黒猫の唄。
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#53 [あんず]
 




そんなご主人様を見て、とても胸が締め付けられた。


返す言葉が見つからない



「…でも、本当に住む所がないのなら部屋ぐらい貸してあげるよ。遠慮することはない。」


そう言いながらご主人様は、いつもの優しい笑顔で私の頭を撫でた。

 

⏰:09/08/31 13:00 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#54 [あんず]
 




「よろしく、お願いします……。」


私はご主人様の優しさに甘えることにした。
やっぱり、ご主人様の側にいたいから。


「…じゃあ部屋に案内しよう。おいで。」


ご主人様は優しく私の手を取り、少しずつ歩き始めた。

 

⏰:09/08/31 13:03 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#55 [あんず]
 




階段を上がりたどり着いた部屋は、私でも入ったことのない部屋だった。


薔薇の香りのする、大きく綺麗な部屋。


「こんな綺麗な部屋…、いいんですか?」


私はご主人様を見上げながら、遠慮がちに呟いた

 

⏰:09/08/31 13:08 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#56 [あんず]
 




「いいんだよ。何年も使ってないから埃っぽいけど……。」


2階にこんな素敵な部屋があるなんて知らなかった……。
こんな綺麗な部屋を使わしてくれるなんて、やっぱりご主人様は優しいな……。

 

⏰:09/08/31 16:16 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#57 [あんず]
 




「本当に、ありがとうございます…!!」

私は深く頭を下げ、ご主人様に感謝の気持ちを伝えた。


「こちらこそ、強引に住ませてしまってごめんね。僕の名前はヒロ。よろしく。」


柔らかく微笑んでいるご主人様は、やっぱり綺麗だった。

 

⏰:09/08/31 17:11 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#58 [あんず]
 




「よろしく、お願いします。……ヒロ…さん。」


初めてご主人様の名前を呼ぶ。
なんだろう、とても恥ずかしい。


私は少し頬を赤らめながら、ご主人様の手を握った。

 

⏰:09/08/31 17:15 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#59 [あんず]
 




「あぁ、よろしくな。リア。」


いつもと変わらない声色で私の名前を呼ぶ。


強く、強く握り返してくれた温かい手が、
とても心地よかった。

 

⏰:09/08/31 17:17 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#60 [あんず]



2.彼の過去


⏰:09/08/31 20:28 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#61 [あんず]
 




パタン…。


私は静かに部屋のドアを閉め、そのままずるりと床に座り込む。


「……緊張した…。」

胸を締め付けるような緊張が一気に解け、力が抜ける。

 

⏰:09/08/31 20:42 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


#62 [あんず]
 




トクン、トクンとまだ胸の音がする。

顔は相変わらず赤い。


「…どうしちゃったんだろう……。」


火照る頬を、冷たい手で触れる。
ひんやりとした手が気持ちいい。

 

⏰:09/08/31 21:10 📱:W61K 🆔:fH2tl95k


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