ピンクな気分。U
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#42 [のの子]
「そんな怒んないでよぉ。みんなで勉強できるんだしいいじゃん、あっきー‥」
聡美がグラスを手に弱々しい声で呟く。
「お前っ!あっきーって呼ぶなっ!」
「あっきー?」
俺がキョトンとすると聡美が笑い出した。
「ぷっ‥あっきーはあっきーだもんねぇ♪」
「てんめぇ〜‥この口はどうしたら黙んだよ?ん?」
冷たく笑いながら聡美のほっぺをつまむ彰。
痛いと騒ぐ聡美を見つめる瞳は 温かかった。
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:09/10/14 20:36
:SH06A3
:6fxK8x6k
#43 [のの子]
確か祐輔があっきーって彰の事呼んでたっけ‥
ふざけ合う二人を見つめながら俺は冷静にまだ『あっきー』について考えていた。
あっきーの謎が解けてもまだふざけあう二人。
‥‥懐かしい。
昔、こんな光景を見た。
俺の前に彰と彼女がいて、笑い合う。
優しい時間だった。
居心地が良くて離したくなかった。
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:09/10/14 20:43
:SH06A3
:6fxK8x6k
#44 [のの子]
でもそれは崩れ去ってしまった。
でも今、目の前の光景は
あの時とすごい似てて
また痛みが胸に突き刺さる。
カチャンッ!
っ!?
「ったく、さっさと宿題やって帰るからな。
彰がテーブルにぶつかった音にハッとする。
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:09/10/14 20:53
:SH06A3
:6fxK8x6k
#45 [のの子]
‥俺の部屋に呼んだのは間違いだったかもしれない。
そんな事を今更思う。
「痛〜い‥」
つままれたほっぺを撫でる聡美。
「大丈夫?」
「うん。‥よしっそろそろ本当宿題やろっか。」
聡美が可愛らしいキャラクターの筆箱からピンクのシャーペンを出す。
「だね。」
俺も宿題のプリントを何枚か出すと、どれからやるか考える。
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:09/10/15 23:51
:SH06A3
:V7nTYruk
#46 [のの子]
クラスの違う彰と宿題が少し違うのもあったけどだいたい同じだった。
とりあえず数学からやることになった。
計算問題のプリント2枚だけだっけど、3人でやれば早く終わるだろう。
自然と無言になる。
「これって‥‥どの公式だろ?えっと〜‥」
聡美以外は。
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:09/10/15 23:56
:SH06A3
:V7nTYruk
#47 [のの子]
クスッ
いつもの独り言か。
お茶を飲むふりをしながら聡美を見ると、シャーペンを顎に当てて一生懸命考えている姿が可愛らしかった。
ついでに彰を見るとやっぱり呆れた目で聡美を見つめていた。
顔には『うるさい』って書いてあるのがわかる。
でもまたさっきと同じように優しく笑ってまたプリントに目を戻す。
その時彰と目があった。
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:09/10/16 00:05
:SH06A3
:Yv7.jsPw
#48 [のの子]
“ バーカ ”
彰が口パクで俺に言ってきた。
“ お前もな ”
俺もベーッ舌を出す。
フンッと笑った彰はすぐにプリントに目を戻して計算を解きだした。
ミーンミーン ミーンミーン
相変わらず俺の部屋には聡美の小さな独り言と、外から聞こえるセミの声が響くだけ。
いつもはうるさく感じるセミの声も、なんでか今日は居心地が良く感じた。
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:09/10/16 00:15
:SH06A3
:Yv7.jsPw
#49 [のの子]
彰side
コンコンッ
「竜二、ケーキ用意したから持ってって?」
するとすぐにドアの向こうからおばさんの階段を降りる足音が聞こえた。
「わっもう3時半過ぎてる!早いな〜‥」
聡美が携帯を見ていると竜二が立ち上がる。
「じゃ休憩にしよっか。ちょっと待ってて。」
そういって出ていくと、聡美はテーブルの上にあるプリントを片付け始めた。
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:09/10/16 09:06
:SH06A3
:Yv7.jsPw
#50 [のの子]
プリントを整えながらチラッと俺を見ると、ほっぺを赤くする。
「‥何?」
俺は空になったグラスを見つめる。
「私、男の人の部屋って初めてなんだぁ‥だからすごい緊張してたんだけど、彰君がいてくれて良かった。」
照れるように笑う聡美がなんだか憎たらしく感じる。
「あっそー‥ってかお前マジで竜二が初の彼氏なの?」
今の御時世、高二にもなって初彼は珍しくないか?
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:09/10/16 20:00
:SH06A3
:Yv7.jsPw
#51 [のの子]
「うん。」
またほっぺをを赤くする聡美が憎たらしい。
竜二が初めてって事はこいつ‥
「へぇ‥じゃ竜二とキスした?」
「ふぇっ??!なな何急にっ!」
ピンクだった頬がどんどん真っ赤になる。
「キス。したの?」
俺は頬杖をつきながら普通に聡美を見つめる。
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:09/10/16 20:12
:SH06A3
:Yv7.jsPw
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