黒猫の唄。
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#222 [あんず]
「ヒロくん、
私もう帰んなきゃ…。」
「そっか、…じゃあ僕もそろそろ帰るね。」
彼は微笑みながら答える
ヒロくんと…、
また会えるのだろうか。
…離れたくない。
そんな感情が、
私の胸を痛めた。
:09/11/30 21:43
:W61K
:ACyroCOI
#223 [あんず]
彼はゆっくりと
私に背を向けた。
その背中は近いはずなのに、凄く遠く見える。
また、ヒロくんに
逢いたい。
「…ヒロくん、
また、逢えるよね?
いつかまた…
一緒にお話出来るよね?」
:09/11/30 21:47
:W61K
:ACyroCOI
#224 [あんず]
私は彼の服の裾を
掴み、俯いた。
“また彼に逢いたい”
と言う気持ちが大きくて堪らなかった。
我が儘かもしれない。
理由もわかんない。
けど、またヒロくんに逢いたいんだ。
:09/12/04 23:12
:W61K
:rfEg6w7U
#225 [あんず]
すると、
固く目を閉じ、
俯いていた私の頭に
微かだけれど、
とても温かい何かを
感じたんだ。
:09/12/04 23:14
:W61K
:rfEg6w7U
#226 [あんず]
温かい。
見上げると、
いつの間にか振り向き
微笑む彼の姿。
そして彼の右手は
私の頭の上にあった。
「――――…っ!!」
:09/12/04 23:16
:W61K
:rfEg6w7U
#227 [あんず]
胸が、締め付けられた。
嬉しくて、切なくて。
――――愛しくて。
彼は優しく
私の頭を撫でたあと、
再び私に背を向け、
ゆっくりと歩き始めた。
:09/12/05 20:55
:W61K
:4uM4GwxA
#228 [あんず]
彼は私の問いかけに、
答えなかった。
でもね、
私には伝わったよ。
しっかりと、
……伝わったの。
「また逢える」って。
:09/12/05 21:13
:W61K
:4uM4GwxA
#229 [あんず]
言葉にしなくても、
ちゃんと伝わる
貴方と私。
“またどこかで逢おう”
不意に私の頭に
その言葉が浮かんだ。
その言葉は、
不思議なくらい
懐かしく感じた。
:09/12/05 21:40
:W61K
:4uM4GwxA
#230 [あんず]
懐かしい、
覚えのある言葉。
これは、
私、ユナがヒロくんに
対して想った言葉なのか
それとも――――…。
:09/12/05 21:44
:W61K
:4uM4GwxA
#231 [あんず]
いつの間にか
遠く小さくなる彼の姿。
そんな彼を見届けて、
私は待っているお父さんの元へ向かう。
走ってる途中、私の
目の前に広がる星空。
冬の星空が、
切ないくらい綺麗だった
:09/12/05 21:49
:W61K
:4uM4GwxA
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