黒猫の唄。
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#236 [あんず]
私は家に入るとき、
最後にもう一度だけ
綺麗な星空を見上げた。
キラキラと、
優しく輝くお星様。
すると、
私の目には
一際綺麗に輝く星が
映ったんだ。
:09/12/05 22:19
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#237 [あんず]
あまりの綺麗さに
目が、離せない。
ただ目を見開きながら、
星空を見上げてると
お父さんでも
お母さんでもない、
少し低く優しい声が
耳を掠めた。
:09/12/05 22:38
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#238 [あんず]
:09/12/05 22:49
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#239 [あんず]
「え………?」
その声は、
綺麗な星空の中で
静かに響いた。
「ユナ?どうしたの、
早くおいで。」
そう言うお母さんの方を振り返り、「はい」と1つ返事をした。
そしてもう一度、
ゆっくり空を見上げ…。
:09/12/05 22:54
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#240 [あんず]
「待ってたよ、
貴方にまた逢える日を」
と、呟いたんだ。
誰にも聞こえないくらい小さな声で。
でもきっと、
貴方には届くはず。
あの星に、届くはず。
:09/12/05 22:57
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#241 [あんず]
私はその星に
一回微笑みかけ、
玄関のドアを閉めた。
家の中は、
外と違って温かかった。
あの声が、
誰なのかはわかんない。
でもあの声の人は、
私を探してくれた。
:09/12/05 23:00
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#242 [あんず]
私の発した言葉は、
本能的に言ってしまったのかも知れない。
私の意志で言った訳ではないのかも知れない。
でもその言葉には、
感謝の気持ち、
喜びの気持ち、
そして、
愛しさの気持ち。
それが、含まれていることは私もわかったんだ。
:09/12/05 23:05
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#243 [あんず]
あの声の人と私が、
関係あるのは
間違いない…よね?
間違いないなら、
ありがとう。
私を見つけてくれて
ありがとう……。
:09/12/05 23:10
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#244 [あんず]
――――
それから私は、
変わらない時を過ごし
眠りについた。
その眠りは浅く、
静かに私を
夢の世界へと
連れて行ってくれた。
:09/12/05 23:19
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#245 [あんず]
夢の中の光景は、
鮮やかな花畑。
色とりどりの花の中で、
柔らかくなびく黒髪。
ブルーの瞳をした
女性の隣には、
蜂蜜色の髪をした男性が微笑んでいた。
懐かしい、夢の光景。
幸せな、記憶。
:09/12/05 23:24
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