らぶずっきゅん!!!!
最新 最初 全 
#393 [七瀬]
「ドアが閉まります。ご注意下さい」
駆け込み乗車をして、
白い目に注目を浴びながらドア付近に寄った。
「はぁ‥」
鉛のような頭痛と
後悔が改めて襲う。
携帯を開くと、
陽からの不在着信がいくつも入っていた。
:09/09/20 21:38
:N703iD
:AJOkFi7.
#394 [七瀬]
そして、メールも。
"大丈夫か?メールでもいいから、連絡して"
後悔の念は、押し寄せてくるばかり。
一刻も早く陽に電話するべきだったが、
気が重くてできず、
昼からのバイトのため
家に帰って、シャワーを浴びた。
:09/09/20 21:39
:N703iD
:AJOkFi7.
#395 [七瀬]
バイトから帰ってくると、もう12時を回っていた。
切っていた電源を入れるとやっぱり不在着信。
相手は、もちろん
「もしもし‥陽?」
頭痛はまだ治まらず、
仕事疲れで体がダルかったけれど、陽の声が聞きたかった。
自分勝手だけど、ちゃんと言わなきゃって思った。
:09/09/20 21:40
:N703iD
:AJOkFi7.
#396 [七瀬]
「疲れてたのか?」
相変わらずのやさしい声。
一日聞かなかっただけなのに、とても懐かしい。
「‥うん、ごめんね。
昨日電話しなくて」
ああ、これだ。
あたしの聞きたかった声。
泣きそうになったのを
必死で堪えた。
:09/09/20 21:41
:N703iD
:AJOkFi7.
#397 [七瀬]
「いや、いいんだ。
ただ心配で」
でも、陽のやさしさに触れるたび、胸が痛む。
「ほんとごめんね。昨日は初めて合コンなんか行ったものだから、疲れちゃってて‥」
言えない。
言えるわけないよ‥。
心のなかで、陽にごめん、と電話し忘れたことではないことに謝った。
:09/09/20 21:42
:N703iD
:AJOkFi7.
#398 [七瀬]
「だから、いいって。それより、今日はバイトだったんだろ」
なんで、
そんなにやさしいの。
「今日はもう切るよ。まだ疲れ残ってるだろうし。
明日も学校あるし、千頼ももう寝‥」
「‥っ‥」
「千頼?」
「‥‥‥」
:09/09/20 21:43
:N703iD
:AJOkFi7.
#399 [七瀬]
「どうかした?」
「‥ううん‥なんで、も、ない‥」
やばい、ほんとうに泣きそうになった。
「‥そ。じゃあ切るな。
おやすみ」
「おやすみ」
ってか、もう泣いてた。
:09/09/20 21:44
:N703iD
:AJOkFi7.
#400 [七瀬]
「‥う‥ふえ」
陽の心配してるよ、と言った辺りから涙が一筋頬を伝っていた。
電話が切れたとたん、
「‥うっうう‥ふえぇえ」
張り詰めていた糸が切れたようで、涙が止まらなかった。
:09/09/20 21:44
:N703iD
:AJOkFi7.
#401 [七瀬]
――――――――――…
「千頼ちゃん」
「‥なんですか」
次の講義まで、
時間があるし、ちょうど小腹も空いたということで、
花寿美とケーキの美味しい喫茶店へでも行こうと、
出たところに男はいた。
:09/09/20 21:46
:N703iD
:AJOkFi7.
#402 [七瀬]
「いやー、なんだか千頼ちゃんに会いたくなっちゃってー。来ちゃった」
にこにこと作りすぎた顔には、なにか企みが含んでいるように見えた。
「この人って合コンの帰りに千頼を送っていった‥」
「そうですか。では。
行こ、花寿美」
驚く花寿美の言葉をさえぎり、颯太さんの隣を通り過ぎようとした。
:09/09/20 21:46
:N703iD
:AJOkFi7.
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194