―‥ 殺したいほどに ※BL
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#201 [雪]

「海って彼女に甘えたりする?」

上からのぞき込まれるのは
何となく不思議なかんじ

「んや‥しない」

視線をどこにやったらいいのか
‥なんかこっぱずかしい

⏰:10/11/30 17:38 📱:D905i 🆔:vVPRNFp.


#202 [雪]

「たまにはいいでしょ?(笑)
耳掻きしてあげよっか?」


悪ガキみたいに笑って
髪を撫でられた

小さい頃から母親とは離れて
父親がこんなことするはずもなく

だけど結の膝枕は心地よかった

⏰:10/11/30 17:40 📱:D905i 🆔:vVPRNFp.


#203 [雪]

言葉がでない。

こんなことされたら
甘えたくなるのも、くっつきたくなるのも
わからなくもないかも‥


「海、僕ね
小さい頃いじめられてたんだー」

頭を撫でる手はリズムを刻んで
この上ない安心感を覚えた

少しだけ眠くなる

⏰:10/11/30 17:43 📱:D905i 🆔:vVPRNFp.


#204 [雪]

「‥」

特に返事もしないで寝たフリをした
その方が話しやすいだろうって
俺なりの気遣い。

「女の子みたいって‥
見た目も確かにそうだったかもだし
性格も、なよなよで‥今もだけど」

結は自らをあざ笑うかのように
ふんっ、と鼻で笑った

⏰:10/11/30 17:47 📱:D905i 🆔:vVPRNFp.


#205 [雪]

「お母さんしか知らないから
"男の子"ってよくわかんなくて‥
お絵かきとか、そんなんが好きで」


俺が聞いていようがいなかろうが
関係ないようだった

目をつむって真っ暗なはずなのに
何とも言えないような顔をしてる結が
目に浮かんだ

⏰:10/11/30 17:50 📱:D905i 🆔:vVPRNFp.


#206 [雪]

「何されてもやり返せなくて
すぐ泣いてた‥うん、ホントすぐ」

今だってそうじゃん‥
ってツッコミたいくらい
安定感をなくした声が耳につく


「それで、そのうち
お母さんにバレちゃってさ‥
そしたらね、お母さん‥言ったんだ」

⏰:10/11/30 17:55 📱:D905i 🆔:vVPRNFp.


#207 [我輩は匿名である]
更新頑張ってください♪♪♪
見てまーす(^_-)

⏰:10/11/30 20:22 📱:SH002 🆔:rRTx/a8A


#208 [雪]

>>207

あぁあありがとうございます(;_;)
ホント気まぐれマイペース野郎ですが
今後ともよろしくです!

展開がだらだらぐだぐだですが
楽しんでもらえるように頑張ります**

⏰:10/11/30 22:22 📱:D905i 🆔:vVPRNFp.


#209 [雪]

>>206 続き

「社会のルールは多数決。
多数派が所謂"普通"で、
‥少数派は拒まれる
僕がいじめられる理由は
僕が"男"の中の"普通"じゃないから」

異見を述べれば非難される時代は
昔も今も、きっとこれからもそう
自由、自由と言われた世界だって
結局は人間の弱さが自由を奪う

⏰:10/12/01 00:19 📱:D905i 🆔:POlFmNQk


#210 [雪]

「社会の目を恐れて
自分の身を安全なソコへ投げるのも一つの手
だけど、少ないかもしれないけど
理解してくれる人は必ずいる。
見つけるのは難しいけど
‥神様はそんなに意地悪じゃない」

まるで母親が乗り移ったように
優しい口調で結は続けた。

⏰:10/12/01 19:37 📱:D905i 🆔:POlFmNQk


#211 [雪]

「教室のベランダから
体操着を放り出されて
半べそかきながら取りに行って‥
そしたら、後ろから僕を見てる子がいてね
冷やかしかと思ったら
『大丈夫?ごめんね』って言ったの。

結局その子しか
僕の味方をしてくれる子はいなかった
だけど、お母さんの言うとおりで
神様はそんなに意地悪じゃなかった」

⏰:10/12/01 19:42 📱:D905i 🆔:POlFmNQk


#212 [雪]

