黒猫の唄。
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#43 [あんず]
 




………リ…ナ?


なぜか聞き覚えのある名前だった。
どこか切なくて、懐かしい気持ちになる。




でも“リナ”って、
誰なの――――?

 

⏰:09/08/21 22:56 📱:W61K 🆔:u3ldLYt.


#44 [あんず]
 




未だに声の出ない私を、ご主人様はじっと見つめる。


そしてご主人様は肩を掴んでる手を離し、頭を抱えて笑った。


「……な、訳ないよな。ごめんね、人違いだったよ。」



その笑顔はこの前見た笑顔と同じ、無理しているような笑顔だった。

 

⏰:09/08/21 23:01 📱:W61K 🆔:u3ldLYt.


#45 [あんず]
 




私はただ顔を横に振る。


「あはは、そんな悲しそうな顔しないで。………で、君の名前はなんて言う?」


ご主人様は変わらない笑顔でそう言った。


「……私、は……。」

やっとの思いで絞り出した声は、あまりにも弱々しくて、小さかった。

 

⏰:09/08/21 23:05 📱:W61K 🆔:u3ldLYt.


#46 [あんず]
 




なんて言ったらいいんだろう……。
リアって言っても、大丈夫かな………?


私は不安に感じながらも


「…リア、です。」


と呟いた。

 

⏰:09/08/21 23:07 📱:W61K 🆔:u3ldLYt.


#47 [あんず]
 




「リア…?」


「あの…住む所がなくて……さ迷ってたら…ここにたどり着きました。」


あまりにも見え見えな嘘。猫だったから、嘘なんて考えたことなかった。

意外と嘘って、難しいんだな、と改めて感じた。

 

⏰:09/08/21 23:09 📱:W61K 🆔:u3ldLYt.


#48 [あんず]
 




「……そうか、大変だったんだね。」


そう言ってご主人様は私の頭を優しく撫でた。
この感覚が大好きなのは、人間も猫も関係ないんだなぁ…。


「ごめんなさい…っ」

私は頭を下げ、その場から立ち去ろうとした。

なんか、このままいたら涙が溢れそうだから。
 

⏰:09/08/21 23:25 📱:W61K 🆔:u3ldLYt.


#49 [あんず]
 




するとご主人様は私の腕を強く掴んだ。


「…君は昔の知人によく似ているんだ。なんだか放っておけない。」


その時のご主人様の表情は真剣で、その綺麗な目が私を動けなくした。

 

⏰:09/08/21 23:28 📱:W61K 🆔:u3ldLYt.


#50 [あんず]


今日の更新は
これで終わります!!

用事があって、明日は更新出来ません(´;ω;`)
すみませんっ

更新頑張りますので、
これからも是非見て下さいね☆

感想、いっぱい
待ってます∩^ω^∩x

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4514/

⏰:09/08/21 23:32 📱:W61K 🆔:u3ldLYt.


#51 [あんず]
>>49




初めて見た
ご主人様の表情。
胸がドキドキする。


「…でも………、」



鼓動が煩いくらいに聞こえてくる。

 

⏰:09/08/24 20:34 📱:W61K 🆔:BWBDQQJM


#52 [あんず]
 




するとご主人様は私を腕を掴んでいた手を離し、頭を抱えた。


「っ…突然、ごめんね。君があまりにも知り合いに似てたから、少し動揺しただけなんだ。…君がリナなわけないのに……。」


ポツリ、と呟くご主人様の姿は、表情は、とても悲しげだった。

 

⏰:09/08/31 12:57 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


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