―‥ 殺したいほどに ※BL
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#281 [雪]

「海ー?」

「ん‥」

いつの間にか夢心地で
瞼が重くなり、呼吸もペースを落とす

「デート、断った?」

「ん‥ん」

なんとなく入ってくる声は
ぼやっと輪郭をなくして
受動的に聞くかんじだった

⏰:10/12/17 18:14 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#282 [雪]

前に結に聞いた"断り方"のことだ

「どうして?」

「ん‥無理だから」

枕に顔を押し付けて
自分の低い声が少し枕を震えさせる

「どうしても?」

「‥いや、うぅん」

頭がうまく回転しなくて
答えが出てこない

⏰:10/12/17 18:18 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#283 [雪]

理由がどうこうじゃなく
体が拒否してた。たぶん

「真由美ちゃん‥」

「‥ん」


休憩中の脳が、その名前に反応した

なんで結が名前知ってんの?

⏰:10/12/17 18:21 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#284 [雪]

「知り合い‥だっけ?」

やっとの思いで言葉を引っ張り出す
ちゃんと喋れてない気がした


「え‥あ、
海が、名前言ったんでしょ?」

「‥そっか」

俺が名前出してたんだっけ
妙に納得して、俺の脳は満足したのか
そのまま、また休憩を挟んだ

⏰:10/12/17 18:30 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#285 [雪]

―――‥


"海くんには、この事言わないで"


当たり前だよ
‥言えるはずないんだ


こんな関係がもう何年も続いてること
真由美ちゃんは僕の初恋の人だってこと

真由美ちゃんが僕を救ってくれたこと

⏰:10/12/17 18:45 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#286 [雪]

本当はこんな関係断ち切りたいこと

だけど、そんな勇気が僕にはないこと


「‥」

隣で静かに寝息を立てて
無防備に寝てる君が好きってこと


そっと髪に触れて、すぐに手をどけた

⏰:10/12/17 18:47 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#287 [雪]

まだ何人かの女の子と連絡を取ってること
お金をもらってること

携帯が鳴ると震えが止まらなくなること

ひとりになると手首を切ってしまうこと

自分がすべてに依存して
すべてに存在価値を見いだすのに必死なこと


たくさん黙ってることがある
たくさんありすぎて、辛い

⏰:10/12/17 18:56 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#288 [雪]

"共同生活なんだからさ"


この辛さを分け合ったところで
何もいいことがないのは
バカな僕にでも予想はできる



大切な、たった1人のお兄ちゃん
大切な‥大好きな人

大好きだから、その優しさに甘えられない
だけど‥その優しさがたまらなく嬉しい

⏰:10/12/17 18:59 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#289 [雪]

僕は、不良品だ。

海と同じ時に、同じ親から生まれたのに


海は、大学にトップで入って
いろいろ免除されるようなエリートで
僕は、高校にも行ってないようなバカで

海は、真面目にバイトして
僕は、体を売って裏の世界に生きて

どうしてこんなにも違うんだろう
こんな不良品を、愛してくれる人なんて
‥いるはずがないんだ

⏰:10/12/17 19:03 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#290 [雪]

自分の片割れがいるって知って
救われた気がした

独りじゃないって‥思った


だけど
本当に片割れなのか疑いたくなるほど
生きてる世界が違くて


触れたいのに、抱きしめたいのに
許されない気がするよ

⏰:10/12/17 19:06 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


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