「お母さんね、
お父さんと離婚するときに
『10年後、まだ私を想っていてくれたら
また一緒になろう』って
‥そう言ったんだって。」


10年後‥。皮肉だ

俺は、神様は意地悪だと思った。

⏰:10/12/01 19:49 📱:D905i 🆔:POlFmNQk


#213 [雪]

結が何でいきなり
そんなことを話し出したのかは解らない

素敵なお母さんだよねって
そう呟いていたが
声質は異様に弱々しかった

俺らが2才の時に離婚
それから10年後は‥12

俺らの母親が命を落としたのは
約束の年の‥たった1年前

⏰:10/12/05 00:27 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#214 [雪]

「なんか‥話がめちゃくちゃだ(笑)
何言いたかったんだろ、僕」

自分に呆れたように笑った


「海‥?起きてるんでしょ?」

「あぁ‥うん」

愛おしそうに大事そうに
母の写真をいつも眺めていた
急に老いぼれだ父の姿が目に浮かんだ

⏰:10/12/05 00:32 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#215 [雪]

愛し合ってたなら
なぜ別れなきゃいけなかったのか
それが神様が決めた運命なら
‥神様は親切か?

理解できない俺は
まだまだ子供なのだろうか。



2人が別れた原因は
後々知ることになった。

⏰:10/12/05 00:39 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#216 [雪]

「僕ね、"一般論"とか嫌いなんだ
多数派を"普通"にして
その他は"異常"扱いでしょ?
もしも"異常"が多数派になったら
今度はそれが"普通"になる。
‥そんなのおかしいよ」

「‥弱いからだろ
みんな弱いから群れたいんだ
自分が所属する場所がほしい
‥安心できる場所が。」

「じゃあ、僕は強い?」

⏰:10/12/05 00:46 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#217 [雪]

苦しそうに聞こえたその声は
いつもの笑顔の裏側の不安だった

「母子家庭で育って、母親が死んで
今時高校行ってなくて、体売って
‥自分の手首切ることしか
生きてる実感が湧かないような僕は
‥異常でしょ?僕は強い?」

きっと見えないところで
ずっと結は助けを求めてた

⏰:10/12/05 00:50 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#218 [雪]

「あぁ‥強いさ」

俯いた結を下から眺めれば
きつく唇を噛んでいて

手を伸ばして軽く頭を撫でれば
呆気なく崩れた

「少なくとも、俺なんかよりずっと」

独り言のようにそう付け足した

⏰:10/12/05 01:03 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#219 [雪]

世間体ばかり気にして
目の前にある愛おしい存在を
認めることができない‥

同性を愛することも
実の弟を愛することも
こんなに躊躇って、
ただただ罪悪感だけが生まれるのは
全部‥この世の中のせいだと
今にも投げ出してしまいそうな‥

「俺なんかより‥ずっと」

⏰:10/12/05 01:08 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#220 [雪]

腕の中にすっぽり収まって
ガキみたいにわんわん泣いて
いつの間にか静かになる

「‥何歳児だよ」

思わず口元が緩む

甘えたい盛りに大して甘えられなくて
子供らしく居られなかった

15、6で大人の裏の世界を見て
まだ未熟だったこの体は
‥一体何を思ったのだろう

⏰:10/12/05 01:13 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#221 [雪]

「ちっせぇなー‥」

一回り小さな体は
細くて繊細な線の集まりで
髪から香る匂いがやけに愛おしい

当たり前だけど
俺と同じ匂いだと思ったら
お揃いに喜ぶ中坊のガキみたいに
はしゃぎたくなった

⏰:10/12/05 01:18 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#222 [雪]

耳元に唇を寄せて
恥ずかしながら愛の言葉を囁いてみた

起きて欲しいような、欲しくないような


"好き"と"愛してる"の使い分け方が
未だによくわからない

何となくしっくりくるから

「‥愛してる」

もう一度囁いた

⏰:10/12/05 01:22 📱:D905i 🆔:cy9k1HSQ


#223 [雪]

―――――‥


時に神様は残酷で
それを僕らはよく知っている


いつだって僕らは試されてる


‥そんな気がするんだ

⏰:10/12/06 00:23 📱:D905i 🆔:.1jpaoqQ


#224 [雪]

「いってらっしゃい♪」

「ん、行ってくる」

玄関の段差で
少しだけ目線の高さが近づく
それでも結のがちっさい


さっきまで俺の腕ん中で寝てて
きれいないつもの目も腫れぼったい

⏰:10/12/06 00:29 📱:D905i 🆔:.1jpaoqQ


#225 [雪]

「海‥」

時々ドアノブに手をかけるあたりで
後ろから呼び止められる

だけどいつも"気を付けてね"って
‥たったそれだけ


「遅かったら、先食べてていいからな」

会話がまるで夫婦
将来俺はこんな生活を送るのだろうか
‥結でしか想像できなかった。まじで

⏰:10/12/06 00:34 📱:D905i 🆔:.1jpaoqQ


#226 [我輩は匿名である]
あげ!

