―‥ 殺したいほどに ※BL
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#1 [雪]


何度も夢を見たんだ


君は、 誰だっけ ‥?


>>1-50

⏰:09/09/22 23:34 📱:D905i 🆔:kWoLOAIg


#2 [雪]

誰だっけ‥

夢の中で
いつも俺を呼んでんだ

誰だっけ‥

「‥い ‥い ‥かい‥
海 !!

早く起きなさいよ !」

ベチーンと
すっかっとするような音と共に
右頬に痛みが走った

⏰:09/09/22 23:38 📱:D905i 🆔:kWoLOAIg


#3 [雪]

あぁ ‥
もやもやすんなぁ。

俺はひりひりする右頬を
軽く撫でて 眠たそうに言った

「‥はよ」


今日も友梨は元気だった

友梨ってのは俺の彼女で
一年くらい付き合ってる

ちなみに同棲中

⏰:09/09/22 23:43 📱:D905i 🆔:kWoLOAIg


#4 [雪]

大学は違うけど
友達の紹介で知り合った

普通にかわいいし
普通に優しいし
普通に泣くし怒るし
普通にいいやつ
ちょっと気が強いかな

いつもこうして
朝はやーく起こされる

「‥ねみ。」

⏰:09/09/22 23:46 📱:D905i 🆔:kWoLOAIg


#5 [雪]

カーテンを一気に開けるもんだから
眩しいったらありゃしねぇ

「目が潰れるわーどあほ」

朝が苦手な19歳。
栗色の髪が寝癖パラダイスで
目は死んだ魚の目
布団ごちゃごちゃ

ひどい時には
床にこんにちはしてやがる

とりあえず
朝は生き生きしていないわけで

⏰:09/09/22 23:50 📱:D905i 🆔:kWoLOAIg


#6 [雪]

「あたし先行くよ ?」

俺の寝癖を
さりげなく直して
友梨はガチャンと出ていった


‥ ねみ。

あー‥誰だっけかなぁ
胸くそ悪い

⏰:09/09/22 23:54 📱:D905i 🆔:kWoLOAIg


#7 [雪]

たまに見る夢だった

俺くらいの年の男が
「海ー海ー」って
馴れ馴れしく呼んでんだ

知らない奴ではないはず
嫌な気にはならなかった
むしろ
なんか心地よかった


確かいっつも
笑ってたような‥
気もしなくもないような‥

あー‥わけわかんね。

⏰:09/09/22 23:58 📱:D905i 🆔:kWoLOAIg


#8 [雪]

「んー‥」

寝ぼけながら考えながら
ぼーっと歯を磨く

寝癖からパーマへと変身させて
速攻着替えて
家を出た

飯‥忘れた。

俺が飯を抜くなんて前代未聞
どんだけ夢が気になってんだよ

⏰:09/09/23 00:03 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#9 [雪]

電車に乗って
いつも通り大学に向かう

ふと吊革の向こうの
広告に目をやった

きゃぴきゃぴした感じの
ピンクな広告に目が行く

そりゃ俺だって男。


んまぁ、
電車にそんな広告があるはずはなく‥

⏰:09/09/23 00:08 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#10 [雪]

友梨の女子大の広告だった。

そーいえば
今日文化祭だとかなんとか
言ってた気がする‥。


行ってやりたかったけど
今日テストあるしなぁ‥

案外俺は真面目で
案外‥ってこたぁないな

ちっちゃい頃から
学校を休むのが嫌だったわけで

⏰:09/09/23 00:11 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#11 [雪]

正直行く気はもともとなかった

女にきゃーきゃー言われるのが
なんか最近苦手だったから

いつものように講義を受け
友達の修也が飯食いながら

「今日友梨ちゃんとこ文化祭だろ?」

‥出たよ女好き。

「行けばよかったなぁー
可愛い娘いっぱいなんだろーな」

興味ねぇなぁ

⏰:09/09/23 00:16 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#12 [雪]

俺は頬杖をついて
退屈そうに頷いた

「俺は友梨だけだってか?
かっこいい上に一途とか
嫉妬しちゃうねー海くん。」

「どうだかねぇ」

無意識にそんな言葉をこぼした
なんとなくマンネリ化 ?
よくわかんないくど
女を通り越した存在になりつつあって

刺激がほしいのか ?

