黒猫の唄。
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#177 [あんず]
 

「勿論覚えてる。
忘れてなんかいない。
忘れられる訳、ない。」

そう言った彼の笑顔に、私は酷く安心した。

ヒロ、
私も同じことを
想っていたよ。


私もずっと、この先も…

忘れられる訳ないよ。

 

⏰:09/11/20 19:03 📱:W61K 🆔:PovzlMio


#178 [あんず]
 

壁に掛かっている
時計を見ると、
早くも8時だった。


時というのは残酷で。

嫌でもどんどん
進んでいってしまうの。


 

⏰:09/11/21 12:01 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#179 [あんず]
 

そろそろかな、
なんて思ってしまう。

彼と離れる恐怖と、
寂しさが私を襲う。


でももう十分。

十分過ぎるくらい、
私は幸せだった。


 

⏰:09/11/21 20:33 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#180 [あんず]
 

貴方と過ごせた時間は、
長いようで
短かったけれど。


最期に貴方とこうして
時を過ごせたんだもん。



私は今とても…幸せ。


 

⏰:09/11/21 20:37 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#181 [あんず]
 

私は強く、強く
彼を抱き締めた。



時間はもうない。

だから最期まで、
貴方を感じたい。


 

⏰:09/11/21 20:56 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#182 [あんず]
 


カチッ、と
時計の針が1つ動く。


それと同時に


「リナ…ッ…!?」


という、動揺した
彼の声が耳に入った。


 

⏰:09/11/21 20:58 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#183 [あんず]
 

彼を見上げると、
涙ぐむ彼の姿。


そんな彼の視線を追うと
自分の体が目に入った。



見えたのは

透けた、自分。


 

⏰:09/11/21 21:08 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#184 [あんず]
 


あぁ、透けてる。


それくらいしか、
感じなかった。
驚きもしなかった。


でも、
やっぱり寂しさは
消えてくれない。


 

⏰:09/11/21 21:16 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#185 [あんず]
 

離れてしまう寂しさは、いつまでも私を取り巻いている。

寂しさが
消えることは、
この先きっとない。


でも大丈夫だよね。

だって寂しさを
忘れるくらい、
幸せなんだから。


 

⏰:09/11/21 21:26 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#186 [あんず]
 

私は彼の涙を拭う。
「そんな顔しないで、
もっと笑って?」
と彼に伝えながら。


すると彼は


私に優しく、
   キスをした。


 

⏰:09/11/21 21:31 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


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