⏰:10/12/09 01:13 📱:SH02A 🆔:j2oDi10c


#227 [雪]

>>226
あがってる(´;ω;`)嬉しい!
いつもいつもありがとうございますっ
不定期更新で申し訳ないです(;_;)
励みになりますっ ^^*

>>226さんのためにも
頑張って更新しちゃいます!

⏰:10/12/09 23:26 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#228 [雪]

西風が吹いていた。
マフラーに鼻下まで顔をうずめる

「さっむ‥」

寒いと言って何になるんだろう
サムサムサムサム言って、
外国で言ったら振り向く人いるんかな?

くだらない事ばかり考える。
寒いのは嫌いなんだよなぁ‥
暑いのも嫌いだけど(笑)

適温が一番。そりゃそうか

⏰:10/12/09 23:32 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#229 [雪]

駅のホームに立つと、
何人か知り合いを見つける。

だけど、正直めんどい
糞寒いのに、俺には笑顔なんか振りまけねぇ

だから気付かれないように
さらに深く顔をうずめた。
マフラーの温かさと結の温かさは
当たり前だけど、同じではなかった

⏰:10/12/09 23:36 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#230 [雪]

電車の吊革の向こうの
ピンクのキャピキャピした広告が目に入る

あぁ‥。アイツの大学か。

"入試日程・出願期間"

もうそんな時季かぁ‥
焦りに焦ってる高校生を想像したら
なんだか可笑しくて、
少しだけ口元が緩んでしまった

⏰:10/12/09 23:40 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#231 [雪]

"〜大学で女性らしさを磨こう!"


女性らしさ‥ねぇ


会いたいとは思わない。
浮気した女なんかに未練はない。

あの時の、許してくれるだろうという
期待に満ちて潤んだ瞳を思い出す。
馬鹿馬鹿しすぎて、笑っちまうよ

⏰:10/12/09 23:44 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#232 [雪]

噂をすれば何とやら。




駅前の大きな柱の前に
アイツは立っていて、

少しして"アイツ"もやって来た

⏰:10/12/09 23:47 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#233 [雪]

「修也!遅いよーっ」

「わり、電車遅れててさぁ」


2人は当たり前のように腕を組む
まるで恋人のようだった



"恋人のようだった"だけであって
アイツらは所謂セフレだと言う。
修也がそう言っていた

⏰:10/12/09 23:50 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#234 [雪]

"彼女ってなると、何かと面倒だし"

一応人の女に手を出したわけで
中途半端に奪われた気がして
なんだかその時はイラついた。


恋人じゃない奴と繋がるって
どういう気分なんだ?

俺には気持ち悪いとしか思えない

⏰:10/12/09 23:53 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#235 [雪]

友梨からアド変の連絡が来て
ついでに報告を受けた。


"修也と付き合うことになったよ"


惨めで、可笑しかった。


男と女なんて所詮そんなもんだろ?

町でカップルを見かけるたび
俺は嫌悪感と嘲笑したい気持ちで
腹の奥がむずがゆかった

⏰:10/12/09 23:57 📱:D905i 🆔:Y0/4P.Mk


#236 [雪]

彼女のいる男にアンケートを取ったらいい

"もし今の彼女が妊娠したら
あなたは結婚しますか?"