⏰:09/09/23 00:21 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#13 [雪]

嫌いとかじゃなくて
なんだろーな‥

「友梨ちゃんいい女なのにー
いらないなら俺がもらうよ?」

「‥うん。」

適当に返事をした
友梨には悪いけど
今俺の頭んなかはアイツでいっぱいで

どうしょもなかったんだ。

⏰:09/09/23 00:26 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#14 [雪]

修也はにやっと笑って
どこかへ行っちまった‥

あいつのことだ
本気で友梨に手を出すだろう
俺はいたって冷静だった


‥―
家に帰ると
もう友梨が先に帰ってたようで
電気がついていた

⏰:09/09/23 00:32 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#15 [雪]

とりあえず
文化祭行けなかったことを謝ろうと
ドアを開けた瞬間

バタバタっと
友梨が駆け寄ってきた

「おかえり♪
文化祭話しかけたのにー‥
気付かなかったの ??」

は ?
酔ってんのか?こいつ

⏰:09/09/23 00:36 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#16 [雪]

「わりぃ
俺行けなかったんだ。
誰かと見間違えたんじゃねぇ?」

「そうなんだぁ‥
見間違えたのかも。」

あっさりと受け入れて
俺の手を引いた

ついに友梨も
俺と誰かを見間違えるようになったんだな

友梨も今の俺と
同じ気持ちだったりして。

⏰:09/09/23 00:40 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#17 [雪]

そんなこと思う頭の片隅には
やっぱりアイツがいた。

そうこうしていたら
珍しく友梨が甘えてきたわけで
少し戸惑った


「今日いろんな人に
アド聞かれたりしたけど‥
みーんな断ったよ!海がいるもんね」

自慢げに誇らしげに言っていた
もはや
嬉しいとも思わなくなってた俺は
"友梨の彼氏の海"を演じてみる

⏰:09/09/23 00:47 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#18 [雪]

「ありがとな」

にっと笑って友梨を撫でた


「ねぇ?」
妙に友梨が積極的で
なんだか不自然。

気のせいか ‥?

俺をソファーに軽く押し倒して
軽くキスをされたんだが‥

‥。
いつもはスイッチ入るくせに
今日はそういう気分じゃなかった

⏰:09/09/23 11:10 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#19 [雪]

「わりぃ、
ちょっと体調悪いんだ‥」

嘘をついた。
なんだかもやもやする

嫌な予感がしたけど
追うつもりもなければ
責め立てるつもりもない

もう無理だ‥。

⏰:09/09/23 11:12 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#20 [雪]

先に寝ると言って
俺は布団にくるまった。

俺の匂いと友梨の匂いが混ざってて
きもちわりぃ‥

枕に顔を伏せて
―‥ またあの夢を見た


誰だっけかなぁ‥
未だにわかりゃしない

⏰:09/09/23 11:15 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#21 [雪]

最近
あの夢を見ることが楽しみになっていた
なにより心地いい時間だった。

ジリリリリ‥

いつの間にか朝になっていて
耳元で鳴る目覚ましを乱暴にあつかった

「‥ねみ」

友梨がいねぇ‥
カーテンも開いてなかった

あ‥メールだ。

⏰:09/09/23 11:19 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#22 [雪]

―――――――――
少し出かけてくるね。
夜には帰ります。

友梨より
―――――――――

勘が働いたようで
なんとなくだけど
友梨が男といるってわかった

むかつかなきゃいけねーのに
悲しまなきゃいけねーのに

俺はほっとしていた。

⏰:09/09/23 11:22 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#23 [雪]

