ピンクな気分。U
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#451 [のの子]
――――

「明日なんだけど用事あるんだ。だから次なんだけどまた来週ね。」

真琴がバッグにプリントやら筆箱を入れながらサラッと言った。

「わかった。」
「はっ聞いてないっ!俺明日なんも予定入れなかったのに〜‥」

真琴が馬鹿にしたように俺を見つめる。

「じゃ勉強してなさい。」

「真琴がいなきゃ無理。」

「俺も明日暇だし久しぶりに遊び行こうよ。」

「そうね、遊んできなさい。じゃ私帰るから。」

真琴が慌ただしく立ち上がる。

いつもならゆっくりしてくのに‥
.

⏰:09/12/23 21:04 📱:SH06A3 🆔:6bYqDLU6


#452 [のの子]
 
「もう帰んの?」

竜二も驚いた顔で真琴を見上げる。

「用事があるの。じゃまたね。」

真琴は軽く手を振って部屋を出て行った。


「あいつ男いるね。」

「はっっ?!!!!」

竜二が頬杖をつきながら俺を見つめる。

「さっき真琴が電話してんの聞いちゃったんだ。明日デートだよ。」
.

⏰:09/12/23 21:10 📱:SH06A3 🆔:6bYqDLU6


#453 [のの子]
 
「待ち合わせ場所も聞いちゃったけど、どうする?久しぶりに出かける?」

ニヤリと笑う竜二は天使か悪魔か...

「まぁデートを見に行く勇気があればだけど。」

勇気ねぇ‥

ふっ

俺もつられるように笑う。

「‥バーカ。よしっ久しぶりに出かけるか。」


こうなったら真琴のデートやらを見に行ってやろうじゃないか。
.

⏰:09/12/31 00:14 📱:SH06A3 🆔:TF0AcJCw


#454 [のの子]
――――――

季節はもうすぐ夏になろうとしていた。

まだ梅雨の湿った生温い空気が残るけど、夏を感じさせる太陽の暑さは日に日に増していく。

そんな中、俺達は普段は降りない駅に立っていた。


「待ち合わせ場所ってここ?」

「駅の名前と時間しか言ってなかったからなぁ。ここら辺にいれば現れると思う。」

駅前の大きな時計の針は、18時を指そうとしている。

「でも18時に駅前とかまさにデートじゃない?」

「デートにしちゃ平凡な町の駅じゃん。どこでデートすんだし。」

デートかどうかもわからないのに、俺達はもう真琴がデートするもんだと思っていた。

⏰:10/01/02 21:33 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#455 [のの子]
 
「そりゃここが相手の住んでいる町で、向かうは家とか?」

竜二の話を聞きながら、俺達はコンビニの前に座り込む。

ここなら駅から出てくる人間を目立つことなく観察できる。

「相手の家で何すんの?勉強とか?」

俺は鼻で笑いながらじっと駅の改札を見つめる。

「決まってんじゃん。‥セックスじゃないの?」

竜二が小さな声で複雑そうに言った。

‥‥‥‥‥は?
.

⏰:10/01/02 21:41 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#456 [のの子]
 
俺はゆっくり竜二を見つめて笑う。

「お前は‥‥バッカじゃねーのっ!?真琴がそんな簡単にやらせるかよっ!バーカッ!」

「うっるさいなー!そんなのわかんねぇだろっ?相手は真琴が男として好きになった奴なんだぞっ?!普通やるだろっ!」

「お前それ以上言ったらマジ殺すっ!殺すからなっ!」

デカイ声で『やる・やらない』の話をしていると、電車が着いたのか人が多く流れてきた。

「ちょっ真琴いるかもよっ!」

慌てて竜二が俺の口をふさぐ。
.