何%が"イエス"と答えるだろうか
そんなことを考慮して
腰を振る男は果たしているだろうか

そんなことを思う俺は
結婚したくてセックスをしたことはない
ただ快楽だけを求めてた

⏰:10/12/10 00:11 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#237 [雪]

同じ質問を女にもしてみたら
それは一目瞭然だろうな。

愛されてると錯覚している
めでたい女がうじゃうじゃいる


ひとつの命をかけてまでするんだ。
快楽の欲求の他ないだろう?
愛だなんだと美化する奴に
大抵ろくな奴はいないじゃないか。

⏰:10/12/10 00:15 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#238 [雪]

"友梨‥愛してる"



簡単に口にして、腰を打ちつけた。
快楽の波に襲われて、満足した。


ろくな奴はいない。俺が実例だ

⏰:10/12/10 00:17 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#239 [雪]

女の子が嫌いになったわけじゃない



ただ、男女の関係に疲れたみたいだ。



本気で誰かを愛したくなった。

⏰:10/12/10 00:19 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#240 [雪]

―――――‥

「んっ‥あ、はぁ」

生ぬるい声が響く
潤んだ瞳がこちらを捉えたようだ

「あぁん‥海く、ん‥ひぁ」


手を動かすたびに
ぴちゃぴちゃと水音を立てた

⏰:10/12/10 00:22 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#241 [雪]

「ん‥んんっ‥はっあぁあ」

演技かと疑うくらいの喘ぎ声と
自分の腕を動かすテンポが徐々に速まる



「海くんっ‥あぁ‥んっ」


二本の指が、
ぎゅっと締めつけられたのがわかった

⏰:10/12/10 00:25 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#242 [雪]

大きく仰け反った体は
一定感覚でぴくりと跳ねる。

嫌悪感に満たされて
すぐに指をひん抜いた。
指先が気持ち悪かった。


「ねぇ‥真由美ちゃん」

内股をすり合わせて
火照った頬がなぜか懐かしい

⏰:10/12/10 00:29 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#243 [雪]

「‥っはぁ」

彼女はまだ目を細めて浸っていた

「‥海の名前、呼ぶのやめて?」

ティッシュを数枚取り出して
分泌された液体を丁寧に拭き取る

長時間愛撫したせいか
指はだらしなくふやけていた

⏰:10/12/10 00:33 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#244 [雪]

「‥ヤキモチ?」

「え‥?」


最初、意味がわからなかった
僕が海を好きだと言うことが
バレているのかと思った


「"結って呼べ"って?」

彼女は体を起こし
何事もなかったかのように
乱れた下着を整える

切り替えが早いのは
男だけじゃないみたいだ‥

⏰:10/12/10 00:37 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#245 [雪]

「そうじゃな‥」


そこで僕は口を止めた

"そうじゃなくて、
海の名前を呼ばないでほしい"

別に海以外の名前なら
誰の名前だって構わない

だけど、"海"だけは嫌だった
海は‥僕のなのに

⏰:10/12/10 18:26 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#246 [雪]

「何?」

彼女の手がこちらにのびて
僕のベルトに手をかける

金属の音が情けなく響いた

「‥あ、そう‥うん、海じゃないから」

どっちとも取れないような返事をすると
"そ"とあっさり受け入れられる

妙にもやもやして、胃の辺りが重いよ

⏰:10/12/10 18:32 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#247 [雪]

真由美ちゃんの手が止まる
少しだけ‥間に合わなかった

思わず「あ‥」と漏らす


躊躇いながらも自らの恥部に目をやると
だらしないままだった


まるで‥

「これじゃぁ、ただのお飾りね」

図星だ。‥急に申し訳なくなった

⏰:10/12/10 18:36 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#248 [雪]

「ごめんね‥なんか最近‥」

必死に言葉を繕おうとしても
空回りして口元が浮ついた


「‥もういらない?」

「そ‥そうじゃないよ!これは‥」

真由美ちゃん‥泣いてるの?


シーツにぽたっと一粒落ちる
じわり染みを作った

⏰:10/12/10 18:41 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#249 [雪]

「ただ‥僕ね」

「結まで見捨てるの?」


胸がえぐられるように痛くて
なぜ泣かせてしまったんだろって
僕は自分を責めた


「見捨てないよ!
真由美ちゃんは‥僕の恩人だもん」

女神さまだよって、
昔は無邪気に笑って言ってたな‥

⏰:10/12/10 18:45 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#250 [雪]

急に彼女は僕の肩を掴み、揺さぶった
強く、激しく揺さぶった

「どうして?!
どうしてみんなそうやって離れるの?!
どうして愛してくれないの?!」

奇声混じりの声は鼓膜を突き破りそうで
脳みそがごちゃ混ぜになりそうだった

「あたし何かした?
ねぇ結‥教えてよ‥
生まれて来なければよかった?」


彼女は、大人に壊されたんだ

⏰:10/12/10 18:50 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#251 [雪]