一年もつき合ってきたけど
好かれるために精一杯で
ほんとの自分なんか見せちゃいない。

あぁ‥俺疲れたんだ

やっと気づいて
気分転換に外に出ることにした


そこに
俺の欲しいものはあった。

⏰:09/09/23 11:25 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#24 [雪]

唯一のストレス発散法は
衝動買いだった。

そんなわけで
服屋に行くことに‥

「もう秋物かぁー」

いつの間にやら
並ぶ服の色も暗くなってきていた


休日なのに客少ねぇなぁ‥

客は俺とあと一人だけ
珍しい

⏰:09/09/23 12:55 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#25 [雪]
あ‥これいいかも

そう思って服に手を伸ばすと

ヒョイと
もう一人の客に先に取られた


‥ ちくしょ。

仕方なく他のとこを見て回る


あ‥これいいかも

するとまた ヒョイと
ヤツに取られてしまった


んだ こいつ。

⏰:09/09/23 12:58 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#26 [雪]

たまたまだとしても
むかつく‥

しかもどうやら買うらしく
その服を抱え込んでいる


‥次行こ。

なんか嫌になったから
違う店に行こうと店を出ると


後ろから足音が近づいてきた

そしてアイツの声が聞こえたんだ

⏰:09/09/23 13:03 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#27 [雪]

「海ー海ーっ!!」

その瞬間
心臓が飛び跳ねそうだった

頭ん中のもやもやが
一気に晴れた気がしたが‥

俺の後ろにアイツがいる
そう考えたら
嬉しい反面惜しくも思える


恐る恐る‥少し期待をして
思い切って振り向いた。


「‥んなっ‥」

⏰:09/09/23 13:07 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#28 [雪]

時が止まったみてぇ‥

夢の中のアイツが
今俺の目の前にいる

しかも‥

はぁああぁあ ?

⏰:09/09/23 18:23 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#29 [雪]

‥なんか、え ?

「海ーっ」

ガバッと一瞬にして抱きつかれた

だってよぉ‥
こいつ見たことある。


鏡で見てる俺の顔だ‥

⏰:09/09/23 18:30 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#30 [雪]

そう
今俺に抱きついてるのは
俺と同じ顔。

ドッペルゲンガーだっけ ?
それか ??

そうだよな‥
世界中に3人だかなんだか
いるらしいし‥


「‥ってか、
こんなとこで抱きつくなよ!!!」

⏰:09/09/23 18:34 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#31 [雪]

ドッペルゲンガーくんは
抱きついたまま
ぴょんぴょん跳ねてやがる‥


いつの間にか俺らの周りには
人 !人人人人人人 !!

そりゃそうだよなぁ。
こんな町中で男同士抱き合ってて
しかも同じ顔で

⏰:09/09/23 18:39 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#32 [雪]

周りの視線が痛い。

ドッペル(略)くんは
気にもしてない様子‥


「ちょっ‥お前こっちこい」

ドッ(更に略)くんを抱え込み
人ごみをかき分けて

とりあえず
少し行ったところのファミレスへ

⏰:09/09/23 18:45 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#33 [雪]

俺の目の前に座らせる

やっぱり同じ顔
本人の俺が見ても同じなんだから
端から見たら双子だなぁ‥

髪は黒と茶のツートーンだし
ちょっと俺より小さいし
なんか‥小動物っぽいし

違うって言えば違うけど

⏰:09/09/23 18:50 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#34 [雪]

「海♪」

そんなニコニコして名前呼ばれても
‥反応しにくい。

「‥えーっと、唐突だけど 誰 ?」

俺のその質問に
驚いたように目をまん丸くして
こう言った。


「ゆ・い!!結!
わかんないの ?」

⏰:09/09/23 18:56 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#35 [雪]

‥わかんねぇや。

「結 ?
んな名前、女でしか聞いたことねぇ」


するとニコニコした顔は
一気に曇った

「‥だよ。海の‥弟だよ」


は ? 今何て?