⏰:10/01/02 21:48 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#457 [のの子]
 
サラリーマンや学生がチラホラ見える。

この中に、彼氏に会いにきた真琴がいるのか。

今更少しずつここに来た事を後悔しだす。

「‥‥あっあれ真琴じゃない?」

「‥ん、だな。」

俺の気持ちを知らずに真琴は可愛らしい私服で、電話しながら現れた。

「もうすぐご対面だね。」

竜二が笑いながら俺の肩をポンッと叩く。

楽しみやがって‥
.

⏰:10/01/02 21:56 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#458 [のの子]
 
「どうすんの?めっちゃお似合いの彼氏さんだったら‥」

「別に‥俺の気持ちは変わんないし。」

「片想いか。」

「片想い上等‥」

俺は遠くに立つ真琴を見つめる。

「‥でも‥‥‥今の俺って軽くストーカー?」

「どんまい。」

竜二が今度は二回俺の肩を叩いた。
.

⏰:10/01/02 22:01 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#459 [のの子]
 
真琴が歩きだした。

「あれ‥おい、あれじゃね?」

「はぁ‥あいつっぽいな。」

真琴が手を振った先には、黒髪のタバコ吸いながら手を挙げている男がいた。

真琴と同い年ぐらいだろうか。

制服を着くずしている感じから優等生タイプではないみたいだ。

でもカッコイイ‥かな。

「真琴はあーゆーのがタイプなんだねぇ。」

二人は軽く立ち話をするとゆっくり歩きだす。

「‥もし家だったら相手ぶっ飛ばして逃げるぞ。」

「えぇ〜。そんな事したら俺達が真琴にぶっ飛ばされるじゃん。」
.

⏰:10/01/02 22:11 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#460 [のの子]
 
「いいから行くぞっ。」

真琴達の後を道路を挟んでついていく。

ストーカーがなんだし‥嫌なもんは嫌なんだよっ!


―――――――


「あれっどこ行った?」

「わかんない。あっち?」

もう空に星がハッキリ見えだす中、道路を挟んでいたせいで俺達は真琴達を見失った。
.

⏰:10/01/02 22:16 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#461 [のの子]
 
「ってかここどこっ?なんもないじゃん。」

竜二が辺りを見回す。

知らない町のせいで土地勘がない俺らにはここがどこなのか全くわからない。

わかるのは今もやってんのかわからない閉まった店と公園、もう少し行った向こうにデッカイ工場っぽいのがある事。

「道間違えたのかも。っんだよ、あの二人‥」

「はぁ、もうしょうがないよ。帰ろう?」

竜二が来た道を戻る。

俺も辺りを軽く見回して、竜二の後をついていく。

⏰:10/01/02 22:30 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#462 [のの子]
 
今頃あの二人は‥‥いやいやいやっ考えたら負けだ!考えるなっ考えるな俺っ
ドンッ

そんな事を考えてると俺は思いっきり竜二にぶつかった。

「っ‥‥お前何して
「彰っあれ‥」

竜二が指さしたのは公園を挟んで向こうの道。

明かりがほとんどなく暗い道には、

「なんだよ、あれ‥」

ゾロゾロと質が悪そうな奴らが歩いていた。
.

⏰:10/01/02 23:59 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#463 [のの子]
 
「あいつら‥たぶんブラクリックだ。前に見た事ある。」

「ブラクリックって族じゃん‥なんでこんなとこにいんだよ。」

俺達は見つからないよう小さな声で話す。

そいつらと俺達との距離は近くはない。けど、遠くもない。

「知らないよ。それより早くここから離れた方がいい。見つかったらどうなるかわかんないし‥」

確かに‥
.

⏰:10/01/03 00:08 📱:SH06A3 🆔:Q93rgQZs


#464 [のの子]
 
「面倒はごめんだし‥早いとこ離れよ。」

さすがにこの時の俺の頭には真琴とあの男の事を考える隙はなかった。

俺達はゆっくり静かに歩きだす。

自然と無言になる。

ブラクリックには良い噂はない。まぁ族に良いも悪いもないだろうけど..

