ピンクな気分。U
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#221 [のの子]
 
「それに皆に気使わして空気悪くしたくないのっ。」

「わがままかっ!‥はぁ。」

複雑な乙女心に彰君の小さなため息が染みる。

「‥ってかまぁ相手は竜二だし。たぶんあいつに合わせてれば平気だよ。」

「どういう意味?」

「空気壊さないようあいつから普通に接してくるはずって事。だからそれにお前は合わせりゃ平気だよ。」

竜二君から普通に‥?

「‥うん、確かに竜二君てそういう人だもんね。」
.

⏰:09/11/12 21:12 📱:SH06A3 🆔:aEZfGdCg


#222 [のの子]
 
付き合った期間は自慢できるほど長くはなかったけど、彼と出会ってから一緒にいた時間で彼がどんな人かは少しはわかってるつもり。

竜二君は優しい‥

なのに自分には優しくできない所もあって

そこが少し心配な所だったなぁ。

「‥泣いてる?」

「えっ泣いてない泣いてないっ。ちょっとしんみりしちゃっただけ。」
.

⏰:09/11/12 21:22 📱:SH06A3 🆔:aEZfGdCg


#223 [のの子]
 
「ふーん。ただのしんみりねぇ‥」

「本当だよ?だってあれから泣いてないもん。」

まぁ泣く隙もなく勉強してたんですけどね。

「へぇ〜‥涙枯れちゃったとか?それとも案外お前冷たい子だった?」

クスクスと嫌みったらしく笑う彰君にムッとする私。

「違うもんっ。あれから勉強もあったし、桃からも連絡来るし‥それに彰君も毎日電話してるから大丈夫なのっ!あっきーのバカ!」

「えっマジでムキになんなよっ。」

だってあの日から彰君に助けられてばっかりで本当に感謝してたのに‥

‥ふんっ。
.

⏰:09/11/15 20:19 📱:SH06A3 🆔:6DM3rOGo


#224 [のの子]
 
「もう寝るっ!あっきーのバカッ!」

「はっ?!またバカッてお前なぁっ!」

「あっきーのバーカッ!」

ピッ プーップーップーッ

ふんっと猫の抱きまくらに更にまた力を入れる。

あっきーの‥バカ‥


でも

「‥‥本当に切っちゃったけど、怒ったかな?」

かけ直してくる気配もない携帯をじっと見つめる。
.

⏰:09/11/15 20:40 📱:SH06A3 🆔:6DM3rOGo


#225 [のの子]
 
‥かけ直してもこないの?

何よっ‥べぇーっだ!

無反応の携帯に舌を出してフンッと放り投げる。

別にかけ直してこなくたっていいもんっ。

‥でもあんな切り方したら嫌になっちゃったかな?

♪〜♪〜♪
っ!

「‥彰君‥かな?」

放り投げた携帯を見つめる。

⏰:09/11/15 20:48 📱:SH06A3 🆔:6DM3rOGo


#226 [のの子]
 
あっでもこの着信音メールだ。

「メールかぁ‥」

少し離れたとこに落ちている携帯をのろのろと手に取ると、やっぱりメール一件を受信していた。

カチッ
「あっ‥‥彰君だ。」

やっぱりメールは彰君からで、連絡があった事に少しほっとしながらも電話じゃない事に不安がよぎる。

カチッ カチッ

――――――

バカはお前だっ!
短気女!勝手にしろ。

――――――

「‥‥うぅっ‥やっぱ怒ってる〜!!」


その後、結局意地っ張りな私から返事をする事ももちろん謝る事もできないまま、補習当日を迎えた。

⏰:09/11/15 20:58 📱:SH06A3 🆔:6DM3rOGo


#227 [のの子]
 
――――補習当日
ミーンミンミン

「はいっそこまで〜。んじゃ先生も忙しいんでさっさと帰れぇ。」

そう言う先生がさっさと教室から出ていくと同時に私は椅子の背もたれによっ掛かる。

「あっつい‥」

補習が終わった瞬間、私の口から出たのは教室の暑さについて。

夏休みの学校はモワモワしてかなり暑い‥

外から蝉の音と部活の子達の掛け声が聞こえる。

でも学校内は静かで、教室まで生徒と会う事もなかった。

「でも‥やっと解放されたぁ。」

補習という再テストはなんなくクリアしたと思う。

三回も確認したし、今回は大丈夫っ。
.

⏰:09/11/15 23:16 📱:SH06A3 🆔:6DM3rOGo


#228 [のの子]
 
カチッ カチッ カチッ カチッ

教室の時計の針をじっと見つめる。

時刻はまだ11時前。

‥‥‥‥‥‥はぁっ。

「帰ろ。」

得に学校にいる用事もないし、今日の予定もない。

それに暇つぶしと言って彰君への電話もできないし‥

本当に私、暇人。

「はぁ‥お昼ご飯でも買って帰ろうかなぁ。」

今日に限って家族皆も出かけてる。

さみしー‥

⏰:09/11/15 23:23 📱:SH06A3 🆔:6DM3rOGo


#229 [のの子]
 
立ち上がって筆箱とお財布と携帯しか入っていない軽い鞄を持つ。

「‥なんか私、一人ぼっちで可哀相。なんてねぇ〜。」

自虐ネタにふっと笑いながらゆっくり歩き出す。

ドアを開けようと手を伸ばすと、

ガラッ!!

ビクッ
「あっいた。」

「‥‥‥えっ?なんでいるの?」

「さてなんででしょう?」
.

⏰:09/11/15 23:35 📱:SH06A3 🆔:6DM3rOGo


#230 [のの子]
 
私の目の前に現れたのは

「なん‥なんで竜二君が‥?」

私を見てクスクス笑う姿は前と変わない。

「ん?あっ補習お疲れ様。聡美ちゃんに会いに来たんだけど‥元気そうで良かった。」

そう言ってニッコリ笑った彼は私の横を通り過ぎて教室に入る。

私に会いに?

「なんで会いに来たの?連絡もなしに‥」

「あぁごめん。今日補習だってわかってたから連絡しなかったんだ。」

補習の日覚えてたんだ‥
.

⏰:09/11/17 15:21 📱:SH06A3 🆔:wt7S7trI


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