僕の視界は一転して、天井が見えた

お腹のあたりに重みを感じる
涙でぐちゃぐちゃになった顔で
彼女は必死に何かを訴えてた



だけど何も聴こえなかった
ただ頬に走る痛みだけが残った

僕も‥壊れちゃいそうだよ

⏰:10/12/10 19:05 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#252 [雪]

――――‥


鍵‥開いてる。

なんだか泥棒みたいじゃんか、俺

なぜか忙しなくなる心臓を抑えて
明かりのついていない部屋に入る


「‥た、だいま」

明かりをつけて一応言ってみたものの
あの可愛い愛犬は顔を出さなかった

⏰:10/12/10 19:08 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#253 [雪]

"おかえり〜♪"って吹っ飛んでくるのを
密かに楽しみに帰ってきてるんだなって
自分のあほみたいな本心を知る。

「‥ばか」

自分にそう呟いた


どっか隠れてんじゃないか?
脅かすために、どっかに‥

⏰:10/12/10 19:11 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#254 [雪]

結の部屋を覗く

なんだ‥やっぱり


入ってドアのすぐ横に
愛犬はうずくまってた。

驚かそうとしてたのに
疲れきって寝ちまった‥ってとこか?


呆れ笑いがでる
想像したら結らしくて、微笑ましかった

⏰:10/12/10 19:14 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#255 [雪]

「‥い」


何か聞こえる‥



「ごめ‥なさい、ごめん‥い」



自分がお気楽人間すぎて冷や汗をかいた

こいつは、犬じゃない。
感情を持った人間だ

⏰:10/12/10 19:16 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#256 [雪]

思わず、言葉を失う



ぺたんと壊れた人形のように座り込んで
若い女の子が肌で寝そべってたり
かと思えば、密部だけが撮された写真集を
右手でペラペラと捲り‥凝視している。

左手は‥股間に添えられていた

⏰:10/12/10 21:11 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#257 [雪]

「‥ごめ、なさい‥ごめ」


なんだ、結も思春期の男子と
何ら変わりはなかったんだ。と
安堵する反面

俺に対する"好き"は
やっぱり兄としてだったのか。と
既にエンジンがかかってしまった俺は
素直肩を落とした

行為中は邪魔しちゃいかん。
男同士の暗黙の了解だろう

⏰:10/12/10 21:15 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#258 [雪]

しかし、
呪文のように結の口から零れる言葉が
気になって気になって仕方なかった


"ごめんなさい"


確かにそう言っている

⏰:10/12/10 21:16 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#259 [雪]

俺はバカだ。異常だ。

実の弟の自慰行為から目を放せない
末期だ‥変態だ



しかし添えられた左手は
ぴくりとも動かない。

なんかの宗教か?新しい遊び?
さらに訳が分からなくなり唖然とする

⏰:10/12/10 21:19 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#260 [雪]

「‥か、海。おかえり」

気付けば目が合っていた。
結にピントを合わせる


「あ、あぁ‥ただいま」

やべ‥。
動揺を隠せない


「あ‥あは、恥ずかしいよっ
見ないで見ないでっ!」

急に照れくさそうに笑い
写真集を閉じて隅に置いた

⏰:10/12/10 21:23 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#261 [雪]

「あ‥わりぃわりぃ(笑)
物珍しいからさぁ‥ついつい」

つられて笑う、必死の作り笑い


「海、お風呂は?先入っていいよ!」

「あぁ‥さんきゅー」

なぜか急に沈黙が怖くなる
結も同じ気持ちな気がした

⏰:10/12/10 21:29 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#262 [雪]

"顔どした?"って聞こうとしたら
早く入れと背中を押されてしまった


あの色白のきれいな顔
頬の辺りが赤く腫れていた



1人で全部を抱え込もうとしてる気がして
不安でやるせない気持ちになる

⏰:10/12/10 23:13 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#263 [雪]

「‥っはぁー」

大きなため息をひとつ。
湯気に混じって昇ってく


この気持ち、どこに向けたらいーのかねぇ


結が俺のこと好きだって言ったから
俺は結を好いてんのか?
好きって言われなかったら
いちいち反応することもなかったのか?

