ピンクな気分。U
最新 最初 全 
#286 [のの子]
「どうして‥ですか?」
涙を拭きながら昇さんを見つめる。
「二人の間には、同じ悲しみがあるから。」
「同じ悲しみって‥まこ姉?」
昇さんはアイスティーを一口飲むとソファーに寄り掛かる。
「‥あの当時さ、少年と真琴は付き合ってたんだよ。」
っ!
「えっ‥彰君と‥まこ姉がですが?」
「うん。詳しくはあいつから聞いてほしいんだけど‥」
.
:09/11/26 20:31
:SH06A3
:TD34CvsU
#287 [のの子]
「そんな二人がっ‥」
っ!
「あっでも‥彰君の元カノさんが‥交通事故で亡くなったって聞いた事が‥」
そんな‥
こんな偶然があっていいの?
彼を苦しめていた過去の鎖が私にも繋がっていた。
『お前真琴の‥‥』
彰君が真琴と優しく呼んだのは、愛していた彼女の呼び方だったんだ。
.
:09/11/26 20:42
:SH06A3
:TD34CvsU
#288 [のの子]
ドクン
「まるで運命だよね、二人が出会うなんて‥俺も少年とさとちゃんが知り合いだって知った時マジでゾクッときたもん。」
ドクン
「そんなっ私‥もう彰君と会えないですっ‥」
妹と知った今、もう私の後ろにまこ姉を見るだろう。
きっと今度私までも彼を苦しめる鎖になるんだ。
「‥彰とさとちゃんは本当そっくりだよ。二人だからこそわかり合える事もあると思う。」
.
:09/11/26 20:48
:SH06A3
:TD34CvsU
#289 [のの子]
「でもっ‥きっと苦しめ合うだけです。もう友達じゃいれません‥」
私は両手で顔を覆い隠す。
「‥お前らはいつまでそうしてんだよっ!」
ビクッ
静かな喫茶店内に昇さんの声が響く。
「死んだ真琴にいつまで気使ってんだっ!真琴が死んだのはもう過去なんだよっ。俺達は『今』を生きて進むしかないんだっ!」
昇さんが私の顔をグッと掴む。
「過去に捕われるなよ。今について考えて、未来を見ろ。」
:09/11/26 21:00
:SH06A3
:TD34CvsU
#290 [のの子]
「そうしなきゃ、真琴が可哀相だろう‥」
‥‥‥お姉ちゃん、
なんで死んじゃったの?
お姉ちゃんにも
未来があったでしょ?
どんな気持ちで
死んでいったの?
今の私達を見て
‥どう思ってる?
.
:09/11/27 20:17
:SH06A3
:gXf8stAU
#291 [のの子]
『二人揃ってバカじゃないのぉ?』
きっとムスッとしながら
笑うんだろうな。
まこ姉なら、きっと..
.
:09/11/27 20:21
:SH06A3
:gXf8stAU
#292 [のの子]
彰Side
「彰っ、こっち。」
声がした方を見ると、少し離れた所で亮さんが手を振っていた。
「亮さん、急にすみません。」
「別にいいよ。こっちこそ昇じゃなくて悪いけど‥なんか話があるんだろ?どっか行くか?」
「‥はい。」
――――
聡美が走っていくのを俺はただ見つめていた。
追いかけなかった。
.
:09/11/27 20:26
:SH06A3
:gXf8stAU
#293 [のの子]
追いかけても何を言えばいいか、何を聞けばいいか‥
わからなかった。
それに‥俺にはもう答えはわかってた。
その答え合わせは
無理矢理あいつにさせるよりも、もう前からわかってたはずの
『昇さん』に聞いた方が良いって思った。
.
:09/11/27 20:29
:SH06A3
:gXf8stAU
#294 [のの子]
あの人がすんなり話してくれるかはわからないけど‥
「とりあえず‥連絡とってみるかな。」
カチッ
携帯を開いて昇さんの番号を探す。
番号変わってないといいけど‥
ピッ ♪〜♪〜♪
携帯を持つ手が震える。
冷静を装う自分の中に取り乱している自分がいるのを感じる。
:09/11/27 20:34
:SH06A3
:gXf8stAU
#295 [のの子]
♪〜♪〜♪
‥出ねぇか。
「はーい。なんか用?」
耳から少し離した携帯から陽気な昇さんの声が漏れる。
「あっ昇さん!彰ですけど‥」
「知ってる。俺に電話してくるなんて何かあったんでしょー‥なに?」
昇さんからめんどくさそうなのが伝わってくる。
「あの‥実は聞きたい事があるんですけど、今日会えませんか?」
「やだ。」
‥‥イラッ
.
:09/11/27 20:41
:SH06A3
:gXf8stAU
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194