らぶずっきゅん!!!!
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#212 [七瀬]
 
 
何年ぶりだろう千頼の部屋は、幼いころ来たときと、あまり変わってなくて、
緊張した。


「‥よいしょっと」

黄色いベッドに、和希を寝かした。


俺のほうが、千頼と出会った期間は早かったのに、

こいつのほうが、きっと
この部屋に来た回数は多い。

⏰:09/08/29 22:35 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#213 [七瀬]
 
このベッドの上で、
千頼を抱き締めて

キスして

押し倒して


そして―――



むしゃくしゃする。


ここで寝ている和希や
いま、下にいる千頼が

すごく遠い存在に感じた。

⏰:09/08/29 22:36 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#214 [七瀬]
 
 
「お待たせ!」

バーンと、お盆片手にドアを開けた千頼。


「陽?」


ああ、俺。


―――嫉妬してる
 
 

⏰:09/08/29 22:37 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#215 [七瀬]
 
 
「‥なんでもない。
 葉山、充電器貸して」


簡単に、
下の名前で呼べる和希―

何度も、千頼の乱れるすがたを見てる和希――

それでも、千頼を大切にしない和希に―――


嫉妬、してるんだ。
 

⏰:09/08/29 22:38 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#216 [七瀬]
 
「あ、うん」

引き出しのなかを探す千頼との距離は、さっきと1ミリも縮まっていなかった。


「あったぁ。はい陽」

「さんきゅ」


むしろ遠い。

さっきよりも、ずっと。


ずっと、ずっと――遠い。

⏰:09/08/29 22:38 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#217 [七瀬]
 
 
「陽がうちに来るの、めちゃくちゃ久しぶりだよね」

「ああ」

「昔はよく来たよねぇ。
遊びに来たり、ごはん食べに来たり!」

「ん‥」

「線香花火のことといい、なつかしいなー、ほんと」

「だな」


途切れてしまう、会話。

⏰:09/08/29 22:40 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#218 [七瀬]
 
 
それは、
めずらしいことじゃない。

いや、当たり前だった。
少なくとも俺にとっては。


だけど、

いつも流れてるような、
穏やかな沈黙じゃない。


どんよりとした空気。
 
 

⏰:09/08/29 22:40 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#219 [七瀬]
 
 
「陽?どうかしたの?」

たぶん、それは俺のせい。


「なんでもない」

相変わらず流れる沈黙。

千頼は、心配そうに
じっと俺を見ている。


――なにか話さないと。

柄にもなく、そう思った。 

⏰:09/08/29 22:41 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#220 [七瀬]
 
 
「‥‥帰るわ、俺」


そう思ったけど、なにも
思いつくはずなく、

沈黙に耐えられなくなって出されたお茶に手をつけず立ち上がった。


「え、充電、したばっかだよ?」
 

⏰:09/08/29 22:42 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


#221 [七瀬]
 
 
「ん?ああ‥いいよ。
 帰って、うちでするわ」

「そう?」

携帯を充電器から、外した。

ピピッと音がする。


「和希は、このまま寝かせてやっといて。明日は学校も休みだし」

二人で、
ゆっくりしたらいい。
 

⏰:09/08/29 22:43 📱:N703iD 🆔:k2/mIJPU


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