黒猫の唄。
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#92 [あんず]
私はベッドから下り、
ご主人様の所へ向かうため部屋を出る。
――…目が覚めても、頭から離れないあの女性の表情。
夢なんだから…、気にしなくてもいいよね。
:09/09/22 19:02
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:LNcKifZ6
#93 [あんず]
きっと…
気にしない方がいい。
今はご主人様のために、精一杯頑張らなきゃ!!
私は自分に思い聞かせ、軽快な足取りで階段を下りた。
:09/09/22 20:58
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:LNcKifZ6
#94 [あんず]
階段を下りると、すぐに目に映るご主人様の姿。
エプロンを付けて、キッチンで料理をしているご主人様はなんだか可愛くて。
頬が少し緩んだ。
:09/09/22 21:22
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:LNcKifZ6
#95 [あんず]
「…何を、作っているんですか?」
私は緩んだ頬を引き締めて、ご主人様を見上げた
「おぉ、びっくりした。今日の夕飯を作っているんだ。リアも食べるだろう?」
柔らかく微笑むご主人様の瞳は、本当に綺麗で、優しかった。
:09/09/23 13:43
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:nBpH.fFQ
#96 [あんず]
そんなご主人様の笑顔を見て、私もつられてはにかみがちに小さく頷いた。
するとご主人様は、
優しく私の頭を撫でてくれたんだ。
:09/09/27 23:22
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:rtofEr46
#97 [あんず]
ドキン、と胸が騒ぐ。
猫でも人間でも変わらない、人間になっても変わらないご主人様の手の温かさに、安心感を覚える。
ご主人様の手が好き。
優しくて、温かい…
ご主人様の手が大好き。
:09/09/27 23:27
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:rtofEr46
#98 [あんず]
「そういえば、リアの瞳はブルーなんだね。
凄く綺麗だ。」
ご主人様は突然私の目を覗きこみ、目を細めて笑う。
「本当…ですか?
嬉しいです……。」
ご主人様の顔が凄く近くて、私は少し顔を赤くしてしまった。
:09/09/27 23:35
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:rtofEr46
#99 [あんず]
そんな私とは裏腹に、
突然ご主人様は少し顔を曇らせた。
どこか悲しげな表情。
「……どうか、したんですか?」
私は心配になり、ご主人様の手を強く握り締めた
:09/09/27 23:40
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:rtofEr46
#100 [あんず]
「…少し、色んなことを思い出してしまったんだ。ごめんね、心配かけて。」
ご主人様はそう言いながら無理したような笑顔を私に見せる。
今にも泣きそうな表情。
「…ヒロ、さん。
無理して笑わなくてもいいですよ…?」
:09/09/27 23:44
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:rtofEr46
#101 [あんず]
そう言うと、ご主人様はまた目を細めて笑った。
「…ありがとう。」
「私で良ければ、何でも聞きます…。役に、立ちたいんです…!!」
私は強くご主人様を抱き締めた。
ご主人様の大きな背中に必死に手を回し、離れないように服をぎゅっと握りながら。
:09/09/27 23:47
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:rtofEr46
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