⏰:09/09/23 19:00 📱:D905i 🆔:uoG52s76


#36 [章]
続きが気になって
wktkしてます(゚ω゚)w←

⏰:09/09/26 00:42 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#37 [雪]

章さんありがとです ^^*
へたくそですが
暖かく見守ってやってくださいw

⏰:09/09/26 09:26 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#38 [雪]

こいつ‥
頭イっちゃってんのか ?

「いや待て、人違いだな
俺は一人っ子だ
ちびの頃からひとりだ」

冷静にそして淡々と


すると
俺の言うことを予想してたかのように
鼻で笑われた

⏰:09/09/26 09:29 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#39 [雪]

ガサガサと
リュックの中を探り始めた

おいおい‥何が出てくんだ?
目を細めて見つめていると

「これ!見覚えない?」

そう言って
写真を手渡された

⏰:09/09/26 09:32 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#40 [雪]

俺と‥親父。

それと‥もう一人俺。



俺が2人 ??

⏰:09/09/26 09:35 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#41 [雪]

待て待て待て待て‥
落ち着け

頭がついて行かねぇ。
ゾッとした

俺は自分のカバンの中から
財布を取り出した。


「‥嘘だろ?」

一瞬にして俺の人生の歯車が狂う
ここまでくると
なんだか笑えてきちまうよ

⏰:09/09/26 09:40 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#42 [雪]

コイツの写真と俺の写真を
横に並べてみた

俺の写真はいびつな形をしてて
小さい頃から不思議に思ってた

俺を抱きかかえる親父
親父のもう片方の手のとこで
切られていた

この不思議な形は気に入っていて
親父のことも好きだったし‥

まさかこんなとこで
この形の意味がわかるなんて

⏰:09/09/26 09:44 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#43 [雪]

親父のもう片方の手には
"もうひとりの俺"の手が
しっかり握られていた。


なんだよ‥親父
なんで隠してたんだよ
なんで‥切らなきゃいけなかったんだよ


‥―すると結が口を開いた

「父さんを恨んじゃだめだよ
父さんは悪くないんだ」

⏰:09/09/26 09:51 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#44 [雪]

いきなり
いろんな事を知ったもんだから
なんだか頭が痛くなってきた。


「コイツは‥結なのか?」

写真の"もうひとりの俺"を指す
俺の指は小さく震えてた

「うん。‥一応、はいっ」

母子手帳を渡された
これを見てしまったら‥
全部受け入れなきゃいけねぇのか

⏰:09/09/26 09:54 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#45 [雪]

サエジマ カイ
冴島 海 O型 2984g

サエジマ ユイ
冴島 結 O型 2792g

一卵性双生児

⏰:09/09/26 10:01 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#46 [雪]

もう驚かなくなった。

意外と俺、素直に受け入れられんだな



俺‥双子だったんだ

⏰:09/09/26 10:02 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#47 [雪]

「‥なんかもっと
うまい伝え方できたらよかったんだけど
俺、バカだからさぁ。ごめんね ?」

初めて会ったような気がしなかったのは
俺らが兄弟だったから?

一緒にいて落ち着くのは
俺らが双子だったから?


「違うとこで‥話すか」

俺たちは場所を移動した

⏰:09/09/26 10:08 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#48 [雪]

時間を気にしてなかったが
もうあたりは暗くなり始めてた。

結は俺の少し後ろを
下を向きながら歩いてた

「‥んな、元気だせよ
教えてくれてありがとな」

すると
一気に元気が出たようで
にこにこと少し弾むように歩いてやがる

単純だなこいつ‥
なんかかわいいわ。

⏰:09/09/26 10:12 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#49 [雪]

さぁて‥どこ行くかなぁ。

「‥俺んち来るか?」

いや、特に深い意味はねぇよ?
うん。弟だからなうん

「‥行くぃ‥たいけど、いいの?」

行くぃってなんだよそれ

今までひとりだったから
誰か隣にいると
どんなことでも楽しかった

⏰:09/09/26 10:17 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


#50 [雪]


>>51-100

⏰:09/09/26 10:18 📱:D905i 🆔:cXRV5epE


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