ピンクな気分。U
最新 最初 全 
#302 [のの子]
「座れば?」
烏龍茶を手に亮さんが窓の近くに座った。
「ども‥」
俺は亮さんと向かい合うように座る。
「それで?話って何?」
亮さんが俺をじっと見つめる。
ドクン
「‥亮さんは二ノ宮聡美って知ってますか?」
俺も真っ直ぐ亮さんを見つめる。
:09/11/28 23:35
:SH06A3
:ehzfiJGc
#303 [のの子]
「‥知ってるよ。」
亮さんがテーブルに肘をつく。
「そいつ俺の友達なんです。前に昇さんとも駅前で会って‥」
「あぁ聞いた聞いた。なんかさとちゃんを昇から守ったらしいじゃん?」
クスクス笑う亮さんとは逆に俺の頭にあったのは
『さとちゃん』
昇さんも同じ呼び方だった‥
「聡美とはいつから知り合いなんですか?」
.
:09/11/28 23:44
:SH06A3
:ehzfiJGc
#304 [のの子]
ドクン
「いつって‥二年ぐらい前かな。確かお前と同じ時期ぐらいに初めて会った。」
灰皿のない昇さんの部屋に、亮さんが吸っているタバコの煙が溶け込んでいく。
ドクン
「あのっ‥聡美って‥」
「なに?」
「いや‥あの‥‥あいつは真琴の‥妹、ですか?」
「はっ?」
ストレートにぶつけた俺の質問に驚くこの人は、どう返してくる気だろう。
:09/11/29 20:14
:SH06A3
:OcAJemLI
#305 [のの子]
俺はじっと亮さんを見つめながら、頭では聡美の泣き顔を思い出していた。
聡美
お前は一体
誰なんだ?
「そうだけど‥知らなかったのか?真琴は三姉妹の真ん中で、さとちゃんは末っ子だよ。」
‥‥やっぱり‥
亮さんのタバコの煙が揺れて見えた。
:09/11/29 20:18
:SH06A3
:OcAJemLI
#306 [のの子]
「やっぱり‥真琴の妹だったのかよ‥」
俺はうなだれるように頭をかかえる。
「妹ってのがなんか関係あんの‥?」
「‥真琴のですよ?俺のせいで死んだ真琴の妹だなんてっ‥もう会えない。」
「なんで?」
「だからっ!‥俺のせいであいつは
「お前まだそんな事思ってんのかよ。めんどくさい男だな。」
「‥‥‥‥‥っ」
.
:09/11/29 20:24
:SH06A3
:OcAJemLI
#307 [のの子]
下を向く目から涙が落ちる。
「なんで泣いてんの?‥真琴が死んだから?それとも聡美が真琴の妹だったからか?」
「‥そうですよっ。」
聡美‥ごめん。
真琴は俺のせいで死んだんだよ。
お前の姉貴は俺が殺したんだ‥
「いや、違う。」
「えっ‥?」
顔を上げると亮さんがタバコを持っている手で俺を指差していた。
:09/11/29 20:30
:SH06A3
:OcAJemLI
#308 [のの子]
「お前が泣いてんのは真琴とか妹とかじゃない。」
窓から入る光で亮さんの髪が明るく見えた。
「未来が見えなくなったからだろ?やっと真琴から解放されると思ってたのに‥」
未来‥解放‥?
「違うっ‥俺はそんな事思ってない。」
「違わない。」
「そんな事ないっ!俺は真琴をずっと
「彰、お前さとちゃんに惚れてんだろ?」
ドクン
.
:09/11/29 20:36
:SH06A3
:OcAJemLI
#309 [のの子]
「‥‥‥‥はっ?」
「お前が今泣いてんのは、さとちゃんを好きになる事は許されない事だって思ったからだよ。」
何を言ってんだ‥
俺が聡美に惚れてる?
「いや‥マジで意味わかんないですからっ有り得ませんよ。」
「有り得ないってなんで?」
亮さんは窓を少し開けてベランダにあるビールの空き缶にタバコを捨てた。
「もうこの世にいない奴を愛し続けるって事よりかは有り得ると思うけど?」
っ!
「お前さとちゃんに全部話してみろ。」
.
:09/11/29 20:46
:SH06A3
:OcAJemLI
#310 [のの子]
「全部って‥‥」
「真琴と付き合ってた事も、事故の事も全部だよ。」
ドクン
そんな
全部を知ったら‥
「嫌です‥話したくない。」
「話せ。」
「嫌です。」
.
:09/11/29 21:06
:SH06A3
:OcAJemLI
#311 [のの子]
「なんで?」
さっきから『なんで?』と何回も聞いてくる亮さんに少し苛立ちを感じながら、俺は小さく息を吐く。
「それは、話したらきっと‥あいつが傷つくから‥」
「さとちゃんが傷つくからねぇ。それも違うな。」
煙を吐きながらふっとバカにしたように笑う。
「またっすか‥」
「お前は彼女に嫌われたくないんだよ。自分が傷つくのが恐いんだけだ。」
.
:09/11/30 11:32
:SH06A3
:/tiISVew
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194