⏰:10/12/10 23:20 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#264 [雪]

今朝アイツらを見て思ったのは
体の繋がりなんかなくたって
誰かを愛することは可能で
互いが信頼し合えるのも可能だって事

相手が異性だろうが同性だろうが
どっちにしろ俺にはその自信があった


結相手なら、本気で愛せると思った

⏰:10/12/10 23:23 📱:D905i 🆔:Dx5Kyx0I


#265 [雪]

「結、それ何?」

バスタオルを頭からかぶって
雑に髪を拭きながら
同じようにしてる結を見た


「え?‥真似っこ」

俺にはない八重歯を見せて笑う

「そうじゃなくて、顔」

⏰:10/12/17 15:25 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#266 [雪]

「顔?‥何のこと?」

とぼけた面して冷蔵庫に向かい
コーラをコップに注ぐ
プシュウっと情けない音がして
シュワシュワと染みる音がした

「ヤンキーにでも絡まれた?」

明らかに殴られた痕だ
しかも、何回も

⏰:10/12/17 15:29 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#267 [雪]

「階段踏み外しちゃって‥」

情けなく眉を下げて
炭酸にやられた目は少し潤んでた


「‥あんま、無理すんなよ」

「別に、無理なんかしてないよ」

「一応‥2人で暮らしてんだから
‥共同生活なんだからさ」

「うん‥そうだね」

結は空のコップを静かに置いた
俺はそれ以上何も言えなかった

⏰:10/12/17 15:34 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#268 [雪]

―――――‥


「あんちゃん!あんちゃん!」

学校帰りにその辺をふらついて
変な店を見つけるのが好きだったりする

「ねぇあんちゃん!」

"杏"って名前、
なんとなく可愛らしくて
それも好きだったりする

⏰:10/12/17 15:39 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#269 [雪]

「ちょい!」


背後から何かに襲われ
肩を掴まれてやっと気づく


あんちゃんは杏ちゃんじゃない


「あんちゃん、無視よくない!」

あんちゃんは俺を指してた
"そこのあんちゃん"のようで

⏰:10/12/17 15:42 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#270 [雪]

「‥」

警戒の目で相手を睨む
その男は不思議な雰囲気だった


「ウチで働かない?」

「いや‥そういうの興味ないんで」


ホストの誘いは何度か受けたけど
みんな派手な長髪でジャラジャラアクセサリー
きつい香水に目が眩んだ

⏰:10/12/17 15:45 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#271 [雪]

「え、なんで?」

「え、なんで‥?」

そのくせこのとぼけた奴は
パーマだか天パーだかわからん
寝癖かもしれない黒髪に
放置プレイな髭にひょろい体型

ホームレス?何こいつ


てか、なんで?って何だよ

⏰:10/12/17 15:49 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#272 [雪]

アクセサリーと言えば
ポケットからはみ出た
わけのわからん人形のストラップだけ

野暮ったい感じがにじみ出ていた


「何で嫌?何がダメ?」

まるで別れを拒む重い女のように
動揺しながらの質問責め

"あんたが怪しいから"とは
さすがに可哀想で言えなかった

⏰:10/12/17 15:52 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#273 [雪]

「何かもうバイトやってんの?」

「まぁ‥パスタ‥」

「パスタ?!」

大学入ってから始めたバイトで
単に給料がいいから始めて
まかないも食えるしうまいし
今はたまに期限切れそうな食材貰って
結に飯作ってもらったり

何かとお得なバイト

⏰:10/12/17 16:01 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#274 [雪]

「パスタかぁああ‥」

「パスタです」

うーんと唸る男は
何かぶつぶつと言っていた

‥そろそろ帰りたい


「よし、そこ辞めちゃおう!」

「は?」

あまりにもあっさりすぎて
一瞬頷きそうになっちまった

⏰:10/12/17 16:04 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#275 [雪]

実は辞めようかなやんでたとこでもあった

いろんなバイトしてみたいし
最近人間関係に疲れてきたのが本音

だけどいろいろ助かってるし
結のことも考えると
下手に低賃金なのは無理だし
時間とか考えると抜け出せなかった


「‥てか、何の店?」

「セレクトショップ!」

‥無理っぽい

⏰:10/12/17 16:08 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#276 [雪]

