 [七瀬]
 
 
「‥なにが、ですか」

あたしは、
上を着て振り返った。


「服、脱ぎだしたの千頼ちゃんだよ?」

「うそっ‥!」

「うそじゃないよ」

きっぱりと言う颯太さんに首を振るあたし。
 

⏰:09/09/20 21:35 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#390 [七瀬]
 
 
「ちなみにオレの部屋に行きたいって言い出したのも千頼ちゃん。タクシー乗って、いきなりダダこねだすから‥、途中で行き先変えてもらって‥」

「うそよ!!」

「だから、うそじゃないって。大変だったよ、オレも運転手さんも」

ははは、と笑う颯太さんを放って、帰ろうとドアのぶに手を掛けたが、思いとどまった。
 

⏰:09/09/20 21:36 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#391 [七瀬]
 
 
「‥‥バッグ」

「はい、どーぞ」

あたしの思っていたことが分かっていたらしく、
すでに、手に握っていたようだ。


「‥おじゃましました」

そんな余裕綽々な態度が、よけいにあたしをイライラさせた。
 

⏰:09/09/20 21:37 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#392 [七瀬]
 
 
「またのお越しをー」


気の抜けそうな、なんとものんきな声に見送られ、

二度と来るものかっ!!
と思いながら、

高くそびえ立つ、あたしんちの家賃の3倍はしそうなマンションを後にした。
 

⏰:09/09/20 21:38 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#393 [七瀬]
 
 
「ドアが閉まります。ご注意下さい」

駆け込み乗車をして、
白い目に注目を浴びながらドア付近に寄った。


「はぁ‥」

鉛のような頭痛と
後悔が改めて襲う。


携帯を開くと、

陽からの不在着信がいくつも入っていた。

⏰:09/09/20 21:38 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#394 [七瀬]
 
 
そして、メールも。

"大丈夫か?メールでもいいから、連絡して"


後悔の念は、押し寄せてくるばかり。


一刻も早く陽に電話するべきだったが、
気が重くてできず、

昼からのバイトのため
家に帰って、シャワーを浴びた。
 

⏰:09/09/20 21:39 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#395 [七瀬]
 
 
バイトから帰ってくると、もう12時を回っていた。

切っていた電源を入れるとやっぱり不在着信。


相手は、もちろん

「もしもし‥陽?」

頭痛はまだ治まらず、
仕事疲れで体がダルかったけれど、陽の声が聞きたかった。

自分勝手だけど、ちゃんと言わなきゃって思った。

⏰:09/09/20 21:40 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#396 [七瀬]
 
 
「疲れてたのか?」

相変わらずのやさしい声。

一日聞かなかっただけなのに、とても懐かしい。


「‥うん、ごめんね。
 昨日電話しなくて」

ああ、これだ。
あたしの聞きたかった声。


泣きそうになったのを
必死で堪えた。

⏰:09/09/20 21:41 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


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