らぶずっきゅん!!!!
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#202 [七瀬]
 
 
No.6 願い
 
 

⏰:09/08/29 22:28 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#203 [七瀬]
 
 
ドクンドクン‥―

胸の鼓動を抑えることが、できなかった。


「じゃあ」


"なんでも"、なんて。

俺の願いは一つに決まってる。


そのために、俺は千頼にとって、悲しい頼みをする。 

⏰:09/08/29 22:29 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#204 [七瀬]
 
 
喉に、すぐそこに
出掛かっているのに、

いざ言葉に出そうとしたらなにかが邪魔をする。

脈がドクドクと
波打っているのが分かる。


俺が黙っているあいだ、
千頼は不思議そうに、
目をくりくりさせている。


意を決しって、口を開いた。 

⏰:09/08/29 22:29 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#205 [七瀬]
 
 
「‥て」

「え、なんて?」


「貸して、充電器」

「は?」

「いや‥携帯の充電なくなっちまって」



‥やっぱりダメだ。
言えない。
 

⏰:09/08/29 22:30 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#206 [七瀬]
 
 
「なにそれー!もっとすごいお願いしなさいよぉ!」

千頼はけらけらと笑う。


「いいだろ、別に。和希とは、合わねーんだよ。機種」

「もぉー!」

千頼は、
パンパンと俺の肩を叩く。


言えるわけないだろ。
こんなに笑ってる千頼に。 

⏰:09/08/29 22:31 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#207 [七瀬]
 
 
「じゃあ、うち来る?」

千頼は立ち上がった。


「うん」

俺も立ち上がろうとしたとき、「あ」思い出したように声を発する千頼。

「ママ帰って来てるかも。家、電話してみるから、待ってて」

と言って、
携帯を取り出した。
 

⏰:09/08/29 22:32 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#208 [七瀬]
 
 
5メートルほど先で、電話している千頼の背中を確認して、

目線を
右後ろのバイクへやった。

グースカと寝てる和希は
起きる気配もしない。


――和希

頼むから、千頼に悲しい顔させないでくれ。

千頼が、欲しい
なんて言わない。

⏰:09/08/29 22:32 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#209 [七瀬]
 
 
ただ、俺は、


俺の願いは‥――



「はるーっ!ママまだ帰ってきてないみたいだから、うちおいでっ!」

「‥わかった」


胸の内をしまって、
千頼の家へと向かった。

憎い親友を抱えて。

⏰:09/08/29 22:33 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#210 [七瀬]
――――――――――‥


「さ、入ってー。
 ちらかってるけど」

ひさびさに踏み入れる千頼の家には、女の子独特の
甘いにおいでいっぱいだった。


「和希‥どこ置けばいい?」

「あー、そうだねぇ。
悪いけど、カズはあたしの部屋に運んでくれるかな」 

⏰:09/08/29 22:34 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#211 [七瀬]
 
「わかった。お前の部屋って、二階に上がった右のつきあたりだよな」

「うん。そうだよー。
悪いけどよろしくね。
あたし、リビングでお茶入れてくるから」

「ん。了解」


階段を上がった。

一歩一歩踏みしめるたびに香りは濃度を増す。

⏰:09/08/29 22:35 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


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