「雑貨とか服とかーアクセサリーとか
それは1階で、2階はお茶が飲める」

2階建てなんだ‥
だけどやっぱ無理っぽい


「何で俺?」

「イメージにぴったりだから」

「‥」

「特別給料高めにするからさぁ」

現実、世の中は金だと思うわけで

⏰:10/12/17 16:11 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#277 [雪]

――‥

「えぇ!いいじゃんいいじゃん!」

真っ白なシーツが宙を舞う
ふわっと膨れて、しぼむ

「お洒落なお店って憧れるなー」

ベッドメイクしてる結は器用にそれをこなす

「給料よくて、お洒落で
店長さんもいい人そうで、うん、いい」

⏰:10/12/17 18:02 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#278 [雪]

「いや‥でも食料は貰えねぇよ?」


ちょこまかと動く結を
胡座をかいて眺める俺

「んー‥。」

やっぱり食料は大事だ
こいつは食べ物に目がない


「でも蹴るのは勿体ないよー
試しにやってみたら?」

⏰:10/12/17 18:04 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#279 [雪]

「僕もいい加減
ちゃんとした仕事、探そうと思って」

にっと笑う

"ちゃんとした仕事"と言うのはつまり
"ちゃんとしてない仕事"があるのを意味して
結はそれを断ち切ったと取れる


「そっか‥助かる」

できたてのベッドにダイブする
洗剤の香りは妙に落ち着く

⏰:10/12/17 18:09 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#280 [雪]

"じゃあ、試しに"と返事をした

先に"合わなかったらすみません"と
断りの言葉も伝えておいた


今のバイトは
少しシフトを減らすとして
あとは、様子見

⏰:10/12/17 18:11 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#281 [雪]

「海ー?」

「ん‥」

いつの間にか夢心地で
瞼が重くなり、呼吸もペースを落とす

「デート、断った?」

「ん‥ん」

なんとなく入ってくる声は
ぼやっと輪郭をなくして
受動的に聞くかんじだった

⏰:10/12/17 18:14 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#282 [雪]

前に結に聞いた"断り方"のことだ

「どうして?」

「ん‥無理だから」

枕に顔を押し付けて
自分の低い声が少し枕を震えさせる

「どうしても?」

「‥いや、うぅん」

頭がうまく回転しなくて
答えが出てこない

⏰:10/12/17 18:18 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#283 [雪]

理由がどうこうじゃなく
体が拒否してた。たぶん

「真由美ちゃん‥」

「‥ん」


休憩中の脳が、その名前に反応した

なんで結が名前知ってんの?

⏰:10/12/17 18:21 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#284 [雪]

「知り合い‥だっけ?」

やっとの思いで言葉を引っ張り出す
ちゃんと喋れてない気がした


「え‥あ、
海が、名前言ったんでしょ?」

「‥そっか」

俺が名前出してたんだっけ
妙に納得して、俺の脳は満足したのか
そのまま、また休憩を挟んだ

⏰:10/12/17 18:30 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#285 [雪]

―――‥


"海くんには、この事言わないで"


当たり前だよ
‥言えるはずないんだ


こんな関係がもう何年も続いてること
真由美ちゃんは僕の初恋の人だってこと

真由美ちゃんが僕を救ってくれたこと

⏰:10/12/17 18:45 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#286 [雪]

本当はこんな関係断ち切りたいこと

だけど、そんな勇気が僕にはないこと


「‥」

隣で静かに寝息を立てて
無防備に寝てる君が好きってこと


そっと髪に触れて、すぐに手をどけた

⏰:10/12/17 18:47 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#287 [雪]

まだ何人かの女の子と連絡を取ってること
お金をもらってること

携帯が鳴ると震えが止まらなくなること

ひとりになると手首を切ってしまうこと

自分がすべてに依存して
すべてに存在価値を見いだすのに必死なこと


たくさん黙ってることがある
たくさんありすぎて、辛い

⏰:10/12/17 18:56 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#288 [雪]

"共同生活なんだからさ"


この辛さを分け合ったところで
何もいいことがないのは
バカな僕にでも予想はできる



大切な、たった1人のお兄ちゃん
大切な‥大好きな人

大好きだから、その優しさに甘えられない
だけど‥その優しさがたまらなく嬉しい

⏰:10/12/17 18:59 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#289 [雪]