仲間だろうとなんだろうと容赦ないらしい奴らにその辺の中坊が関わったらどうなるか。

苦笑いと同時に嫌な汗が出る。
.

⏰:10/01/06 20:50 📱:SH06A3 🆔:NtLNoS5I


#465 [のの子]
 
ジャリッ
っ!

公園の中から砂利を踏むような鈍い音がしたのを俺も竜二も聞き逃さなかった。

反射的にブラクリックのいる方を見つめると彼等は音に気づいていないのか、そのまま暗闇に消えていった。

あっちって工場しかないんじゃ‥

ジャリッジャリッ

っ!

ハッとして音の方を見る。

ブラクリックじゃないならこの音は一体何の音なのか‥

まだ真夏でもないのに怪談なんてごめんだ。

ジャリ
「お前ら何してる‥?」

⏰:10/01/06 21:01 📱:SH06A3 🆔:NtLNoS5I


#466 [のの子]
 
「うわっ!」

声を上げたのは俺。

「ったく、中坊がここで何してんだよ〜。お前ら早く帰った方がいいぞ。」

俺達の前に現れたのは、パーマをかけているのか髪の毛がうねっていてかったるそうな顔をした男だった。

そんな男を見て、俺はまた驚く。

「‥‥アンタもしかして‥スノードロップの‥」

その男は金髪、白いシャツの上に白のコートの様なモノを羽織っていた。唯一パンツと靴が黒っぽい。

「スノードロップのヘッド?」
.

⏰:10/01/06 21:22 📱:SH06A3 🆔:NtLNoS5I


#467 [のの子]
 
竜二が俺の言葉を続けた。

「‥だったら?」

男の口元がニヤリと笑った。

はっきり認めた訳じゃないけど、こいつだって思った。

この人が‥『雷公』

噂で聞いていたよりも若く見え、カッコイイ男だった。

もっとゴリラみたいな奴かと思ってたのに..

「初めて見た‥」

俺は呟くと雷公はクスクス笑う。

「もしかしてお前らキングリー見に来たの?」

「キングリー?」
.

⏰:10/01/06 21:33 📱:SH06A3 🆔:NtLNoS5I


#468 [のの子]
 
「ん?違うなら知る必要ないじゃん。っつか帰れ!俺忙しいんだから。」

シッシッとやる姿から総長の威厳みたいなもんは感じられない。

本当に雷公なのかよ‥

ブラクリックに雷公なんてこの辺どうなって‥


「あっ‥わかった。キングリーって集会の事だ?」

確か今週スノードロップを含めた族の集会があるって聞いた。
.

⏰:10/01/06 21:38 📱:SH06A3 🆔:NtLNoS5I


#469 [のの子]
 
「‥知ってんじゃん。生意気なガキだな。」

俺の頭をコツンッと叩く。

「ったく、確かにこれから集会があるよ。中坊が二人でのこのこ歩いてるなんて危ないから早く帰れって言ってんの。優しいお兄さんだろ?」

「アンタは一人でのこのこ危なくないの?」

竜二が雷公を見つめる。

「‥俺はスノードロップのヘッドだぞ?」

その余裕の表情からは、この人は大丈夫なんだろうな.なんて思った。

じゃ気をつけろよ、それだけ言うと雷公はブラクリックと同じように暗闇に消えていった。

向かう先は工場‥
.

⏰:10/01/06 21:56 📱:SH06A3 🆔:NtLNoS5I


#470 [のの子]
 
「あの工場で集会やんだ。」

竜二も工場の方を見つめていた。

「雷公って思ってたより優しいんだね。」

「ん〜‥まぁまぁじゃん?」

「まぁまぁって‥ってかブラクリックにスノードロップも集まる集会じゃ他のメンツもすごいのかな?」

「だろーな。あと黒煙と黒蝶も揃うらしいぞ。」

何日か前に聞いた情報を思い出す。
.

