ピンクな気分。U
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#356 [のの子]
あと彰は俺の思惑通りって言ってたけど
本当は思惑通りになんていってない。
聡美と別れた時点で、俺は彼女との関係を本当に終わらせるつもりだった。
会うのも
話すのも
見つめるのも‥
でも聡美、
俺はまだこんなにも君が
愛しくて
愛しくて
愛してる‥
.
:09/12/09 20:54
:SH06A3
:dxSiOIkI
#357 [のの子]
聡美はきっと覚えてないだろうけど、
俺達が本当に初めて出会った時‥
あの時からずっと
君を忘れられなくて
ずっと想ってた‥
過去を背負うのは苦しくない。
俺の過去には俺の横で笑う君がいる。
今も‥笑顔の君を近くで見つめられるなら
過去なんて
.
:09/12/09 20:57
:SH06A3
:dxSiOIkI
#358 [のの子]
――――――
「んっ‥竜ちゃん‥」
「‥なんです?」
シーツから伸びてきた腕が俺の身体に絡み付く。
「また何か考え事してたでしょ?」
「別にあなたに関係ないでしょ。」
二人の肌が触れる。
「そんな事言って‥呼び出したのは竜ちゃんのくせにひどい。」
そう言いながら女は面白そうにクスクス笑う。
「ひどいか‥まぁあなたに優しくするつもりなんてないですし。」
俺も力無く笑う。
:09/12/10 17:05
:SH06A3
:OT8tecr2
#359 [のの子]
「やだ、まだ昔の事怒ってるの?」
女は悲しそうな瞳をして俺の上に乗る。
「そりゃ忘れられないでしょ、あんな事‥」
「でもね、竜ちゃんも悪いんだよ?私を拒まなかったから‥」
妖しく笑うとそのまま彼女は唇を重ねてきた。
俺はズルイ。
聡美、今君は何をしているんだろう‥
.
:09/12/10 17:21
:SH06A3
:OT8tecr2
#360 [のの子]
聡美Side
次の日――――
「はぁっ緊張してきたぁ。」
リビングで私はじっとしてられずにウロチョロと動き回る。
お母さんはそんな私を無視して洗濯物を干している。
今日も暑い。
夏らしい山のような入道雲が空に浮かぶ。
「暑そう〜‥日焼け止め塗ろうかなっ。」
.
:09/12/10 19:28
:SH06A3
:OT8tecr2
#361 [のの子]
「日焼け止め日焼け止め〜‥」
日焼け止めを探してまたウロチョロと動き回る私。
「日焼け止めなら桜が持ってっちゃったよ。」
お母さんが空になった洗濯カゴを手に私の横を通り過ぎる。
「えぇっ!お姉ちゃんどこ行ってるの?」
「友達と遊んでくるって。」
だからいないんだ。
:09/12/10 22:41
:SH06A3
:OT8tecr2
#362 [のの子]
「そっかぁ‥じゃ日傘借りちゃおっかな。」
前桜姉が使っていた黒いフリルのついた日傘を思い出す。
新しいの買ったからあげるってこの前いわれたんだっけ。
「ってかあんたいつ出掛けんのよ?」
「えっ‥と、13時ぐらいかな。」
時計の針は11時になるところだ。
「まだまだじゃない。部屋でも掃除すれば?」
確かに‥
ちょっと落ち着こうととりあえず部屋に向かう。
:09/12/10 22:59
:SH06A3
:OT8tecr2
#363 [のの子]
「あっつい‥」
クーラーをつけると早速ベッドに飛び込む。
だって部屋を片付けだしたら止まらないもんね。
‥彰君も今、緊張してんのかな?
‥‥‥
私は起き上がると静かな部屋を見渡す。
「まこ姉‥」
.
:09/12/11 00:29
:SH06A3
:674JS7fg
#364 [のの子]
「彰君とね、今日これから会うの。」
部屋には私の声と微かなクーラーの機械音しか聞こえない。
「すごい緊張してるんだ‥緊張して恐くて手が震えちゃいそう。」
苦笑いしながら私は立ち上がると、棚にある写真立てを手にとる。
「でも‥逃げないよ?」
写真には仲良く三姉妹が笑っていた。
真ん中でまこ姉が笑っている。
:09/12/11 00:37
:SH06A3
:674JS7fg
#365 [のの子]
―――― 13:07
「行ってきまぁす。」
私は黒いフリルのついた日傘をさして家を出た。
真夏の暑い日差しから守られた私は、ほんの少し涼しさを感じながら歩く。
一歩一歩、
この道の先にいる彼との距離が縮んでいくと
私の心臓も一つ一つ、
大きく締め付ける。
私の耳には蝉の音よりも
心臓の音がうるさく響く。
.
:09/12/11 20:19
:SH06A3
:674JS7fg
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