僕は、不良品だ。

海と同じ時に、同じ親から生まれたのに


海は、大学にトップで入って
いろいろ免除されるようなエリートで
僕は、高校にも行ってないようなバカで

海は、真面目にバイトして
僕は、体を売って裏の世界に生きて

どうしてこんなにも違うんだろう
こんな不良品を、愛してくれる人なんて
‥いるはずがないんだ

⏰:10/12/17 19:03 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#290 [雪]

自分の片割れがいるって知って
救われた気がした

独りじゃないって‥思った


だけど
本当に片割れなのか疑いたくなるほど
生きてる世界が違くて


触れたいのに、抱きしめたいのに
許されない気がするよ

⏰:10/12/17 19:06 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#291 [雪]

「海‥」


こちらに向いた顔をみつめる

目の奥が急に熱くなった


「‥変わりたいよ」

君に見合う人間になりたい
できるなら、女の子に生まれて
たくさんたくさん勉強したいよ‥

「ごめんね」

口元に指を伸ばす
生暖かい空気に触れる

⏰:10/12/17 19:09 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#292 [雪]

「‥ごめんね」


こんな弟で‥ごめん



僕は社会に背くことしかできない

この世の"失敗作"だ

⏰:10/12/17 19:11 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#293 [雪]

涙が零れて我に帰る


伸ばした指を引っ込める




‥明日が来るのが怖いよ

秒針の音に胸が痛む


いつか僕は、
粉々になって壊れてしまう気がした

⏰:10/12/17 19:14 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#294 [雪]

――――‥


「いやー、助かる!」

アンティークチックなその店は
どこか懐かしい香りがした

独特の暖かい雰囲気で
どこから仕入れたのかわからないような
不思議な雑貨が並ぶ

服はどうやら女の子向けがメインのようだ


今までにない魅力を感じた

⏰:10/12/17 20:26 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#295 [雪]

「冴島みたいなステキ男子が来れば
客も増えるかなぁーって」

小物をきれいに並べながら
いきなり冴島と呼ぶこの男は
なんとなくこの洗練された空間に
似つかわしくない気もする


「看板息子ってやつ?
ほら、そういうクールキャラって
女の子に人気だし、売上向上の予感♪」

こんなアホみたいなのが
こんなお洒落なものを好むのか‥

⏰:10/12/17 20:33 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#296 [雪]

「他に‥スタッフ」

「あ?いないよ?君が初スタッフ」


は。


何もかもが唐突で
この人は俺をどうしてくれるんだ

呑気に鼻歌なんか唄ってるなや

⏰:10/12/17 20:37 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#297 [雪]

「まだ始めたばっかでさぁ(笑)
やっと夢叶って、浮かれてんの」


眉を下げて呆れたように笑ってた

なぜかそれで
この人はいい人だと悟った


前髪でよく見えなかった目も
優しそうな雰囲気で
何より目尻にできたシワが
それを物語ってた

⏰:10/12/17 20:41 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#298 [雪]

「へぇ‥店長いくつなんですか?」

「店長って、なんか格好良くなーい」

マスターがいいだの、オーナーがいいだの
何やかんやとぼやき、
ついでのように"三十路"と答えた


相応だなとも思うけど
もう少し若そうにも見える

⏰:10/12/17 20:45 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#299 [雪]

「こうやって自分の店持って
マイペースに平凡に生きたかったわけ」


"あげる"と手渡されたのは
奇妙なあのストラップだった


「なんなんすか、コレ」

「お揃い♪スタッフの証」

どっかのアイドルみたいにウインクして
一服してくると姿を消した

‥変な奴に捕まった

⏰:10/12/17 20:53 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#300 [雪]

「2階‥」


階段の前で立ち止まり、見上げた

なぜか秘密基地に行くような
そんなわくわく感に駆られ
一歩、また一歩と踏み出す


ミシっと小さく音がする
その音にまた、俺は盛り上がる

「お‥」

⏰:10/12/17 21:17 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


#301 [雪]

下と同じような作りで
小さな丸テーブルが数個
その真ん中にはこれまた小さな花瓶

5、6人が座れるカウンター
その向こうにエスプレッソマシーン

「‥っはぁー」

"アレ"が花‥ねぇ

ギャップってやつか?
あまりにも似合わなすぎて鼻で笑った


「どう?いーだろ?」

「んわっ!」

⏰:10/12/17 21:22 📱:D905i 🆔:ic0DbgC.


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