⏰:10/01/06 22:03 📱:SH06A3 🆔:NtLNoS5I


#471 [のの子]
 
「‥ちょっと見てく?」

竜二が少し遠慮しながら小さく呟く。

「‥‥‥‥見てく。」

俺も小さく呟く。

見ても何も得なんてない。

でも今の俺達の好奇心は、得とか考えるよりも足を動かせた。

この行動が俺と真琴が付き合うきっかけに繋がるとも知らずに、俺達は雷公の後を追うように暗闇に消える。

⏰:10/01/10 23:51 📱:SH06A3 🆔:0Np5zl9g


#472 [のの子]
―――――

カチャンッ

「バカッしっ!」

「ごめん‥」

竜二が口に人差し指を当てながら俺を睨む。

遠くからはわからなかったけど、この工場はもう使われてないらしくあちこちにガラスや意味のわからないゴミや卑猥な雑誌が散らばっていた。

まさにここは不良達、族にとって居心地が良さそうだった。

建物の陰に隠れながらコソコソ進む俺達を、いつの間にか現れた大きな月が照らす。

二人の影が伸びる。
.

⏰:10/01/11 21:22 📱:SH06A3 🆔:RI/yyPH2


#473 [のの子]
 
ガシャーンッ!

っ!!

俺達は慌てて隠れる。

「うっせぇなー。」

「‥はぁ‥‥早く帰りたい。」

「‥‥‥‥。」

声のする方を見ると、何台かのバイクのライトが四人の男を中心に暗闇を照らしていた。

「あぁ、ごめん。こいつが逃げようとするからさ。」

一人の男が笑いながら指さしたのは、ボコボコにされて泣いている男だった。
.

⏰:10/01/11 21:33 📱:SH06A3 🆔:RI/yyPH2


#474 [のの子]
 
「すっ‥ずみまっ許し‥くだ‥
「しーっ‥黙れ。お前の顎壊すぞ?」

何が面白いのかそう言って笑っていたのは

ブラクリック総長
『黒い死に神』
山川 総一郎

「どっか他でやれよ。」

総一郎を横目で見つめる男

ラファエル総長
『堕天使』
中井 健斗
.

⏰:10/01/12 23:49 📱:SH06A3 🆔:8CqNi16I


#475 [のの子]
 
「つまんないなぁ‥」

ボーッと空を見上げる男

クラッシュ総長
『血まみれのクラッシャー』
飯沼 順平

「‥‥‥‥。」

黙って本を読み続ける男

ファナティック総長
『沈黙の狂言者』
深田 太一


「マジかよ‥」


俺達の前には、この辺を占めるトップの族の総長が集まっていた。
.

⏰:10/01/13 22:09 📱:SH06A3 🆔:jgJzS3f6


#476 [のの子]
 
「これに雷公も入るんだろ?見つかったらマジでやべぇな‥」

「確実にあの世逝きだね。」

ライトに照らされる総長達とは逆に、闇に紛れるように他にも名前が知られている奴らがチラチラ見える。

「はぁ‥もうこんなメンツ見れたら十分。帰りてぇ。」

そう言いつつ、下手に動くこともできない俺達はただじっと隠れていた。

「集会が終わるまで待ってた方がいいかもね。」

空を見上げると綺麗な満月が俺達を照らしていた。

今になって真琴の事を思い出す。
.

⏰:10/01/13 22:19 📱:SH06A3 🆔:jgJzS3f6


#477 [のの子]
 
もう家に帰ったかな‥

「遅れたー。」

そんな事を思っていると聞き覚えのある声が響いてきた。

「いっつもおせーんだよっテメェはっ!」

「ごめんてぇ。そんな怒んないでよー。」

健斗がニコニコ笑う昇の胸倉を掴んでいるのが見えた。

「あれ?昇くん、姫はぁ?」

順平がキョロキョロと回りを見つめる。
.

