ピンクな気分。U
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#226 [のの子]
あっでもこの着信音メールだ。
「メールかぁ‥」
少し離れたとこに落ちている携帯をのろのろと手に取ると、やっぱりメール一件を受信していた。
カチッ
「あっ‥‥彰君だ。」
やっぱりメールは彰君からで、連絡があった事に少しほっとしながらも電話じゃない事に不安がよぎる。
カチッ カチッ
――――――
バカはお前だっ!
短気女!勝手にしろ。
――――――
「‥‥うぅっ‥やっぱ怒ってる〜!!」
その後、結局意地っ張りな私から返事をする事ももちろん謝る事もできないまま、補習当日を迎えた。
:09/11/15 20:58
:SH06A3
:6DM3rOGo
#227 [のの子]
――――補習当日
ミーンミンミン
「はいっそこまで〜。んじゃ先生も忙しいんでさっさと帰れぇ。」
そう言う先生がさっさと教室から出ていくと同時に私は椅子の背もたれによっ掛かる。
「あっつい‥」
補習が終わった瞬間、私の口から出たのは教室の暑さについて。
夏休みの学校はモワモワしてかなり暑い‥
外から蝉の音と部活の子達の掛け声が聞こえる。
でも学校内は静かで、教室まで生徒と会う事もなかった。
「でも‥やっと解放されたぁ。」
補習という再テストはなんなくクリアしたと思う。
三回も確認したし、今回は大丈夫っ。
.
:09/11/15 23:16
:SH06A3
:6DM3rOGo
#228 [のの子]
カチッ カチッ カチッ カチッ
教室の時計の針をじっと見つめる。
時刻はまだ11時前。
‥‥‥‥‥‥はぁっ。
「帰ろ。」
得に学校にいる用事もないし、今日の予定もない。
それに暇つぶしと言って彰君への電話もできないし‥
本当に私、暇人。
「はぁ‥お昼ご飯でも買って帰ろうかなぁ。」
今日に限って家族皆も出かけてる。
さみしー‥
:09/11/15 23:23
:SH06A3
:6DM3rOGo
#229 [のの子]
立ち上がって筆箱とお財布と携帯しか入っていない軽い鞄を持つ。
「‥なんか私、一人ぼっちで可哀相。なんてねぇ〜。」
自虐ネタにふっと笑いながらゆっくり歩き出す。
ドアを開けようと手を伸ばすと、
ガラッ!!
ビクッ
「あっいた。」
「‥‥‥えっ?なんでいるの?」
「さてなんででしょう?」
.
:09/11/15 23:35
:SH06A3
:6DM3rOGo
#230 [のの子]
私の目の前に現れたのは
「なん‥なんで竜二君が‥?」
私を見てクスクス笑う姿は前と変わない。
「ん?あっ補習お疲れ様。聡美ちゃんに会いに来たんだけど‥元気そうで良かった。」
そう言ってニッコリ笑った彼は私の横を通り過ぎて教室に入る。
私に会いに?
「なんで会いに来たの?連絡もなしに‥」
「あぁごめん。今日補習だってわかってたから連絡しなかったんだ。」
補習の日覚えてたんだ‥
.
:09/11/17 15:21
:SH06A3
:wt7S7trI
#231 [のの子]
ぐっと込み上げてきた何かを押さえるように私は唇を噛む。
ガタンッ
「はぁ〜‥暑いね。っというか久しぶりだね。」
「そうだね。」
ドアの前に立ったまま動かない私に対して竜二君は自分の席に座った。
「聡美ちゃん、あの時はごめんね‥急にあんな事になっちゃって。」
聡美ちゃん
前は呼び捨てだったのに‥
前と変わらずに私に話しかけ、笑う彼でも以前とは違うと突き付けられてるようで胸が痛い。
.
:09/11/17 15:28
:SH06A3
:wt7S7trI
#232 [のの子]
「‥私なら大丈夫だよ。」
ニコッと笑う私。
ズキッ
蓋を閉めていたのか‥
忘れかけていたあの時の感情が、溢れ出ようと私の心臓をギュッと痛みつけた。
「‥そう、良かった。あとこれ、返そうと思って。」
この距離からでもわかる。
キラッと光るそれは、初めて会った日に竜二君に取られたピアス。
ズキッ
‥また心臓が痛い。
.
:09/11/17 18:27
:SH06A3
:wt7S7trI
#233 [のの子]
「それ‥‥」
「別れたのにお揃いの物持ってるの変だし、返すよ。」
さっきから笑顔の竜二君がはいっとピアスを私に向けてきた。
今‥別れたって言った?
「‥っ‥‥‥」
「聡美ちゃん?」
竜二君から終わりにしようって言われただけで、別れようとは言われてなかった。
だから『別れ』って言葉にそこまでピンときてなかったのかもしれない。
.
:09/11/17 21:42
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:wt7S7trI
#234 [のの子]
「私っ‥本当バカみたい‥」
心の中で呟いたはずの言葉が、小さな声になって漏れた。
私、まだどこかで期待してたんだ。
また戻れるって‥
でも彼の中ではもうしっかり私達の恋は終わっていた。
『別れたのに‥』
そうだよね。
私達は別れたんだ。
もう小さく光るピアスのような繋がりなんて必要ないんだね‥
.
:09/11/17 21:54
:SH06A3
:wt7S7trI
#235 [のの子]
でも大丈夫‥心の準備はできてたもん。
目にたまった涙がこぼれないように、こぼれても彼には見えないように‥
前髪を手で押さえて目元が見えないようにする。
「っ‥うん‥‥わざわざありがと。ごめんねっ‥」
それだけ言うと、今にも涙がこぼれそうで恐くて動けなくなる。
「‥本当私ってダメだよね‥本当にバカッ‥」
私は竜二君のように笑えない。
できないよ‥
「‥‥さと
「確かにお前はバカだ。」.
:09/11/17 22:17
:SH06A3
:wt7S7trI
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