ピンクな気分。U
最新 最初 🆕
#131 [のの子]
 
でも彰君はさらに眉間にシワを寄せて昇さんを睨みだす。

「そう睨むなよ。昔と変わんないなぁ。」

‥っというか二人こそ知り合いなの?

「のっ昇さん、そろそろマジで行かないと亮さんが〜‥」

後輩さんが昇さんの顔を伺いながらそろりと二人の間に入る。

「時間も時間ですし‥彼女さんも帰らなきゃじゃ〜?」

ね?っと困った顔付きで私を見つめる後輩さんに言われて私も頷く。
.

⏰:09/10/26 19:57 📱:SH06A3 🆔:gooTw2M2


#132 [のの子]
 
もうすぐ時計の針は8時をさそうとしている。

さすがにもう帰らないと‥

「そうだね。じゃさとちゃんは俺が送る
「俺が送りますっ。」

彰君は私をさっと背中にまわすと昇さんの手が宙で浮いたまま止まる。

ガシッ

「彼が送ってくれるならもう安心ですねっ!ささっ早いとこ行きましょー!」

「えっちょっ!やだやだっ!俺送るって!」
.

⏰:09/10/26 20:03 📱:SH06A3 🆔:gooTw2M2


#133 [のの子]
後輩さんに掴まれて昇さんが遠ざかっていくのを私達は手を振って見送る。

「さとちゃんちゃんと連絡してっ!気をつけてねぇ!」

それだけ叫ぶと昇さんは見えなくなった。


「「‥‥‥‥ふぅ。」」


二人して一息つくと手を下ろす。
.

⏰:09/10/26 22:52 📱:SH06A3 🆔:gooTw2M2


#134 [のの子]
 
急に二人っきりになって私達はただボーッと立ち尽くす。

「‥昇さんと何してた?」

こっちを見ずに前を向いたまま彰君が話す。

「別にお風呂借りて話してただけだよ。」

「なんかされ
「されてませんっ。」

「あっそー。ならいいんだけど‥」

ポリポリと頭をかく彰君を横に私はまた小さなため息つく。

⏰:09/10/26 22:58 📱:SH06A3 🆔:gooTw2M2


#135 [のの子]
 
「私帰るね。ばいばい。」

彰君をチラッと見上げ軽く手を振りながら一本踏み出すと、すぐに彰君の手に捕まった。

「ちょっと待てよ。送るって‥」

「いいよ。彰君電車乗らなきゃだし。」

「俺は平気だから、送る。」

「‥大丈夫。」

「送るっ。」

キュッと彰君の手に力が入ったのがわかると、竜二君に掴まれた感覚が蘇る。
.

⏰:09/10/26 23:04 📱:SH06A3 🆔:gooTw2M2


#136 [のの子]
 
あの冷たい目に胸に刺さる言葉。

ゾクッ

「やっやだ‥離してっ!」

「えっあぁ‥ごめん。」

彰君はすぐ手を離すとその手を隠すかのように背中にまわす。

その姿を見た私はハッとして彰君に背を向けた。

「ごっごめんなさい。」

「ん‥平気。手‥痛かった?」

⏰:09/10/26 23:22 📱:SH06A3 🆔:gooTw2M2


#137 [のの子]
 
「ちょっとだけ‥」

「そっか。ごめん‥」

私達の横を同い年ぐらいの男女グループが笑いながら通っていく。

私達も昨日まではあんなに笑ってたのにな‥

今日は色々起こりすぎた。

初めて竜二君の家に行って

竜二君のお母さんに会って

彰君にキスされて

竜二君に別れを告げられた。

そしたら昇さんとも久しぶりに再会して

今もあれから竜二君からの連絡はないのに

私は彰君といる。

色々起こりすぎて
もう何もわからない。
.

⏰:09/10/26 23:33 📱:SH06A3 🆔:gooTw2M2


#138 [のの子]
 
‥わかりたくない。

なら‥考えなければいい。

力が抜けていくように、私の心はどんどん空っぽになっていく。

そんな事を考えていると彰君が私の目の前に来て私の手を優しく握る。

「何?‥‥彰君、もう知ってるんでしょ?」

「‥知ってる。」

「やっぱり‥私、振られたの。」

「知ってる。」

「言っとくけど彰君のせいじゃないよ?」
.

⏰:09/10/26 23:40 📱:SH06A3 🆔:gooTw2M2


#139 [のの子]
 
「竜二君ね、私に冷めたんだって。‥もういらないって。」

「‥なんだそれ。」

悲しそうにふっと笑う彰君を私はただ見つめる。

「‥恋愛ってこんな簡単に終わるものなの?」

私も彰君の手を握る。

「全部初めてでわからないの‥そういうものなの?」

こんな事彰君に聞いたって何も変わらない。

でもどうにかして平然を装うには、どこかに納得してないと今にもこの顔が崩れてしまいそうで恐い。

⏰:09/10/27 09:18 📱:SH06A3 🆔:lVj2utXE


#140 [のの子]
 
こういうものなんだ‥
少しでも客観的にそう思えれば私は泣かずにいられる。

「ごめん‥俺もよくわかんない。‥でも、終わりは突然来る。」

彰君は私を見つめたかと思うと俯く。

「‥永遠なんてないんだ。」

ドクンッ

永遠なんてない。

‥わかってた。

私も永遠なんてこの世界にはない事ぐらいわかってたのに

何をしていたんだろう。
.

⏰:09/10/28 00:44 📱:SH06A3 🆔:ahpBJeHc


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194