⏰:10/01/13 22:27 📱:SH06A3 🆔:jgJzS3f6


#478 [のの子]
 
「うちの姫ならもう来るよ。あっ太一久しぶりー。」

「‥‥ども‥」

太一が本を閉じると初めて声を出す。

バァンッ!

「もっ‥かっ勘弁し‥
「あぁー聞こえない聞こえない聞こえなーいっ!」

総一郎は昇が来た事に気付いていないのか、相変わらず笑いながら男をボコッていた。

「総一郎さーん、昇さんも来たんでその辺で終わりにしましょ。」

「あ゛ぁ?‥なんだ、もう来たんだ。」

総一郎をブラクリックの副総長の本田が止める。
.

⏰:10/01/13 22:35 📱:SH06A3 🆔:jgJzS3f6


#479 [のの子]
 
「チッ‥手汚れたぁ。」

ブツブツ文句を言いながら総一郎が手をパンツで拭くと、総長達全員がライトの中心に輪になるように集まる。

「じゃ全員集まったし、集会始めるか。」

「姫達来てないけどいいの?」

「ヘッドの俺がいればいいじゃん?」

「‥‥‥始めましょ。」

「さっさとやって帰ろうぜ。俺パンツ汚れちゃったし今すぐにでも帰りたい。」

各々話すと一瞬時が止まったかのようにその場が静まる。

⏰:10/01/13 22:44 📱:SH06A3 🆔:jgJzS3f6


#480 [のの子]
 
「んじゃ‥‥平和と破壊を胸に‥」

健斗がライターをつける。

「「「平和と破壊を胸に」」」

ライターの火にあとの三人がタバコをつけていく。

それは集会を始める時にやる決まりなのか、誰も何食わぬ顔でやっていた。



「キングリーを始める。」


.

⏰:10/01/13 22:53 📱:SH06A3 🆔:jgJzS3f6


#481 [のの子]
 
「じゃまずは順平から。」

「俺?あぁーそうだな、この前なんだけど‥――」

集会って言っても各族の近況報告とか他の族の動きの話らしく、俺達にはよくわらなかった。


「それで‥あっ来た。」



「遅れましたー。」

そう言って現れたのは、

「あいつっ‥」

さっき真琴の横で笑っていた男だった。
.

⏰:10/01/13 23:01 📱:SH06A3 🆔:jgJzS3f6


#482 [のの子]
 
「亮、遅くない?」

「あぁ〜うちの姫がご機嫌ななめで‥」

さっき見た時とは違う黒い服を着て昇の横に立つ男は、紛れも無くさっきの男だ。

「さっきの‥あいつスノードロップなのかよ。」

「‥まさか『黒煙』?」

竜二と顔を見合わせる。

「やばくない?絶対真琴騙されてる‥」

「確かに‥族とかあいつ嫌いそうだもんな。」
.

⏰:10/01/13 23:06 📱:SH06A3 🆔:jgJzS3f6


#483 [のの子]
 
嬉しいようなムカつくような‥

まぁ真琴に会ったら言ってやろう、なんて考えながら俺達は亮というそいつを見つめる。

「ご機嫌ななめってなんで?」

「いやーなんか返事がない!とか言ってグチグチ‥まぁもう来るよ。」

そう言って総長達の輪から離れる。

「姫のご機嫌ななめな顔拝みたいな。」

順平がクスクス笑う。

「黒蝶にぶっ殺されろ、変態。」

健斗が順平を睨む。

⏰:10/01/14 17:15 📱:SH06A3 🆔:h1qIIdLI


#484 [のの子]
 
「‥‥‥くだらない‥」

「太一くんも女に興味持ちなさいよ。」

「っつーか続きっ!早く帰りたいって言ってんじゃん。」

「テメェは自己中なんだよっ!」

「‥んだとコラ?」

バンッ

総一郎と健斗が睨み合う。.

