黒猫の唄。
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#147 [あんず]
私は強く彼を
抱き締めていた腕を離す
未だに腕に残る、
彼の温もりを感じながら
ぶらん、と腕を
下に向けた。
「……リナ?」
:09/11/08 09:35
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:ebN.2vsw
#148 [あんず]
不思議そうに
彼は私を見つめる。
でも私は目を
合わせられなかった。
合わせたら、
再び彼の温かさを
求めてしまうから。
彼から、
離れる覚悟が
出来なくなるから。
:09/11/08 17:49
:W61K
:ebN.2vsw
#149 [あんず]
私は俯きながら、
ゆっくりと口を開く。
「ヒロ、これから言うことは全部本当のことだから…信じて、ね?」
そう言うと、
ヒロは「わかったよ」と優しく笑ってくれた。
表情はわからないけど、
声を聞けばわかるの。
彼の表情が。
:09/11/08 17:55
:W61K
:ebN.2vsw
#150 [あんず]
私はゆっくり、彼に今までのことを話した。
自分が黒猫の、“リア”だったこと。
泣いているご主人様を支えるために、人間になったこと。
リナに戻る前の、
全てを彼に話した。
彼は時々驚いた表情をしたけれど、それでも真剣に私の話を聞いてくれた
:09/11/08 17:58
:W61K
:ebN.2vsw
#151 [あんず]
「信じて、くれるの?」
信じて貰えないのは覚悟していたから、彼が本当に私の話を信じているのか不安だった。
でも彼は、
優しく目を細めながら
「リナの言うことを
信じない訳ないだろ?」
と、言ってくれたんだ。
:09/11/11 21:45
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:5Iykkk0E
#152 [あんず]
そんな彼の一言に、
私は思わず
涙が溢れそうになった。
「離れたくない」
という気持ちが更に強くなっていってしまった。
その願いが、
叶わないのは痛いくらいわかっているけれど。
:09/11/11 21:48
:W61K
:5Iykkk0E
#153 [あんず]
「ありがとう、ヒロ。
あともう1つ、信じて欲しい話があるの。」
「あぁ。」
優しく私の肩を抱きながら、微笑んでくれる彼が堪らなく愛しい。
このことを、本当は彼に話したくはなかった。
:09/11/11 21:52
:W61K
:5Iykkk0E
#154 [あんず]
私達の別れを、
信じて欲しくない。
言いたくなんかない。
でも、信じて貰わなきゃいけないから。
彼のためには、
話さなきゃいけないから
:09/11/11 21:55
:W61K
:5Iykkk0E
#155 [あんず]
私は1つ、
大きく深呼吸をして
彼を見つめる。
しっかり目を合わせ、
彼に微笑み掛けながら
ゆっくり口を開いた。
:09/11/11 22:04
:W61K
:5Iykkk0E
#156 [あんず]
「ヒロ、私ね…
もうヒロと一緒に
いることは出来ない。」
:09/11/11 22:45
:W61K
:5Iykkk0E
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