ピンクな気分。U
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#76 [のの子]
「俺、嘘つきは嫌い。」
うん。
こんな嘘ついて君を傷つける俺なんて大嫌い。
「っ!‥竜二くっ
「もういいから。もう終わりにしよう‥『聡美ちゃん』ばいばい。」
こんな俺を大嫌いになって。
忘れて。
幸せになって。
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:09/10/22 01:35
:SH06A3
:uwLS1etM
#77 [のの子]
「やだ‥やだやだやだっ!なんで?なんで急にそん
「そこまで好きじゃなかった。冷めたの。わかる?」
俺は端に置いてあったプリントを手にとると、自分の分だけ抜く。
「はい。もう帰って。」
プリントを聡美に渡す。
「怒ってるの?謝るから‥だからっ‥」
俯いて涙を流す聡美はプリントをなかなか受け取ろうとしない。
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:09/10/22 10:59
:SH06A3
:uwLS1etM
#78 [のの子]
今すぐ抱きしめて、その涙を止めたい衝動を押さえる。
「怒ってないよ?ただ俺ら終わりにしようって言ってんの。こういうのもう飽きたし、冷めた。」
クシャッ
聡美の手に無理矢理プリントを渡すと、プリントか聡美の心の音なのか‥潰されるような音が聞こえた。
「終わりって‥‥別れ‥るの‥?」
「そうだよ。」
「きっ昨日‥まであん‥な笑って‥笑ってたの、に?」
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:09/10/22 11:09
:SH06A3
:uwLS1etM
#79 [のの子]
「そうだよ。」
「な‥んで‥‥っ‥‥」
ポロッと落ちた涙がプリントに染みを作る。
「恋愛ってこういうもんなんだよ。‥呆気ないもんなんだよ。」
大丈夫。
君なら大丈夫だから。
俺がいなくても大丈夫。
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:09/10/22 11:12
:SH06A3
:uwLS1etM
#80 [のの子]
だから
「さよなら。」
聡美が立ち上がって俺の横を小走りで去っていく。
その姿がスローモーションに見えて、手を伸ばせばすぐ捕まえられる‥
そう思ったら振り返らずにはいられなかった。
バタンッ
でも目の前でドアが閉じると我にかえる。
ミーンミーン
うるさい蝉の声が部屋に響く。
:09/10/22 19:32
:SH06A3
:uwLS1etM
#81 [のの子]
「竜二っ?聡美ちゃん帰っちゃったけどいいの〜?」
母さんの声が下から聞こえたけど、俺は返事をしなかった。
「さ‥とみ‥」
今もまだドアを見つめたまま固まる俺。
これで良かったんだ。
これで、君も彼も
幸せに 幸せに‥
‥‥‥‥
「俺の手で‥幸せにしたかったなぁ‥」
ベッドに倒れこむようにねっころがる。
聡美、さよなら。
.
:09/10/22 19:38
:SH06A3
:uwLS1etM
#82 [のの子]
聡美Side
ドンッ
「‥‥いった‥っ‥」
こけた。
めっちゃ走ってたらこけました。
高2にもなってこけました。
高2になって初めての彼氏に振られました。
痛いです。
痛くて痛くて
涙が止まりません。
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:09/10/22 19:42
:SH06A3
:uwLS1etM
#83 [のの子]
「‥‥っ‥なんで‥」
何これ
知らない
こんな気持ち知らない
悲しくて寂しくて辛くてムカついて‥‥痛い。
「痛い‥痛い痛い痛い痛いっ。」
もう立ち上がれない。
竜二君がいなきゃダメなのに‥
なんでっ なんで
.
:09/10/22 19:45
:SH06A3
:uwLS1etM
#84 [のの子]
「そこの君、どこが痛いのよ?」
っ?
ボロボロの私に声をかけてきたのは、金に近い髪の毛が似合うお兄さん。
あれ‥?どこかで見た事ある?
「ん?ほらっお兄さんに言ってみなさい。」
そう言って笑うとお兄さんのほっぺに笑窪ができた。
「っ?‥昇さん?」
.
:09/10/22 22:23
:SH06A3
:uwLS1etM
#85 [のの子]
「あれまっ‥俺の事知ってんの?」
道の真ん中で座り込んで首を傾げながら笑うお兄さんは、間違いなく昇さんだ。
「ん〜‥でも君誰だっけ?ってかメイクも落ちてるしボロボロだしわかんないっ!」
笑ってたかと思うとふんっとそっぽを向く自由な感じ‥
懐かしい。
「あっ‥私‥聡美です。『さとちゃん』です。」
自分で『さとちゃん』なんて言うのも恥ずかしい。
「さとちゃん‥?」
.
:09/10/22 22:29
:SH06A3
:uwLS1etM
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