⏰:10/01/14 17:19 📱:SH06A3 🆔:h1qIIdLI


#485 [のの子]
 
「ってか二人共喧嘩っ早すぎだからー。君達めんどくさいぞー。」

昇が呆れた顔で二人の間に入る。

‥‥なんなんだ、こいつら

「あっみなさーん、うちの姫が来ましたよぉ。」

亮の声が響く。

ザワザワ

あたりがざわつく。


「はぁ‥その姫っていうのやめてって言ってるでしょ。」

⏰:10/01/14 17:23 📱:SH06A3 🆔:h1qIIdLI


#486 [のの子]
 
「姫ー。」

順平が手を振る。

「こんばんは。」

「こんばんはじゃねぇし。おせぇんだよっ。」

健斗が睨む。

「姫どころか女王気取りかよ。」

クククッと総一郎が笑う。

「‥‥‥‥。」

太一はただ見つめるだけ。

「私そんな遅かった?普通じゃない?」

「遅いねぇ。キングリー始まっちゃってるもん。」
.

⏰:10/01/14 17:33 📱:SH06A3 🆔:h1qIIdLI


#487 [のの子]
 
「あぁ‥じゃ遅刻ね。ごめんなさい。」

その言葉に心がこもっていないのがすぐわかった。

あれが黒蝶‥?

ライトが当たるところに入らないせいで黒蝶の顔がわからない。

「全く、うちの姫がすみませんねぇ。」

昇が笑う。

「‥‥‥死ね。」

ん?‥‥今の言い方

「やめてって言ってるでしょ?」

この声
.

⏰:10/01/14 17:41 📱:SH06A3 🆔:h1qIIdLI


#488 [のの子]
 
ライトによって黒い影がまた一つ伸びる。

「私の名前に姫なんて入ってた?」

「ん〜‥一文字もないね。じゃ真琴ちゃんっ♪」

「ちゃん付けも気持ち悪いからやめて。」


昇を睨みつけながらライトに照らされた、

黒い長い髪

黒のフリルのついたシャツとパンツ

高いヒールのパンプス
.

⏰:10/01/14 17:59 📱:SH06A3 🆔:h1qIIdLI


#489 [のの子]
 
っ!

その姿は

「なんであいつが‥‥」

いつも俺が見つめていた

彼女とは違ったけど、

「彰‥あれ、そうだよね?」

笑った顔は

いつもと変わらない


「真琴が‥あいつが黒蝶‥」

.

⏰:10/01/15 12:27 📱:SH06A3 🆔:dOheSbzc


#490 [のの子]
 
あんなクソ真面目そうな真琴が‥族?

しかも黒蝶って‥‥




「‥やっぱかっけぇー♪」

俺は真琴を見つめて笑う。

「いやいや、もっと驚くべきじゃない?」

竜二がため息をつく。
.

⏰:10/01/15 12:32 📱:SH06A3 🆔:dOheSbzc


#491 [のの子]
 
「ん?そりゃもう驚いた驚いた。でも面白いじゃん。」

「面白いねぇ‥確かに。」

竜二の口元が緩んだ。

「ってかさっきいた男は黒煙だろ?じゃ二人付き合ってないんじゃね?」

俺はスノードロップの三人を見つめる。

あの謎の男からの電話はたぶんあいつらからだろーし
.

⏰:10/01/16 19:54 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#492 [のの子]
 
「どうだろーね‥あの三人の関係性全くわかんないし。」

「‥‥そか。まだわかんな♪〜♪〜♪〜

っ!!!

「やばっ!」
「バカッ!なんでマナーモードにしてねぇんだよっ!」

竜二の携帯から着信音が流れて、その場に響き渡る。

もちろん向こうの奴らにも....


「誰だ‥‥?」

ジャリッ
.

