黒猫の唄。
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#167 [あんず]
 

上を見上げると、


強い眼差しで
私を見つめる彼の姿。


その姿を見て、
更に泣きそうになる私は

本当に泣き虫。


 

⏰:09/11/13 19:52 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#168 [あんず]
 


「ヒロ、私は
1度死んだ人間…。
この世にはいない存在。
いてはいけない存在。


だから…
この世にはいられない。

ヒロの側には
いられないの…。」


 

⏰:09/11/13 19:55 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#169 [あんず]
 

堪えきれない涙で
頬を濡らしながら、
私は答えた。



それを聞いた彼は
だんだん、ゆっくりと
下を向き始めた。


 

⏰:09/11/13 19:59 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#170 [あんず]
 

「そっか…」と言う声が
乾いた笑いと共に
部屋に響く。


その声は酷く小さく
悲しいくらい、
弱かった。



「ヒロ、ごめんね…」

 

⏰:09/11/13 20:04 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#171 [あんず]
 

弱い私は、
そう小さく呟いた。


すると彼は、俯いたまま私を抱き締めた。


「謝らないで。」


そう、呟きながら。


 

⏰:09/11/13 20:07 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#172 [あんず]
 


「リナは悪くない。
謝ることないよ。
仕方ないんだ。

だから、謝らないで。
泣かないで。」


耳元で彼の
優しい声が響く。
少し低い、彼の声。


 

⏰:09/11/13 20:14 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#173 [あんず]
 

「…っヒロ…」


私、本当に
貴方と離れたくない。
貴方の側にいたい。


無理なのはわかってる。
だからせめて…


 

⏰:09/11/13 20:20 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#174 [あんず]
 


別れが来る、

その時まで



貴方の温もりを
感じていたい。

貴方の側にいたい。


 

⏰:09/11/13 20:21 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#175 [あんず]
 

私は彼の胸に
顔を埋めた。

昔、これをするのが大好きで、いつもやってたなぁ…。



懐かしい。


 

⏰:09/11/15 17:45 📱:W61K 🆔:t4cgse.o


#176 [あんず]
 

「ヒロ、覚えてる?
私こうやってするのが
大好きだったこと。」


私は涙を堪えながら、
笑顔で彼を見上げた。

すると、
彼の悲しそうな顔は
一気に優しい笑顔に
変わったんだ。


 

⏰:09/11/15 18:27 📱:W61K 🆔:t4cgse.o


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