⏰:10/01/16 20:02 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#493 [のの子]
 
ピッ
竜二が慌てて電話を切る。

最悪‥やっぱ聞こえちゃったよな。

「そこにいる奴、さっさと出てこい。」

「ビックリした〜。なに?敵襲とかっ?」

総一郎の笑い声が聞こえる。

敵でも味方でもないっつーの。

影から覗くと、真琴を含めた総長達がこっちを見つめていた。

「悪い。どうする?」

竜二が苦笑いしながら携帯をポケットにしまう。

⏰:10/01/16 20:08 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#494 [のの子]
 
「ったく〜‥素直に出てってもどうなるかわかんねぇし。」

それに今、真琴に会うの気まずい。

後を追ってきたのがバレたらマジで嫌われそうだし‥

「じゃやっぱり‥―」

俺達は建物に隠れながら立ち上がる。


「「ダッシュで逃げる。」」


「―‥しかないだろ。」

二人して背伸びする。
.

⏰:10/01/16 20:13 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#495 [のの子]
 
長時間座っていたせいで体が痛い。

「お゙いっ!聞いてんのかコラッ!!」

っ!

ジャリッ

健斗の低い声が響くと、同時にこっちに向かってくる足音がした。

「はぁっ‥こけても助けてやんないからな。」

「ひどっ!っつーかこけないしね。」

ふぅ‥

息をゆっくり吐く。
.

⏰:10/01/16 20:18 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#496 [のの子]
 
「行くぞっ‥」

竜二は黙ったまま頷く。


「いい加減にっ
バッッッ

二人同時に走り出す。

「あっ逃げた。」

「‥どうする?捕まえる?」

太一が呟く。

「クソがっ!テメェら捕まえろっ!」

健斗が怒鳴る。
.

⏰:10/01/16 20:25 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#497 [のの子]
 
その声は俺達にも聞こえた。

「お前ら、あいつら捕まえて俺に献上しろ。」

総一郎が冷たく笑う。

「めんどくさ〜。ったく、お前達行ってこい。」

「‥行け。逃がすな。」

順平と太一も仲間に声をかける。

キングリーでは4人までの仲間をつれてきていい事になっている。

各総長の一言でそれぞれの仲間達が走り出す。
.

⏰:10/01/16 20:31 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#498 [のの子]
 
「あいつらさっきのガキンチョ‥?バカ〜。」

昇はため息をつく。

「ガキンチョ?知り合い?」

亮が他の仲間に手で後を追うよう指示する。

「知り合いっつーかさっき公園で会ったガキンチョ。帰れって言ったのによ〜。」

「あんた余計な事教えたんじゃないの?」

真琴が呆れた顔をする。

「別に〜。でも一人がキングリーがある事知ってた。」

「興味持たせたんでしょ?」

⏰:10/01/16 20:37 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#499 [のの子]
 
「そんな事するかっ。あいつら中坊だし、忠告してやったの!」

「中坊?中学生なの?」

真琴の眉間にシワがよる。

「うん。ガキっぽかったもん。」

「見た目だけじゃん。」

亮がタバコに火をつけながら笑う。

「あっそういや名前‥一人アキラとかいってた
「はっっ?!アキラッ?そう言ってたの?」

真琴が昇の肩を掴む。
.

⏰:10/01/16 20:53 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


#500 [のの子]
 
「はっ?‥たぶん言ってた。」

昇は目を点にしながら真琴を見つめる。

「嘘でしょ?‥そんな訳ない‥でも‥」

真琴はブツブツと呟く。

「知り合いなの?」

亮がタバコを手に息を吐く。

「だったらその知り合いヤバいんじゃね?捕まったらこいつら手加減しないかもだし。」

真琴はさらに眉間にシワをよせる。

「チッ‥今日ヒール履いてきたのに‥」

そう一言呟くと真琴は走り出す。
.

⏰:10/01/16 21:02 📱:SH06A3 🆔:ktEYqGcE


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